このページをご覧になっているのは「富士ソフトに勤めている方」がほとんどかと思います。
「疲れた・・・仕事が上手くいかないし、辞めてしまったほうがいいんじゃないか・・・」
「案件によって働く環境や身に付くスキルが違いすぎる・・・常駐先が変わった途端、経験がほとんど活かせなくて辛い・・・」
「そもそも、こんなに給料が上がらないことってあるだろうか・・・」
富士ソフトに限らず、エンジニア派遣を始めとする「客先常駐(SES)」をビジネスの主体とする企業では、上記のような悩みを抱えるエンジニアが後を断ちません。
実際、ご覧になっている皆さん自身が一番、気がついているのではないでしょうか。
このままでは、歳をとってから使い物にならなくなるんじゃないだろうか・・・?と。
仕事は、人生の三分の一をも占める時間です。
エンジニア職では仕事の時間は「勉強の時間」でもあり、日々の切磋琢磨が腕前に反映され、将来のキャリアに直結するという重要かつ貴重な時間でもあります。
・・・というわけで、こんにちは。
皆さんと同じ”元・派遣エンジニア”で、現在はエンジニア職の方向けに転職支援を始めとしたキャリアアドバイザーを務めている、エンジニアキャリアNEXT編集部の田牧です。
今回の記事をお読みいただく前に、少し藤田君の話をさせてください。
藤田君は新卒で入社した会社で、キャリアと将来性に対する不安から会社に希望の業務を直訴しては突っぱねられを繰り返し、結果として退職したという経歴があります。
その会社は富士ソフトと同じく、業務請負や客先常駐を主体とする、いわゆる「エンジニア派遣会社(SES)」でした。
藤田君はその会社から5年間で3社に派遣され客先常駐として過ごし、そのほとんどの期間でまともな教育がされないまま作業的な仕事に忙殺されていました。
まず「業務全体の背景や目的・スケジュールを教えてもらえず、作業だけが渡される」という状況だったことから工夫をするということがしづらく、何を勉強すべきかも考えにくかったと言います。
さらに次の常駐先では、前の就業先の経験がまったく活かせない環境へ放り込まれ、ここではコーディング自体ほぼなくドキュメント作成に明け暮れました。
就活の時には「いろいろな一流メーカーやIT企業で最先端技術を学べる」「教育体制も整っている」と聞いていたのに、実際には顧客が切り出しやすい単調な仕事ばかりが与えられるという状況で、藤田君もヤキモキする毎日が続きました。
当然、営業担当や別部署に常駐しているリーダー社員には「業界は問わないからスキルアップに繋がる案件に移してほしい」と懇願していましたし、藤田君自身も自主学習はなんとか続けていました。
しかし、営業担当もリーダーも「評価やドキュメント作成も大事な仕事の一部だし、次の案件では経験として活かせるから大丈夫だ」などと言うばかりで、無理やり納得させられるような形で流されてしまったと言います。
確かに、同期の中には次の常駐先で設計工程の案件に異動できたり、IoTや自動運転といった最先端技術に携わってバリバリ活躍している友人もいたのです。
ですが正直なところ、藤田君も本心では「この会社をすぐに辞めたい」「営業がどの案件に自分をあてがうかでキャリアが決められてしまうなんて、あり得ない」と常に思っていました。
しかし、若い時は見栄っ張りだったという藤田君は、「今辞めると、数年も辛抱できないゆとり世代代表の烙印を押されてしまう」「友人たちからバカにされる」という気持ちに邪魔され、社外の誰に相談することもなく、自分の苦悩をひっそりと自分の中にため込んでしまっていたのです。
26歳で3社目はあるメーカーに行くことにな離ましたが、主な仕事は既に社内にあるツール類の改修やドキュメント整理、データ解析と言ったもので、製品に組み込むソフトには「教えるのに時間がかかるから」と言う理由であまり携わることができませんでした。
この時、自分のやってきたことはやっぱり無駄だったんだと、気持ちの糸が切れたと藤田君は言います。
ずっとモヤモヤが続き、20代後半と言う年齢からくるプレッシャーによって、通勤電車で胸が痛くなったり、悪夢を見るようになり、まともに出勤することも難しくなっていき、
