エンジニア派遣業界の企業

こんなエンジニア派遣・SESはやばい!ブラック派遣の特徴と見分け方

田牧
田牧
元・派遣エンジニアで、現在はエンジニア向けのキャリアアドバイザーをしています。運営の田牧です。

「ブラック企業」、もはや社会的にあまりにも浸透したこの言葉。もし自分がブラック企業に当たってしまったら、、、なんて不安は誰でも思うでしょうね。

エンジニア派遣業界は、なんと言ってもエンジニア未経験者からでもエンジニアになれる点が魅力です。

ですが、業界全体を見ているとブラック体質の危ない企業も時々見かけます。

実際、この記事を見ている皆さんの中には「自分だ・・・」と思い当たる節がある人もいるのでは?

「自分はこのまま一生、評価業務や保守業務で使い潰されるんじゃないか?」

「勉強中の身ではあるけど、こんなに給料が低い(上がっていかない)ものだろうか?」

「担当の営業マンやリーダーと最後に話したのは半年前なんだけど、この先ってどうなるの?」

今回の記事では、「ブラック体質のヤバいエンジニア派遣会社」の特徴と見分け方についてお話ししていきます。

 

田牧
田牧
本文に入る前に結論だけ伝えますと、もし自分のことだと思うなら、「早々に転職をしたほうが良い」と言わざるを得ません。

同じエンジニア派遣業界を見ていても、会社によってキャリアプランのサポートの手厚さや昇給ペースには大きな差があります。

更に、数年程度の短期間で業務を移っていく派遣エンジニアという働き方は、「自分はこれが強みだ」という一貫した軸が作りにくい働き方でもあります。

そのような中、好景気によってメーカー系・IT系とも中途採用の募集数は非常に増加しており、企業によっては採用ハードルを下げて人材不足を補うケースも見受けられます。

 

田牧
田牧
すでに転職を考えられているようであれば、前提としてお話ししておきたい大事なポイントがあります。

エンジニアの転職活動では「エンジニアの転職を専門とする転職エージェント」を活用することが重要です。

転職活動の初期段階では、ついついテレビCMや駅広告でよく耳にする転職サイトを選びがちです。

ですが、次もエンジニアとして転職するのであれば、エンジニアの働く業界や技術に対する知識、キャリアプランニングといった専門知識を持つ転職エージェントに相談しましょう。

特に、製造業・メーカーへの転職を専門とする「メイテックネクスト」や、IT分野での転職に特化したレバテックキャリアは、エンジニア職の転職活動では評判がよく良心的なエージェントです。

知名度は大手のリクルートやパソナほど高くないため知らない方もいることでしょう。

大手の転職サイトはエンジニアという専門的な職種に対する理解が浅く、採用人数が多く簡単に内定が出る企業、つまり離職率が高い企業を紹介されてしまうケースが多いのです。

一方、エンジニア専門の転職エージェントであれば、エンジニア特有の働き方や技術に関する話題も理解してくれます。

エンジニア専門の転職エージェントを使うべき理由
  1. メーカーやIT企業のエンジニア職の転職のみ」に特化している。
  2. サポートしてくれるアドバイザーが、技術分野ごとの職務内容、工程・スキルや、業界の内情に詳しい。
  3. 客先常駐や派遣をメインビジネスとする企業が、比較的紹介されにくい。

エンジニア職を熟知したアドバイザーがサポートしてくれるエンジニア向けに特化した転職エージェントあれば、皆さんの経験や希望を踏まえ、現実的で将来性のあるアドバイスをしてもらえます。

