今のエンジニア派遣業界において、M&A戦略によって急速に企業規模を巨大化させている企業が「株式会社テクノプロ」です。
ここ数年であっという間に正社員エンジニア人数ナンバーワンの座に躍り出ました。
技術分野としてはものづくり、ITとも網羅しており、研修トレーニング専門の会社をグループに加えるなど、意欲的な事業姿勢を感じ取れるテクノプロ。
とは言え、「客先常駐型(SES)」「エンジニア派遣」という事業であることには変わりありませんから、新卒・中途とも入社すべきかどうかは迷われるのではないでしょうか。
- 転職エージェントから「業界最大手だから安心だ」とテクノプロへの応募を勧められたが、正直迷っている。
- 面接の末、内定を得られたがどうも悪い評判があり躊躇している。
- 面接官やアドバイザーは「派遣だけど正社員だから安定している」というが、景気が悪くなれば派遣切りに合ってしまうのではないかと不安だ。
このように、テクノプロは気になってはいるものの、もしくは内定をもらったけど入社を迷っているという方もいることでしょう。
確かにテクノプロは大企業ではありますが、入社当時に考えていたほど自由に派遣先を選べなかったり、給料が上がっていかないことを悩まれる方も多いとよく聞きます。
また、内定獲得を焦りテクノプロのような客先常駐・エンジニア派遣を選ぶ気持ちもわかります。
しかしながら、2020年2月中旬ごろから、ウイルス感染に対する対策懸念から世界的な景況感の減退が表面化しています。
直近で製造業のメーカー企業やIT企業において業績悪化が懸念されるものの、まだ採用活動そのものをストップするようなリーマン・ショックレベルでの大きな影響は出ていません。
しかしながら、今年度の4月以降、客先常駐・派遣エンジニアの活用は各メーカーとも徐々に減らし始めており、特に機械・電気系のエンジニアにおいては「派遣は全員解約」という大手企業もついに出てきました。
つまり何が言いたいかというと、このままエンジニア派遣・客先常駐型の企業に勤めてしまうことは大変リスキーな選択であるということです。
また、昔から派遣エンジニアとして働く皆さんであればご存知かと思いますが、2008年のリーマンショックの際には多くの派遣会社で解約・長期待機の嵐が吹き荒れました。
「営業マンと一緒にあらゆる業者にアポ電をした」
「この派遣先へ行けと言われれば、持ち家があろうとも転居や単身赴任を一切拒めなかった」
「設計者なのに製造ラインに派遣されたり、カーディーラーのメカニックに派遣された」
このような、とてつもなく不遇な思いをされた方々が数多くいらっしゃいます。
今回のコロナショックによってすでに派遣には悪影響が及んでいますが、プロパーの中途採用募集についてもいつ止まってしまうかは計り知れません。
おそらくはリーマンショック時と同様、「いきなり崖に直面する」かのように、突如として各社一斉に大規模な派遣解約、そしてプロパーの中途採用ストップが訪れるのではないかと予想しています。
派遣エンジニア・常駐エンジニアにとっての長期待機は、経験した人にしか分からない辛さがあります。
派遣・常駐型から企業のプロパーにキャリアチェンジするのは、分野・経験・年齢を問わず今がまさにその時なのです。
例年6〜7月というのは、転職活動を開始する絶好のタイミングです。
なぜなら、7月の夏季賞与(ボーナス)支給後に退職者が増加するため、穴埋め案件が増加するためです。
続いて9月は年度の半期の切れ目ということもあり、このタイミングも退職者が増加するということも要因のひとつです。
さらに本年2020年に関して申し上げると、感染症の蔓延による株価下落、メーカーでは生産停止の悪影響が出ていることは事実です。実際にこの3月は、昨年より採用ペースが落ちてしまいました。
しかしながら、これは「求職者・応募者側の減少」と「直接面接からWEB面接への切り替え対応」のための一時的なストップ傾向であり、依然としてエンジニア職の採用意欲は衰えていません。
自動車業界でのモビリティ改革とその周辺事業、5Gインフラ整備&サービス開発、さらに各業界でのデジタルトランスフォーメーション対応に伴いエンジニア職の不足は深刻であり、競争力を維持するためにエンジニア職については採用の手を休めることが不可能な次元なのです。
「感染症対策の自粛ムードの影響で、求人への応募者数が激減している。採用人数が充足せず、業界全体でひどい人手不足だからなんとかして欲しい。」
とのことでした。
繰り返しになりますが、感染症対策のため採用はPC・スマホによるWEB面接がトレンドです。
このため中途採用の面接は継続されており、エンジニア職の採用ペースも高い状態が維持されています。
転職エージェントによる求職者のサポート相談についても同様に、電話やWebミーティング形式で行われています。
リモート勤務・テレワークになっている【今、このタイミング】であればこそ、じっくりと転職活動に時間が使えるはずです。
応募者が日和って様子見している今こそ、次の転職先をじっくり検討できる貴重なタイミングなのです。
◆メーカー企業での社内SE・上流工程案件に強い「メイテックネクスト」