結果的に「軽度のうつ病」と診断され、藤田君は仕事を辞めることになりました。
藤田君は当初こそ頑張れなかった自分を責めましたが、一方で辞めることになって初めて、社外の様々な人にありのまま相談したり、自分を見つめ直すことができるようになったと言います。
早く辞めて、別の仕事についておけばこんなことにはならなかったのに、せめて会社の外の誰かに相談できたらよかったのに、と強く感じたと言います。
そんな藤田君はこの5年間の経験を通じて、以下の3つのことに気がついたそうです。
心を病むほど考えて気がついた3つのこと
- ひとりで悩まない
- 悩みの理由を具現化する
- 何かしらの「行動」に移す
凄くシンプルな気づきではありますが、私から見ても妥当だと感じます。
「ほかの人に相談することに抵抗感がある」と言う人は実は多く、特にエンジニア職の方は周囲に気軽に話せる友人もいないとか、社外の人との付き合いが全然ないと言う場合もよくあるのです。(自虐的に、「ボッチ」とかよく言いますよね)
職場の仲間や先輩に相談するにしても、噂が広まったり引き留められたりと、あまりお勧めできるものではありませんし、実際しづらいのではないか?と思います。
しかし、ひとりの人間がもてる視点には限りがあります。
他人に相談するからこそ、自分では絶対に気づかない視点に気付けることはたくさんあります。
だからこそ、会社を辞めたいと悩んだときは、できるだけひとりで悩まないことが大事です。
相談した結果、気を取り直して今の会社で働き続けると言うことになったとしても、きっと気持ちの面で晴れやかに仕事に邁進できることでしょう。
むやみやたらに、「転職したほうがいい」とは言うつもりはありません。
また同じことになってしまう可能性だってあります。だから、まずは相談です。
エンジニアの転職活動では「エンジニアの転職を専門とする転職エージェント」を活用することが重要です。
転職活動の初期段階では、ついついテレビCMや駅広告でよく耳にする転職サイトを選びがちです。
ですが、次もエンジニアとして転職するのであれば、エンジニアの働く業界や技術に対する知識、キャリアプランニングといった専門知識を持つ転職エージェントに相談しましょう。
知名度は大手のリクルートやパソナほど高くないため知らない方もいることでしょう。
大手の転職サイトはエンジニアという専門的な職種に対する理解が浅く、採用人数が多く簡単に内定が出る企業、つまり離職率が高い企業を紹介されてしまうケースが多いのです。
一方、エンジニア専門の転職エージェントであれば、エンジニア特有の働き方や技術に関する話題も理解してくれます。
- メーカーやIT企業の「エンジニア職の転職のみ」に特化している。
- サポートしてくれるアドバイザーが、技術分野ごとの職務内容、工程・スキルや、業界の内情に詳しい。
- 客先常駐や派遣をメインビジネスとする企業が、比較的紹介されにくい。
エンジニア職を熟知したアドバイザーがサポートしてくれる「エンジニア向けに特化した転職エージェント」あれば、皆さんの経験や希望を踏まえ、現実的で将来性のあるアドバイスをしてもらえます。
転職活動のスタートからつまづかないよう、前提としてぜひ覚えておいてください。
【転職活動を始めるタイミング】
1-3月は、転職活動のスタートにとても適した時期です。
求人が増え出す年度始めの4月転職に向けて、転職活動と退職引き継ぎを焦らずに行えるタイミングだからです。
コロナ禍による求人数の減少は2020年7月で底を打っています。求人数はピーク時の90%以上まで回復しているので転職に踏み切っても問題ありません。
転職活動期間と求人募集数が余裕がある今この段階で、転職エージェントに登録して相談や情報収集をしておくことが重要です。
◆「メイテックネクスト」製造業・メーカーへの転職を専門
- 製造業・メーカー企業におけるモノづくり系エンジニアの中途採用が専門
- モノづくり分野だけでなく、メーカー企業であればIT分野にも強い