転職活動のスタートからつまづかないよう、前提としてぜひ覚えておいてください。

転職活動を始めるタイミング

7〜8月は、転職活動のスタートにとても適した時期です。

求人が増え出す下期始めの10月転職や、冬ボーナス支給後の年明け転職に向けて、転職活動と退職引き継ぎを焦らずに行えるタイミングだからです。

コロナ禍による求人数の減少は2020年7月で底を打っています。求人数はピーク時の90%以上まで回復しているので転職に踏み切っても問題ありません。

転職活動期間と求人募集数が余裕がある今この段階で、転職エージェントに登録して相談や情報収集をしておくことが重要です。

◆「メイテックネクスト」製造業・メーカーへの転職を専門

特徴とメリット
  1. 製造業・メーカー企業におけるモノづくり系エンジニアの中途採用が専門
  2. モノづくり分野だけでなく、メーカー企業であればIT分野にも強い
  3. 大手エージェントと比較して、親身で丁寧なアドバイザーが多い。求職者の転職活動ペースを尊重してくれる傾向。

”メイテックネクスト”
公式サイトで詳細を見る

「レバテックキャリア」IT分野での業務系・インフラ・Web系に強いIT分野での業務系・ITインフラ・Web系に強い

特徴とメリット
  1. IT・Web分野のエンジニアを専門とするエージェント
  2. 若手〜ベテランまで、年齢層を問わず幅広く対応しているオールラウンド型
  3. 経験・スキルを転職先でどう活かせるかをよく理解しており、自分で闇雲に応募するよりも高確率での年収アップが望める。年収アップ率77%という高実績。

”レバテックキャリア”
公式サイトで詳細を見る

メイテックネクスト 公式サイト:

https://www.m-next.jp/

レバテックキャリア 公式サイト:

https://career.levtech.jp/

やばいブラック企業の本質的な定義と、そこから引き起こされる問題。

長くエンジニア派遣業界で働き、様々な企業さんのお世話になってきた身としては、

”ブラック企業”とは「長時間労働」かつ「低賃金」の会社のことだと考えています。

「長時間労働」かつ「低賃金」の会社を”ブラック企業”と定義した場合、その企業の実態としては以下の2パターンに集約されます。

  1. 利益はちゃんと出ているのに、経営者が超ケチで給料が明らかに低い。
  2. 業績が悪く低収益、このため社員に良い給料を支払うことができない。

それぞれ見ていきましょう。

パターン① 利益はちゃんと出ているのに、経営者が超ケチで低賃金な会社

ブラック企業パターン①は「会社の利益は出ているはずなのに、給料が低い」というパターンです。

つまりこのパターンは、「社員を搾取しまくっていて、金払いが悪い」ということです。

このパターン、確かに待遇は悪いものの、数年スパンでキャリアを考えるとスキルを身につけて転職してしまえば問題ありません。

一見すると何の価値もない企業だ!なんて思ってしまいがちですが、業績はいいので「高い生産性、技術力」というエンジニアとして大事な能力を身につけることができるという魅力があります。

「高い生産性、技術力」を持ったエンジニアを採用するということは、優良企業の中途採用における基本ですから、優良企業への転職成功可能性を高めることができるということです。

パターン② 収益が低く、そもそも社員に良い給料を支払うことができない会社。

続いてブラック企業パターン②は、「業績そのものが悪く、社員に給料を還元できない」というパターンです。

このパターンのブラック企業に勤めてしまうことは大きな問題です。

結論を言ってしまうと、将来転職できる道を狭めてしまうという問題があります。

そのまま働き続けても「高い生産性の仕事をする能力」や、「高い技術力」を身につけることができず、

結果として「今後もこのような低収益の企業でしか働くことのできない人材」になってしまうという問題があります。

業績が悪く低収益な会社で働く人のスキルを見ていくと、やはり生産性が低い仕事の能力・スキルしか身についていないことが多々あります。

当然、優良企業の社員の採用基準には遠く及ばず、転職すれどまた同じコースを辿るということが多いのです。

 

管理人
管理人
まず先決なのは、自分が高い利益を生み出せるスキルを持った人間になることです。

これこそがブラック企業への就業を回避する一番の方法です。

技術者派遣業界の「やばい企業・ブラック企業」の特徴。

これまで「ブラック企業の本質的な定義」を学びましたが、次はもう少しフィールドを絞って、

技術者派遣業界における「やばい企業」「ブラック企業」には以下の3つの特徴があります。

  1. 新卒時から極端に給料が低く、年数を重ねても生活ギリギリレベルでしか昇給しない。
  2. ステップアップを考慮した派遣先選びをしてくれず、スキルアップをはじめとする市場価値向上が見込めない。
  3. こちらの希望や都合を考慮してくれず、相談しても握りつぶされる。

