エンジニア派遣大手の「株式会社夢テクノロジー」は、過去にはジャスダックへの上場実績があるという業界大手のエンジニア派遣会社です。
業績も好調で、一見すると問題なく思えます。
が、実際には「夢テクノロジーから転職したい、辞めたい」という方は、それなりにいるようです。
このページをご覧になっているのは「夢テクノロジーに勤めている方」や、「これから夢テクノロジーへ入社しようか迷っている」という方が多いかと思います。
結論から言いますと、「早々に転職をしたほうが良い」「夢テクノロジー含めエンジニア派遣会社は避けた方が安全」と言わざるを得ません。
実際、ご覧になっている皆さん自身が一番、気がついているのではないでしょうか?
「給料が安過ぎて結婚どころか、生活することすら厳しい。」
「もっとステップアップしたいのに、なんで会社は教育やスキルアップに関心がないんだ。」
「自社の土曜出勤日が意外と多く煩わしい。有意義な技術研修ならまだしも、サークル活動って。。」
エンジニア派遣型の企業を避けるべき理由は、景況感の他にもいくつかあります。後の本文にて詳しくお話しします。
直近では「派遣先の即戦力志向」が過去にないほど高まっていることが大きな問題であり、派遣エンジニアとして働く上での障壁になっています。
職場でのリモートワークが中心となったことで、導入した派遣エンジニアにOJT指導を行うための負担が激増してしまっており、即戦力志向が強まっているのです。
これにより若年層の配属は明らかにペースダウンし、経験者にも「自力で確実に遂行できる業務」だけが与えられ、成長につながりにくい状況が生まれています。
(派遣会社各社の決算説明会資料にも、業績悪化の理由として口を揃えて書かれています。)
派遣エンジニアにはこの問題がある一方、中途採用の方は求人倍率が高く、『どうせ苦労して教育するなら、派遣じゃなく社員に優先して教育したい』という派遣先の意向が透けて見えます。
- 感染症予防のためリモートワークが当たり前になった
- リモートワークのため、OJT教育をするのに手間がかかる
- 派遣エンジニアには教育不要で遂行できる業務だけを任せる方針に変化
- 貴重な教育工数は中途採用したプロパー社員に優先して使われる
- 新卒・若手の配属遅延や、スキルアップしづらい業務を担当せざるを得ない
もし、心の奥底で「ゆくゆくは派遣から脱したい」と考えているのであれば、今がまさにその時です。
既にエンジニアとして転職を検討中であれば、先に注意してほしいことがあります。
それは、「CMやWeb広告でよく知られた大手転職エージェントに登録してはいけない」ということです。
某R社やD社など本当に知名度が高く信用できそうに思いますよね。しかし大手エージェントにサポート登録しても、エンジニアであるあなたの転職相談を担当してくれるのは、なぜか文系出身・エンジニア未経験のアドバイザーが大半なのです。
今あなたが担当している職務や悩みは、文系出身でエンジニアの仕事に詳しくない人に伝わるでしょうか?答えはNOです。
話し上手なアドバイザーにマッチしてるか分からない転職案件を紹介され、「こんなものか」と感じながら後に引けずに転職活動を進めてしまう、、、のがオチです。
ですので、今すぐ転職活動を始めるつもりなのであれば、エンジニアやメーカー転職を専門とするエージェントを選んでください。あるいは、大手エージェントの中でも”職種ごとにアドバイザーが分担されているエージェント”でも良いでしょう。
▼機電系エンジニア&製造業の転職に詳しいエージェント例
・メイテックネクスト
・タイズ
・JACリクルートメント
◆『メイテックネクスト』製造業・メーカーへの転職を専門
- 製造業・メーカー企業への転職サポートが専門
- 機械電気・組み込み分野の求人案件は特に強い。総合型エージェントが注力できていない中小規模のベンダーもカバーしている。
- 大手エージェントと比較して、親身で丁寧なアドバイザーが多い。求職者の転職活動ペースを尊重してくれる傾向。
夢テクノロジーの会社概要|どんな会社なのか?
