転職を検討しているエンジニアの方の中には、転職エージェントから「Modis(旧:VSN)」を紹介され、興味を持っている方もいるのではないでしょうか。
「modisに応募しようと思っているけど、年収や賞与はどれくらいなんだろう?」
「他の正社員型エンジニア派遣と比べると、Modis VSNはどれくらいの給与水準?」
「どれくらいの昇級ペースが見込めるの?」
このように、転職をするからには年収で損をしたくない、できれば年収アップが見込める会社に転職したいと考えるのは当然でしょう。
この記事では、IT業界に長く勤めている筆者が、Modis VSNの「年収・賞与」について解説していきます。
口コミサイト数社の口コミ投稿や、Modis VSNから公表されている採用情報、それに競合他社の年収データとも比較し、間違いのない転職活動ができるよう力になりたいと思います。
Modis VSNの「モデル年収」は?公開されている採用情報から分かること

Modis VSNの年収面について見ていきましょう。
Modis VSNの中途採用ページや転職サイトの求人欄を見ますと、以下のようなモデル年収が掲載されています。
Modis VSNのモデル年収と賞与
年齢 | ポジション | 年収 |
---|---|---|
未経験入社 | メンバー | 330万円 |
27歳 | メンバー | 475万円 |
29歳 | リーダー | 640万円 |
35歳 | グループマネージャー | 880万円 |
35歳 | メンバー (技術スペシャリスト) | 1,000万円 |
30歳前後で600万円代、40歳までに1000万円の可能性があるとすると、同業他社と比較するとかなりの高待遇です。
また、あいにく基本給と賞与(ボーナス)の内訳については記載がありませんでした。
モデル年収は各社トップクラスの社員を載せる傾向にありますので、あくまで天井は高いんだなくらいに捉えておくのがベターですが、期待感が持てるのは間違いありません。
個人的には、住宅手当(家賃補助)の月27,000円が住宅ローンに対しても支払われるというのは美味しいなと感じました。
Modis VSNの年収に対する評判
元社員に対し行った「VSNの年収に対する満足感」についてのWEBアンケートでは、以下のような評判の声を頂いています。
役職なし・年収500万円。
程々といえばそうだが、残業をするかしないかで給料が大きく変わる。ある程度は給料のために残業時間を調整して働いていた。
年1回の賞与査定時にどれだけアピール文章を書けるかという点も大事なポイント。
特に、自分の派遣先でのPRによって増員がなされたとなると、賞与の増額が大きい。
エンジニア未経験から入社して1年目で350万円。
IT系は資格取得による手当が多くあり、受験料返金や給与へのプラスなどの手当があるため、モチベーション向上になると思う。
600万円少々。課長クラス相当でメンバー4人を担当している。
給与と派遣先との契約単価が密接に結びついているため、契約単価を上げる努力をしていかなければならない。
営業と連携して賃上げを行ってもらったり、他の派遣先へ手を挙げてシフトしていく必要がある。
実際に、賃上げするより他のところへ入り直す方が単価の要望は通りやすく、数年ごとに他の派遣先へ移ることを推奨されている。新卒からずっと同じところにいると上がらずきつい。
Modis VSNより年収が低い競合企業は多い

年収に関する評判とデータを見ていきますと、VSNは上下の年収格差が少々あることが分かってきました。
ごく一部、確かにモデル年収に近いコメントもありましたが、多くの場合はそんなにもらっていないという具合です。(前述の通り、モデル年収はどこの会社でもトップクラスの例を掲載するケースが多い)
とは言え、残業手当は全額きっちり支払われており、ボーナスについても業界内では高水準に見受けられます。
また、2018年に退職された方のコメントで「ここ数年の間に給与の大幅なベースアップがあった」という評判も届いており、社員に還元しているという点も配慮されています。
事実、モデル年収だけで比較すると、同業界ではModis VSNより年収が低い企業の方が多いくらいです。
例えば最大手の株式会社Modis VSNやアウトソーシングテクノロジーですと、20代の年収レンジが280〜400万円ほど、30歳で年収500万円に届かない金額です。
とはいえ、仕事というのは年収だけでなく、働きがいや成長によって総合的に判断されるべきでしょう。
年収以外の満足度や、派遣先選定に関する口コミを「Modis VSNの技術職からの評判は?年収、離職率等の口コミを検証」のページで総合的に解説しています。

SEが後悔せずに転職するために覚えておきたいこと
SEがエンジニア職としての転職を後悔しないために、いくつか覚えておいて欲しいことがあります。
それは以下の3つのポイントです。
- SI業界(Sier企業)は企業淘汰が始まっており2極化しつつある
- SI業界は年功序列が根強く、評価が良くても大きく年収が上がることはない
- 転職エージェントを使うなら、エンジニアのスキルやキャリアに詳しいエージェントを利用する
1.SI業界は企業淘汰が始まっており2極化しつつある
SI業界はDXの追い風を受けて業績好調と思いきや、実際のところは企業淘汰が始まっています。
足元の状況を見ても官公庁にまでクラウドが普及しているのが現実で、オンプレのシステムはどんどん減らされています。
例えば富士通を始めとして早くからクラウドに取り組んでいた企業は生き残れそうですが、従来の技術しか持たない会社は利益の出る仕事を既に取れなくなってきています。
まさに2極化といって差し支えない状況が生まれています。
大手だから安心ということは全くなく、クラウド、更にその先のITの進歩や、移り変わりが激しいトレンドにフィットしていける企業を選べているかがミソということです。
2.SI業界は年功序列が根強い。評価が良くても大きく年収が上がることはない
SI業界の給与体系が「年功序列」であることは、多くのエンジニア社員にとってモチベーションが下がる事実です。
基本的にはクライアントありきの仕事内容ですから、競合他社と変わらない仕事をしているのに全然給料が違うということはザラにあります。
安易な転職はおすすめできませんが、結局のところ給料を上げるには「今より給料テーブルが高い企業に転職する」というのが最も近道です。
高評価で頑張ってるのに年10万すら上がらないというのはよくあることですが、転職したら同じような仕事なのに年70万も給料が上がったというのもよくあることです。
3.転職エージェントを使うなら、エンジニアのスキルやキャリアに詳しいエージェントを選ぶ
エンジニアの仕事を詳しく知らないエージェントは選んではいけません。
- もっと経験が活かせる企業があったはずの人が、「とりあえず経験者がほしい」という程度の企業ばかり紹介された
- もっと高待遇で転職できたはずの人が、PRの仕方を知らないがためにそこまで給料を上げられなかった
ITエンジニアは引っ張りだこですので、転職するだけなら簡単に転職できます。
せっかく転職するなら、自分の経験を必要として高待遇で迎え入れたいという企業に選んで欲しいと思いませんか?
安易に「どこかで聞いたことがある転職エージェント」を使ってしまうと安売りされてしまう原因になります。
人材業界にはエンジニアの仕事のことをよく理解していて、顧客・求職者双方を上手くマッチさせてくれるエージェントも存在します。
エンジニアの仕事に詳しい転職エージェントを選ぶことは、転職での失敗を避ける基本だと覚えておきましょう。
エンジニアの仕事に詳しい転職エージェント
エンジニアの仕事に詳しい転職エージェントを使うことは、2つのメリットがあります。
- これまでの経験を活かすことができ、転職後に必要とされる企業を見つけられる
- 年収を始め、自分を採用するために好条件を出してくれる企業を見つけられる
エンジニアにとっては転職で売り手市場な時期なので、せっかくなら好条件を出すと言ってくれる企業に転職したいですよね。
そのためにはエンジニアの仕事に詳しく、企業が求める人物像や背景を理解でき、求職者の能力を正確に把握してくれるエージェントが必要です。
技術面に詳しく、求職者へも親身に対応してくれる転職エージェントとしては以下の2社が挙げられます。
1.レバテックキャリア

IT分野の皆さんは、まず第一選択として「レバテックキャリア」は登録するということで問題ないでしょう。
特に、年収アップとスキルアップを目的とした転職においては、豊富な知見をもとに強力な力になってくれるはずです。
年収アップした求職者が7割を超えているということで、30〜40歳ごろの「転職で失敗できない重要タイミング」の方にも多く選ばれています。
もちろん、エンジニア経験者であれば20代も歓迎されます。
- ITエンジニア経験者の転職支援に特化した専門エージェント
- 保有求人7000件以上のうち、8割以上が年収600万円以上の求人(登録者の77%が年収アップを達成した高実績がある)
- 大手IT・WEB系企業からスタートアップまで幅広い転職支援実績がある
※サービス対象エリアは、関東(東京・千葉・埼玉・神奈川)/関西(大阪・京都・兵庫・滋賀・奈良・和歌山)/九州(福岡)/東海(愛知)
※レバテックキャリアではエンジニア未経験者の求人は取り扱っていないのでご注意ください。
レバテックキャリア 公式サイト:
レバテックキャリアの評判について別ページで解説していますので、エージェント選びの参考にあわせてお読みください。
2.マイナビITエージェント

新卒採用で有名な「マイナビ」ですが、実はITエンジニアの転職に特化したサービスを展開しています。
全国区のエージェントだからこその案件数・カバー率に加え、エンジニアの仕事やトレンドに詳しいというバランスの良さがポイントです。
転職サポートに登録して最初の面談では、「あれもこれも紹介されても納得感がないと思うので、本当にマッチしている企業を10社だけ紹介させてください」という分かりやすいスタンスで接してくれるのも魅力です。
- IT・Web業界のエンジニアを専門とする転職エージェント
- 技術トレンドの変化を早期にキャッチしており、的確なキャリアアドバイスが得られる
- 「大手からスタートアップ」「SierからWeb」「派遣・SESから正社員」と言った、キャリアチェンジでのサポート実績が豊富
※マイナビIT AGENTは求人企業の性質上、関東・関西・名古屋といった都市部での転職サポートを専門としています。
マイナビITエージェント公式サイト:
マイナビITエージェントの評判について別ページで解説していますので、エージェント選びの参考にあわせてお読みください。