世の中には数多くの「転職求人サービス」があり、数もどんどん増えてきています。
ただ、「転職求人サイトの数が多すぎて、どこがいいのか分からない!」という人も少なくないはず。
中には登録しても時間の無駄だったという、評判のよくない転職求人サイトや転職エージェントも、以下の事例のように確かに存在します。
- 転職エージェントに求人を紹介してもらって入社したが、聞いていた話と違った
- 紹介してもらえる求人が少なくて、結局ハローワークで探した
- 興味のない会社に無理やり面接を進められて、嫌な気分になった
- 転職先に入社した途端、担当アドバイザーに連絡がつかなくなった
これらの困った事例やトラブルは、実際に転職求人サイトを利用したことのある人からよく聞く話です。
そもそもエンジニアは専門性が高い職種なのに、「文系の職種と同じ転職サイトでいいのだろうか」と、疑問に思いませんか?
実のところ、営業や人事・採用、事務と言った文系出身者の職種ではトラブルが起きにくく、専門的な技術が必要なエンジニア職の場合にこそ、「聞いていた話と違う」「興味のない会社やSESばかり紹介される」などのトラブルが発生しています。
このようなエンジニア職の転職特有のトラブルを避けるためにも、「転職サイト・エージェント」のビジネスの仕組みについて、最低限の知識は理解しておくべきです。
また、「どの転職エージェントなら、エンジニア職の転職がうまくいくのか?」ということも当然知っておくべきでしょう。
(例えばCMでよく見る”マイナビ転職”や”en転職”等の転職サイトは、エンジニアの転職においては要注意です。理由は後ほど。)
特にエンジニアの場合、「どんな技術・工程に携わっていたのか?」によって、その後のキャリアや生活水準は大きく変動します。
後悔しないためにも、よく理解して転職活動を進めていきましょう。
未経験からエンジニアへの転職を目指す場合も、転職エージェントを利用するのは一つの方法になり得ます。
ですが、すでに数年の経験があるエンジニアの方とは考え方が異なりますし、同じ転職エージェントを選べばいいというものではありません。
- 未経験者向けの転職エージェント
- 転職サイト・エージェントを使わずにエンジニアになる方法
これらについては当ページ内の「未経験者がエンジニアに転職する2つの方法と注意点」にてお話しします。
- 【大前提を簡単に解説】転職求人サイト・エージェントの仕組み
- 転職活動で「転職エージェント」をお勧めする3つの理由
- メリット① 多くの選択肢から的確な求人を選べる
- メリット② 求人票には載っていない情報が聞ける
- メリット③ 面接日程の調整や、給料・入社日の交渉を代わりにしてもらえる
- 転職エージェントは「相談だけ」のために登録しても良いのか?
- エンジニアが転職エージェントを利用する上での”デメリットと失敗事例”
- 技術系・エンジニア職における転職サイト・エージェントの選び方を解説。
- エンジニア職に特化した転職サイト・エージェントの”デメリットと弱み”
- 技術系・エンジニアに特化した転職エージェントを”分野・レベル別”でおすすめ
- 【ITエンジニア向け】おすすめの転職エージェントと選び方 ※業務系ソフト・Web・組み込み・ITインフラ等
- 【製造業エンジニア向け】おすすめの転職エージェントと選び方 ※機械・電気・化学・組み込み等
- 【第二新卒エンジニア向け】おすすめの転職エージェントと選び方
- 【エンジニア未経験】おすすめの転職エージェントと転職方法
【大前提を簡単に解説】転職求人サイト・エージェントの仕組み

転職希望者の私たちにとっては無料で利用できる「転職求人サイト」や「転職エージェント」ですが、ビジネスとして一体どうやって成り立ってるのか疑問をもつ人は多いのではないでしょうか。
こちらからお願いしているのに「無料」って不思議ですもんね。なんだか怪しいなと思うのも無理はありません。
まず大前提として「転職サイトや転職エージェントは怪しい存在ではなく、ちゃんとビジネスとして成り立っている」ことは理解しておきましょう。
これらの転職支援サービスのビジネスは、紹介されて入社する会社側、つまり、あなたが内定をもらい入社した”転職先”から料金が支払われています。
