組み込み分野のエンジニア出身で、現在は企業のエンジニア中途採用支援を行っています。
プログラミングスクールについて調べるうちに「ランテック」を知ったと言う方もいることでしょう。
ランテックについて気になりつつも、
- 「本当にエンジニアになれるだろうか?」
- 「学習についていけるかな?」
- 「実際の評判はどうなんだろう?」
と、気になってはいませんか。
私は企業様のエンジニア採用コンサルタントとして働いていますが、「非エンジニアの素人」が書いたようなネット情報が多く、鵜呑みにして転職してしまうことは危険だと感じています。
そこでこのページでは、ランテックを卒業したエンジニア職の方の評判の声を踏まえ、ランテックの評判を徹底解説します。
全て読めば、ランテックに入学すべきかどうか自信を持って判断できるとともに、利用時の注意点、活用ポイントなど、転職活動についての不安が少なからず払拭できるでしょう。
「ランテック」公式サイト:
なお、ランテック以外も含めたプログラミングスクールの選び方や比較については、『【社会人向け】おすすめのプログラミングスクール完全まとめ』にて解説しています。
ランテックとは、どんなプログラミングスクールなのか?
プログラミングスクール「ランテック」は、「Webエンジニア」になるためのスクールです。
特に、「Ruby」という言語でのプログラミング手法を学ぶことが、カリキュラムのメインとなっています。
なぜ、ランテックがおすすめなのか?
簡潔に言うと、ランテックは「実務で使える技術」を徹底して学ぶことができるという点がポイントです。
「プログラミングって楽しいなあ〜」と、なんとなくできるような気にさせておしまいではないと言うことです。
- 実際の開発現場では、どのように仕事を進めていくのか?
- 習得した技術を使って、どのような課題を解決できるのか?
単にプログラミングスキルを習得するにとどまらず、「実務での考え方、心構え」に重きを置いた教育カリキュラムを実践しています。
ランテックはスクール業界でも「ガチ勢」の位置付けであり、卒業生はスタートアップ界隈の企業から高い評判を得ています。
- 運営元がRuby on Railsでのプログラム開発を専門とするWebシステム企業であるため、現場目線での教育カリキュラムである
- 受講生コミュニティの居心地が良く、交流が盛ん。
- エンジニアの「売り手市場」によって劣悪化してしまったプログラミングスクール業界に対し、強い問題意識を持っている。
好評のポイントをそれぞれ見ていきましょう。
1.運営元がRuby on Railsでのプログラム開発の専門企業である
ランテックの運営元は、「株式会社スタートアップテクノロジー」という会社です。
スタートアップテクノロジー社は、Webシステムの開発に精通した有名企業なのです。
Webシステムと聞くとオフィスで用いられる勤怠管理システムや、漠然とスケジューラのようなスマホアプリなどをイメージするのではないでしょうか。
しかし、スタートアップテクノロジー社は「養豚業界初となる”豚の飼育プロセス&経営管理システム”」や、「宅配型トランクルームシステム」といった斬新なシステム開発の実績・経験を豊富に持っています。
無論、これらも全て、”Ruby on Railsで開発されたWebシステム”です。
スタートアップテクノロジー社の顧客は、IT技術を積極活用して事業を行うスタートアップ企業が中心です。
顧客からの「こんなことを実現したい」という要望を元に、ビジネス上の課題まで踏み込んでスピーディに開発するというスタンスが好評のようです。
スタテクさんにお願いするとビジネスをすごいスピーディーに立ち上げることができますよって思いますし、立ち上げたあとも先生になってくれてこちら側の技術も身に付けることができて、テクノロジー系のスタートアップの人には一番いいと思います。
これら実務において培ったRuby on Railsの豊富な技術・知見が、ランテックの学習カリキュラムにも生かされています。
他のスクールと異なり、顧客からの開発プロジェクトにて最新の実務経験を積んだ現役エンジニアらが講師である点も大きなポイントです。
前述の「プログラミングスクールの選び方」においても、実務経験が豊富なエンジニアが講師であることは大事であると説明しました。
大手の有名スクールであっても、講師なのに実は実務でのプログラミング経験がないということがよくあるのです。
2.オンラインスクールなのに、受講生同士のコミュニティでは交流が盛んである
ランテックでは感染症対策のため、現在は完全オンラインスクールとして運営がなされています。
