「SCSK株式会社」は、5000名以上もの社員を擁する大手独立系SIer企業です。
このページでは、SCSKの選考への応募を検討している技術職の方に向けて、技術社員(SE)からの評判・口コミをまとめました。
この記事を読めば、SCSKが行っている事業内容や、年収、平均残業時間、有給の取りやすさといった実際の働きやすさまで理解できます。
併せて、すでに退職された方の退職理由についても深堀りし、SCSKへの入社前に持っておくべき心構えもお伝えしていきます。
皆さんの就職・転職活動の参考にしてもらえたら幸いです。
SI企業は大手からベンチャーまで多数存在しますが、SI業界のピラミッド構造(下請け構造)のせいもあり「どこも似たような企業に思えてしまう」というのが本音だと思います。
しかしながらコロナ禍以降のデジタルシフトの潮流によって、SI企業は「新しい技術を取り込み、ユーザー企業が求めるトレンドの波に乗れているか?」が問われるタイミングに立たされています。
企業研究を行う上で、実際に働いている技術職の社員や退職者の口コミは有意義な情報ですから、一通りチェックしておきましょう。
SCSKの会社概要|どんな会社?
まずはじめに、『SCSK株式会社』がどのような事業を行なっている会社かを振り返ります。
社名 | SCSK株式会社 |
---|---|
設立 | 1969年10月25日 |
資本金 | 21,152百万円 |
代表取締役社長 | 谷原 徹 |
従業員数 | 連結14,550名 |
本社 | 東京都江東区豊洲3-2-20 豊洲フロント |
SIerという業種内で見ると、どこの企業の傘下にも属していない「独立系」に該当します。
元々は「住友情報システム株式会社」と「株式会社CSK」の合併により誕生した会社であり、多岐にわたる業態、工程をワンストップで担える規模があります。
SCSKの『平均年収』に対する評判・口コミ
続いて、SCSKの「年収」について見ていきます。
年収よりも働きがいや残業時間の面を優先する方も多くなってきた昨今ですが、エンジニアという引く手数多な職業である以上、待遇がいいのか悪いのかは気になるところです。
企業サイトの中途採用募集を見ると、SCSKの想定年収は「500〜1200万円」と記載されていました。
SCSKが公表しているモデル年収・賞与
SCSKのモデル年収を探してみたところ、各転職サイトの求人募集に以下の記載がありました。
年齢 | 年収 | 基本給 | 賞与 | 残業手当 |
---|---|---|---|---|
若手層 | 500万円 | 284,700円 | 1,023,600円 基本給3.6ヶ月分 | 47,200円 20時間相当 |
リーダー層 | 700万円 | 361,600円 | 1,435,600円 基本給4.0ヶ月分 | 102,100円 34時間相当の 裁量労働制 |
実際の評判・口コミで確認していきましょう。
『年収・賞与』に対する技術職社員による口コミ評判
ここからは、SCSKで実際に働いていた技術職社員による口コミ評判を見ていきましょう。
口コミは直近3年以内のもののみを掲載しています。
『年収800万円(40代)』
内訳:基本給53万円、賞与160万円/年
2020年の人事制度改定で低めに抑えられていた給与がやや改善しました。
それでも競合他社に比べると低めです。
普通に暮らす分には何の問題もない待遇です。
『年収680万円(30代)』
内訳:基本給32万円、賞与170万円/年
職位が上がったとしてもほぼ横ばいで、年次とともに緩やかに上昇する。年功序列と言えるだろう。
『年収630万円(30代)』
内訳:基本給40万円、賞与150万円/年
近年の新卒の給与は、残業有無に関わらず残業20時間相当のみなしがついている。
入社してしばらくはよほどのトラブルがない限り20時間以上残業することがないため、高く感じられると思う。
入社10年目くらいから感覚が逆転しだす印象です。
「優秀でも一足飛びに高給取りになれない」のはSIer企業の特徴でもあります。
同じ企業の中にいる限りは、決められた昇給ペースでしか上がりません。
エンジニアの給料というのは「同じ仕事内容・レベルでも、会社が違えば給与レンジごと変わる」ということが簡単に起こります。
SCSKの「離職率と平均勤続年数」は?
