今のエンジニア派遣業界において、M&A戦略によって急速に企業規模を巨大化させている企業が「株式会社テクノプロ」です。
ここ数年であっという間に正社員エンジニア社員数ナンバーワンの座に躍り出ました。
技術分野としてはものづくり、ITとも網羅しており、研修トレーニング専門の会社をグループに加えるなど、意欲的な事業姿勢を感じ取れるテクノプロ。
とは言え、「客先常駐型(SES)」「エンジニア派遣」という事業であることには変わりありませんから、新卒・中途とも入社すべきかどうかは迷われるのではないでしょうか。
- 転職エージェントから「業界最大手だから安心だ」とテクノプロへの応募を勧められたが、正直迷っている。
- 面接の末、内定を得られたがどうも悪い評判があり躊躇している。
- 面接官やアドバイザーは「派遣だけど正社員だから安定している」と言うが、景気が悪くなれば派遣切りに合ってしまうのではないかと不安だ。
このように、テクノプロは気になってはいるものの、もしくは内定をもらったけど入社を迷っているという方もいることでしょう。
確かにテクノプロは大企業ではありますが、入社当時に考えていたほど自由に派遣先を選べなかったり、給料が上がっていかないことを悩まれる方も多いとよく聞きます。
また、2020年2月中旬ごろから世界的な景況感の減退が表面化しています。
幸いにもエンジニア職の求人倍率は現状維持の傾向にありますが、各社ともコスト抑制のために”派遣エンジニアの利用”は明らかに減少しています。
つまり、エンジニア派遣・客先常駐型の企業で働き続けるということはリスキーな選択であるということなのです。
長く派遣エンジニアとして働いている方ならご存知かと思いますが、2008年のリーマンショック時は各社で派遣・常駐エンジニアの大規模な解約が起き、その後は長期の自宅待機に陥りました。
「営業マンと一緒にあらゆる業者にアポ電をした」
「この派遣先へ行けと言われれば一切拒めず、県外への転居を余儀なくされた」
「設計者なのに製造ラインに派遣されたり、カーディーラーでの整備士にまで派遣された」
このように、不遇な扱いをされたエンジニア職の方々が数多くいらっしゃいます。
派遣エンジニア・常駐エンジニアにとっての長期待機は、経験した人にしか分からない辛さがあります。
もし心の奥底で「ゆくゆくは派遣・常駐型から企業のプロパーになりたい」と考えているのであれば、今がまさにその時なのです。
それは、エンジニアの転職活動では「エンジニアの転職を専門とする転職エージェント」を活用することです。
特に、メーカー企業への転職を専門とする「メイテックネクスト」と、ソフト・ITインフラ・Webエンジニアの転職に特化した「マイナビITエージェント」。
この2社は、エンジニア職の転職活動で必ず登録すべきエージェントです。
知名度は大手のリクルートやパソナほど高くないため知らない方もいることでしょう。
実際のところ、頻繁にテレビCMが放送されている総合型の転職サイトでは、「採用人数が多く、内定が出やすいエンジニア派遣会社」を紹介されるケースが多く、エンジニア職の求職者からは不満を買っています。
- メーカーやIT企業のエンジニア転職のみに特化している。
- 支援してくれるアドバイザーが、大手と異なり各技術分野のスキルや職務内容、業界の内情に詳しい。
- 客先常駐や派遣をメインビジネスとする企業は紹介されにくい。
ですので、エンジニア職を熟知したアドバイザーが多く在籍する「メイテックネクスト」や「マイナビITエージェント」のような、エンジニア向けに特化した転職エージェントを活用することが大事です。
ちょうど年度の変わり目で求人募集が増加する時期ですから、タイミングも良いでしょう。
◆「メイテックネクスト」メーカー転職案件に強い