 

実感が伴わないと「へえ〜」という程度かもしれません。

今まさにその状況にある人・なりかかっている人は、自分の行く末をよく考えてください。

会社そのものが「やばい派遣会社」ならば、早々に転職すべき。

ここで間違ってはいけないのは、

やばいのが「会社そのもの」なのか、それとも自分の「担当営業」なのかという点です。

 

会社そのものが「ヤバいブラック派遣会社」の上記の要件に該当する場合には、早期の退職をお勧めします。

これまで数百人という派遣エンジニア社員を見てきた経験から言えます。

時間を食い潰されているだけで、スキルも価値も、何も積み上げられていない可能性があります。

参考になるのは、自分の先輩社員や上司、さらにいいのは「別の派遣先へ行っている同期の社員」です。

今の日本のエンジニア需要の高さなら、「もっとまともな扱いをする会社」や「年収100万円レベルで待遇の違う会社」が見つかるはずです。

勿論、転職活動はしっかりしなければいけませんが。数年前よりずっと売り手市場なので面接でも優しい会社が多いです。

 

たとえ自社はいいとしても、問題はこれだけではありません。

自分を担当している営業マンが悪徳担当だと、

上手く言いくるめられたり、多忙を理由に放置されて自分の意思・意見を握りつぶされることがあるのです。

次で解説していきます。

恐怖!担当エンジニアの人生を台無しにする「悪徳派遣営業マン」の正体と対策。

会社の制度、取り組みはまともなのに、

担当の営業マンが自分の売り上げ成績を優先し、エンジニア社員がないがしろにされているという事例は頻繁にあります。

私もエンジニア職を5年ほど離れて営業マンをやっていましたので、このような考え方の営業マンが自社にも在籍しているという実態には驚かされました。

(当時の私は請負責任者と営業を兼務していました。)

 

派遣業界における悪どい営業マンというのは以下のような特徴があります。

  1. ノルマのために、スキルアップにならない仕事でも平気で紹介する。
  2. 派遣先からのお叱りを恐れて、派遣先に対し解約の交渉をしてくれない。
  3. そもそも、派遣が開始した後はエンジニアを放置する。

「人は財産」ということを理解している優良な派遣会社・SESであっても、このようなやばい営業マンは必ずいます。

営業担当の社員としても能力が低いとか、人材サービス自体に適性がないという辛さはあります。

だからと言って、エンジニアの皆さんが巻き添えを食らう必要はないのです。

エンジニアから営業に直接不満を伝えたところで、「面倒なやつだな」と思われて、丸め込まれるという可能性も当然あります。

「自分の担当営業はアテにならないな」

こう思ったら、派遣案件とエンジニア社員のマッチングを担当している部門(担当者)、もしくは人事といった「営業から切り離されている部門」へ打ち上げるのが手っ取り早いです。

彼ら悪徳営業マンの決め台詞は「エンジニア派遣は慈善事業じゃないし、皆さんもサラリーマンですからね。」です。

「転職市場でのエンジニアの求人倍率ご存知です?いつでも転職できるんですよ?」って言いたくなりますね。

ブラック派遣会社を見抜くには「有給を使わせてもらえるのか」を確認すれば良い。

管理人
管理人
この質問で、派遣会社が社員を”人”として丁寧な対応をしているか、”売り上げを生み出すモノ・駒”として扱っているか、ある程度判断できるはず。

これからエンジニア派遣会社の採用試験を受けるという方ならば、面接では以下の項目を聞いてみてください。

  • 有給は使わせてもらえるのか?
  • 年間でどの程度使えるのか?
  • 消化日数の目安や、実際の消化率は?

