「株式会社DTS」は、5000名以上もの社員を擁する大手独立系SIer企業です。
このページでは、DTSの選考への応募を検討している技術職の方に向けて、技術社員(SE)からの評判・口コミをまとめました。
この記事を読めば、DTSが行っている事業内容や、年収、平均残業時間、有給の取りやすさといった実際の働きやすさまで理解できます。
併せて、すでに退職された方の退職理由についても深堀りし、DTSへの入社前に持っておくべき心構えもお伝えしていきます。
皆さんの就職・転職活動の参考にしてもらえたら幸いです。
SI企業は大手からベンチャーまで多数存在しますが、SI業界のピラミッド構造(下請け構造)のせいもあり「どこも似たような企業に思えてしまう」というのが本音だと思います。
しかしながらコロナ禍以降のデジタルシフトの潮流によって、SI企業は「新しい技術を取り込み、ユーザー企業が求めるトレンドの波に乗れているか?」が問われるタイミングに立たされています。
企業研究を行う上で、実際に働いている技術職の社員や退職者の口コミは有意義な情報ですから、一通りチェックしておきましょう。
DTSの会社概要|どんな会社?
まずはじめに、『株式会社DTS』がどのような事業を行なっている会社かを振り返ります。
社名 | 株式会社DTS |
---|---|
設立 | 1972年8月25日 |
資本金 | 6,113百万円 |
代表取締役社長 | 北村 友朗 |
従業員数 | 連結5,792名 単独2,971名 |
本社 | 東京都中央区八丁堀2-23-1エンパイヤビル8F |
SIerという業種内で見ると、どこの企業の傘下にも属していない「独立系」に該当します。
DTSの『年収』に対する評判・口コミ
続いて、DTSの「年収」について見ていきます。
年収よりも働きがいや残業時間の面を優先する方も多くなってきた昨今ですが、エンジニアという引く手数多な職業である以上、待遇がいいのか悪いのかは気になるところです。
企業サイトの中途採用募集を見ると、DTSの平均年収は「598.5万円」と記載されていました。(平均年齢39.7歳、平均勤続14.6年)
DTSが公表しているモデル年収・賞与
DTSのモデル年収を探してみたところ、各転職サイトの求人募集に以下の記載がありました。
年齢・経験年数 | 年収 | 備考 |
---|---|---|
26歳・経験4年 | 420万円 | 単身、手当含む |
30歳・経験8年 | 600万円 | 家族あり、手当含む |
36歳・経験12年 | 820万円 | 家族あり、手当含む |
手当には、通勤手当、家族手当(25,000〜35,000)、住宅手当等が含まれます。
また、賞与・ボーナスに関しては明記されていませんでした。
基本給がとありますので、賞与は基本給4ヶ月分/年ほどではないかと推測されます。
実際の評判・口コミで確認していきましょう。
『年収・賞与』に対する技術職社員による口コミ評判
ここからは、DTSで実際に働いていた技術職社員による口コミ評判を見ていきましょう。
口コミは直近3年以内のもののみを掲載しています。
『年収700万円(30代)』
内訳:基本給30万円/月、賞与160万円/年
社員数が多く上が詰まっている状態なので、上手に働き続けなくては評価されない。
『年収650万円(40代)』
内訳:基本給33万円/月、賞与90万円/年
PMにならないことには始まらないと言ったところ。
客先常駐が基本であり、そこでなんらかのPR要素が必要になる。
社内の上司や本社にもアピールしていく努力をしていけばPMにはなれる。
『年収500万円(20代)』
内訳:基本給24万円/月、賞与80万円/年
賞与評価は上位評価を取るのが難しいが、一方でそこまで上がり幅はなく、あまりモチベーションに繋がらない。
また、新人の等級から次に上がるまで最低3年ほどかかる。
『年収450万円(20代)』
内訳:基本給21万円/月、賞与100万円/年
夏の賞与は業績賞与がプラスされるので10万円ほど多く支給されます。
基本給はあまり上がっていかず、残業が少ない月は残念な気持ちになります。
「優秀でも一足飛びに高給取りになれない」のはSIer企業の特徴でもあります。
同じ企業の中にいる限りは、決められた昇給ペースでしか上がりません。
エンジニアの給料というのは「同じ仕事内容・レベルでも、会社が違えば給与レンジごと変わる」ということが簡単に起こります。
DTSの「離職率と平均勤続年数」は?
長く勤めたい方にとっては、離職率と平均勤続年数が気になるところでしょう。
企業サイトの採用ページや転職サイトを確認してみましたが、残念ながらDTSの離職率は公表されていませんでした。
ちなみに厚生労働省が2019年に公表した雇用動向調査結果によると、SIerが属する「情報通信業」の離職率は9.6%とのこと。
離職率が平均より低いと安心できることは間違いありませんが、実際に自分に合っているかどうか?を保証することにはなりません。
後悔のない仕事選びをする上では、離職率より退職理由に着目すべきです。
例えば、仕事では上流工程よりもプログラミングを重視したいとして、退職理由に「開発は下請け任せなので技術力が身に付かなかった」という内容があれば、その企業は避けるべきですよね。
DTSを退職した理由は?