◆エンジニアとして転職することが正直不安という方へ。
テクノプロを始め、エンジニア派遣・客先常駐は直近の景況感から極力避けたほうがいいと話してきました。
ですが、「とは言え、経験やスキルがさほどあるわけでもない」と尻込みする若手エンジニアや、経験者の中にも「本音は将来性のあるIT分野に転向したい。かと言ってエンジニア派遣の研修は信用できない。」と言う方は大勢います。
未経験でスキルに自信がないとか、IT分野にリスキルしたいと言う方には、思い切って「プログラミングスクール」へ通い直してしまうのが最善策です。
プログラミングスクールとは、「オンラインスクールでのプログラミング実務スキルの習得」と「ITエンジニアとしての転職」、この二つの側面から利用者をサポートしてくれると言うもの。
未経験スタートでも、ゴールはWEB系企業の正社員プロパーに転職できると言う点が大きなポイントです。
年末年始にかけて全国のプログラミングスクール約30社を調べ比較してみたのですが、「TECH CAMP(テックキャンプ)」に対しては「なるほど確かに良い」と感じました。

- IT分野、プログラミング未経験者が受講者の大半である(機電系からの転向組は有利)
- オンライン受講が可能である
- 受講料トータル65万円でみっちり2ヶ月間という、ちょうどいい塩梅の自己投資コストである
- 指導者(メンター)が大学生アルバイトではなく現役エンジニアである
- 卒業後の転職を100%保証してくれている。派遣・客先常駐ではない!
- 転職先に入社後も、半年間は無料で相談ができるサポート体制がある
- 本当にオンライン受講が向いているか、無料カウンセリングしてくれる
念のため、周囲のエンジニア仲間や企業さんにも「テックキャンプって知ってる?卒業生が入社してきたことある?」と聞いてまわったところ、あくまで私の周囲では知名度は高く、卒業生も基礎レベルとしては大きな問題はなかったとのこと。
およそ悪い評判もなく、これなら検討の余地があるだろうと感じました。
個人的には上記の特徴の「⑦無料カウンセリング」はとても良い試みだし、選ばれているからこそ無理な勧誘をせずとも問題ないのだろうと推察しています。
IT分野の求人倍率は7〜10倍で、ものづくり系とは比較にならない需要があるだけでなく「場所や時間に囚われない多様な働き方」と言う面では先を行っています。
是非一度テックキャンプの無料カウンセリングで、どの程度現実的なのかを相談してみるといいでしょう。
- メーカー企業への転職専門:メイテックネクスト(公式サイトへ)
- IT企業への転職専門:レバテックキャリア(公式サイトへ)
- プログラミングスクール:テックキャンプ(無料カウンセリングの詳細へ)
「株式会社テクノプロ」に関する基礎的な話