- 大手エージェントと比較して、親身で丁寧なアドバイザーが多い。求職者の転職活動ペースを尊重してくれる傾向。
◆「レバテックキャリア」IT分野での業務系・ITインフラ・Web系に強い
- IT・Web分野のエンジニアを専門とするエージェント
- 若手〜ベテランまで、年齢層を問わず幅広く対応しているオールラウンド型
- 経験・スキルを転職先でどう活かせるかをよく理解しており、自分で闇雲に応募するよりも高確率での年収アップが望める。年収アップ率77%という高実績。
ひとりで悩まないために、第三者に相談に乗ってもらう
先ほどから書いています通り、悩みすぎる前に「相談する」と言うことがベストではあります。
そんなとき、一番相談したい相手が、現在勤めている会社の同期入社の親しい友人や、社内の先輩だという人は多いのではないかと思います。
実際に同期や先輩は仕事の状況も含めて、あなた自身のことをよく知ってくれているでしょうし、会社への不満を話してみたいという心理もあるのではないでしょうか。
ですが、私としては会社の同僚は転職の相談相手としては適当ではないし危ない!と断言しておきます。
理由の一つに、同期や先輩もあなた同様に「転職について、社外のことについてはあまりよく知らない」ことがほとんどですから、自分の意見を客観的に見つめ直すには不十分なのです。
さらに、今の会社への不満を語りあって必要以上に熱くなって冷静な判断ができなくなったり、逆に情にほだされて辞められなくなってしまったりすることが頻繁に起きます。
何より、相談された側としては「転職を考えている友人の秘密を守るべきか」「会社の立場に立って上司に”あなたが辞めたがっている”ことを報告すべきか」ということを迷わせることになってしまいます。
悩みを相談すべき適切な相手は?
では誰が相談相手として適切なのか?というと、理想的な相手は「ビジネスがわかっている、別の会社の先輩」が理想的です。
具体的にはこんな条件を満たす人のことを言います。
悩みを相談すべき適切な相手の条件
- あなたが勤めている会社の外にいる先輩や友人(=富士ソフト外にいる)
- 10年程度以上のエンジニアとしてのキャリアを持っている人
- 他人の悩みを根気よく聞き、解きほぐしながら分かりやすく言葉で表現してくれる人
例えば、25歳で客先常駐エンジニアとして働くあなたが悩みを抱えているとして、理想の相手は客先常駐、もしくは客先常駐を受け入れているメーカーやIT企業の、エンジニアをやっている30歳前後の先輩ということです。
キャリア面での不安が一時的なものなのか、それとも後々のキャリアに影響を及ぼすのか知っているはずですし、先輩自身が通ってきた道という場合もあるでしょう。
ただ、ここで残念すぎる大きな問題があります。
私も含めエンジニア職というのは、深い人付き合いが苦手で大学の先輩なんて交流が断絶していたり、そもそも働き出してから友達なんて作ったことがない、という方が非常に多いのです。。
そもそも、単に転職の相談をするだけならまだしも、「悩みの相談」ですから余計に相談相手選びは難しくなります。
ですが、実は上記をすべて満たす人は案外身近にいます。
それは、「転職エージェント」に所属するキャリアアドバイザーたちです。
転職エージェントは別名「紹介会社」とも呼ばれ、転職を希望している人たちに、求人中の会社を紹介し、転職を成立させることをビジネスとしています。
いわゆる転職のプロなわけですが、転職を成立させるには、転職を希望している人たちの悩みを親身になって聞く必要があります。
さらにその中でも「エンジニアの転職」だけに特化した専門の転職エージェントがあるのですが、ここではキャリアアドバイザーの大多数が「元・エンジニア」です。
転職エージェントに所属している元エンジニア職のキャリアアドバイザーは、転職相談=エンジニアの仕事の相談に乗るプロでもあるのです。
それが、転職エージェントを利用すべき理由です。
そして、キャリアアドバイザーには以下のような質問を投げかけましょう。
- 今の常駐派遣としての仕事を続けるべきか、辞めるべきか?