転職サイトやエージェントには、「当社が希望する人材を紹介してくれてありがとう!」という意味での「紹介手数料」ということでビジネスが成り立っているのです。
これが転職サイト・エージェントのビジネスモデルです。
募集する企業側が紹介手数料を支払うことでサービスが成り立っている、ですから「求職者(エンジニア本人)は無料でサービスが利用できる」ということになります。
転職先の企業から転職サイト・エージェントへ支払われる料金は「転職者の想定年収の25%〜35%」が相場です。
例えば、あなたが「年収600万円」という条件で転職先へ入社したとすると、入社した転職先からエージェントへは「150万〜210万円」ほどの料金が支払われているということです。
当然、転職するあなた自身はサービス利用料ゼロです。
少子化、学生の理系離れ、テクノロジーの発達と言った理由から、企業側からすればエンジニアの中途採用は本当に難しい状況なんです。
シンプルに言うと、営業や採用といった文系職と比べて「エンジニアは約3〜5倍ほど採用が難しい」と言われています。(求人倍率ベース)
多少コストが嵩んだとしても、人手不足で背に腹は変えられない!ということなんですね。
転職活動で「転職エージェント」をお勧めする3つの理由
転職をどのように進めていくか?となると、様々な方法があります。
例えば、転職サイト、求人情報誌、企業の中途採用ページ、求人情報誌、友人・親族のツテ、などなどのルートが考えられます。
ここでちょっと昔を振り返ってみて、新卒時代の就活を思い出してみましょう。
新卒の就活ではリクナビやマイナビといった「求人サイト」に登録して、”自分で選んだ企業にエントリーする”ことが普通だったと思います。(国立理系の大学院出身だと、教授のツテ・紹介というルートもありがちですね。)
ですが、転職活動の場合はちょっと違います。
転職活動の場合は「転職エージェント」と呼ばれるサービスに登録し、転職エージェントのアドバイザーから”あなた自身の今後のキャリアや候補となる転職先企業のアドバイス”をもらいながら転職活動するのが大多数なのです。

まとめますと、求職者のキャリアに関するカウンセリングを行い、候補先企業をアドバイスするプロフェッショナル、それが「転職エージェント」というサービスです。
- あなたのキャリアに関するカウンセリング
- 業界に関するトレンドや今後のニーズについての説明
- 候補となりそうな求人募集の選別・アドバイス
- 経歴書・PRシートの作成と提出
- エージェントから求人企業への推薦書の提出
- 面接日程のセッティング
- 面接後のフィードバックとアドバイス(不採用時にコメントがあります)
- 給料・入社日・入社後のポジションの交渉
とはいえ、「おすすめされても信用できない。自分の目できっちり求人内容を比較して判断したい。」という人もいることでしょう。
転職エージェントを使う3つのメリットと、適切な利用方法を解説しますね。
メリット① 多くの選択肢から的確な求人を選べる

転職エージェントを利用するメリットの一つとして、「多くの選択肢から求人を選ぶことができる」という点があげられます。
単に求人募集を調べて応募するだけなら、ハローワークや求人誌という方法もあります。
ですが、当然のこと選択肢は多ければ多いほど、希望通りの求人に出会える確率は高くなります。
実のところ転職エージェントだけは、業界では「非公開求人」と呼ばれている一般の目に触れることがない求人募集を保有しています。

メーカーにしろIT・Web企業にしろ、”おいそれと中途採用の目的や規模を公表したくない”という理由があっての非公開です。
特に技術系の場合は競合他社の目を気にして、新規事業や力を入れている技術、あるいは自社が人手不足だという弱点は隠しておきたいものです。
このような非公開求人まで紹介してもらえるのは、ハローワークや転職サイトのような”誰でも見れてしまうリスト”に掲載しなくていい「転職エージェント」のみです。
転職エージェントでしか知ることができない求人情報を紹介してもらえるということが、「転職エージェントのメリットその①」です。
自分の希望や性格に合う求人や、単純に皆さんを「欲しい!」と思ってくれる求人を探すなら非公開求人からも探した方が良いです。
そもそも非公開以前の話として、膨大な求人リストの中から「一人で選んで、応募する」としたらかなり面倒じゃないですか?
転職エージェントのアドバイザーは避けたい社風やポジション、業務内容と言ったネガティブな内容もきちんとヒアリングした上で、理由も添えて候補先を出してくれます。
ですから、実際はとてもホッとするものです。
メリット② 求人票には載っていない情報が聞ける
転職エージェントを利用する一番のメリットとしては、求人票には載っていない”企業の内部情報が聞けること”です。
転職エージェントでは、これまで紹介をしたエンジニア・技術職の人たちからの口コミ・評判をはじめとした登録者から、働いていた企業のリアルな情報を数多く聞いています。
そのため、人間関係、実際の残業時間、社内での雰囲気などを事前に聞くことができるので、「入ってみたら面接で聞いてたことと違った…」というようなミスマッチも起きづらくなります。

転職者が例えば1年以内に退職すると、転職エージェントは募集企業から怒られたり案件貰えなくなり売上減ります。
ミスマッチ退職が起きないよう、エージェント側も必死です。
後から説明しますが、エージェント選びには非常に大事なポイントがあります。
それは、「エンジニア職の転職サポートを専門とするエージェントを選ぶべし」ということです。
テレビCMや駅の広告でよく知られる「リクルートNEXT」や「マイナビ転職」は、どちらかというとエンジニアではなく営業や事務職がメインです。エンジニア職は片手間でやっているようなイメージですね。
エージェント選びを間違えると、「CAD?Git?って何ですか?」というレベルのとんでもないアドバイザーが担当になることもしばしば。
単語レベルで全然話が通じなくて、転職のアドバイスどころじゃない!なんてことが頻繁に起きます。
(自社の文系の営業マンや人事と話しててイライラした経験はありませんか?あれに非常に近いです。)
エンジニア職を専門とする転職エージェントはリクルート等の大手企業ではないため、CMや広告費を抑えていて知名度が高くないことがほとんどです。
当記事の後半では「エンジニア専門の転職エージェント」を分野別・特徴ごとにまとめています。
必ず目を通すようにしてくださいね!
メリット③ 面接日程の調整や、給料・入社日の交渉を代わりにしてもらえる

上述の通り、転職エージェントに登録すると、転職希望者に一人ひとりキャリアアドバイザーという肩書の担当者がつきます。
アドバイザーがキャリアカウンセリングと候補企業の選別をしてくれるわけですが、それ以外にも非常に重要度の高い働きをしてくれます。
- キャリアカウンセリング
- 候補となりそうな求人の選別・アドバイス
- 経歴書・PRシートの作成と提出
- エージェントから求人企業への推薦書の提出
- 面接日程のセッティング
- 面接後のフィードバックとアドバイス(不採用時にコメントがあります)
- 給料・入社日・入社後のポジションの交渉
忘れてはならないポイントとして、転職活動では”複数の求人募集”に応募するのが普通です。
少なくとも5〜10社、多いと20社くらいの求人募集には応募するでしょうか。
例えば10社に応募して、「③経歴書の作成と提出」や「⑤面接日程のセッティング」を独力で対応するとしましょう。
このタスクを本業と並行して自分だけでやるとなったら、本当に大変な手間です。
また、「内定はうれしいけど、前の職場より2万円給料が下がってしまう…」という時でも、キャリアアドバイザーが間に入って給料交渉をしてくれます。
給料アップを目指している人には心強い存在になりますし、こういう生臭い話は誰かが仲介してくれるのが一番スムーズなものです。
あと、転職活動のスタート時には思い浮かばないのが「⑦入社日の調整」ですね。
「転職先の企業側としては切りよく2ヶ月後の10月から入社してほしい、と言う。」
「でも自分はプロジェクトのスケジュールや引き継ぎの都合で、恐らく4ヶ月後にしか退職できない。。」
「4ヶ月後だなんて言いづらい。現職をバックれるか、この選考は諦めるしかない?」
このような込み入った都合や流動的な状況に関しても、エージェントが間に入ってくれますのでいくらか安心できます。
※ちなみに「4ヶ月後の入社でもいいよ」と言ってもらえることは普通にあります。
転職エージェントは「相談だけ」のために登録しても良いのか?
まだ転職の意思が固まっていないけど、将来的に転職を考えている、迷っているという段階でも登録して構いません。
相談だけというスタンスであれば、以下の3点については必ず聞いておくと良いでしょう。
- 今は、転職に有利なタイミングなのか?(特に、景気、求人倍率について。他には製品サイクル、技術トレンド等)
- 自分の経歴・スキルで、条件が良くなる転職先の見込みはあるか?(例えば、給料・勤務時間、ステップアップ等)
- このまま今の勤め先で働き続けることによって、転職で不利になることはないか?また、社会で需要がない仕事を任されてしまっていないか?
こう言った「業界全体の流れ・エンジニアの需要」は、自社、つまり自分の勤め先では教えてくれないものです。
会社としては”本当のこと”を伝えてあなたに退職されても困りますからね。
また、上司や経営層も「自社とその周囲のこと」しか分かっておらず、エンジニアを取り巻く全業界の事情や最新の技術トレンドなどは、そもそも知らない・興味がないという場合もあるでしょう。
転職エージェントに登録する人の70%程度は、「転職するかどうか迷ったまま登録している」という実態があります。
転職エージェントの担当者もどの程度の温度感なのか、何を求めているのかを理解しようと丁寧にヒアリングしてくれるので、相談だけでも任せれば大丈夫です。
また、2〜3社のエージェントに相談することも、地味に重要なポイントです。
ノルマに目が眩んで無理やり転職させようと急かしてくるような、モラルのないアドバイザーも中にはいます。
セカンドオピニオンだと思って2〜3人も相談すれば、なんとなくでも本当のことが分かってくるはずです。
エンジニアが転職エージェントを利用する上での”デメリットと失敗事例”
エンジニア職の方が転職エージェントを使う上でのデメリットや失敗事例としては、以下のパターンが多いです。
後悔にもつながってしまいかねない大事な部分です。
後から「まあ、しょうがないか」などとため込まないよう、必ずチェックしておいてください。
- 面接に来てみたら、エージェント側から聞いていた仕事内容・条件と微妙に違う
- 的外れな業界・業務内容の求人ばかり勧めてくる
- 嫌だと言っているのにSES(常駐派遣)の求人ばかり紹介される
- キャリアカウンセリングと言う割に、技術系の単語や仕事内容の理解度が低い
- 込み入った話になると、「条件全てを満たす求人なんてないですよ」とすぐ誤魔化す
- 内定が出た企業でなんとか承諾させようと説得がしつこい
- ピンポイントで応募したい企業・求人がある場合には不向き(→エージェントと求人企業の間で取引自体がない場合がある)
転職エージェントのアドバイザーも所詮は人ですから、信用しすぎると痛い目を見ます。
担当者ごとにノルマがあったり、金払いがいいから優先して人を転職させたい求人企業があったりと、ビジネス的な事情があります。
特にエンジニア職の転職では、「④技術系の単語や仕事内容の理解度が低い」と言うことがトラブルの引き金になっているケースが多く見受けられます。
「条件全てを満たす求人なんてないですよ。」これも、理解度が低い文系アドバイザーの常套句です。
こっちは条件じゃなく希望を伝えているだけ!
なのに「贅沢だ」と返してくる文系アドバイザー、、、こんな風にイライラさせられることは避けたいものです。
また、「⑦ピンポイントで応募したい企業・求人がある」と言う場合は、エージェントとの面談時にはっきり固い意志を持って伝えるべきです。
どれだけエージェントが力になってくれるとは言え、エージェントと求人企業との間で付き合いがなければ、その時点でアウトです。
(※付き合いというのは、エージェントの営業マンが企業に訪問してニーズをキャッチしてきているか?取引実績があるか?と言ったことです。)
こうなると別のエージェントを頼るか、企業サイトから直接応募する必要があります。
面倒ですが、経歴書作成や面接日程の調整は自分で行いましょう。
このように、エージェントによって「紹介できる求人・企業」には大きく違いがあるので、最初から2〜3個のエージェントには登録しておいた方が無難です。
何人かのアドバイザーと話してみれば、誰が優良なエージェント&アドバイザーなのかは分かると思います。
信頼できるアドバイザーとタッグを組まないと、転職活動そのものが億劫になってしまい、今までの生活と変わらない毎日を送る羽目になってしまいます。
複数のエージェントに登録するとは言え、登録時に書く内容は同じですし、今はWEBでのキャリアカウンセリングが主流なので出向く手間もないでしょう。
とにかく、一生に関わることなので「手間を惜しまない」ことです。
ここまで、技術系・エンジニアの転職エージェント活用における”メリット・デメリット”やあるある話を解説してきました。
結論としては、ハローワークや求人情報誌、求人リストが掲載されているだけの転職サイトではなく、「転職エージェント」を使いましょうと言うことになります。
転職エージェントを活用することで「希望にマッチした求人募集を見つけやすい」ことに加え、転職活動の必須タスクである「経歴書づくり」「面接日程の調整」「年収・入社日等の条件交渉」と言ったポイントまで、プロに任せることができます。
ところで、”転職サイト”の代表例としては「マイナビ転職」や「en転職」と言ったサイトが挙げられます。
転職サイトは転職エージェントとは別の存在で、求人募集をリスト掲載することで「掲載料」を得るビジネスです。
自分で気ままに求人を選ぶことができるメリットはありますが、私は転職サイトの利用は絶対にお勧めしません。
何故なら、条件フィルターでフィルタリングしても100〜1000オーダーの求人があるわけで、自分で目を通すのは実際には不可能ですし、何よりリストの上位に掲載されているのは「多く掲載料を払った会社」だからです。

どんな会社が掲載料を多く払ってでも上位に表示させたいかと言えば、ずばり、SES(客先常駐)や派遣会社です。
だからこそ、転職サイトで独力で良い企業を見つけ出すんだ!などと意気込みすぎず、「転職エージェントを使いましょう」「アドバイザーに相談しましょう」と言っているのです。
技術系・エンジニア職における転職サイト・エージェントの選び方を解説。
とは言え、エージェントにも超大手から小規模なサービスまで、なんなら個人事業主まで多くの種類があります。
転職サイト・エージェントによって大きく特徴が異なるのは、以下の3つのポイントです。
- 得意としている業界、職種、ジャンルが違う
- 注力している年齢層や”経験の有無”と言ったターゲット層が違う
- 実績数重視か満足度重視か?と言ったビジネスとしてのスタンスが違う
察しの良い方であればお気づきかと思いますが、転職エージェントの選び方の最重要ポイントは、「技術系・エンジニアの転職サポートのみを専門とする特化型エージェント」を利用することです。
- エンジニア求人の求人募集数や、案件の情報粒度に長けている
- 担当アドバイザーはエンジニア職やIT・メーカー企業の出身者で、技術そのものやエンジニアの仕事に対する理解度が高い
- 大手と比較して小規模なエージェントが多く、「転職実績の数より、満足度やマッチ度を重視」するスタンス(つまり急かされにくい)
逆説的に言いますと「テレビCMや電車のつり革広告で見かけるような、知名度が高い超大手の転職サイト・エージェントは使うべきではない」と言うことになります。
大手エージェントを避けるべき理由はシンプルです。
大手エージェントでは本来は文系職種の転職サポートがメインであり、技術そのものやエンジニア職の仕事内容に対する理解度が低いことから来るトラブルが生じやすい、と言うことになります。
- 技術系・エンジニアの転職では、エンジニアの転職のみに特化した転職エージェントを利用すること
- 知名度が高い大手の転職エージェントは避けること(総合型とも呼ばれ、文系職のサポートが本業)
- 担当アドバイザーの技術に関する理解度が低いと、そもそもカウンセリング・アドバイスが成立しない
※勿論、技術系・エンジニアの求人案件の保有数や、対応エリアの広さと言った部分も比較ポイントになります。
例えばIT転職専門の「レバテックキャリア」は、首都圏の電車ドアに広告が貼ってあるので、知っている人もいるかもしれませんね。
ですが、エンジニア専門の転職エージェントにも、”デメリットや苦手なポイント”があります。
エンジニア職に特化した転職サイト・エージェントの”デメリットと弱み”
エンジニア専門の転職サイト・エージェントにも、僅かながら”デメリット・苦手なポイント”があります。
一度は目を通して心に留めておくと良いでしょう。
- 小規模なエージェントが多く、アドバイザーの人数不足で対応が遅いことがある
- 同様に、小規模ゆえに地方エリアは対応していないことがある(オフィスすらないことも。)
- 「エンジニア未経験者はNG」と言うエージェントが多い
エンジニア専門の転職サイト・エージェントの弱みは、「大手と比べてアドバイザーの人数が若干少なく小規模である」と言う点に尽きます。
エンジニア専門の転職サイト・エージェントがなぜ小規模なのかと言えば、単純に「エンジニア職が営業のような文系職の人口より少ない」ためです。
と言うことは、文系職と比べるとエンジニアという職種は転職希望者が必然的に少なくなります。
ですから、エンジニア専門でビジネスを成り立たせるためには、エージェント側としても少数精鋭にならざるを得ないと言うことですね。
特に「①対応が遅い」については、転職希望者が過剰に増加する2〜3月に顕著です。(つまり年度末ということ)
2〜3月のような繁忙期に登録すると、経験が浅い人や、難しい希望を出していると「せっかく登録したのに連絡がこない」と言う問題が起きる可能性があります。
転職先が見つからないから連絡してこないのではなく、単に人手不足のせいで、登録者の中で優先順位をつけられているのです。
「③エンジニア未経験はNG」と言う点に関しては、エンジニア未経験の方を対応するにはそこまで専門知識も要りませんし、「第二新卒・未経験者向けエージェント」もありますのでそちらが良いでしょう。
(”第二新卒・未経験者向けエージェント”については、当ページ内で別途紹介します)
技術系・エンジニアに特化した転職エージェントを”分野・レベル別”でおすすめ
それではここから、肝心の「おすすめしたい、エンジニアに特化した転職エージェント」を解説していきます。
世間ではエンジニアというと、何かと一括りにされがちですよね。
ですが、転職エージェントにおいては丸ごと一括りにはされません。
「技術分野」や「レベル(経験)」によって、おすすめしたいエージェントが異なります。
かなり長くなりそうなので、自分に関係ない分野は飛ばしてもらってOKです。
↑のリストのリンクから、そのまま当ページ内の各項目へ飛ぶことができます。
◆未経験でもエンジニアにいきなり転職できるのか?
未経験からエンジニアへの転職を目指す場合も、転職エージェントに相談して、「未経験からでも当社でOJT教育します」というスタンスの企業に転職するのが主流です。
ですが、転職エージェントを使うことが未経験者のファーストステップとして最善策かと言われれば、そうとは言い切れないのです。
- エンジニア未経験者向けの転職エージェント
- 転職サイト・エージェントを使わずにエンジニアになる方法
これらについては当ページ内の「未経験からエンジニアに転職するための2つの方法と注意点」にてお話しします。
【ITエンジニア向け】おすすめの転職エージェントと選び方 ※業務系ソフト・Web・組み込み・ITインフラ等
ITエンジニアの皆さんは「レバテックキャリア」「メイテックネクストIT」「ギークリー」の3社に登録しましょう。
上手く特徴やスタンスが被らず、有益な情報収集にもなるはずです。
そもそもITエンジニアと一括りにするな!という声が聞こえてきそうですが、、、ここに関しては一括りです。すみません。
一点、「メイテックネクストIT」だけは、大手〜中小メーカー企業や、メーカー直径のエンジニアリング会社が中心という変わった特徴があります。
メーカーと聞くと情シスの社内SE?ヘルプデスク?と思いがちですが、ちょっと違います。
どちらかというと製品開発プロセスにAIやRPAを導入して効率化するとか、製品のネットワーク機能開発や、製品と連携するスマホアプリやそのプラットフォーム開発で求人募集が爆増しています。
メーカー企業としては自社内にIT系の人材が足りておらず、SIerに任せっきりにしていた部分を自社技術にしようとしているという背景があります。
特にトヨタ自動車なんかは「自動車会社から、モビリティサービス企業への変化を遂げる」なんて言ってますよね。
まさにその流れだと考えればOKです。
ともかく3社、一手間を惜しまず登録しましょう。
取引している企業や太いパイプがある企業が異なるため、お互い違った求人をお勧めしてきて面白いと思います。
【製造業エンジニア向け】おすすめの転職エージェントと選び方 ※機械・電気・化学・組み込み等
モノづくりエンジニアの皆さんは「メイテックネクスト」と「DYMものづくり」の2社を登録しましょう。
上手く特徴やスタンスが被らず、有益な情報収集にもなるはずです。
メイテックネクストの方がどちらかというと専門性が高く、カウンセリングそのものへの満足度は高いでしょう。
ですが、対応エリアの広さや拠点数、アドバイザーの人数と言った面では「DYMものづくり」の方が強みがあります。
また、「DYMものづくり」の母体となっている「DYM就職」というサービス自体が、そもそも20代の若年層のサポートに力を入れていたこともあり、メイテックネクストよりも親切丁寧な対応をされると評判です。
でもどちらか片方と言われれば、私の第一選択は「メイテックネクスト」です。
アドバイザーに機械・電気系や化学系メーカー出身の元エンジニアがいる転職エージェントなんて、「メイテックネクスト」くらいなものでしょう。
いずれにせよ2社、一手間を惜しまず登録しましょう。
取引している企業や太いパイプがある企業が異なるため、お互い違った求人をお勧めしてきて面白いと思います。
【第二新卒エンジニア向け】おすすめの転職エージェントと選び方
「技術系・エンジニア職ではあるものの1年も働いていない、退職してしまった」
「理系の大学は卒業したけど、就活をずるずる引き伸ばしてフリーターになってしまった」
「公務員試験に向け勉強していたが不合格のため、諦めてエンジニアとして就職したい」
私がエンジニアとして現役で働いていた頃も、こんな事情で秋頃に入社してくる第二新卒の若者が大勢いました。
安心してください。ともかく大丈夫です。間に合います。
「少子化」や「理系離れ」の影響で、理系大卒は第二新卒でもある程度の需要があります。
理系第二新卒の皆さんは「UZUZ(ウズキャリ既卒)」「就職Shop」「DYMものづくり」の3つのエージェントに登録しましょう。
上手く特徴やスタンスが被らず、有益な情報収集にもなるはずです。
「なんで3つも?」と思いますか?