モノづくりメーカー向けのエンジニア派遣業界において、近年急速に規模を拡大しているのが「株式会社テクノプロ」です。
2014年に主要なグループ会社4社の社名を「テクノプロ」と統合したことで社員数10,000名を超えるマンモス級派遣会社が誕生。さらにM&A戦略を活発化し、従業員数100〜500名くらいの中規模派遣会社をじわじわ買収し、現在の社員数は14,000人オーバーです。
これまで最大手と言われたメイテック社の約2倍の規模にまで成長しました。
急速とはいっても根も葉もないところから出てきた会社ではありません。テクノプロへ統合される前から、前身である「シーテック」「テクノプロ」「ハイテック」等、業界内ではシェアTOP10には入っている有名な企業でした。
エンジニア派遣業界でも、生保でいう損保ジャパン日本興亜、銀行でいう三菱UFJみたいな大合併があったという程度の話です。
なぜ社員数規模が大事なのか、テクノプロはM&A方針なのか。
エンジニア派遣業界での売り上げは詰まる所、エンジニア社員が派遣先で働いたことで頂くサービス料金のことです。
人数がいればいるほど、派遣人数が増え、それだけ売上も増えます。エンジニア派遣という業種で業績を伸ばすには「派遣者数を増やす」「派遣料金を値上げする(時給アップ)」「稼働時間を増やす(沢山働いてもらう)」この3つしかありません。
また、大事なポイントとして、顧客メーカーとしてはアチコチの派遣会社と取引するよりは、限られたいくつかの派遣元からどかっと大人数導入したいと考えるのが一般的です。
(何故なら派遣元によって契約における条件やルール、料金体系、任せることができる仕事内容にポリシーがあり、受け入れる側からするとその違いを理解して管理するのはめっちゃ大変だからです。)
なので、雇用しているエンジニア人数が多い会社というのはそれだけで大口契約を獲得できる可能性が高いと言えます。
大口契約、大きなニーズを秘める会社は多くが一流大手企業であり、さらには業務内容としても最先端の技術に触れる可能性が高いといえます。
あとは、中途採用よりも一気に経験あるエンジニアを自社に引き入れることができるという点もメリットです。中途採用するより費用はかかるんですけどね。
詰まる所、テクノプロの強みは「人員規模」にあり、です。
テクノプロで働くエンジニア社員には、他の中堅どころの派遣会社では取引していないような企業で働くことができるチャンスがあると言えます。
「テクノプロ」は4つの社内カンパニーに分かれている。
「株式会社テクノプロ」の業務分野や平均年収について説明したい所ですが、これまたちょっと難しいことにテクノプロはカンパニー制を取っています。

M&A戦略で完全にがっちゃんこできているわけではなく、(恐らく大人の事情で)4つの区分けがあるということです。
それぞれのカンパニー名称と業務分野は下記の表の通り。
【カンパニー名】 | 【担当する業務分野】 |
---|---|
テクノプロ・デザイン社 | 「機械(CAE)系」「電気電子系」「組込制御・ファームウェア系」が中心。いわゆる分かりやすいモノづくり系を担当。グループ内トップの約6,500名が在籍。 |
テクノプロ・エンジニアリング社 | 「ITインフラ系」が中心で、ネットワーク・サーバー構築、運用保守等を担当。合併前の名残か、機械・電気電子等のモノづくり系も一部担当。前身は1963年創業と歴史ある派遣会社で約3,200名在籍。 |
テクノプロ・IT社 | 「ソフトウェア系」を幅広く担当し、中でもIT系が中心。例えば業務で使用される受発注システム、生産管理システム、給与管理システムのようなもの。約2,500名が在籍。 |
テクノプロ・R&D社 | 「化学・バイオ系」が中心。前身の社名は株式会社ハイテックと言い、化学系分野の派遣では最大手企業。約1,000名が在籍。 |
上の表は資料や関係者の話を参考にしながら分かりやすく、そしてある程度大胆にまとめたものです。
それぞれの母体が大手エンジニア派遣会社1社分くらいあり、実際には業務分野が盛大に重複しています。テクノプロとしては重複を無くしていきたいのか、アニュアルレポートに記載の今後の方針を読み解く限りは差別化方針です。
にしても、それぞれエンジニア社員の業務分野が違うだけでなく、給与・制度までもがちょっとずつ違い、さらには採用窓口まで別です。ホールディングスとしては12,000人オーバーの会社規模ですが、一枚岩と言うにはまだ時間がかかりそうです。
カンパニー間で顧客の奪い合いとかならないのか・・・?
当サイトの主な購読者はモノづくり分野の方なので、モノづくり系のメーカー企業を取引先に多く持つ「テクノプロ・デザイン社」に的を絞って説明します。
おすすめエンジニア派遣会社①「テクノプロ」の給与・年収はどの程度?
テクノプロの給与・年収については採用サイトを参照すると以下のようにモデル年収が掲載されています。
テクノプロの給与・年収
テクノプロ・デザイン社のモデル年収例
- 400万円/経験5年、一般エンジニア、28歳/月給26万円
- 620万円/経験15年、プロジェクトマネージャ、38歳/月給41万円
- 800万円/経験20年、チーフエンジニア、42歳/月給53万円
賃金改定年1回、月給25万円以上
※能力・経験・年齢等を考慮の上、当社規程に従って決定致します。
一般企業相当の給与だなというのが所感です。
勿論、上場メーカー企業や大手グループ直下の企業であれば同じエンジニア職でももっと高水準なところはあります。一方で逆も然りです。
なお、エンジニア派遣業界の各社の平均年収について、当サイトの下のページで比較検証しています。