- メーカー企業の技術職・エンジニアの中途採用が専門
- ものづくり分野だけでなく、メーカー企業内でのIT分野の求人も強い(社内SE・ソフト・ITインフラ)
- 大手エージェントより、親身で丁寧な対応のアドバイザーが多い
- IT・Web業界のエンジニア・クリエイターを専門とするエージェント
- 技術トレンドの変化を早期にキャッチしており、的確なキャリアアドバイスが得られる
- 「大手からスタートアップ」「SierからWeb」「派遣・SESから正社員」と言った、キャリアチェンジでのサポート実績が豊富
※マイナビITエージェントはエンジニア実務経験のある方が対象です。また、求人企業の性質上、関東・関西・名古屋といった都市部での転職サポートを専門としています。
◆エンジニアとしての仕事が辛い、今後が不安だという方へ
退職を申し出ると猛烈な引き留めに合うのは、派遣やSESで働くエンジニア特有の状況です。
『引き継ぎが必要だから、交代要員が準備できるまで一年待ってほしいと言われた』
『上司や営業との面談で、長時間拘束されそうで気が滅入る』
『派遣契約の満了日まで3ヶ月もあるが、耐えられない』
このため、近年では退職代行サービスを利用して退職する派遣エンジニアの方を見るのは、ごく普通のことになってきました。
退職代行サービスとは、会社を退職したいが言い出しにくいと悩む本人に代わって、退職の意向を会社に伝えてくれるサービスです。
驚くかもしれませんが、退職代行に依頼すれば「会社への出社や連絡は必要なく」、法律上も問題なく最短で退職できてしまうのです。

例えば、「退職代行Jobs」は弁護士監修で、労働組合とも提携する体制がありながら、料金は業界相場並の30,000円以内に抑えられている優良業者です。
派遣・SESエンジニアの退職代行サポート実績も豊富にあるため、自分の派遣契約でも利用可能かを相談することも可能です。
自分の仕事が上手くいかず、自分の努力不足だと感じてしまっている人の相談にも、親身に対応してくれます。前向きに検討してみてください。

- 「株式会社テクノプロ」に関する基礎的な話
- 「テクノプロ」は4つの社内カンパニーに分かれている。
- おすすめエンジニア派遣会社①「テクノプロ」の給与・年収はどの程度?
- 「テクノプロ」の主な派遣先・業界・業務内容は「メーカー企業」での技術職。IT寄りの業務内容も存在する。
- テクノプロ・デザイン社での業務分野
- テクノプロの離職率は年間8%程度。エンジニア派遣業では平均的な数値。
- 「テクノプロ」は転職先としてアリかナシか?
- 「テクノプロ」への転職はどのように転職活動すれば良い?
- エンジニア専門の転職エージェントを分野別で紹介
- ITエンジニア専門の転職エージェント(業務系・Web系・ITインフラ等)
- 製造系エンジニア専門の転職エージェント(機械・電気・組み込み等)
- 自分に自信が持てず転職に不安だと言う人は、キャリアカウンセリングを頼ろう
「株式会社テクノプロ」に関する基礎的な話

モノづくりメーカー向けのエンジニア派遣業界において、近年急速に規模を拡大しているのが「株式会社テクノプロ」です。
2014年に主要なグループ会社4社の社名を「テクノプロ」と統合したことで社員数10,000名を超えるマンモス級派遣会社が誕生。さらにM&A戦略を活発化し、従業員数100〜500名くらいの中規模派遣会社をじわじわ買収し、現在の社員数は14,000人オーバーです。
これまで最大手と言われたメイテック社の約2倍の規模にまで成長しました。
急速とはいっても根も葉もないところから出てきた会社ではありません。テクノプロへ統合される前から、前身である「シーテック」「テクノプロ」「ハイテック」等、業界内ではシェアTOP10には入っている有名な企業でした。
エンジニア派遣業界でも、生保でいう損保ジャパン日本興亜、銀行でいう三菱UFJみたいな大合併があったという程度の話です。
なぜ社員数規模が大事なのか、テクノプロはM&A方針なのか。
エンジニア派遣業界での売り上げは詰まる所、エンジニア社員が派遣先で働いたことで頂くサービス料金のことです。
人数がいればいるほど、派遣人数が増え、それだけ売上も増えます。エンジニア派遣という業種で業績を伸ばすには「派遣者数を増やす」「派遣料金を値上げする(時給アップ)」「稼働時間を増やす(沢山働いてもらう)」この3つしかありません。
また、大事なポイントとして、顧客メーカーとしてはアチコチの派遣会社と取引するよりは、限られたいくつかの派遣元からどかっと大人数導入したいと考えるのが一般的です。
(何故なら派遣元によって契約における条件やルール、料金体系、任せることができる仕事内容にポリシーがあり、受け入れる側からするとその違いを理解して管理するのはめっちゃ大変だからです。)
なので、雇用しているエンジニア人数が多い会社というのはそれだけで大口契約を獲得できる可能性が高いと言えます。
大口契約、大きなニーズを秘める会社は多くが一流大手企業であり、さらには業務内容としても最先端の技術に触れる可能性が高いといえます。
あとは、中途採用よりも一気に経験あるエンジニアを自社に引き入れることができるという点もメリットです。中途採用するより費用はかかるんですけどね。
詰まる所、テクノプロの強みは「人員規模」にあり、です。
テクノプロで働くエンジニア社員には、他の中堅どころの派遣会社では取引していないような企業で働くことができるチャンスがあると言えます。
「テクノプロ」は4つの社内カンパニーに分かれている。
「株式会社テクノプロ」の業務分野や平均年収について説明したい所ですが、これまたちょっと難しいことにテクノプロはカンパニー制を取っています。