長く勤めたい方にとっては、離職率と平均勤続年数が気になるところでしょう。
企業サイトの採用ページや転職サイトを確認してみましたが、残念ながらSCSKの離職率は公表されていませんでした。
ちなみに厚生労働省が2019年に公表した雇用動向調査結果によると、SIerが属する「情報通信業」の離職率は9.6%とのこと。
離職率が平均より低いと安心できることは間違いありませんが、実際に自分に合っているかどうか?を保証することにはなりません。
後悔のない仕事選びをする上では、離職率より退職理由に着目すべきです。
例えば、仕事では上流工程よりもプログラミングを重視したいとして、退職理由に「開発は下請け任せなので技術力が身に付かなかった」という内容があれば、その企業は避けるべきですよね。
SCSKを退職した理由は?
SCSKを退職したエンジニア社員の口コミによると、退職した理由は大きく分けて以下の3点が多く挙げられています。
- 給料が低く不満だった
- 事業に将来性を感じられなくなり退職した
- 会社の雰囲気が変わったことで居心地が悪くなり退職した
SCSKの『社風・会社方針』に対する評判・口コミ
SCSKに勤めた経験のある方に、「会社の社風や会社方針に対してどう感じていたか?」についてアンケートをお願いしました。
社風というと漠然とした内容に感じますが、企業マインドは細かな事業方針や職場の雰囲気であったり、上司からの指示・指導にも影響を与える大事なポイントです。
細かくチェックしていきましょう。
『ガツガツした感じではない』
『良くも悪くもホワイト』
『社員が暖かい』
失敗しても上司のフォローがあり、チャレンジを支援してくれる文化があります。
SCSKの「事業内容」に対する評判
次に、「事業内容について技術社員の目線でどう感じているか?」についてです。
まずは独立系のSIerということで、グループ内のシステム更改が安定的に発生することや、その中でも「新しい技術をどの程度習得できるか?」「枯れた技術ばかりをやることにならないか?」ということに注目する方が多いのではないでしょうか。
SCSKの『事業内容』に対する評判口コミ
実際に働く社員目線では、事業内容や方針に対しどう感じているのでしょうか?
評判・口コミを見ていきましょう。
『部門ごとで別会社のよう』
住友商事が出資する事業会社や住友グループの案件が降ってくる。
部門別の業績管理をしているので、部門ごとで別会社のようになっており多少の不公平感が出る。
『保守的でリスクを取らない文化』
大きな案件はPMO部門が管理して、石橋を叩くような案件遂行でスピード感や柔軟性がない。
DXを推進している割にアジャイルなどのスピード感ある開発のベースが整っていない。
SCSKの「仕事内容と成長」に対する評判
続いて、SCSKの「技術社員の仕事内容や、成長できる環境かどうか?」の評判について見ていきます。
技術者として実際に働く上で、
- どの工程を担当するのか?
- キャリアアップできるのかどうか?
この仕事内容に関しては最も着目するポイントでしょう。
『様々な部署やクライアントがいる』
SCSKの『残業・有給・働きやすさ』に対する評判・口コミ
SCSKの平均残業時間と有給休暇の消化率は企業サイトに掲載されています。
平均残業時間 | 18時間15分/月 |
---|---|
有給休暇取得率 | 93.0% |
有給休暇取得日数 | 18.1日/年 |
実際に勤務している方から見るとどのように感じているのでしょうか?
口コミを見ていきましょう。
『残業・有給』に対する技術職社員からの口コミ評判
『ホワイト企業だと思う』
残業把握といった風潮が強すぎて、仕事へのモチベーションが高い社員には物足りないかもしれない。
SI業界で後悔せずに転職するために覚えておきたいこと
SI業界での転職を後悔しないために、いくつか覚えておいて欲しいことがあります。
それは以下の3つのポイントです。
- SI業界(Sier企業)は企業淘汰が始まっており2極化しつつある
- SI業界は年功序列が根強く、評価が良くても大きく年収が上がることはない
- 転職エージェントを使うなら、エンジニアのスキルやキャリアに詳しいエージェントを利用する
ポイント1.SI業界は企業淘汰が始まっており2極化しつつある
SI業界はDXの追い風を受けて業績好調と思いきや、実際のところは企業淘汰が始まっています。
足元の状況を見ても官公庁にまでクラウドが普及しているのが現実で、オンプレのシステムはどんどん減らされています。
例えば富士通を始めとして早くからクラウドに取り組んでいた企業は生き残れそうですが、従来の技術しか持たない会社は利益の出る仕事を既に取れなくなってきています。
まさに2極化といって差し支えない状況が生まれています。
大手だから安心ということは全くなく、クラウド、更にその先のITの進歩や、移り変わりが激しいトレンドにフィットしていける企業を選べているかがミソということです。
ポイント2.SI業界は年功序列が根強い。評価が良くても大きく年収が上がることはない
SI業界の給与体系が「年功序列」であることは、多くのエンジニア社員にとってモチベーションが下がる事実です。
基本的にはクライアントありきの仕事内容ですから、競合他社と変わらない仕事をしているのに全然給料が違うということはザラにあります。
安易な転職はおすすめできませんが、結局のところ給料を上げるには「今より給料テーブルが高い企業に転職する」というのが最も近道です。
高評価で頑張ってるのに年10万すら上がらないというのはよくあることですが、転職したら同じような仕事なのに年70万も給料が上がったというのもよくあることです。
ポイント3.転職エージェントを使うなら、エンジニアのスキルやキャリアに詳しいエージェントを選ぶ
エンジニアの仕事を詳しく知らないエージェントは選んではいけません。
- もっと経験が活かせる企業があったはずの人が、「とりあえず経験者がほしい」という程度の企業ばかり紹介された
- もっと高待遇で転職できたはずの人が、PRの仕方を知らないがためにそこまで給料を上げられなかった
ITエンジニアは引っ張りだこですので、転職するだけなら簡単に転職できます。
せっかく転職するなら、自分の経験を必要として高待遇で迎え入れたいという企業に選んで欲しいと思いませんか?