別カンパニーである「テクノプロ・エンジニアリング」の給与・年収
念のため、同社の別カンパニーでモノづくり系業務も若干行っているテクノプロ・エンジニアリング社も確認してみました。
エンジニアリング社のモデル年収例
- 450万円/経験年数:5年/月給28万円+賞与
- 514万円/経験年数:7年/月給32万5000円+賞与
- 720万円/経験年数:10年/月給46万円+賞与
- 810万円/経験年数:10年超/月給53万円+賞与
賃金改定年1回、月給25万円以上
※能力・経験・年齢等を考慮の上、当社規程に従って決定致します。
上のデザイン社と比較しても大きな差があるわけではないです。表記されている金額からすると違いがあるように思いますが、モデルとなった社員の技術レベルによっても結構変わるところなので、仕組みは違えど同程度と思って差し支えないでしょう。
とはいえ、例えば同業他社である株式会社メイテックなんかは明らかに良い給料で、飛び抜けているなあと感じます。
また、当サイト内で各派遣会社の平均年収データを下記ページにまとめています。

「テクノプロ」の主な派遣先・業界・業務内容は「メーカー企業」での技術職。IT寄りの業務内容も存在する。

テクノプロに入社したら、派遣エンジニアとして派遣先で業務に取り組むわけですが、
実際のところどのような業界で、どんな規模の会社で、どんな業務をするのでしょうか?
テクノプロは会社ホームページ上に株主向けIR情報が公開されており、資料を見れば上記のような情報も豊富に記載されています。
まるっと転載するのは流石にまずいので、噛み砕いてご説明します。
「テクノプロ・デザイン社」の派遣先業界・企業

テクノプロ・デザイン社の派遣先業界は以下のリストの通りです。
(企業サイトの会社案内より。取引業界分布としか書いていないため明記されていませんが、恐らく売上ベースです。)
- 輸送用機器(自動車・電車・航空機など) 43.3%
- 産業用機械(工場で使用される特殊な加工機器、測定機器、ロボットなど) 19.0%
- 電子部品 13.0%
- 情報産業 7.4%
- 民生品(家電はここかな?) 5.2%
- 医療用機器(レントゲン装置、MRIなど) 3.6%
- 電力・ガス・公共 2.5%
- 建築土木・プラント 2.6%
一番上の「1:輸送用機器(自動車etc)」は分かり易いですよね。
例えばトヨタ、日産、ホンダといった一般消費者に馴染み深い「完成車メーカー」や「自動車部品メーカー(サプライヤー)」のことです。
テクノプロでは「いすゞ自動車」「本田技研工業(ホンダ)」「日産自動車」を主要取引先として公表しているので、上記3社には派遣される可能性がそれなりにあると思って良いでしょう。取引業界全体で43.3%と言えば半分に近いわけで、ざっくり2000〜3000名がここに当てはまりそうです。
次に、「2:産業用機械」は一般消費者の目に触れる機会の少ない製品であるため分かりにくいと思います。
例えば工場の製造ラインで使われる「工作機械(CNC旋盤、マシニングセンタ)」や「自動組み立て機器」「検査装置(カメラやスキャナによる外観検査など)」「基板実装機(チップマウンタ)」などが当てはまりそうです。
最近話題の「ロボット」もここに含まれそうですね。

また、「4:情報分野」においては取引先として公表されている数社のうちの「富士通」が当てはまりそうです。(富士通さん、昔はガラケーやPCといったコンシューマ領域で有名でしたけど、今は産業向けのITシステムが事業の中心です。)
みなさんお馴染みの家電製品やデジタルカメラといったものは「5:民生品」ですかね。公表取引先では「TOTO」の名前がありました。トイレやバスルームといった住宅製品で有名なTOTOさん、余談ですが開発拠点は九州なんです。九州に開発拠点のある大手メーカーさんってそんなに多くないから珍しいんですよね。
競合先の株式会メイテックは上位10社を毎年公表している。
テクノプロが同じところと取引している保証はありませんが、大体こんな感じ程度のイメージは持てると思います。
メイテックの取引売上高 上位10社(2017年度)
- 三菱重工業 株式会社
- 株式会社 デンソー
- キヤノン 株式会社
- パナソニック 株式会社
- ソニーセミコンダクタソリューションズ 株式会社
- 株式会社 ニコン
- トヨタ自動車 株式会社
- 川崎重工業 株式会社
- オートリブ 株式会社
- オムロン 株式会社
上記10社で全売上高の23.9%に当たる。
なお、過去には他に三菱航空機、ソニー、ダイキン工業がランクインしている。
メイテックについて詳しくはこちら。転職で応募するなら一緒に応募しておきたい優良なエンジニア派遣会社です。