M&A戦略で完全にがっちゃんこできているわけではなく、(恐らく大人の事情で)4つの区分けがあるということです。
それぞれのカンパニー名称と業務分野は下記の表の通り。
【カンパニー名】 | 【担当する業務分野】 |
---|---|
テクノプロ・デザイン社 | 「機械(CAE)系」「電気電子系」「組込制御・ファームウェア系」が中心。いわゆる分かりやすいモノづくり系を担当。グループ内トップの約6,500名が在籍。 |
テクノプロ・エンジニアリング社 | 「ITインフラ系」が中心で、ネットワーク・サーバー構築、運用保守等を担当。合併前の名残か、機械・電気電子等のモノづくり系も一部担当。前身は1963年創業と歴史ある派遣会社で約3,200名在籍。 |
テクノプロ・IT社 | 「ソフトウェア系」を幅広く担当し、中でもIT系が中心。例えば業務で使用される受発注システム、生産管理システム、給与管理システムのようなもの。約2,500名が在籍。 |
テクノプロ・R&D社 | 「化学・バイオ系」が中心。前身の社名は株式会社ハイテックと言い、化学系分野の派遣では最大手企業。約1,000名が在籍。 |
上の表は資料や関係者の話を参考にしながら分かりやすく、そしてある程度大胆にまとめたものです。
それぞれの母体が大手エンジニア派遣会社1社分くらいあり、カンパニー同士で業務分野も重複しています。しかし、テクノプロのアニュアルレポートには、カンパニーの特色を打ち出して重複をなくしていきたいという方針が記載されています。
それにしても、同じ企業でありながらカンパニーによって給与体系がちょっとずつ違い、さらには採用窓口まで別です。
ホールディングスとしては12,000人オーバーの会社規模ですが、一枚岩と言うにはまだ時間がかかりそうです。
個人的には、カンパニー同士で顧客の奪い合いにならないのかが、非常に気になるところです。
当サイトの主な購読者はモノづくり分野の方なので、モノづくり系のメーカー企業を取引先に多く持つ「テクノプロ・デザイン社」に的を絞って説明します。
おすすめエンジニア派遣会社①「テクノプロ」の給与・年収はどの程度?
テクノプロの給与・年収については採用サイトを参照すると以下のようにモデル年収が掲載されています。
テクノプロの給与・年収
テクノプロ・デザイン社のモデル年収例
- 400万円/経験5年、一般エンジニア、28歳/月給26万円
- 620万円/経験15年、プロジェクトマネージャ、38歳/月給41万円
- 800万円/経験20年、チーフエンジニア、42歳/月給53万円
賃金改定年1回、月給25万円以上
※能力・経験・年齢等を考慮の上、当社規程に従って決定致します。
テクノプロ・デザイン社のモデル年収例では、一般企業相当の給与だなというのが所感です。
勿論、上場メーカー企業や大手グループ直下の企業であれば同じエンジニア職でももっと高水準なところはあります。一方で逆も然りです。
なお、エンジニア派遣業界の各社の平均年収について、当サイトの下のページで比較検証しています。

別カンパニーである「テクノプロ・エンジニアリング」の給与・年収
念のため、同社の別カンパニーでモノづくり系業務も若干行っているテクノプロ・エンジニアリング社も確認してみました。
エンジニアリング社のモデル年収例
- 450万円/経験年数:5年/月給28万円+賞与
- 514万円/経験年数:7年/月給32万5000円+賞与
- 720万円/経験年数:10年/月給46万円+賞与
- 810万円/経験年数:10年超/月給53万円+賞与
賃金改定年1回、月給25万円以上
※能力・経験・年齢等を考慮の上、当社規程に従って決定致します。
上のデザイン社と比較しても、給与に大きな差はありません。
表記されている金額からすると違いがあるように思いますが、モデルとなった社員の技術レベルによっても結構変わるところなので、仕組みは違えど同程度と思って差し支えないでしょう。
とはいえ、例えば同業他社である株式会社メイテックなんかは明らかに良い給料で、飛び抜けているなあと感じます。
また、当サイト内で各派遣会社の平均年収データを下記ページにまとめています。

「テクノプロ」の主な派遣先・業界・業務内容は「メーカー企業」での技術職。IT寄りの業務内容も存在する。

テクノプロに入社したら、派遣エンジニアとして派遣先で業務に取り組むわけですが、
実際のところどのような業界で、どんな規模の会社で、どんな業務をするのでしょうか?
テクノプロは会社ホームページ上に株主向けIR情報が公開されており、資料を見れば上記のような情報も豊富に記載されています。
まるっと転載するのは流石にまずいので、噛み砕いてご説明します。
「テクノプロ・デザイン社」の派遣先業界・企業

テクノプロ・デザイン社の派遣先業界は以下のリストの通りです。
(企業サイトの会社案内より。取引業界分布としか書いていないため明記されていませんが、恐らく売上ベースです。)
- 輸送用機器(自動車・電車・航空機など) 43.3%
- 産業用機械(工場で使用される特殊な加工機器、測定機器、ロボットなど) 19.0%
- 電子部品 13.0%
- 情報産業 7.4%
- 民生品(家電はここかな?) 5.2%
- 医療用機器(レントゲン装置、MRIなど) 3.6%
- 電力・ガス・公共 2.5%
- 建築土木・プラント 2.6%
一番上の「1:輸送用機器(自動車etc)」は分かり易いですよね。
例えばトヨタ、日産、ホンダといった一般消費者に馴染み深い「完成車メーカー」や「自動車部品メーカー(サプライヤー)」のことです。
テクノプロでは「いすゞ自動車」「本田技研工業(ホンダ)」「日産自動車」を主要取引先として公表しているので、上記3社には派遣される可能性がそれなりにあると思って良いでしょう。取引業界全体で43.3%と言えば半分に近いわけで、ざっくり2000〜3000名がここに当てはまりそうです。
次に、「2:産業用機械」は一般消費者の目に触れる機会の少ない製品であるため分かりにくいと思います。
例えば工場の製造ラインで使われる「工作機械(CNC旋盤、マシニングセンタ)」や「自動組み立て機器」「検査装置(カメラやスキャナによる外観検査など)」「基板実装機(チップマウンタ)」などが当てはまりそうです。
最近話題の「ロボット」もここに含まれそうですね。

また、「4:情報分野」においては取引先として公表されている数社のうちの「富士通」が当てはまりそうです。(富士通さん、昔はガラケーやPCといったコンシューマ領域で有名でしたけど、今は産業向けのITシステムが事業の中心です。)
みなさんお馴染みの家電製品やデジタルカメラといったものは「5:民生品」ですかね。公表取引先では「TOTO」の名前がありました。トイレやバスルームといった住宅製品で有名なTOTOさん、余談ですが開発拠点は九州なんです。九州に開発拠点のある大手メーカーさんってそんなに多くないから珍しいんですよね。
競合のメイテックは上位10社を毎年公表している。
テクノプロが同じところと取引している保証はありませんが、大体こんな感じ程度のイメージは持てると思います。
メイテックの取引売上高 上位10社(2017年度)
- 三菱重工業 株式会社
- 株式会社 デンソー
- キヤノン 株式会社
- パナソニック 株式会社
- ソニーセミコンダクタソリューションズ 株式会社
- 株式会社 ニコン
- トヨタ自動車 株式会社
- 川崎重工業 株式会社
- オートリブ 株式会社
- オムロン 株式会社
上記10社で全売上高の23.9%に当たる。
なお、過去には他に三菱航空機、ソニー、ダイキン工業がランクインしている。
メイテックについて詳しくはこちら。転職で応募するなら一緒に応募しておきたい優良なエンジニア派遣会社です。

テクノプロ・デザイン社での業務分野

テクノプロ・デザイン社のエンジニア社員を業務分野別で分けると、下の分野構成になります。デザイン社全体では2017年6月公表データによると、6,537名の社員が在籍しています。
機械系エンジニア
全体のメカ構成そのものや、金属・樹脂パーツの形状検討が主な担当業務です。
キャリア採用情報の社員構成比によれば。機械系エンジニアは社員数の44%にあたります。想定される業務内容は以下の通りです。
- 製品自体の企画立案から構想設計、メカ構成や筐体に基本設計、各部品ごとの詳細設計及び強度解析業務
- 生産技術業務(設計された部品を仕様通りにどう製造するか、量産するかを検討する)
- 耐久性を始めとした評価試験業務
電気・電子系エンジニア
モノを電気的に制御するための全体構成や、頭脳に当たるマイコン・CPUを積んだ基板の回路構成を検討することが主な業務です。
キャリア採用情報の社員構成比によれば、電気・電子系エンジニアは全社員の28%程度にあたります。想定される業務は以下の通りです。
- 製品の電気・電子部分に関する企画・基本仕様の設計、各ユニット毎での詳細仕様設計業務
- 仕様を基にしたデジタル基板の回路設計、電源回路基板の回路設計、基板レイアウト設計業務
- 電気特性についての評価試験業務(ノイズ対策のためのEMC試験など)
組み込み制御ソフト系エンジニア
膨大なデータを計算処理し、電子的な指示を出すための制御ソフトウェアを作り出すことが主な業務です。メイテックで言うマイコンシステム分野です。
キャリア採用情報の社員構成比によれば、組込制御ソフト系エンジニアは全社員の14%程度にあたります。
- 要件定義業務(どんな機能・振る舞いをすれば要求を達成できるかの検討)、そのための企画・調査業務
- 基本仕様、詳細仕様設計業務(定義した要件を基にソフトの構成を検討)
- コーディング(実際にプログラミング言語で書き出す。C、C++、Java、C#、Python等)
- 単体テスト、結合テスト(プログラムが仕様通りに動くかを検証し、フィードバックする)
情報系エンジニア
今後の注力分野ではなさそうですが、ソフトウェアの中でもよりITに近い情報系分野も存在します。
こちらは全社員の14%だそうですが、テクノプロ内の別カンパニー(エンジニアリング社)が注力分野としていることから減少傾向かも知れません。
テクノプロの離職率は年間8%程度。エンジニア派遣業では平均的な数値。
では実際のところ、現在テクノプロに雇用されているエンジニア社員は、
1年あたりどの程度退職しているのでしょうか?
こちらもIR情報を参考にすると、直近5年間の退職率は「約8%」となっています。
テクノプロが属する「製造業」での業界全体の退職率が「11.4%」ということを考えるとおすすめできます。
実際それなりに退職は少ないんじゃないか?と思われますが、もっと低水準な同業他社もあるため平均的なレベルかと思います。
ただ、1年間での全体の退職率なのか、はたまた入社3年後の退職率なのかの記載がありませんでした。
また、退職率と合わせて、どの程度長く働けそうか?ということも確認しておきたいポイントです。平均年齢が20代半ばとかだと、中堅レベルになったところで転職してるって感じがしますからね。
「テクノプロ」は転職先としてアリかナシか?
私としてはテクノプロへの転職は十分おすすめできるエンジニア派遣会社だと感じますが、それはテクノプロの将来に期待してと言う部分が強いです。
テクノプロのGOODな点で言えば、同業他社と比較しても投資額がずば抜けている点です。
その投資は新卒・キャリア社員の採用活動だったりM&Aに使われているわけで、
その結果としてエンジニア社員数が圧倒的に多いと言うのはこのビジネスにおいては非常に大きな競争力になります。
また、投資が社員の技術教育にも多く割り当てられている点も見逃せません。
エンジニア社員本人らに関わる部分なので、満足度に直接影響してきますし、
転職したエンジニアの方にとっては会社との最初の接点になるので重要ポイントでしょう。
最近ではテクノプロの公式発表として、研修会社を買収したという発表もありました。
今後のIoT・AI時代を見越した「Pyhonプログラミング研修」や「ディープラーニング研修」なども拡充しているそうです。
また研修センターの施設そのものも全国に増設しており、派遣先に出てからもキャリアアップに向けた努力がしやすい環境という点でお勧めできます。
一方で、そもそもが大規模な会社を4つもくっつけてるわけですから、今後の待遇差の統一や事業分野の整理は必要になると考えられます。
また、現状では社内カンパニー間での風土の違い、方針の浸透には大きな壁があるように感じます。
「テクノプロ」への転職はどのように転職活動すれば良い?
テクノプロへ転職するには「テクノプロの自社サイト(各カンパニー毎で窓口異なる)」もしくは「転職サイト(エージェント)」の二つの方法がありますが、
特に初めて転職する場合には転職エージェントを利用するのが良いと思います。
転職エージェントでは以下の転職サポートを行ってくれます。
転職エージェントが主にサポートしてくれること(例)
- 転職やキャリアについての相談/転職条件のヒアリング
- ヒアリングに基づいた求人情報の紹介
- 履歴書や職務経歴書など応募書類のチェック
- 面接対策(模擬面接など)
- 面接のセッティング(面接日時の設定など)
- 年収・給与(入社条件)交渉
転職希望者に対して、マッチしそうなキャリア採用求人の出ている企業の紹介を複数社行うのに加え、
転職活動における様々な相談や面接対策指導、そして何より募集中企業への後押しPRを行ってくれます。
特に初めて転職する場合、現在の仕事のスケジュールと面接日程の兼ね合い・調整で苦労するケースが多いのですが、
募集企業側との日程調整もエージェントが代行してくれるという点でもメリットがあります。
エージェントの利用料は、転職が成功した場合に、採用した企業側から支払われる仕組みになっているのです。
それだけ求職者に集まって欲しいんですよね。
エンジニア専門の転職エージェントを分野別で紹介
エージェントによって、サポートしてくれる「技術分野」や「レベル」が異なります。
例えば、IT系と製造系のエンジニアでは、使うべき転職エージェントが異なるということです。
下記のように場合分けして、順番に解説します。
- ITエンジニアにおすすめの転職エージェント *業務系・Web系・ITインフラ等
- モノづくりエンジニアにおすすめの転職エージェント *機械・電気・組み込み・化学等
↑のリストのリンクから、そのまま当ページ内の各項目へ飛ぶことができます。
かなり長くなるので、自分に関係ない分野は飛ばしてもらってOKです。
ITエンジニア専門の転職エージェント(業務系・Web系・ITインフラ等)
ITエンジニアの皆さんは、
「マイナビITエージェント」
「レバテックキャリア」
「メイテックネクストIT」
上記の3サービスに登録すると良いでしょう。