学習自体は、カリキュラムを受講する中で質問があればDiscord(ディスコード)を使って顔を見て会話し、画面共有によって細かい点まで指導が行われています。
評判がいいのはカリキュラムだけでなく、「受講生同士のコミュニティづくり」にも注力されているという点です。
現状どこのスクールもオンライン学習が主体なので、孤独であり、一人で進めることに気持ちが続かず途中で退会してしまうという問題があります。
途中で挫折してしまうことをランテックは問題視しており、受講生同士がSlackでtimes(日報のようなもの)を作成して、受講生同士で気軽にコミュニケーションが取れる環境が整えられています。
実際に卒業生が投稿したRUNTEQのコミュニティに関するnote投稿を調べてみると、以下のような評判の声が沢山発見できます。
実際のところ、やはりスクールに受講する大きなメリットとしては「仲間ができて、一緒に切磋琢磨しあえること」で挫折せず頑張れるという点にあります。
同じ境遇の人の発信のおかげで、行き詰まっている現状を打破できるとなればありがたいですよね。
自分の中でとても記憶に残っているのが、RUNTEQに入って2週間ほどの頃に、講師の方と受講生に誘われてラーメンを食べに行ったことです。
当然ながらカリキュラムの話をするのですが、私はその内容が全然わからず「そういうこともするんですね!」くらいしか言えませんでした。
これがとても悔しかったのを覚えています。
早く話題について行けるようになりたいなと思い、カリキュラムを進めたいという念が強くなりました。
実際、多くの方はつまずいた時などに少しずつ気持ちが折れたり、周りに同じ勉強をしている人がいないと諦めたりしてしまうんですよね。
RUNTEQでは先ほどお話したように、勉強会やイベントを定期的に開催したり、各自Slackでtimes(個人の日報のようなもの)を作成して、講師や運営メンバーはもちろん、生徒さん同士でも気軽にコミュニケーションが取れるようにしています。
実際にRUNTEQの生徒さんは「つまずいてつらい…」「どうしたらいいか分からない」といった時にtimesで呟いたりして他の人から教えてもらったり励ましてもらって乗り切っているようです。
同じエンジニアを目指すもの同士、支え合いながら成長していますね。
卒業生同士が「コロナが収束したらオフ会やろう」なんてTwitter上で盛り上がっているのを見ると、居心地がよくていい環境なんだろうなということを感じます。
3. 「売り手市場」によって劣悪化してしまった”プログラミングスクール業界”に対し、強い問題意識を持っている。
2019年末までのIT・Web業界というのは、「2020年に控えるオリンピックに向けた公共システム開発」や、「AI、MaaS、5Gといった世の中を大改革する先端技術の隆盛」によって、エンジニアはとてつもなく人手不足な状況にありました。
簡潔に言ってしまえば「過度なエンジニア売り手市場」です。
こんな状況ですから、”プログラミングスクール”で少しでもプログラミングの教育がされた「やる気のある未経験者」はあれよあれよと就職先が決まりました。
ですが上手くいきすぎたためか、スクール業界にも奢りが出てきました。
大手の有名スクールでさえ「卒業生がそのまま講師をしている」「質問をしても講師が回答してくれるのは二日後」といった杜撰な運営になってきたのです。
就職支援制度に関しても、講師から「みんな同じカリキュラムだから、経歴書はスクールのサンプル通り書いてくれればいい」指導されたと言う事態が表沙汰になったのです。
bizSPA!フレッシュさんに寄稿した記事がヤフーニュースにも転載されておりました。
ーー
学費70万が水の泡に…「プログラミングスクール」の現実をキャリアのプロが明かすhttps://t.co/6ohPHlRCfR— 森川 剛|(株)UZUZチームリーダー (@a54689) October 20, 2020
このような劣悪化しつつあるプログラミングスクール業界に対し、強い問題意識を持ってランテックが立ち上げられています。
ランテック、そして運営元のスタートアップテクノロジーの代表取締役社長である、菊本 久寿さんはこんな人。
某スクールが教えている就活方法は、採用側のペインにもなってますし、各社早急に対策してるって話も聞いているので、完全にアンチパターンになっています。
もちろんRUNTEQではやってはいけない就活方法として教えています。 https://t.co/dUJgx3xA2P— ひさじゅ@RUNTEQ (@hisaju01) October 16, 2020
