転職を検討しているエンジニアの方の中には、転職エージェントから「ミロク情報サービス」を紹介され、興味を持っている方もいるのではないでしょうか。
「ミロク情報サービスに応募しようと思っているけど、年収や賞与はどれくらいなんだろう?」
「他のSIerと比べると、ミロク情報サービスはどれくらいの給与水準?」
「どれくらいの昇級ペースが見込めるの?」
このように、転職をするからには年収で損をしたくない、できれば年収アップが見込める会社に転職したいと考えるのは当然でしょう。
この記事では、IT業界に長く勤めている筆者が、ミロク情報サービスの「年収・賞与」について解説していきます。
口コミサイト数社の口コミ投稿や、ミロク情報サービスから公表されている採用情報、それに競合他社の年収データとも比較し、間違いのない転職活動ができるよう力になりたいと思います。
ミロク情報サービスの「モデル年収」は?公開されている採用情報から分かること
ミロク情報サービスが公表しているモデル年収は下記の通りです。
年齢・経験年数 | 年収 | 備考 |
---|---|---|
26歳・経験4年 | 420万円 | 単身、手当含む |
30歳・経験8年 | 600万円 | 家族あり、手当含む |
36歳・経験12年 | 820万円 | 家族あり、手当含む |
手当には、通勤手当、家族手当(25,000〜35,000)、住宅手当等が含まれます。
また、賞与・ボーナスに関しては明記されていませんでした。
基本給が251,600〜571,600円とありますので、賞与は基本給4ヶ月分/年ではないかと推測されます。
ところで、このモデル年収には残業時間が記載されていません。
内訳や残業時間によって、働く上での受け取り方は大きく変わります。
極端な話、残業100時間でこの年収だったら割に合わないと感じるでしょう。
ミロク情報サービスは正社員待遇ではあるものの客先常駐の割合はそれなりに高いので、常駐先によって残業時間が大きく変動し、給与も影響を受けることになります。
実際の評判・口コミで確認していきましょう。
ミロク情報サービスの「賞与・ボーナス」は?
ミロク情報サービスの賞与・ボーナスは、外部の転職サイトに「年間4.27ヶ月分」という記載があります。
20代後半のモデル年収である月収30万円を基準にすると、一回につき80万円程という計算になります。
事実、上述のモデル年収から逆算すると、ミロク情報サービスの賞与は基本給4ヶ月分くらいになることが分かります。
実際の年収がどの程度モデル年収から乖離するかは、企業によって大きく差がつきます。
企業の誠実さを見る上でも大事なポイントになるので、口コミサイトの情報を整理してみていきましょう。
ミロク情報サービスの「実際の年収」は?クチコミサイトの情報を読み解く
では実際にミロク情報サービスの年収はどの程度なのでしょうか?
大手口コミサイトに投稿された「ミロク情報サービスの年収に関するクチコミ」をリスト化したのが以下の表です。
サイトA | サイトB | サイトC | |
年収の下限 | 310万円 | 300万円 | 302万円 |
平均年収 | 476万円 | 408万円 | 419万円 |
年収の上限 | 750万円 | 745万円 | 620万円 |
今一度モデル年収と見比べてみて、いかがでしょうか?