こう言った質問を投げかけることで、手軽にブラックかそうでないかの判断がつけられます。

いきなり聞くのは憚られるという方も多いでしょうから、

「現職で有給を使用したことが全くなかったもので、次に入社する企業では有給が使用できるかどうかも重視しています」

「転職エージェントのアドバイザーの方から、御社は有給使用できると伺っておりますが、どの程度使えるものなのかイメージが湧かなかったものですから。」

以上のようにして質問すれば嫌なイメージをさほど与えずに確認できるでしょう。

有給消化実績からわかること。

有給消化に関するこの質問をすることで、

「この会社、派遣に出るエンジニア社員のことを大事にしてる?」

ということが分かります。

この質問がブラック派遣企業かどうか見分けるのに有効なのは、正直、派遣業界特有の話だと思います。

実のところ、技術系の派遣業界において有給が取れるかどうかは、

派遣先であるお客さん企業次第なのです。

ここで言い渋る、もしくはそれとなく「あまりたくさん取るのは推奨していない」的なオーラを出してくる場合は要注意です。

大手メーカーは”有給を取らないといけない”文化のとこが多い。

エンジニア派遣会社のお客さんというのは、

多くの場合「それなりに大手企業」であることがほとんどです。

それなりに大手というのは例えば、

名前を聞けばみんな分かるレベルの家電メーカーや自動車メーカーであったり、

一般消費者には馴染みがなくても、産業全体では有名な大手メーカーであることが多いです。

大手企業ほど研究開発費を積極投資する傾向にあり、単純に派遣利用キャパが大きいです。

合わせて、派遣者の時給レートの面でも高価格で取引してくれる傾向にあります。

このようなメリットがあるから、自然と大手メーカーに集中して派遣する傾向にあるのです。

このような派遣先=大手企業特有の事情として、

「有給が取りやすい。一定日数を取らせないといけない。」

という風潮やルールがあります。

過去からある過労死問題等への対処として、

従業員が大勢いる大手企業に対しては国が目を光らせているのです。(正確には労働基準監督署。)

残業代が支払われているか、

劣悪な環境で働かせていないか、

派遣契約は法律に則っているか、

そして、労働者の権利である有給はちゃんと消化しているのか?などなど。

急に査察にくるんです。ドラマみたいですよね。

自動車業界なんかむちゃくちゃその辺厳しくて、

部下に有給を一定数取らせてなかったら上司である課長職の方なんかが

労働組合や人事からめっちゃ怒られますからね。

どんなに忙しくて、どんなに納期が迫っていても、です。

メーカー側からしたら派遣社員は自社の社員ではないのですが、

それでも「どんどん取らないといけない」という風潮がある会社において、

「派遣のなんたらさんだけ全く取ってない」なんて相当目立ちますからね。

ほぼ確実に「有給取っていいよ!」って言われるでしょう。

*派遣社員にも社員と同様に有給取らせるルールがある会社も結構あります。

ブラック派遣会社は、派遣先のお客さんが「休んでいい」と言っているのにNGを出してくる。

ここからが重要です。

なぜ「有給どれくらい取れるか?」という質問でブラック派遣会社を見分けることができるのか。分かりやすく言い換えれば、派遣先は有給が取りやすいムードなのに派遣元が有給取得に対してあーだこーだ口出ししてくるというのは何故なのか?

つまり、要は「売り上げのために休むな!」ってことなんです。

派遣会社の売り上げ=派遣エンジニアの働いた料金。

コンドウ
コンドウ
お、恐ろしい。。それじゃあ奴隷じゃないですか!