- 自分と同じような悩みをもっている人たちは過去いたか?
もしいたのであれば、どのようにしてその悩みを乗り切ってきたか? - 今の自分のエンジニアとしての市場価値はどれくらいか?
- もし、今の自分が転職するとしたら、どんな会社がオススメか?
信頼できるキャリアアドバイザーなら、上記の質問に親身になって答えてくれるはずです。
ちなみに、転職エージェントを利用する際はお金がかかりません。
なぜなら、転職エージェントを通してあなたの転職が決まれば、あなたの転職先の企業から転職エージェントに「採用報酬」が支払われるからです。
実際に転職エージェントのアドバイザーは、ビジネスとは言えやみくもに転職を勧めるようなことはしません。
なぜなら、転職できてもすぐに退職してしまうようなことになれば、エージェントも紹介先からの信頼を失ってしまうからです。
あなたが思っているよりも、キャリアアドバイザーという人たちは、あなたの悩みを慎重に聞いてくれるということを知っておきましょう。
エンジニアキャリアNEXT編集部がお勧めしたい転職エージェント
繰り返しになりますが、転職エージェントは別名「紹介会社」とも呼ばれ、転職を希望している人たちに、求人中の会社を紹介し、転職を成立させることをビジネスとしています。
いわゆる転職のプロなわけですが、転職を成立させるには、転職を希望している人たちの悩みを親身になって聞く必要があります。
さらにその中でも「エンジニアの転職」だけに特化した専門の転職エージェントがあるのですが、ここではキャリアアドバイザーの大多数が「元・エンジニア」です。
転職エージェントに所属している元エンジニア職のキャリアアドバイザーは、転職相談=エンジニアの仕事の相談に乗るプロでもあるのです。
それが、転職エージェントを利用すべき理由です。
ぜひ、キャリアアドバイザーには以下のような質問を投げかけてみてください。
- 今の常駐派遣としての仕事を続けるべきか、辞めるべきか?
- 自分と同じような悩みをもっている人たちは過去いたか?
もしいたのであれば、どのようにしてその悩みを乗り切ってきたか? - 今の自分のエンジニアとしての市場価値はどれくらいか?
- もし、今の自分が転職するとしたら、どんな会社がオススメか?
信頼できるキャリアアドバイザーなら、上記の質問に親身になって答えてくれるはずです。
それではここから、私たちがエンジニアの相談相手にお勧めしたい転職エージェントを紹介していきます。
1.組み込み系エンジニアのキャリアとメーカー企業に詳しい「メイテックネクスト」
「メイテックネクスト」は国内でも数少ない、ものづくり系エンジニアの転職サポートを行う転職エージェントです。
特に、ソフトウェアの領域では組み込み系の技術とキャリアに詳しく、分野別に担当するキャリアアドバイザーが分かれているのが特徴です。
サポートの特徴としては相談ベースでの登録を歓迎しており、じっくり長い時間をかけて対応をしてくれる優良な転職エージェントです。
2.IT・Web系エンジニアのキャリアに詳しい「レバテックキャリア」
「レバテックキャリア」はIT・Web系エンジニアの転職サポートを専門とする転職エージェントです。
IT・Web系に関しては転職エージェントが乱立しており、「Geekly」「マイナビIT」「ワークポート」と言ったサービス面で遜色ない競合大手も、あることにはあります。
ですが、今回の趣旨である「相談ベースで登録したい」ということを考えると、アドバイザーが親身に傾聴してくれる姿勢である点で評判がいいのがレバテックキャリアです。
自分に自信が持てず転職に不安だと言う人は、キャリアカウンセリングに行こう。
辛い状況では視野が狭くなってしまうもので、データがどうとか、向き不向きがどうとかという話が受け入れられなくなりがちです。
私にも、転職先で成果が上げられず追い詰められ、「自宅近くの町工場で組み立て作業の求人があったから応募しようか迷っている」とまで悩んでいた友人がいます。
追い詰められていると、知らず知らずのうちに極端で、危険な選択肢も考えてしまうもの。
もし皆さんが、今後の自分の人生や働き方に自信が持てない、不安で仕方ない、辛いという状況なのであれば、一度「キャリアカウンセリング」を受けてはいかがでしょうか。
キャリアカウンセリングはその名の通り、今後のキャリア・仕事選びについて、専門のアドバイザーに相談するということです。
これまで「キャリアに関する相談カウンセリング」というのは、ベテランビジネスマンのような方が主観的な経験則をもとに行っているケースが主流でした。
最近ではキャリア相談サービスを本格的な事業とする企業が出てきており、利用者への寄り添い方や、利用者の本当の願望や強みを見つけ出すカウンセリング・コーチング手法から絶大な人気を得ているサービスもあります。
例えば人気のサービスの代表格としては、『ポジウィルキャリア』というサービスがあります。
こういったキャリアカウンセリングは単なる相談だけでは終わらず、”ライ○ップ”のごとく「仕事・キャリアに関するプロのトレーナー」が、あなたのキャリアについて数ヶ月間にわたり寄り添い、導き、二人三脚で将来を考えてくれるサービスです。
何よりこれらのカウンセリングでは、「利害関係がない、第三者によるアドバイスが得られる貴重な存在」であることがミソです。
例として紹介したポジウィルキャリアでは、初回のみお試しで1時間ほどのカウンセリングが受けられます。よかったら当サイト内の【「ポジウィルキャリア」の評判と妥当性をエンジニア目線で解説】のページを参考にしてみてくださいね。
そもそも、富士ソフトを辞めたい理由とは?
一部上場も果たしていて安定していそうなのに、何が最悪だと言われているのか?
それだけ社員数がいるのは選ばれてる証拠なのではないのか?
そう思われる方もいるかと思いますが、やはりこれは富士ソフトのビジネスが「客先常駐(=SES)」が主体であるということに尽きると思います。
つまり自分が派遣される案件によって、大きく仕事内容やキャリア形成に影響が出るという点です。
実際に、富士ソフトを始めとした客先常駐型の企業を辞めたいと考える人からよく聞かれるのは、
「聞いていた仕事の内容と違う」
「これまで積み上げたスキルや経験と相違があり、ゼロから覚えなおしになってしまった」
「プロパーの雑務や作業レベルの仕事しかできず、レベルアップにつながらない」
というものです。
今回、すでに「直近〜5年以内で富士ソフトを辞めた」という元社員の方を対象に、なぜ辞めたのかWEBアンケートを実施しました。
富士ソフトを辞めた理由。3つのポイント。
実際に富士ソフトを退職・転職した元社員61名を対象にWEBアンケートを実施したところ、
富士ソフトを辞めたいと思った理由は以下の3つに集約されました。
- 給料が低く、同業他社と比べても見劣りするから。
- 希望する派遣先について、業務内容や地域を考慮してもらえないから。
- 景気が良くなってきて、大手企業の正社員採用で内定が貰えたから。(IT、メーカー問わず)
それぞれ細かく見ていきましょう。
辞めた理由① 給料が低く、同業他社と比べても見劣りするから。