年齢・経験年数 | 年収 | 備考 |
---|---|---|
26歳・経験4年 | 420万円 | 単身、手当含む |
30歳・経験8年 | 600万円 | 家族あり、手当含む |
36歳・経験12年 | 820万円 | 家族あり、手当含む |
ミロク情報サービスのモデル年収と口コミ情報を見比べてみると、年収レンジはおおむね差異がないということが分かります。
ただ、公表されていない内容で口コミからのみ分かることがあります。
それは「新卒から数年間の年収がどれくらいなのか?」ということです。
ミロク情報サービスの若手層(新卒〜3年目)の年収は300万円程度
ミロク情報サービスの若手層、つまり20代半ばまでの年収は公表されていません。
若手層の年収を口コミサイトで調べてみると、新卒で300万円、平均で400万円ほどだと分かります。
ミロク情報サービスの20代エンジニア社員全てを対象としたデータを口コミサイトBが掲載しており、それによると20代の平均年収は「380万円」とのこと。
SIer業界自体、プライム以外は年収水準が高くないのは事実なのですが、若手層は特に薄給である印象です。
例えば同業他社として有名な「NEC」や「富士通」は、総じて40万円程度高い年収が設定されています。
30代に入りリーダーポジションを任されるようになると差はなくなってきます。
しかし、年齢が上がると中途社員の比率も上がるため、「社外で十分な経験を積んできた転職者が高額オファーを受けている」という可能性もあります。
実際の口コミをいくつか引用して見ていきましょう。
ミロク情報サービスの「年収に関する口コミ」から分かること
『年収600万円(30代)』
内訳:基本給40万円/月、賞与100万円/年
『年収650万円(30代)』
内訳:基本給30万円/月、残業代5万円/月、賞与230万円/年
昇格すれば年収は一気に上がるが、昇格しなければ数年間ほぼ同じ給料にもなる。
ボーナスは景気や業績による影響をあまり受けない。
『年収1150万円(40代)』
内訳:基本給65万円/月、賞与370万円/年
課長・部長層では年収1000万円以上になる。情報システム子会社の待遇としては良いと思う。
賞与は会社業績や評価に応じてプラスされるので比較的良い。
『年収430万円(20代)』
内訳:基本給25万円/月、賞与100万円/年
給与は業績評価で昇給する仕組みなので、全く上がらない年もあります。
企業年金や確定拠出年金など、福利厚生はしっかりしています。
ただ、手当は削減されつつあります。
『年収630万円(40代)』
内訳:基本給25万円/月、残業代9万円/月、賞与60万円/年
賞与は年2回で基本給2ヶ月分。これに個人業績分がプラスされる。
また、夏賞与のみ会社業績による増額がある。
ミロク情報サービスの「評価制度」に対する口コミ
年功序列のようなこともなく、昇格に応じて給与も上がっていった。
ミロク情報サービスの役職による年収推移は?(課長・部長など)
リーダー手当は最大7万円/月とのことです。
ミロク情報サービスの年収をまとめると?
ミロク情報サービスの技術社員の年収について、モデル年収と口コミ情報をまとめてきました。
モデル年収との乖離はほぼないものの、20代の間は年収が相場より低く、きつい思いをする可能性があります。
ただ、仕事というのは年収だけでなく、働きがいや成長によって総合的に判断されるべきでしょう。
年収以外の満足度や、派遣先選定に関する口コミを「ミロク情報サービスの技術職からの評判は?口コミから転職すべきか調査」のページで総合的に解説しています。
SI業界で後悔せずに転職するために覚えておきたいこと
SI業界での転職を後悔しないために、いくつか覚えておいて欲しいことがあります。
それは以下の3つのポイントです。
- SI業界(Sier企業)は企業淘汰が始まっており2極化しつつある
- SI業界は年功序列が根強く、評価が良くても大きく年収が上がることはない
- 転職エージェントを使うなら、エンジニアのスキルやキャリアに詳しいエージェントを利用する
ポイント1.SI業界は企業淘汰が始まっており2極化しつつある
SI業界はDXの追い風を受けて業績好調と思いきや、実際のところは企業淘汰が始まっています。
足元の状況を見ても官公庁にまでクラウドが普及しているのが現実で、オンプレのシステムはどんどん減らされています。
例えば富士通を始めとして早くからクラウドに取り組んでいた企業は生き残れそうですが、従来の技術しか持たない会社は利益の出る仕事を既に取れなくなってきています。