DTSを退職したエンジニア社員の口コミによると、退職した理由は大きく分けて以下の3点が多く挙げられています。
- 給料が低く不満だった
- 事業に将来性を感じられなくなり退職した
- 会社の雰囲気が変わったことで居心地が悪くなり退職した
DTSの『社風・会社方針』に対する評判・口コミ
DTSに勤めた経験のある方に、「会社の社風や会社方針に対してどう感じていたか?」についてアンケートをお願いしました。
社風というと漠然とした内容に感じますが、企業マインドは細かな事業方針や職場の雰囲気であったり、上司からの指示・指導にも影響を与える大事なポイントです。
細かくチェックしていきましょう。
『NTTデータが最大顧客』
NTTデータから社長や執行役員がくる文化がある。
『客先常駐が主体』
経験を積んだ後の離職者が多い。
また、客先常駐の社員の大半がなかなかリモートワークに切り替えられなかった。セキュリティ観点で貸与PC持ち出しが制限されてしまう。
『新卒の同期は研修中に親しくなる』
比較的穏やかでロジカルな社員が多いように感じる。
『SESなので帰属意識が低くなりがち』
DTSの「事業内容」に対する評判
次に、「事業内容について技術社員の目線でどう感じているか?」についてです。
まずは独立系のSIerということで、グループ内のシステム更改が安定的に発生することや、その中でも「新しい技術をどの程度習得できるか?」「枯れた技術ばかりをやることにならないか?」ということに注目する方が多いのではないでしょうか。
DTSの『事業内容』に対する評判口コミ
実際に働く社員目線では、事業内容や方針に対しどう感じているのでしょうか?
評判・口コミを見ていきましょう。
『強みは金融や公共事業の顧客がいる点』
一方、自社開発力は弱く、会社としての明確な強みが薄い。
現場によるが中堅層が現場に少ないと感じる。
『顧客は大手SIが多い』
プライム案件が少ないのは弱みかもしれない。
『単価が安くなんでもやる会社』
利益の出る案件が少なく、優秀な社員が競合他社へ流出している。
『DXに強い企業になろうとしている』
社長は新しい技術を使って事業展開していきたいように感じる。
『会社としての技術ノウハウがない』
部門によるかもしれないが、今いる部署ではただ長年の付き合いがあるからという理由だけで仕事をもらえていると思う。
スキルがあるわけではないのでいつ切られてもおかしくない。
『独立系SIerの中では一定規模以上の会社』
DTSの「仕事内容と成長」に対する評判
続いて、DTSの「技術社員の仕事内容や、成長できる環境かどうか?」の評判について見ていきます。
技術者として実際に働く上で、
- どの工程を担当するのか?
- キャリアアップできるのかどうか?
この仕事内容に関しては最も着目するポイントでしょう。
『クラウドやスマホアプリ開発も経験できる』
自己研鑽につながるような案件へ配属されれば転職で有利な経験が積めると思う。
『若年層の育成を考えている』
『自己研鑽できる人は転職してしまう』
成長できるかどうかも現場次第で、自己研鑽できる人は長く居つかず転職してしまう。
『上司に恵まれた』
『研修は揃っているが上司が承諾しないと受けられない』
研修は色々揃っているものの、配属された現場の業務の忙しさによって、そもそも上司が承諾してくれないと受けられない。
『研修は揃っているが、上司が承諾しないと受けられない』
部署移動すれば良かったのかもしれないが、給与面で転職した方が良いと判断した。
DTSの『残業・有給・働きやすさ』に対する評判・口コミ
DTSの平均残業時間と有給休暇の消化率は、就活サイト「リクナビ」に掲載がありました。
平均残業時間 | 23.7時間/月(2019年度実績) |
---|---|
有給休暇取得率 | 50%以上 |
有給休暇取得日数 | 14.2日/年(2019年度実績) |
実際に勤務している方から見るとどのように感じているのでしょうか?