富士ソフトを辞めたい理由として非常に多くお聞きするのが、
「給料が低く、同業他社(他のエンジニア派遣会社)と比べても大きく見劣りする」
というものです。
実際に富士ソフト元社員の方のコメントを見てみますと、辞めたい理由の上位に「給料が非常に低い」というコメントが多く並んでいました。
年収に関する評判とデータを見ていきますと、富士ソフトの年収は同業他社と比較して確かに少々低いです。
同じエンジニア派遣会社で年収を比較しますと、業界最古参であるメイテックが最も高水準の給与のようですが、メイテックとは明確な差があります。
さらに、その他の大手・中堅クラスを見ても、もう少し高水準の給与が支払われていることが多いです。
なお、当サイトの下記ページにて、エンジニア派遣業界の平均年収データを分析、解説しています。
辞めた理由② 希望する派遣先について、業務内容や地域を考慮してもらえないから。
続いて二つ目の理由として、「自分が希望する派遣先企業や希望業界を考慮してもらえない」というものが挙がりました。
新卒・中途採用の面接時に「業界希望や地域希望も考慮される」と聞いて入社した人がこの不満を持っているようです。
富士ソフトの入社理由は、文系出身だった自分でもエンジニアとしてトレーニングを積めるという点にあり、その点は感謝している。
一方で、そのトレーニング内容がさほど役に立たないような派遣先に行くことになり、当時は苦労を強いられた。
その後、ずっとローテーションを希望していたが聞いてもらえず。28歳で結婚を理由に地元地域へのUターン希望を願い出たが、これも真剣に取り合ってもらえず、辞めたい気持ちが爆発して退職した。
中途面接で地域希望(名古屋)の希望を出し、それが了承されたため入社した。結局、取引先で当たれる所がないという理由で、1ヶ月後に東京勤務を説得され仕方なく承知した。ないならないで、最初に言って欲しい。
富士ソフトを辞めたいと考える理由では「希望を聞いてもらえない、考慮してもらえない」というコメントが多いのですが、これは富士ソフトに限らず、多かれ少なかれ客先常駐が主体の企業では起こりがちな問題です。
私自身、エンジニア派遣会社でエンジニア、営業、アドバイザーという3つの役職を担当してきた中で、
最終的には「向き合って真摯に対応し、どちらかのゴネ得にならないよう、腹に落とし込められるか。」という点がポイントだと感じています。
辞めたい理由として書かれるほど「不満」を溜め込ませてしまっているのは、エンジニア社員に対する対応方法や説明の仕方の方に問題があったり、
方針の決め方そのものが合理的でないといった問題があるのではないかと思います。
客先常駐型のビジネスというのは、景気によっては「仕事がないから単身赴任して他地域へ行ってください」となる可能性が大いにあります。
辞めた理由③ 景気が良くなってきて、大手企業の正社員採用で内定が貰えたから。
ここ2年ほど、富士ソフト以外の会社でもよく聞くのが「大手企業での中途採用で転職が決まった」というものです。
辞めたい理由自体は給料が低い、希望が聞いてもらえない、派遣という立場に不満、などなどあるわけですが、
思い切って転職活動をしてみたら、想像以上にキャリアが詰める大手企業から声を掛けてもらえたというケースが増加してきています。
実際、ここ5年ほどは景気が良くなる一方であり、IT業者、メーカーとも業績は非常にいい状態です。
景気がいい時というのは開発プロジェクト数が増加したり、新規事業への投資のために社員数増強を図ることが多いので、求人数は明らかに増加します。富士ソフトの派遣先からの引き抜き話は本当にある?