株式会社夢テクノロジーは、「エンジニア派遣」という事業を柱とする大手人材サービス企業の1社です。
派遣業界にも様々な業態、そして企業があり、その規模もピンキリです。
そのような中、夢テクノロジーは「エンジニアをメーカーやIT企業に派遣する」というビジネスにおいて、売上・社員数の規模・シェアと言った面では業界10番手前後くらいの立ち位置にいます。
特に、夢テクノロジーは「IT分野において、技術職未経験の中途採用」に力を入れており、未経験者でも自社トレーニングによってエンジニアになれる!という点を強調しています。
IT分野とものづくり分野の両立という点で競合するのはVSNになりますが、VSNと比較すると社員人数だけなら2〜3倍ほどVSNが上回っています。
確かにIT分野は文系出身者でも勉強すればなんとか通用する分野ではありますが、実際には夢テクノロジーを辞めたいと考える方はそれなりにいるようです。
ものづくり系の分野は大学の「工学部」を卒業し、それなりにきちんと勉強してこないと簡単には通用しません。
ですので、夢テクノロジーが未経験で採用した社員に対し、どの程度の教育カリキュラムを設けているのか、とても気になります。
株式会社夢テクノロジーの会社概要
会社名 | 株式会社夢テクノロジー |
設立 | 1989年7月13日 |
資本金 | 7,000万円 |
従業員数 | 3,000人(2020年9月30日時点) |
事業目的 | エンジニアアウトソーシング事業 他 |
親会社 | 株式会社夢真ビーネックスグループ(100%)※東証一部上場 |
本社 | 東京都千代田区神田練塀町300番地 住友不動産秋葉原駅前ビル6F |
夢テクノロジーの『年収、給料、賞与』に関する評判・口コミ
まず働く上で大前提として知っておきたい「年収」について見ていきます。
エンジニアという引く手数多な職業である以上、待遇がいいのか悪いのかは気になるところです。
夢テクノロジーのモデル年収
夢テクノロジーのモデル年収は中途採用サイト内に公表されています。
年齢 | 想定年収 |
25歳 | 460万円 |
30歳 | 587万円 |
35歳 | 630万円 |
40歳 | 700万円 |
※月間30時間相当の残業時間で計算されています。
想定月給としては、経験やレベルによって「20.5〜43.8万円」と掲載されています。
賞与・ボーナスは2019年実績として「4.5ヶ月分」とありますので、仮に月収30万だとすると年135万円、年収は手当込み530万円くらいになりそうです。
エンジニア社員からの評判・口コミ|『年収、給料、賞与』について
夢テクノロジーの年収や賞与は分かりやすく開示されていますが、実際に働いてみると計算が複雑だったり、思わぬからくりがあったというケースもあり得ます。
実際に夢テクノロジーで勤務した経験のあるエンジニア社員の方による、ネット上の評判・口コミから本当のところをチェックしていきましょう。
『年功序列に近い形が残っている』(30代・年収520万)
基本給をベースにしているため、最初の昇級は少ない。長期間在籍するにつれ一定水準になる。
良くも悪くも年功序列に近い形が残っている。
『住宅手当はありません』(30代・年収520万)
住宅手当がない分、基本給に上乗せされているという考えかなと捉えています。
『若年層の給与が良くなった』(40代・年収650万)
新卒や若い中途社員は、同業他社に比べ低くないと思う。
反面、ベテラン層は給与が上がりにくい評価基準になったので、年齢が上がるにつれ給与が上がりにくくなりました。
『方針に対する評価の仕方が不満』(30代・年収510万)
会社としては配置転換してスキルを上げる方針を取っていますが、今の部署でどうなのか?でしか評価されず、スキルに対する積み上げを評価されず不満です。
退職金の有無と金額は?
夢テクノロジーの企業サイトには退職金についての記述がありませんが、口コミ情報から「賞与にあらかじめ組み込まれている」と分かりました。
夢テクノロジーの『事業内容、特徴と強み』に関する評判・口コミ
続いて夢テクノロジーの『事業内容』や『特徴と強み』について見ていきましょう。
『事業内容、特徴と強み』に関するエンジニア社員からの評判・口コミ
『社内で一人一人に教育しているわけではない』(30代・機械系)
自社のホームページでは技術力を売りにしているが、社内で一人一人に教育しているわけではない。
しっかり教育して、ある程度技術力が身について派遣される、、、なんて期待しないように。
『配属先による』(20代)
『配属までに研修を受講できるかどうか分からない』(20代・電気電子系)
入社前、研修のラインナップが豊富で増えてきていると聞いていましたが、実際に入社してみたら配属までに受講できるかは別の話だと分かりました。
夢テクノロジーの『派遣先、勤務地と転勤』に関する評判・口コミ
エンジニアとして働く上で気になるのが、『派遣先』に関することでしょう。
- 派遣先はどういう企業が多いの?
- 派遣先での仕事内容や工程は?
- 勤務地は自由に選べるの?
- 引越しが必要な転勤はどれくらい発生する?
- できれば受託業務がいいけど、派遣比率はどれくらい?