口コミを見ていきましょう。
『残業・有給』に対する技術職社員からの口コミ評判
『有休消化率が高い』
また、現場によって残業量はかなり変わってくる。
『残業代頼りの生活だった』
必然的にワークライフバランスを重視することが難しくなる。
無理せず定時帰りをしようと思えばできなくもないが、その分給料が大変なことになる。
『最近は残業が少なくなってきている』
有給を取らせてくれない上司も減ってきていて、ライフワークバランスが取れる会社を目指している。
『常駐する職場と上司次第』
運用保守がメインであれば、夜中や休日に障害が発生すると呼び出されるのが日常茶飯事。
SI業界で後悔せずに転職するために覚えておきたいこと
SI業界での転職を後悔しないために、いくつか覚えておいて欲しいことがあります。
それは以下の3つのポイントです。
- SI業界(Sier企業)は企業淘汰が始まっており2極化しつつある
- SI業界は年功序列が根強く、評価が良くても大きく年収が上がることはない
- 転職エージェントを使うなら、エンジニアのスキルやキャリアに詳しいエージェントを利用する
ポイント1.SI業界は企業淘汰が始まっており2極化しつつある
SI業界はDXの追い風を受けて業績好調と思いきや、実際のところは企業淘汰が始まっています。
足元の状況を見ても官公庁にまでクラウドが普及しているのが現実で、オンプレのシステムはどんどん減らされています。
例えば富士通を始めとして早くからクラウドに取り組んでいた企業は生き残れそうですが、従来の技術しか持たない会社は利益の出る仕事を既に取れなくなってきています。
まさに2極化といって差し支えない状況が生まれています。
大手だから安心ということは全くなく、クラウド、更にその先のITの進歩や、移り変わりが激しいトレンドにフィットしていける企業を選べているかがミソということです。
ポイント2.SI業界は年功序列が根強い。評価が良くても大きく年収が上がることはない
SI業界の給与体系が「年功序列」であることは、多くのエンジニア社員にとってモチベーションが下がる事実です。
基本的にはクライアントありきの仕事内容ですから、競合他社と変わらない仕事をしているのに全然給料が違うということはザラにあります。
安易な転職はおすすめできませんが、結局のところ給料を上げるには「今より給料テーブルが高い企業に転職する」というのが最も近道です。
高評価で頑張ってるのに年10万すら上がらないというのはよくあることですが、転職したら同じような仕事なのに年70万も給料が上がったというのもよくあることです。
ポイント3.転職エージェントを使うなら、エンジニアのスキルやキャリアに詳しいエージェントを選ぶ
エンジニアの仕事を詳しく知らないエージェントは選んではいけません。
- もっと経験が活かせる企業があったはずの人が、「とりあえず経験者がほしい」という程度の企業ばかり紹介された
- もっと高待遇で転職できたはずの人が、PRの仕方を知らないがためにそこまで給料を上げられなかった
ITエンジニアは引っ張りだこですので、転職するだけなら簡単に転職できます。
せっかく転職するなら、自分の経験を必要として高待遇で迎え入れたいという企業に選んで欲しいと思いませんか?
安易に「どこかで聞いたことがある転職エージェント」を使ってしまうと安売りされてしまう原因になります。
人材業界にはエンジニアの仕事のことをよく理解していて、顧客・求職者双方を上手くマッチさせてくれるエージェントも存在します。
エンジニアの仕事に詳しい転職エージェントを選ぶことは、転職での失敗を避ける基本だと覚えておきましょう。
エンジニアの仕事に詳しい転職エージェント
エンジニアの仕事に詳しい転職エージェントを使うことは、2つのメリットがあります。
- これまでの経験を活かすことができ、転職後に必要とされる企業を見つけられる
- 年収を始め、自分を採用するために好条件を出してくれる企業を見つけられる
必要とされることは単純に居心地がよく働きやすい環境と言えますし、どうせなら好条件を出すと言ってくれる企業に転職したいですよね。
そのためにはエンジニアの仕事に詳しく、企業が求める人物像や背景を理解でき、求職者の能力を正確に把握してくれるエージェントが必要です。
技術面に詳しく、求職者へも親身に対応してくれる転職エージェントとしては以下の2社が挙げられます。
1.レバテックキャリア
IT分野の皆さんは、まず第一選択として「レバテックキャリア」は登録するということで問題ないでしょう。
特に、年収アップとスキルアップを目的とした転職においては、豊富な知見をもとに強力な力になってくれるはずです。
年収アップした求職者が7割を超えているということで、30〜40歳ごろの「転職で失敗できない重要タイミング」の方にも多く選ばれています。
もちろん、エンジニア経験者であれば20代も歓迎されます。
- ITエンジニア経験者の転職支援に特化した専門エージェント
- 保有求人7000件以上のうち、8割以上が年収600万円以上の求人(登録者の77%が年収アップを達成した高実績がある)
- 大手IT・WEB系企業からスタートアップまで幅広い転職支援実績がある
※サービス対象エリアは、関東(東京・千葉・埼玉・神奈川)/関西(大阪・京都・兵庫・滋賀・奈良・和歌山)/九州(福岡)
※レバテックキャリアではエンジニア未経験者の求人は取り扱っていないのでご注意ください。
レバテックキャリア 公式サイト:
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