管理人
管理人
でしょ?派遣先のお客さんからも「なんで休まないの?派遣元に俺から言ってあげようか?」って気遣われてしまったりね。。

派遣会社の売り上げは、皆さん派遣エンジニアの働いた料金のことです。

もし派遣エンジニアの皆さんが有給を取得した場合、

派遣会社にとってはその日の売り上げはなくなることになります。

(なお、正社員型の派遣エンジニアは月給制なので、有給取っても給料減らないからご安心を。)

だから「売り上げのためにエンジニアを休ませない。」プレッシャーをかけてくる、

そんなエンジニア派遣会社はエンジニア社員をないがしろに扱っている可能性が高いのです。

業界には給料面でブラックなエンジニア派遣会社も。

田牧
田牧
実はエンジニア派遣業界、会社によって随分と給料格差が大きいんです。

各社の評判・クチコミを見ればすぐ分かることなので、給料面で損をしないよう注意して欲しいです。

正直なところ、昔からエンジニア派遣業界はそんなに給料良くないです。(むしろ若手はかなり悪い)

が、近頃、複数の大手エンジニア派遣会社が給料アップをがっつり行なっています。

というのも、ここ数年景気が良くなったことでメーカー企業の中途採用数が増えたものですから、派遣業界からの離職者数が増加しているんですね。

それを防ぐための一つの策としてベースアップや賞与アップといったところですが、給与アップをやってる会社とやってない会社では大きな差が出ています。(同じ人でも年収200万くらい違うこともあるかと。まさにブラック待遇。。

各社の採用ページにはモデル年収が掲載されていますが、アテになる企業・アテにならない企業どちらも存在するので鵜呑みにはできません。

派遣エンジニアの平均年収は?大手企業の公表データから傾向を見る。エンジニア派遣企業各社の平均年収を、中途採用情報やクチコミから調査・比較しました。企業選びの参考にチェックしてみましょう。...

年間どのくらい有給が取れれば問題ないのか?

派遣先の業界風土や業務カレンダーにもよりますけれど、

恐らく年間で10〜15日くらいは取れるんじゃないかと思います。

内訳としては「月1回前後+体調不良時+年末年始や盆の有給奨励日」で、

大手メーカー企業であればこれくらいは取れる(否、取れと言われている)印象です。

管理人
管理人
派遣先自体が古い体質の会社だとこんなに取れないけど、少なくとも私がいた会社はそういう会社との取引は減らしていく方針でした。

派遣元がエンジニア社員を守ってあげないと、不満もたまるし退職しちゃうからね。

有給は、取れる時にちゃんと取ろうね、が普通。

コンドウ
コンドウ
僕の今いるエンジニアリング会社は有給が取りづらくて、何だかイメージ湧かないな。。大手メーカーってそんなに取れるものなんですね。

管理人
管理人
メーカーに限らず、中小企業や一族経営の会社、あと「伝統」を重んじ過ぎている会社だと、まだこういう世の中の風潮は浸透していないだろうね。
コンプラ意識や働きがい向上なんてのは、大企業から徐々に浸透していくものさ。

有給が取れないのは大体の場合、

「仕事が忙しくて、とっちゃいけないムード」が職場にあったり、

中小企業なんかで、コンプライアンスにいい加減だからか有給制度をないがしろにしてるから取れないんです。

逆の状況なのに有給取るな、って。。。やばいでしょ。

あと同じ内容で「できるだけ残業してください。」これもちょっとまずい。

こういう会社はエンジニア社員をないがしろにしてますし、「金を稼いでくるための道具」という見方をしている危険度大です。

だからこの質問は有効なのです。

入社してからもそういうことがあったら、ちょっと身構えた方がいいでしょうね。

エンジニア個人個人にあった転職先の探し方

田牧
田牧
いざ転職活動を始めようと思っても、自分一人でハローワークや求人票を調べて、一人で比較して探すと言うことは無謀な作業です。

特に転職が初めて〜2回目までの場合、なるべく効率よく、失敗のない転職活動を進めるためにも「転職エージェント」の活用をお薦めします。

 

あなたのエンジニアとしての経験年数、携わっていた製品、どんなチーム体制の中でどんなポジションで仕事をしていたのか?などなど、

募集をかけている企業側としても

「これはマスト条件として経験していて欲しい」

「これは出来ればレベルでOK、もしくは不要」

と言う採用フィルターがいくつも設けられています。

この条件は求職者が見れる「求人票」にはほぼ掲載されていません。

面接になっても、面接官の口からはいちいち明らかにされないでしょう。

もう少し言うと、正直、

せっかく時間をかけて書いた履歴書を、見込みのない企業に送って落とされることほど、面倒で悔しいことはないです。

(新卒の就活を思い出してください。履歴書何枚書きましたか?)