こういった情報は得ようと思ってもなかなか見つけられないものです。
まず、公開されている情報から分かることをまとめます。
最初に「勤務地のエリア」について、どの程度希望が通るのか明確な記載はありませんが、中途社員募集ページはエリアごとに求人募集が分けられています。
恐らくは請負案件ごとに求人募集が分かれているであろうと思われますので、選考段階で希望は考慮されるであろうと想像できます。
さらに、求人の詳細には以下の2行が記載されています。
※関東・東海・関西・九州を中心に全国各地転居を伴う転勤有。
※初回配属時はご希望の勤務地を十分に考慮した上で決定致します。
景気の浮き沈みによっては希望の地域で仕事がないということもあり得ますから、なるべく考慮されるという程度の心構えでいましょう。
なお、実際の転勤率は「4%程度」という記載もありましたので、およそ2000人のエンジニア社員に対して80人くらいの割合だと分かります。(年間でははるかに少ないはずです)
夢テクノロジーの『離職率』は技術職だとどのくらい?
長く働きたい人にとっては離職率が気になるところでしょう。
夢テクノロジーの離職率を企業サイトや転職サイトで隈なく調べてみましたが、あいにく離職率の記載はどこにもありませんでした。
夢テクノロジーを辞めたい・退職した理由とは?
地域希望が考慮される大手企業なのに、なぜ夢テクノロジーを辞めたいと考える人が多くいるのか?
それだけ社員数がいるのは選ばれてる証拠なのではないのか?
実際、夢テクノロジーの採用ページでは、教育カリキュラムに重きを置いていることを非常にプッシュしています。
実際、会社サイトでの説明を見ますと、研修体制やフォロー体制は比較的しっかりしている印象を受けるPR内容です。
今回、なぜ夢テクノロジーを辞めたいと考えてしまうのか、直近3年以内に退職した31人の元夢テクノロジー社員にWEBアンケートを行い、データを読み解いていきました。
ですが、人によっては、気楽と言えば気楽かも知れません。
夢テクノロジーを辞めたい・やばいと感じる3つの理由。
実際に夢テクノロジーを退職・転職した元社員61名を対象にWEBアンケートを実施したところ、夢テクノロジーを辞めたくなったきっかけや「これはやばい」と感じた背景は以下の3つに集約されました。
- 給料・年収が安い上に、賞与は1年半経過後にしか支給されない。制度や姿勢に不満が大きかった。
- 待機期間が長期にわたり、派遣先が決まらず自宅待機を余儀なくされた。
- 景気が良くなってきて、メーカー企業の正社員採用で内定が貰えたから。
それぞれ細かく見ていきましょう。
なお、派遣エンジニアを辞め転職すべきか迷っているという方には「派遣エンジニアの辞め時は?タイミングと考え方、キャリアプランを解説。」のページで、現在のエンジニアの転職市場、派遣エンジニアをやみくもに続けてしまうことのデメリット、そしてやめ時について解説しています。
退職したい理由① 給料・年収が安い。賞与・ボーナスがいつまでも支給されない。
夢テクノロジーを退職したいと思う筆頭の理由として目立ったのが、
「給料・年収が非常に安い」
「賞与・ボーナスが入社後いつまで経っても支給されない。」
という不満でした。
具体的に挙げていきますと、以下のような内容です。
- 基本給が手取り17万円ほどからなかなか上がらない。
- 最低年収保証と言いつつ、その額は250万円である。
- 賞与・ボーナスは一年経ったタイミングで査定期間が経過したとみなされ、やっと支給される。
夢テクノロジーの給料・年収は、業界内でも少々低めの印象です。
実際、250万円スタートで平均が350万弱というのは、未経験からの入社OKとしている同業他社と比較しても非常に低いです。(アウトソーシングテクノロジーも同等の水準です)
もちろん経験をしっかり積めば700万円も可能と募集要項のモデル年収には記載されています。
ですが、アンケート結果を見るに相当な習熟が必要と見受けられます。
また、普通は入社1年以内に賞与支給となることが多いものですが、ボーナスは2年目社員からしか支給されない点は理解しておくべきでしょう。
辞めたい理由② 待機期間が長期にわたり、派遣先が決まらず自宅待機を余儀なくされた。
続いて、二つ目の理由として、
「派遣先が決まらない」
「自宅での待機期間が長期に渡った」
というものが挙がりました。
「今は事務職の派遣募集がないからIT系に変更しないか?」と持ちかけられたが全く興味が持てず断ったところ、このような有様になってしまい不信感を持った。
夢テクノロジーは事務系・技術系どちらの派遣も行っている珍しい企業です。
入社前には「案件があるから」と説明されていたのに覆されてしまうという真偽は分かりかねるものの、不信感を持ってしまうのは間違いありません。
辞めたい理由③ 景気が良くなってきて、メーカーへの転職が決まったから
ここ2年ほど、夢テクノロジー以外の会社でもよく聞くのが「企業への正社員エンジニアとして転職が決まった」というものです。
思い切って転職活動をしてみたら、想像以上にメーカー企業や参加の受託企業から内定をもらえてしまったというケースが増加してきています。
実際、ここ5年ほどは景気が良くなる一方であり、メーカー企業の業績は非常にいい状態です。
景気がいい時というのは開発プロジェクト数が増加したり、新規事業への投資のために社員数増強を図ることが多いので、求人数は明らかに増加します。
このようなタイミングは、募集する企業側としても選考ハードルを下げる傾向にあるため、転職が比較的容易になります。
夢テクノロジーを始めとするエンジニア派遣会社から転職する場合、転職支援アドバイザーの在籍する転職サイト(エージェント)を利用することをお勧めします。
夢テクノロジーの派遣先からの引き抜き話は本当にある?