まず第一に登録すべきエージェントは「マイナビITエージェント」です。

マイナビITエージェントは、ITエンジニア実務経験者であれば、業務系・Web系・ITインフラと言った分野や工程を問わず、幅広く対応できる優秀なエージェントです。
IT分野の皆さんは、まず第一選択としてマイナビITエージェントは登録するということで問題ないでしょう。
次に紹介したいのが「レバテックキャリア」です。
レバテックキャリアについては、本気でステップアップや給与アップを叶えたい、中堅〜ベテラン層のエンジニアに勧めたいエージェントです。

「レバテックキャリア」は、年収UPやスキルUPを狙うエンジニア経験者にお勧めできます。
保有求人7000件以上のうち、その約8割が年収600万円超えのハイクラス求人となっています。
2019年6月~2020年5月で転職が決定したエンジニア経験者のうち、77%の方が年収UPを実現するなど、エンジニア経験者の転職支援に実績と強みを持つエージェントです。
一方で、エンジニアとしての実務経験がほぼ無い場合は、取り扱い求人の都合上を断られてしまう可能性が高いです。
最後に、「メイテックネクスト」は次点という形で紹介します。

メイテックネクストは「メーカー企業ならば、ピカイチの情報量とサポート実績がある」という特徴的な強みがあります。
メーカーと聞くと、情シスや社内SEを思い浮かべがちですが、ちょっと違います。
ソフトウェアファーストのモノづくりへと時代が変わってきたことで、メーカー企業はSIerへの外注依存から脱却し、ソフト開発やインフラ整備を内製に切り替えようと本腰を入れているのです。
そのため、製品開発プロセスにAIやRPAを導入して効率化するとか、製品と連携するスマホアプリやプラットフォームの開発をすると言った求人募集が激増しているのです。
一手間を惜しまず登録して、電話・オンラインでの面談を一度は行っておきましょう。
エージェントによって、取引している企業や太いパイプがある企業が異なるため、お互い違った求人やキャリアの考え方を出してきて面白いと思います。
仮に転職しないとしても、皆さんがこれから働いていく上で有益な情報が得られることでしょう。
IT系専門エージェント①「マイナビIT AGENT」

- IT・Web業界のエンジニアを専門とする転職エージェント
- 技術トレンドの変化を早期にキャッチしており、的確なキャリアアドバイスが得られる
- 「大手からスタートアップ」「SierからWeb」「派遣・SESから正社員」と言った、キャリアチェンジでのサポート実績が豊富
※マイナビIT AGENTは求人企業の性質上、関東・関西・名古屋といった都市部での転職サポートを専門としています。
IT系専門エージェント② 「
レバテックキャリア」

- ITエンジニア経験者の転職支援に特化した専門エージェント
- 保有求人7000件以上のうち8割以上が年収600万円以上のハイクラス求人
- 大手IT・WEB系企業からスタートアップまで幅広い転職支援実績が多数
※サービス対象エリアは、関東(東京・千葉・埼玉・神奈川)/関西(大阪・京都・兵庫・滋賀・奈良・和歌山)/九州(福岡)となります。
※現在、エンジニア未経験者向けの求人は取り扱いが無いためご注意を。
IT系専門エージェント③「メイテックネクスト(次点)」

- 古くから全国のメーカー企業との付き合いが強固(親会社が製造系エンジニア派遣の最大手企業のため)
- 近年、製品のIoT化やDX推進によってIT業務を内製化するメーカーが増え、中途求人も増加
- 親身で丁寧な対応のアドバイザーが多く、あまり転職を急かさないスタンス
製造系エンジニア専門の転職エージェント(機械・電気・組み込み等)
機械・電気・組み込み・化学と言った製造系エンジニアの皆さんは、
上記の2サービスを活用すると良いでしょう。

上手く特徴やスタンスが被らず、有益な情報収集にもなるはずです。
「メイテックネクスト」は、製造分野のエンジニア転職で実績No1を誇る転職エージェントです。

エンジニア実務経験者であれば、機械・電気・組み込み等、分野や工程を問わず幅広く対応できるという特徴があります。
ものづくり分野の皆さんは、まず第一選択としてメイテックネクストは登録するということで問題ないでしょう。
2つ目の「DYMものづくり」の方は、母体となっている「DYM就職」が20代半ばまでの若年層や第二新卒者の転職サポートを主としています。

このため、DYMものづくりにおいても、若手社員にありがちな悩みをよく理解してくれるアドバイザーが多いという特徴があります。
今後のキャリアをどうすべきかという的確なアドバイスも得られやすいでしょう。
でもどちらか片方と言われれば、私の第一選択は「メイテックネクスト」です。
アドバイザーに各分野のメーカー出身者を集めている転職エージェントなんて、メイテックネクストくらいなものでしょう。
時点として、関西エリアを得意とする「タイズ」も下で紹介しておきます。
関西エリアの大手メーカーから表彰される実績もある優良なエージェントですので、関西希望の方は合わせて活用すると良いでしょう。
まずは一手間を惜しまず登録して、電話・オンラインでの面談を一度は行っておきましょう。
取引している企業や、太いパイプがある企業が異なるため、お互い違った求人やキャリアの考え方を出してきて面白いと思います。
仮に転職しないとしても、皆さんがこれから働いていく上で有益な情報が得られることでしょう。
製造系専門エージェント①「メイテックネクスト」