こういった実務レベルが分かっておらず、卒業のフィルターもかけていないプログラミングスクールが多いので、採用側も警戒せざるを得ない状況になってしまいますよね。
スクールに言われないので、本人が出来ていないことを自覚出来ないことも問題かと思います。 https://t.co/USoqEBYv5L— ひさじゅ@RUNTEQ (@hisaju01) January 16, 2021
今あるプログラミングスクールが間違っていると思ったからプログラミングスクールやってるんですよ。
— ひさじゅ@RUNTEQ (@hisaju01) October 14, 2020
転職保証ほど怖いものってないよね。
職業選択の自由を奪う制度だと思っているので、うちでは今後もやらないだろうし、そんなものつけなくても就職出来るまでサポートし続けてるからみんなスタートアップへの就職が決まってる。
心が折れなければ就職は出来ます。 https://t.co/8AjXzSUVoz— ひさじゅ@RUNTEQ (@hisaju01) October 9, 2020
忌憚なく意見を発信し、ユーモアがあふれる社長さんです。
ご本人も現役のエンジニアとして切磋琢磨されており、Web系界隈ではその知見やポリシーを高く評価されています。
ランテックのデメリット
ランテックにも、デメリットになりうるポイントが一つあります。
これは他スクールも同じなので、あらかじめ理解しておいてください。
デメリット:Rubyを用いるWebエンジニアの仕事は「東京」にしかないと思ったほうがいい。
「Rubyを使う仕事って僕の地元にもありますか?」という質問が多いので、あえて書いておきます。
C言語やJavaのように「難解だけど多くの企業が採用している言語」とは異なり、Rubyを用いるような企業は東京に集中しています。
というのも、Rubyを使用するのはWebサービスを生み出すスタートアップ企業に多く、スタートアップ企業は東京に集中しているということが大きな理由です。
某エンジニア向け転職サイトでの「Ruby中途採用」の地方別求人数
東京 : 687件(57.6%)
大阪 : 300件(25.1%)
名古屋: 42件(3.5%)
京都 : 117件(9.8%)
福岡 : 42件(3.5%)
札幌 : 5件(0.4%)
(2020年8月25日時点)
もし実務未経験者がWeb系のプログラマーとしてスタートを切るのだとしたら、東京でなければほぼ不可能と思った方がよいでしょう。
要は、地方で働くには「数少ない採用枠でも仕事を獲得できる」くらいまで経験を積む必要があるのです。
とはいえ、未経験から地方就職ができないという理由でエンジニアを目指すことを諦めることはありません。
東京でエンジニアとしてのスキルを十分に伸ばしてから、将来的に地方で働くというキャリアパスを検討してみてはいかがでしょうか。
まあ東京はヲタク活動も捗りますし、地元に残りたい理由があるにせよ「2年くらいは人生の勉強だ」と思えばいい体験ができるものですよ!
RUNTEQ(ランテック)の料金体系は3プラン
「Webマスターコース」「Railsマスターコース」「Railsエンジニアコース」の料金は以下のようになります。
- Webマスターコース ¥398,000 (完全初心者向け・受講期間5-9ヶ月)
- Railsマスターコース ¥348,000 (基本文法レベルまで習得済みの方・受講期間4-8ヶ月)
- Railsエンジニアコース ¥298,000 (Railsを一通り習得済みの方・受講期間3-6ヶ月)
他のプログラミングスクールと比べると、料金は良心的な方です。
どのプランを選んでも学習できる期間が長いので、社会人など忙しい方でも受講可能なところが素晴らしいと思います。
興味がある、迷っている人はオンライン説明会で話を聞いておこう
ランテックは入学を無理強いしたり、エンジニアと言う職業の美味しい部分ばかり話して誘惑するようなスクールではありません。
どちらかというと、皆さん自身の現状や悩みを聞いてみて、「エンジニアになることで好転するかどうか?」「勉強をやりきれそうか?」といったことを忌憚なく意見してくれるようなスタンスです。
プログラミングスクールやプログラマー職に興味がある人を対象とした、無料のオンライン説明会を行っていますから、まずは話を聞くところからスタートしてみると良いでしょう。
現状で、どんな企業で、どんな待遇でエンジニアに就職できそうかを質問してから入学を判断するのが良いでしょう。