「転職エージェント」はこう言う各企業の細かい求人情報を把握しており、

見込みのある企業」「自分とマッチしている企業」を候補として挙げてくれると言う役割をしています。

管理人
管理人
私自身、40歳までに3度の転職をしていますが、初めの2回は転職エージェントに登録、相談して決めました。

エンジニア専門の転職エージェントを分野別で紹介

田牧
田牧
それではここから、「エンジニア専門の転職エージェント」を紹介していきます。

エージェントによって、サポートしてくれる「技術分野」や「レベル」が異なります。

例えば、IT系と製造系のエンジニアでは、使うべき転職エージェントが異なるということです。

下記のように場合分けして、順番に解説します。

目的別:エンジニアにおすすめの転職エージェント
  1. ITエンジニアにおすすめの転職エージェント *業務系・Web系・ITインフラ等
  2. モノづくりエンジニアにおすすめの転職エージェント *機械・電気・組み込み・化学等

↑のリストのリンクから、そのまま当ページ内の各項目へ飛ぶことができます。

かなり長くなるので、自分に関係ない分野は飛ばしてもらってOKです。

ITエンジニア専門の転職エージェント(業務系・Web系・ITインフラ等)

ITエンジニアの皆さんは、

「マイナビITエージェント」

「レバテックキャリア」

「メイテックネクストIT」

上記の3サービスに登録すると良いでしょう。

まず第一に登録すべきエージェントはマイナビITエージェントです。

マイナビITエージェントは、ITエンジニア実務経験者であれば、業務系・Web系・ITインフラと言った分野や工程を問わず、幅広く対応できる優秀なエージェントです。

IT分野の皆さんは、まず第一選択としてマイナビITエージェントは登録するということで問題ないでしょう。

 

次に紹介したいのがレバテックキャリアです。

レバテックキャリアについては、本気でステップアップや給与アップを叶えたい、中堅〜ベテラン層のエンジニアに勧めたいエージェントです。

レバテックキャリアは、年収UPやスキルUPを狙うエンジニア経験者にお勧めできます。

保有求人7000件以上のうち、その約8割が年収600万円超えのハイクラス求人となっています。

2019年6月~2020年5月で転職が決定したエンジニア経験者のうち、77%の方が年収UPを実現するなど、エンジニア経験者の転職支援に実績と強みを持つエージェントです。

一方で、エンジニアとしての実務経験がほぼ無い場合は、取り扱い求人の都合上を断られてしまう可能性が高いです。

 

最後に、メイテックネクストは次点という形で紹介します。

メイテックネクストは「メーカー企業ならば、ピカイチの情報量とサポート実績がある」という特徴的な強みがあります。

メーカーと聞くと、情シスや社内SEを思い浮かべがちですが、ちょっと違います。

ソフトウェアファーストのモノづくりへと時代が変わってきたことで、メーカー企業はSIerへの外注依存から脱却し、ソフト開発やインフラ整備を内製に切り替えようと本腰を入れているのです。

そのため、製品開発プロセスにAIやRPAを導入して効率化するとか、製品のネットワーク機能の開発や、製品と連携するスマホアプリやプラットフォームの開発をすると言った求人募集が激増しているのです。

メーカーはIT企業と異なり、地方に開発拠点がある企業も存在します。つまり、地元に近い地域へのUターン転職が叶う可能性もあるということですね。

田牧
田牧
かのトヨタ自動車も、「自動車会社から、モビリティサービス企業への変化を遂げる」なんて言ってますよね。

一手間を惜しまず登録して、電話・オンラインでの面談を一度は行っておきましょう。

エージェントによって、取引している企業や太いパイプがある企業が異なるため、お互い違った求人やキャリアの考え方を出してきて面白いと思います。

仮に転職しないとしても、皆さんがこれから働いていく上で有益な情報が得られることでしょう。

IT系専門エージェント①「マイナビIT AGENT

  1. IT・Web業界のエンジニアを専門とする転職エージェント
  2. 技術トレンドの変化を早期にキャッチしており、的確なキャリアアドバイスが得られる
  3. 「大手からスタートアップ」「SierからWeb」「派遣・SESから正社員」と言った、キャリアチェンジでのサポート実績が豊富