富士ソフトへの入社面接時、採用担当者や面接官から、
「派遣先の企業側から”〇〇さんを中途採用で迎え入れたい”と言う声がかかることもある」
と説明されている方が多いようです。引き抜きのようなものです。
- 派遣会社として引き抜き(転籍)をOKとしている場合、紹介料金を貰うことでOKとしているケース。
- 派遣会社としては引き抜き(転籍)をOKしておらず、無理に引き抜くと会社間の関係決裂に発展しかねないケース。
富士ソフトが面接の場で「常駐先の企業から引き抜きの声が掛かることもあるよ」と言っているのだとすれば、公にOKしているためパターン1とみて良いでしょう。
ただし、どうも常駐先に転職したと言うアンケート回答が少ないのが気になります。
1年間にどの程度の人数が派遣先から声がかかり、転職が実現しているのかちょっと疑問です。
富士ソフトを辞めたい人へのアドバイス
あなたが富士ソフトを辞めたいと思う理由に近いものはありましたでしょうか。
冒頭の「富士ソフトを辞めたいと思う3つの理由」でもお伝えした通り、
富士ソフトの元社員の方が退職を考えた理由としては「キャリアを積みにくい、ステップアップできない」と言う悩みが挙げられます。
ですがこれは富士ソフトに限った話ではなく、派遣・客先常駐が主体で自社技術の乏しい企業では起こりがちな例ですので、転職するにしても注意が必要です。
また、実際に景気がいいことから転職活動が上手くいきそうだと言うことを察知して、見事成功したと言うケースも多々あります。
もし転職してもいいなと思われるのであれば、この2年ほどは転職にはとてもいいタイミングです。
エンジニア職の転職活動が成功している背景
- 求人募集数が多い割に、転職希望者が不足している。
- 過去に採用できていたレベル・経験のあるエンジニアが採用できないため、選考ハードルを大きく下げている。
- 採用人数を増加させるために、前職より良い給与を提示するような方針をとっている。
上記のように採用ハードルを下げたり間口を広げている企業は多く、2019年現在、大手〜中小まで様々なメーカー企業の中途募集が活発化しています。
とは言え、リストから自分で選んで応募!なんてやっていると途方も無い作業です。
この場合、転職エージェントに登録して、アドバイザーに転職先の相談をしてみるのがお勧めです。
自分のスキル・経験・年齢などの条件から、実際に応募したら採用される可能性がある企業を複数掲示してもらえます。
エンジニア個人個人にあった転職先の探し方
特に転職が初めて〜2回目までの場合、なるべく効率よく、失敗のない転職活動を進めるためにも「転職エージェント」の活用をお薦めします。
あなたのエンジニアとしての経験年数、携わっていた製品、どんなチーム体制の中でどんなポジションで仕事をしていたのか?などなど、
募集をかけている企業側としても
「これはマスト条件として経験していて欲しい」
「これは出来ればレベルでOK、もしくは不要」
と言う採用フィルターとも言うべき条件がいくつも設けられています。
この採用条件は、求職者が見れる「求人票」には明確には掲載されていないことがほとんどです。
面接になっても、面接官の口からはいちいち明らかにされないでしょう。
先に条件があるなら明示しておいて欲しいなと思うところですよね、せっかく時間をかけて書いた履歴書なのに、見込みのない企業に送って落とされる、こんなに面倒で悔しいことはないです。
(新卒の就活を思い出してください。履歴書何枚書きましたか?)