まさに2極化といって差し支えない状況が生まれています。
大手だから安心ということは全くなく、クラウド、更にその先のITの進歩や、移り変わりが激しいトレンドにフィットしていける企業を選べているかがミソということです。
ポイント2.SI業界は年功序列が根強い。評価が良くても大きく年収が上がることはない
SI業界の給与体系が「年功序列」であることは、多くのエンジニア社員にとってモチベーションが下がる事実です。
基本的にはクライアントありきの仕事内容ですから、競合他社と変わらない仕事をしているのに全然給料が違うということはザラにあります。
安易な転職はおすすめできませんが、結局のところ給料を上げるには「今より給料テーブルが高い企業に転職する」というのが最も近道です。
高評価で頑張ってるのに年10万すら上がらないというのはよくあることですが、転職したら同じような仕事なのに年70万も給料が上がったというのもよくあることです。
ポイント3.転職エージェントを使うなら、エンジニアのスキルやキャリアに詳しいエージェントを選ぶ
エンジニアの仕事を詳しく知らないエージェントは選んではいけません。
- もっと経験が活かせる企業があったはずの人が、「とりあえず経験者がほしい」という程度の企業ばかり紹介された
- もっと高待遇で転職できたはずの人が、PRの仕方を知らないがためにそこまで給料を上げられなかった
ITエンジニアは引っ張りだこですので、転職するだけなら簡単に転職できます。
せっかく転職するなら、自分の経験を必要として高待遇で迎え入れたいという企業に選んで欲しいと思いませんか?
安易に「どこかで聞いたことがある転職エージェント」を使ってしまうと安売りされてしまう原因になります。
人材業界にはエンジニアの仕事のことをよく理解していて、顧客・求職者双方を上手くマッチさせてくれるエージェントも存在します。
エンジニアの仕事に詳しい転職エージェントを選ぶことは、転職での失敗を避ける基本だと覚えておきましょう。
エンジニアの仕事に詳しい転職エージェント
エンジニアの仕事に詳しい転職エージェントを使うことは、2つのメリットがあります。
- これまでの経験を活かすことができ、転職後に必要とされる企業を見つけられる
- 年収を始め、自分を採用するために好条件を出してくれる企業を見つけられる
必要とされることは単純に居心地がよく働きやすい環境と言えますし、どうせなら好条件を出すと言ってくれる企業に転職したいですよね。
そのためにはエンジニアの仕事に詳しく、企業が求める人物像や背景を理解でき、求職者の能力を正確に把握してくれるエージェントが必要です。
技術面に詳しく、求職者へも親身に対応してくれる転職エージェントとしては以下の2社が挙げられます。
1.レバテックキャリア
IT分野の皆さんは、まず第一選択として「レバテックキャリア」は登録するということで問題ないでしょう。
特に、年収アップとスキルアップを目的とした転職においては、豊富な知見をもとに強力な力になってくれるはずです。
年収アップした求職者が7割を超えているということで、30〜40歳ごろの「転職で失敗できない重要タイミング」の方にも多く選ばれています。
もちろん、エンジニア経験者であれば20代も歓迎されます。
- ITエンジニア経験者の転職支援に特化した専門エージェント
- 保有求人7000件以上のうち、8割以上が年収600万円以上の求人(登録者の77%が年収アップを達成した高実績がある)
- 大手IT・WEB系企業からスタートアップまで幅広い転職支援実績がある
※サービス対象エリアは、関東(東京・千葉・埼玉・神奈川)/関西(大阪・京都・兵庫・滋賀・奈良・和歌山)/九州(福岡)
※レバテックキャリアではエンジニア未経験者の求人は取り扱っていないのでご注意ください。
レバテックキャリア 公式サイト:
2.マイナビITエージェント
新卒採用で有名な「マイナビ」ですが、実はITエンジニアの転職に特化したサービスを展開しています。
全国区のエージェントだからこその案件数・カバー率に加え、エンジニアの仕事やトレンドに詳しいというバランスの良さがポイントです。
転職サポートに登録して最初の面談では、「あれもこれも紹介されても納得感がないと思うので、本当にマッチしている企業を10社だけ紹介させてください」という分かりやすいスタンスで接してくれるのも魅力です。
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