マイナビIT AGENTは求人企業の性質上、関東・関西・名古屋といった都市部での転職サポートを専門としています。

マイナビIT AGENT 公式サイトへ>>

IT系専門エージェント② 「レバテックキャリア

  1. ITエンジニア経験者の転職支援に特化した専門エージェント
  2. 保有求人7000件以上のうち8割以上が年収600万円以上のハイクラス求人
  3. 大手IT・WEB系企業からスタートアップまで幅広い転職支援実績が多数

※サービス対象エリアは、関東(東京・千葉・埼玉・神奈川)/関西(大阪・京都・兵庫・滋賀・奈良・和歌山)/九州(福岡)となります。

※現在、エンジニア未経験者向けの求人は取り扱いが無いためご注意を。

レバテックキャリア
公式サイトで詳しく見る

IT系専門エージェント③「メイテックネクスト(次点)

  1. 古くから全国のメーカー企業との付き合いが強固(親会社が製造系エンジニア派遣の最大手企業のため)
  2. 近年、製品のIoT化やDX推進によってIT業務を内製化するメーカーが増え、中途求人も増加
  3. 親身で丁寧な対応のアドバイザーが多く、あまり転職を急かさないスタンス

製造系エンジニア専門の転職エージェント(機械・電気・組み込み等)

機械・電気・組み込み・化学と言った製造系エンジニアの皆さんは、

上記の2サービスを活用すると良いでしょう。

上手く特徴やスタンスが被らず、有益な情報収集にもなるはずです。

メイテックネクストは、製造分野のエンジニア転職で実績No1を誇る転職エージェントです。

エンジニア実務経験者であれば、機械・電気・組み込み等、分野や工程を問わず幅広く対応できるという特徴があります

ものづくり分野の皆さんは、まず第一選択としてメイテックネクストは登録するということで問題ないでしょう。

 

2つ目の「DYMものづくり」の方は、母体となっている「DYM就職」が20代半ばまでの若年層や第二新卒者の転職サポートを主としています。

このため、DYMものづくりにおいても、若手社員にありがちな悩みをよく理解してくれるアドバイザーが多いという特徴があります。

今後のキャリアをどうすべきかという的確なアドバイスも得られやすいでしょう。

でもどちらか片方と言われれば、私の第一選択は「メイテックネクスト」です。

アドバイザーに各分野のメーカー出身者を集めている転職エージェントなんて、メイテックネクストくらいなものでしょう。

時点として、関西エリアを得意とする「タイズも下で紹介しておきます。

関西エリアの大手メーカーから表彰される実績もある優良なエージェントですので、関西希望の方は合わせて活用すると良いでしょう。

まずは一手間を惜しまず登録して、電話・オンラインでの面談を一度は行っておきましょう。

取引している企業や、太いパイプがある企業が異なるため、お互い違った求人やキャリアの考え方を出してきて面白いと思います。

仮に転職しないとしても、皆さんがこれから働いていく上で有益な情報が得られることでしょう。

製造系専門エージェント①「メイテックネクスト

  1. メーカー企業の技術職・エンジニアの中途採用が専門
  2. ものづくり分野だけでなく、メーカー企業内でのIT分野の求人も強い(社内SE・ソフト・ITインフラ)
  3. 大手エージェントより、親身で丁寧な対応のアドバイザーが多い

メイテックネクスト 公式サイトへ>>

製造系専門エージェント②「DYMものづくり

  1. メーカー企業の技術職・エンジニアの中途採用が専門
  2. ものづくり分野だけでなく、メーカー企業内でのIT分野の求人も強い(社内SE・ソフト・ITインフラ)
  3. 大手エージェントより、親身で丁寧な対応のアドバイザーが多い