テクノプロ・デザイン社での業務分野

テクノプロ・デザイン社のエンジニア社員を業務分野別で分けると、下の分野構成になります。デザイン社全体では2017年6月公表データによると、6,537名の社員が在籍しています。
機械系エンジニア
全体のメカ構成そのものや、金属・樹脂パーツの形状検討が主な担当業務です。
キャリア採用情報の社員構成比によれば。機械系エンジニアは社員数の44%にあたります。想定される業務内容は以下の通りです。
- 製品自体の企画立案から構想設計、メカ構成や筐体に基本設計、各部品ごとの詳細設計及び強度解析業務
- 生産技術業務(設計された部品を仕様通りにどう製造するか、量産するかを検討する)
- 耐久性を始めとした評価試験業務
電気・電子系エンジニア
モノを電気的に制御するための全体構成や、頭脳に当たるマイコン・CPUを積んだ基板の回路構成を検討することが主な業務です。
キャリア採用情報の社員構成比によれば、電気・電子系エンジニアは全社員の28%程度にあたります。想定される業務は以下の通りです。
- 製品の電気・電子部分に関する企画・基本仕様の設計、各ユニット毎での詳細仕様設計業務
- 仕様を基にしたデジタル基板の回路設計、電源回路基板の回路設計、基板レイアウト設計業務
- 電気特性についての評価試験業務(ノイズ対策のためのEMC試験など)
組み込み制御ソフト系エンジニア
膨大なデータを計算処理し、電子的な指示を出すための制御ソフトウェアを作り出すことが主な業務です。メイテックで言うマイコンシステム分野です。
キャリア採用情報の社員構成比によれば、組込制御ソフト系エンジニアは全社員の14%程度にあたります。
- 要件定義業務(どんな機能・振る舞いをすれば要求を達成できるかの検討)、そのための企画・調査業務
- 基本仕様、詳細仕様設計業務(定義した要件を基にソフトの構成を検討)
- コーディング(実際にプログラミング言語で書き出す。C、C++、Java、C#、Python等)
- 単体テスト、結合テスト(プログラムが仕様通りに動くかを検証し、フィードバックする)
情報系エンジニア
今後の注力分野ではなさそうですが、ソフトウェアの中でもよりITに近い情報系分野も存在します。こちらは全社員の14%だそうですが、テクノプロ内の別カンパニー(エンジニアリング社)が注力分野としていることから減少傾向かも知れません。
テクノプロの離職率は年間8%程度。エンジニア派遣業では平均的な数値。
では実際のところ、現在テクノプロに雇用されているエンジニア社員は、
1年あたりどの程度退職しているのでしょうか?
こちらもIR情報を参考にすると、直近5年間の退職率は「約8%」となっています。
テクノプロが属する「製造業」での業界全体の退職率が「11.4%」ということを考えるとおすすめできます。
実際それなりに退職は少ないんじゃないか?と思われますが、もっと低水準な同業他社もあるため平均的なレベルかと思います。
ただ、1年間での全体の退職率なのか、はたまた入社3年後の退職率なのかの記載がありませんでした。
また、退職率と合わせて、どの程度長く働けそうか?ということも確認しておきたいポイントです。平均年齢が20代半ばとかだと、中堅レベルになったところで転職してるって感じがしますからね。
「テクノプロ」は転職先としてアリかナシか?
私としてはテクノプロへの転職は十分おすすめできるエンジニア派遣会社だと感じますが、それはテクノプロの将来に期待してと言う部分が強いです。
テクノプロのGOODな点で言えば、同業他社と比較しても投資額がずば抜けている点です。
その投資は新卒・キャリア社員の採用活動だったりM&Aに使われているわけで、
その結果としてエンジニア社員数が圧倒的に多いと言うのはこのビジネスにおいては非常に大きな競争力になります。
また、投資が社員の技術教育にも多く割り当てられている点も見逃せません。
エンジニア社員本人らに関わる部分なので、満足度に直接影響してきますし、
転職したエンジニアの方にとっては会社との最初の接点になるので重要ポイントでしょう。
最近ではテクノプロの公式発表として研修会社も買収したと発表がありました。
今後のIoT・AI時代を見越した「Pyhonプログラミング研修」や「ディープラーニング研修」なども拡充しているそうです。
また研修センターの施設そのものも全国に増設しており、派遣先に出てからもキャリアアップに向けた努力がしやすい環境という点でお勧めできます。
一方で、そもそもが大規模な会社を4つもくっつけてるわけですから、
今後の待遇差の統一や事業分野の整理、そして会社間(カンパニー間)での風土の統一だったり方針の浸透には大きな壁があるように感じます。
そう言う部分に強みがあって、働きがいが高まっているという競合派遣会社もいくつかあると言うのが実情です。
「テクノプロ」への転職はどのように転職活動すれば良い?
テクノプロへ転職するには「テクノプロの自社サイト(各カンパニー毎で窓口異なる)」もしくは「転職サイト(エージェント)」の二つの方法がありますが、
特に初めて転職する場合には転職エージェントを利用するのが良いと思います。
転職エージェントでは以下の転職サポートを行ってくれます。
転職エージェントが主にサポートしてくれること(例)
- 転職やキャリアについての相談/転職条件のヒアリング
- ヒアリングに基づいた求人情報の紹介
- 履歴書や職務経歴書など応募書類のチェック
- 面接対策(模擬面接など)
- 面接のセッティング(面接日時の設定など)
- 年収・給与(入社条件)交渉
転職希望者に対して、マッチしそうなキャリア採用求人の出ている企業の紹介を複数社行うのに加え、
転職活動における様々な相談や面接対策指導、そして何より募集中企業への後押しPRを行ってくれます。
特に初めて転職する場合、現在の仕事のスケジュールと面接日程の兼ね合い・調整で苦労するケースが多いのですが、
募集企業側との日程調整もエージェントが代行してくれるという点でもメリットがあります。
エージェントの利用料は、転職が成功した場合に、採用した企業側から支払われる仕組みになっているのです。
それだけ求職者に集まって欲しいんですよね。
管理人・たいらの1度目の転職は「リクルートエージェント」を利用。
私が25歳の夏、初めての転職ではリクルートエージェントに登録しました。(当時は単なる求人サイトであるリクルートNEXTと勘違いしていた。)