夢テクノロジーへの入社面接時、採用担当者や面接官から、
「派遣先の企業側から”〇〇さんを中途採用で迎え入れたい”と言う声がかかることもある」
と説明されている方が多いようです。引き抜きのようなものです。
実際そのような引き抜き話はあるのかと言いますと、業界全体ではよくある話です。
派遣エンジニアとして派遣先で働くうちに高評価が得られ、あまり外注業者には任せたくないようなコア業務を任せたいとなると、このような声かけを頂けることが多いです。
引き抜き、と言うとちょっと人聞きが悪い感じがしますが、派遣会社側としてそれをOKとしているケースと、そうでないケースがあります。
- 派遣会社として引き抜き(転籍)をOKとしている場合、想定される年収のいくらかを料金としてもらうことでWin-Winにしているケース。
- 派遣会社としては引き抜き(転籍)をOKしておらず、無理に引き抜くと会社間の関係決裂に発展しかねないケース。
夢テクノ側が面接の場で「派遣先のメーカーから声が掛かるよ」と言っているのだとすれば、公にOKしているためパターン1とみて良いでしょう。
ただし、どうも派遣先に転職したと言うアンケート回答が相当に少ないのが気になります。
1年間にどの程度の人数が派遣先から声がかかり、転職が実現しているのかちょっと疑問です。
なお、夢テクノロジーの他にも、アウトソーシングテクノロジーやアルトナー、VSNといったエンジニア派遣会社も、紹介料としてサービス料金を頂くことで引き抜きしても良いと言うサービスをやっています。
夢テクノロジーを退職したい人へのアドバイス
あなたが夢テクノロジーを退職したい理由に近いコメントはありましたでしょうか。
冒頭の「夢テクノロジーを辞めたい、退職したいと思う3つの理由」でもお伝えした通り、夢テクノロジーの元社員の方が退職を考えた理由としては「給料が低い」と言うことが挙げられます。
また、実際に景気がいいことから転職活動が上手くいきそうだと言うことを察知して、見事成功したと言うケースも多々あります。
もし転職してもいいなと思われるのであれば、この2年ほどは転職にはとてもいいタイミングです。
- 募集数が多い割に、転職希望者が不足している。
- 過去に採用できていたレベル・経験のあるエンジニアが採用できないため、選考ハードルを大きく下げている。
- 採用人数を増加させるために、前職より良い給与を提示するような方針をとっている。
簡潔に言いますと、日本全体の好景気が維持されており、求職者数を大きく上回るほど求人数が増加しているという事です。
既に転職・退職を考えている機電系エンジニアの方へ
既にエンジニアとして転職を検討中であれば、先に注意してほしいことがあります。
それは、「CMやWeb広告でよく知られた大手転職エージェントに登録してはいけない」ということです。
某R社やD社など本当に知名度が高く信用できそうに思いますよね。しかし大手エージェントにサポート登録しても、エンジニアであるあなたの転職相談を担当してくれるのは、なぜか文系出身・エンジニア未経験のアドバイザーが大半なのです。
今あなたが担当している職務や悩みは、文系出身でエンジニアの仕事に詳しくない人に伝わるでしょうか?答えはNOです。
話し上手なアドバイザーにマッチしてるか分からない転職案件を紹介され、「こんなものか」と感じながら後に引けずに転職活動を進めてしまう、、、のがオチです。
ですので、今すぐ転職活動を始めるつもりなのであれば、エンジニアやメーカー転職を専門とするエージェントを選んでください。あるいは、大手エージェントの中でも”職種ごとにアドバイザーが分担されているエージェント”でも良いでしょう。
▼機電系エンジニア&製造業の転職に詳しいエージェント例
・メイテックネクスト
・タイズ
・JACリクルートメント
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『メイテックネクスト』製造業・メーカーへの転職を専門
- 製造業・メーカー企業への転職サポートが専門
- 機械電気・組み込み分野の求人案件は特に強い。総合型エージェントが注力できていない中小規模のベンダーもカバーしている。
- 大手エージェントと比較して、親身で丁寧なアドバイザーが多い。求職者の転職活動ペースを尊重してくれる傾向。