DYMものづくり 公式サイトへ>>

製造系専門エージェント③ 「タイズ」(関西メーカー限定)

  1. 関西圏のメーカー企業に完全特化したエージェント ※大阪・兵庫・京都・和歌山・奈良
  2. 「社風、働きごこち、会社の将来性、スピード感、やりがい」などの観点で、求職者の価値観と本当にマッチしている求人を探すことを重視
  3. アドバイザーは画一的な対応をせず、求職者に合わせて柔軟なコミュニケーションをする方針なので話しやすい

関西圏のメーカー企業に特化した転職エージェント「タイズは、関西圏にゆかりのある皆さんにはぜひ活用してほしい、優良なエージェントです。

紹介した企業(パナソニック社)から表彰を受けるほどのマッチング精度と転職成功率があり、中小エージェントながら利用者からもずば抜けた高評価を得ています。

タイズ公式サイトから引用。アドバイザーの応援が熱い。

タイズ 公式サイトへ>

分野別転職エージェントまとめ

マイナビITエージェント」IT系

レバテックキャリア」IT系

メイテックネクスト」IT・ものづくり系(メーカー専門)

DYMものづくり」ものづくり系

タイズ」ものづくり系(関西エリア)

自分に自信が持てず転職に不安だと言う人は、キャリアカウンセリングを頼ろう

田牧
田牧
中には、迷いがループしてしまって毎日が辛い、冷静に考えられないという方もいることでしょう。

辛い状況では視野が狭くなってしまうもので、データがどうとか、向き不向きがどうとかという話が受け入れられなくなりがちです。

私にも、転職先で成果が上げられず追い詰められ、「自宅近くの町工場で組み立て作業の求人があった。とにかく楽になりたい、そこに転職しようか迷っている」とまで悩んでいた友人がいます。

追い詰められていると知らず知らずのうちに、極端で危険な選択肢も考えてしまうもの。

もし皆さんが、今後の自分の人生や働き方に自信が持てない、現状が辛くて仕方ないという状況なのであれば、一度キャリアカウンセリングを受けてはいかがでしょうか。

キャリアカウンセリングはその名の通り、今後のキャリア・仕事選びについて、専門のアドバイザーに相談するということです。

これまで「キャリアに関する相談カウンセリング」というのは、ベテランビジネスマンのような方が主観的な経験則をもとに行っているケースが主流でした。

最近ではキャリア相談サービスを本格的な事業とする企業が出てきており、利用者への寄り添い方や、利用者の本当の願望や強みを見つけ出すカウンセリング・コーチング手法から絶大な人気を得ているサービスもあります。

例えば信頼できるキャリアカウンセリングサービスのひとつには、ポジウィルキャリアというサービスがあります。

こういったキャリアカウンセリングは単なる相談だけでは終わらず、”ライ○ップ”のごとく仕事・キャリアに関するプロのトレーナーが、あなたのキャリアについて数ヶ月間にわたり寄り添い、導き、二人三脚で将来を考えてくれるサービスです。

何よりこれらのカウンセリングには転職ありきではないので、客観的かつ嘘偽りのないアドバイスを受けられる」ということが大きなポイントです。

前述の転職エージェントの場合、とにかく転職させないことには料金が得られずビジネスにならないという側面があります。万が一モラルが低いアドバイザーに当たると、売り上げだけを見て転職する方向へ誘導されてしまう危険性があります。

一方のキャリアカウンセリングでは転職達成がゴールではないため、あなたの悩みや課題に真摯に向き合ってもらえるという特徴があります。

例として紹介したポジウィルキャリアでは、初回のみお試しで1時間ほどのカウンセリングが受けられます。よかったら当サイト内の【「ポジウィルキャリア」の評判と妥当性をエンジニア目線で解説】のページを参考にしてみてくださいね。

「ポジウィルキャリア」の評判と妥当性をエンジニア目線で解説キャリアトレーニングサービス「ポジウィルキャリア」について、エンジニアの目線で評判を調査しました。実際に利用したエンジニア職の口コミを元にしています。...