「転職エージェント」としては、各企業がいったいどんな人を求めて、条件をどのように設定しているのかと言う細かい求人情報を把握しているので、
「応募して採用の見込みのある企業」や「自分とマッチしている企業」を候補として正確に挙げてくれると言う役割をしています。
エンジニア専門の転職エージェントを分野別で紹介
エージェントによって、サポートしてくれる「技術分野」や「レベル」が異なります。
例えば、IT系と製造系のエンジニアでは、使うべき転職エージェントが異なるということです。
下記のように場合分けして、順番に解説します。
- ITエンジニアにおすすめの転職エージェント *業務系・Web系・ITインフラ等
- モノづくりエンジニアにおすすめの転職エージェント *機械・電気・組み込み・化学等
↑のリストのリンクから、そのまま当ページ内の各項目へ飛ぶことができます。
かなり長くなるので、自分に関係ない分野は飛ばしてもらってOKです。
ITエンジニア専門の転職エージェント
ITエンジニアの皆さんは、
「マイナビITエージェント」
「レバテックキャリア」
「メイテックネクストIT」
上記の3サービスに登録すると良いでしょう。
まず第一に登録すべきエージェントは「マイナビITエージェント」です。
マイナビITエージェントは、ITエンジニア実務経験者であれば、業務系・Web系・ITインフラと言った分野や工程を問わず、幅広く対応できる優秀なエージェントです。
IT分野の皆さんは、まず第一選択としてマイナビITエージェントは登録するということで問題ないでしょう。
次に紹介したいのが「レバテックキャリア」です。
レバテックキャリアについては、本気でステップアップや給与アップを叶えたい、中堅〜ベテラン層のエンジニアに勧めたいエージェントです。
「レバテックキャリア」は、年収UPやスキルUPを狙うエンジニア経験者にお勧めできます。
保有求人7000件以上のうち、その約8割が年収600万円超えのハイクラス求人となっています。
2019年6月~2020年5月で転職が決定したエンジニア経験者のうち、77%の方が年収UPを実現するなど、エンジニア経験者の転職支援に実績と強みを持つエージェントです。
一方で、エンジニアとしての実務経験がほぼ無い場合は、取り扱い求人の都合上を断られてしまう可能性が高いです。
最後に、「メイテックネクスト」は次点という形で紹介します。
メイテックネクストは「メーカー企業ならば、ピカイチの情報量とサポート実績がある」という特徴的な強みがあります。
メーカーと聞くと、情シスや社内SEを思い浮かべがちですが、ちょっと違います。
ソフトウェアファーストのモノづくりへと時代が変わってきたことで、メーカー企業はSIerへの外注依存から脱却し、ソフト開発やインフラ整備を内製に切り替えようと本腰を入れているのです。
そのため、製品開発プロセスにAIやRPAを導入して効率化するとか、製品と連携するスマホアプリやプラットフォームの開発をすると言った求人募集が激増しているのです。
一手間を惜しまず登録して、電話・オンラインでの面談を一度は行っておきましょう。
エージェントによって、取引している企業や太いパイプがある企業が異なるため、お互い違った求人やキャリアの考え方を出してきて面白いと思います。
仮に転職しないとしても、皆さんがこれから働いていく上で有益な情報が得られることでしょう。
1.「レバテックキャリア」│ITエンジニア経験者はマスト
- ITエンジニア経験者の転職支援に特化した専門エージェント
- 保有求人7000件以上のうち、8割以上が年収600万円以上のハイクラス求人
- 大手IT・WEB系企業からスタートアップまで幅広い転職支援実績がある
※サービス対象エリアは、関東(東京・千葉・埼玉・神奈川)/関西(大阪・京都・兵庫・滋賀・奈良・和歌山)/九州(福岡)
※レバテックキャリアではエンジニア未経験者の求人は取り扱っていないのでご注意ください。
レバテックキャリア公式サイト:
2.「マイナビIT AGENT」│年齢・経験・エリアの幅が広いバランス型
- IT・Web業界のエンジニアを専門とする転職エージェント
- 技術トレンドの変化を早期にキャッチしており、的確なキャリアアドバイスが得られる
- 「大手からスタートアップ」「SierからWeb」「派遣・SESから正社員」と言った、キャリアチェンジでのサポート実績が豊富
※マイナビIT AGENTは求人企業の性質上、関東・関西・名古屋といった都市部での転職サポートを専門としています。
マイナビITエージェント公式サイト:
3.「メイテックネクスト」│IT活用を本格化したメーカー企業に特化
- 全国のメーカー企業との付き合いが強固(親会社が製造系エンジニア派遣の最大手企業のため)
- 近年、製品のIoT化やDX推進によってIT業務を内製化するメーカーが増え、中途求人も増加
- 親身で丁寧な対応のアドバイザーが多く、あまり転職を急かさないスタンス