身寄りのない土地で誰にも相談できず、藁をも掴むつもりでリクルートエージェントに登録・相談しましたが、結果としてこれは正解でした。
担当してくれたのは40歳くらいの女性アドバイザー。
姐さんって感じの頼れる系で、25歳くらいまでの第二新卒を担当しているとのことで、ピッタリだな〜と思った記憶があります。
「それ、世間ではパワハラだからね。当たり前だと思ったらダメだよ。」
と、グジグジ言ってた僕にビシッと言ってくれた救世主です。笑
リクルートエージェントは若手エンジニアだった自分にはとてもマッチしていました、が、2度目の転職で経験を積んだ自分は別エージェントである「メイテックネクスト」に相談して転職しました。
経験を積んだ30歳、2度目の転職は「メイテックネクスト」へ。
無事に転職先のエンジニア派遣会社で経験を積んだ僕は、
「ある特定分野の技術を活かした仕事に就き、さらに給料もアップさせたい」
と言う欲求を持っていました。
この時もリクルートエージェントには相談しに行ったのですが、理系出身ではないアドバイザーには話がイマイチ通じていなかったのか「募集がない」と。
そんなわけないだろ!と言う確信があって不満げにしていたところ、そのアドバイザーから紹介されたのが「エンジニア専門の転職エージェント」でした。
そこで調べたところ、専門エージェントの中でダントツ人気と言うのが「メイテックネクスト」でした。

メイテックネクストは電話面談で「どうかな?」と思ったのですが、自分と同じ、元・組み込み系エンジニアのアドバイザーが担当してくれたので話はスイスイ進みました。
結果、やっぱりあったんですよね。希望の職種の募集が!
「たいらさんの●●の経験は、こう押すと相手に刺さるからね。」と納得のアドバイス。
専門エージェントと言うだけあって、このメイテックネクストの配慮は非常にありがたかったですね。
転職するしないは最終的に皆さんの意思次第ですが、今のような中途募集の増加は好景気が収束するオリンピック前までだと思われますので、情報収拾目的であっても早期に転職の行動を起こすことを勧めます!
エンジニアの転職において推奨する転職エージェント
リクルートエージェント(未経験〜3年程度):https://www.r-agent.com/
メイテックネクスト(3年以上の経験) :https://www.m-next.jp/