- メーカー企業の技術職・エンジニアの中途採用が専門
- ものづくり分野だけでなく、メーカー企業内でのIT分野の求人も強い(社内SE・ソフト・ITインフラ)
- 大手エージェントより、親身で丁寧な対応のアドバイザーが多い
製造系専門エージェント②「DYMものづくり」

- メーカー企業の技術職・エンジニアの中途採用が専門
- ものづくり分野だけでなく、メーカー企業内でのIT分野の求人も強い(社内SE・ソフト・ITインフラ)
- 大手エージェントより、親身で丁寧な対応のアドバイザーが多い
製造系専門エージェント③ 「タイズ」(関西メーカー限定)

- 「関西圏のメーカー企業」に完全特化したエージェント ※大阪・兵庫・京都・和歌山・奈良
- 「社風、働きごこち、会社の将来性、スピード感、やりがい」などの観点で、求職者の価値観と本当にマッチしている求人を探すことを重視
- アドバイザーは画一的な対応をせず、求職者に合わせて柔軟なコミュニケーションをする方針なので話しやすい
関西圏のメーカー企業に特化した転職エージェント「タイズ」は、関西圏にゆかりのある皆さんにはぜひ活用してほしい、優良なエージェントです。
紹介した企業(パナソニック社)から表彰を受けるほどのマッチング精度と転職成功率があり、中小エージェントながら利用者からもずば抜けた高評価を得ています。

「マイナビITエージェント」IT系
「レバテックキャリア」IT系
「メイテックネクスト」IT・製造系(メーカー専門)
「DYMものづくり」製造系
「タイズ」製造系(関西エリア)
自分に自信が持てず転職に不安だと言う人は、キャリアカウンセリングを頼ろう
辛い状況では視野が狭くなってしまうもので、データがどうとか、向き不向きがどうとかという話が受け入れられなくなりがちです。
私にも、転職先で成果が上げられず追い詰められ、「自宅近くの町工場で組み立て作業の求人があった。とにかく楽になりたい、そこに転職しようか迷っている」とまで悩んでいた友人がいます。
追い詰められていると知らず知らずのうちに、極端で危険な選択肢も考えてしまうもの。
もし皆さんが、今後の自分の人生や働き方に自信が持てない、現状が辛くて仕方ないという状況なのであれば、一度「キャリアカウンセリング」を受けてはいかがでしょうか。
キャリアカウンセリングはその名の通り、今後のキャリア・仕事選びについて、専門のアドバイザーに相談するということです。
これまで「キャリアに関する相談カウンセリング」というのは、ベテランビジネスマンのような方が主観的な経験則をもとに行っているケースが主流でした。
最近ではキャリア相談サービスを本格的な事業とする企業が出てきており、利用者への寄り添い方や、利用者の本当の願望や強みを見つけ出すカウンセリング・コーチング手法から絶大な人気を得ているサービスもあります。
例えば信頼できるキャリアカウンセリングサービスのひとつには、「ポジウィルキャリア」というサービスがあります。

こういったキャリアカウンセリングは単なる相談だけでは終わらず、”ライ○ップ”のごとく「仕事・キャリアに関するプロのトレーナー」が、あなたのキャリアについて数ヶ月間にわたり寄り添い、導き、二人三脚で将来を考えてくれるサービスです。
何よりこれらのカウンセリングには「転職ありきではないので、客観的かつ嘘偽りのないアドバイスを受けられる」ということが大きなポイントです。
前述の転職エージェントの場合、とにかく転職させないことには料金が得られずビジネスにならないという側面があります。
万が一モラルが低いアドバイザーに当たると、売り上げだけを見て転職する方向へ誘導されてしまう危険性があります。

一方のキャリアカウンセリングでは転職達成がゴールではないため、あなたの悩みや課題に真摯に向き合ってもらえるという特徴があります。
例として紹介したポジウィルキャリアでは、初回のみお試しで1時間ほどのカウンセリングが受けられます。よかったら当サイト内の【「ポジウィルキャリア」の評判と妥当性をエンジニア目線で解説】のページを参考にしてみてくださいね。