言い方が悪くて恐縮ですが、いくら需要があるからと言っても所詮は第二新卒、大した経験もないのにカンタンに転職できると思うのは油断しすぎです。
残念ですが感染症による影響もあって、「テレワークでは教育が難しい」というのが企業側の本音です。
若年層の求人倍率はピークを過ぎてしまいましたので、複数のエージェントに登録して自分が納得できる選択肢を増やす努力をすべきでしょう。
(だって就職できればなんでもいい、というわけではないですよね。)
いずれにせよ「UZUZ(ウズキャリ既卒)」「就職Shop」「DYMものづくり」の3社、一手間を惜しまず登録しましょう。
取引している企業や太いパイプがある企業が異なるため、お互い違った求人をお勧めしてきて面白いと思います。
【エンジニア未経験】おすすめの転職エージェントと転職方法
ほんの少し前、2019年中のITエンジニアの求人倍率は「11倍」というとんでもない状況でした。
「とにかく意欲と素養さえあれば自社で教育します!」という状況です。
ですが、厳しい話、感染症による影響もあり今は「テレワークではエンジニアとしての教育が難しい」というのが企業側の本音です。
求人数自体は減っていません。
むしろ募集数自体は若干増えつつあるくらいなので、企業側としても「未経験者でも、せめて最低限の教育さえできれば任せられる仕事はあるのに、、、」と頭を抱えているのが本音です。
ただ、全くのエンジニアど素人となると、その最低限の教育がテレワークではなかなかできないのです。
だからと言って諦めてこの状況が収束するのを待つ必要はありません。
むしろ、未経験からエンジニアに転職するための準備期間なのだと捉えることができます!
未経験からITエンジニアに転職するための2つの方法と注意点
現時点で未経験からITエンジニアに転職したいとなると、2つの方法が考えられます。
- 研修カリキュラムがある「エンジニア派遣会社」に応募・転職する。
- 「プログラミングスクール」に通って初級者レベルまで勉強してから、応募・転職する。
どちらがいいかと言われれば「②プログラミングスクールに通って勉強してから転職」一択でしょう。
エンジニア派遣・プログラミングスクールどちらの教育カリキュラムもよく知っている身からすると、「①エンジニア派遣会社」のエンジニア研修は”付け焼き刃レベル”なのです。
というのも、エンジニア派遣会社の研修カリキュラムは、派遣先の社員によるOJT教育も前提とした本当の初級段階の内容なのです。
これだと結局、派遣先としては「リモートワークの現状ではOJT教育ができない」と言う問題に直面してしまいます。
こうなるとどうなるか?派遣先が決まらないまま、ずーっと研修センターにカンヅメになることが予想されます。
先日Twitterで見かけた投稿だと、「大手のIT系派遣会社に入社したが、派遣先が決まらないまま研修センターで200日待機している」というものがありました。
待機期間中も給料は出るとは言え、ほとんどの場合は6〜8割の給料で、残業もありませんから手取り15万ほどでしょう。
この一方で「②プログラミングスクール」であると、デメリットとしてスクールに通うための費用や勉強期間が必要にはなるものの、非常に濃厚なスキルを習得することができます。
初級者としては、入社後もスムーズに業務スタートできる程度と思っていただけると良いかと思います。
何より、優良なプログラミングスクールであれば「このレベルまでスクールで教育されてるならば、採用してもいいよ」という顧客企業が大勢いるのです。
2019年中までであればお金をかけずとにかく転職してしまいたい人はエンジニア派遣、しっかり勉強してエンジニアになりたい人はプログラミングスクール、と言うふうに選ぶことができました。
しかし、現状はプログラミングスクールに通うことが無難でしょう。
このため、スクール側としてもお金と時間を無駄にさせないために「無料での説明会・相談会・カウンセリング」などを行っています。
まずはスクールのオンライン説明会や相談会に参加して、
- 本当にエンジニアとして働けるのか?
- どの程度大変か?
- 完走できない人はどれくらいいるのか?
こんな内容を質問してみるといいでしょう。