安易に「どこかで聞いたことがある転職エージェント」を使ってしまうと安売りされてしまう原因になります。
人材業界にはエンジニアの仕事のことをよく理解していて、顧客・求職者双方を上手くマッチさせてくれるエージェントも存在します。
エンジニアの仕事に詳しい転職エージェントを選ぶことは、転職での失敗を避ける基本だと覚えておきましょう。
エンジニアの仕事に詳しい転職エージェント
エンジニアの仕事に詳しい転職エージェントを使うことは、2つのメリットがあります。
- これまでの経験を活かすことができ、転職後に必要とされる企業を見つけられる
- 年収を始め、自分を採用するために好条件を出してくれる企業を見つけられる
必要とされることは単純に居心地がよく働きやすい環境と言えますし、どうせなら好条件を出すと言ってくれる企業に転職したいですよね。
そのためにはエンジニアの仕事に詳しく、企業が求める人物像や背景を理解でき、求職者の能力を正確に把握してくれるエージェントが必要です。
技術面に詳しく、求職者へも親身に対応してくれる転職エージェントとしては以下の2社が挙げられます。
1.レバテックキャリア
IT分野の皆さんは、まず第一選択として「レバテックキャリア」は登録するということで問題ないでしょう。
特に、年収アップとスキルアップを目的とした転職においては、豊富な知見をもとに強力な力になってくれるはずです。
年収アップした求職者が7割を超えているということで、30〜40歳ごろの「転職で失敗できない重要タイミング」の方にも多く選ばれています。
もちろん、エンジニア経験者であれば20代も歓迎されます。
- ITエンジニア経験者の転職支援に特化した専門エージェント
- 保有求人7000件以上のうち、8割以上が年収600万円以上の求人(登録者の77%が年収アップを達成した高実績がある)
- 大手IT・WEB系企業からスタートアップまで幅広い転職支援実績がある
※サービス対象エリアは、関東(東京・千葉・埼玉・神奈川)/関西(大阪・京都・兵庫・滋賀・奈良・和歌山)/九州(福岡)
※レバテックキャリアではエンジニア未経験者の求人は取り扱っていないのでご注意ください。
レバテックキャリア 公式サイト:
2.マイナビITエージェント
新卒採用で有名な「マイナビ」ですが、実はITエンジニアの転職に特化したサービスを展開しています。
全国区のエージェントだからこその案件数・カバー率に加え、エンジニアの仕事やトレンドに詳しいというバランスの良さがポイントです。
転職サポートに登録して最初の面談では、「あれもこれも紹介されても納得感がないと思うので、本当にマッチしている企業を10社だけ紹介させてください」という分かりやすいスタンスで接してくれるのも魅力です。
- IT・Web業界のエンジニアを専門とする転職エージェント
- 技術トレンドの変化を早期にキャッチしており、的確なキャリアアドバイスが得られる
- 「大手からスタートアップ」「SierからWeb」「派遣・SESから正社員」と言った、キャリアチェンジでのサポート実績が豊富
※マイナビIT AGENTは求人企業の性質上、関東・関西・名古屋といった都市部での転職サポートを専門としています。
マイナビITエージェント公式サイト: