「株式会社富士通エフサスシステムズ」は、富士通を源流に持つメーカー系SIer企業です。
このページでは、株式会社富士通エフサスシステムズの選考への応募を検討している技術職の方に向けて、技術社員(SE)からの評判・口コミをまとめました。
この記事を読めば、富士通エフサスシステムズが行っている事業内容や、年収、平均残業時間、有給の取りやすさといった実際の働きやすさまで理解できます。
併せて、すでに退職された方の退職理由についても深堀りし、富士通エフサスシステムズへの入社前に持っておくべき心構えもお伝えしていきます。
皆さんの就職・転職活動の参考にしてもらえたら幸いです。
SI企業は大手からベンチャーまで多数存在しますが、SI業界のピラミッド構造(下請け構造)のせいもあり「どこも似たような企業に思えてしまう」というのが本音だと思います。
しかしながらコロナ禍以降のデジタルシフトの潮流によって、SI企業は「新しい技術を取り込み、ユーザー企業が求めるトレンドの波に乗れているか?」が問われるタイミングに立たされています。
企業研究を行う上で、実際に働いている技術職の社員や退職者の口コミは有意義な情報ですから、一通りチェックしておきましょう。
株式会社富士通エフサスシステムズの会社概要|どんな会社?

まずはじめに、『株式会社富士通エフサスシステムズ』がどのような事業を行なっている会社かを振り返ります。
社名 | 株式会社富士通エフサスシステムズ |
---|---|
設立 | 2000年2月1日 |
資本金 | 1億円 |
代表取締役社長 | 松井 正明 |
従業員数 | 378名 |
本社 | 神奈川県横浜市西区みなとみらい2-3-3 クイーンズタワーB 8階 |
取引先 | 富士通株式会社、株式会社富士通エフサス |
SIerという業種内で見ると、富士通を源流にもつため「メーカー系」に該当します。
富士通エフサスシステムズは、富士通グループのSIerである「富士通エフサス」のSE体制強化のために設立された企業です。
富士通本体や富士通エフサスの顧客である官公庁、自動車メーカー、医療業界の大規模プロジェクトに2次請けとして参画し、設計・開発、運用に携わることが想定されます。
富士通エフサスシステムズの『年収』に対する評判・口コミ
続いて、富士通エフサスシステムズの「年収」について見ていきます。
年収よりも働きがいや残業時間の面を優先する方も多くなってきた昨今ですが、エンジニアという引く手数多な職業である以上、待遇がいいのか悪いのかは気になるところです。
転職サイトの募集を見ると、富士通エフサスシステムズの想定年収は「300万円~600万円」と記載されていました。
富士通エフサスシステムズが公表しているモデル年収・賞与
富士通エフサスシステムズのモデル年収を探してみたところ、リクルートNEXTの求人募集に以下の記載がありました。
入社年次 | 年収 | 月給 |
---|---|---|
入社1年目 | 370万円 | 31万円 |
入社3年目 | 450万円 | 25万円 |
入社10年目 | 600万円 | 20万円 |
こちらは20時間分の残業代を含んだモデル年収です。
実際の評判・口コミで確認していきましょう。
『年収・賞与』に対する技術職社員による口コミ評判
ここからは、富士通エフサスシステムズで実際に働いていた技術職社員による口コミ評判を見ていきましょう。
口コミは直近3年以内のもののみを掲載しています。
『年収480万円(20代)』
内訳:基本給30万円/月、残業代1万円/月、賞与120万円/年
昇給は完全に年功序列で上がり幅は大きくない。
評価面談はあるが、頑張っても在籍年数が長い社員の方が先に昇進していく。
『年収500万円(20代)』
内訳:基本給26万円/月、残業代10万円/月、賞与50万円/年
月収は低かったが、ボーナスは安定して良かったと思う。
スキルがあれば早く昇進して基本給を上げることも可能。
『年収450万円(30代)』
内訳:基本給25万円/月、残業代4万円/月、賞与50万円/年
ボーナスは年3ヶ月分くらい。親会社は倍近くもらっていると聞いた。
『年収400万円(20代)』
新卒は富士通と同じ初任給が設定されています。
残業代は申告した分は全て支払われています。
『年収480万円(30代)』
内訳:基本給25万円/月、残業代9万円/月、賞与60万円/年
基本給はなかなか上がらないので、中途採用組は入社時の交渉次第。
残業代で稼ぐしかないと思っている。
「優秀でも一足飛びに高給取りになれない」のはSIer企業の特徴でもあります。
同じ企業の中にいる限りは、決められた昇給ペースでしか上がりません。
エンジニアの給料というのは「同じ仕事内容・レベルでも、会社が違えば給与レンジごと変わる」ということが簡単に起こります。
富士通エフサスシステムズの「離職率と平均勤続年数」は?
長く勤めたい方にとっては、離職率と平均勤続年数が気になるところでしょう。
企業サイトの採用ページや転職サイトを確認してみましたが、残念ながら富士通エフサスシステムズの離職率は公表されていませんでした。
ちなみに厚生労働省が2019年に公表した雇用動向調査結果によると、SIerが属する「情報通信業」の離職率は9.6%とのこと。
離職率が平均より低いと安心できることは間違いありませんが、実際に自分に合っているかどうか?を保証することにはなりません。
後悔のない仕事選びをする上では、離職率より退職理由に着目すべきです。
例えば、仕事では上流工程よりもプログラミングを重視したいとして、退職理由に「開発は下請け任せなので技術力が身に付かなかった」という内容があれば、その企業は避けるべきですよね。
富士通エフサスシステムズを退職した理由は?
富士通エフサスシステムズを退職したエンジニア社員の口コミによると、退職した理由は大きく分けて以下の3点が多く挙げられています。
- 事業に対する将来性が感じられなかった
- 常駐派遣が嫌だった
- 企業としての年功序列体質が気に入らなかった
富士通エフサスシステムズの『社風・会社方針』に対する評判・口コミ
富士通エフサスシステムズに勤めた経験のある方に、「会社の社風や会社方針に対してどう感じていたか?」についてアンケートをお願いしました。
社風というと漠然とした内容に感じますが、企業マインドは細かな事業方針や職場の雰囲気であったり、上司からの指示・指導にも影響を与える大事なポイントです。
細かくチェックしていきましょう。
『比較的自由にキャリア形成が可能』
以前に比べ社内の雰囲気は良くなりつつあります。
『多くの場面で上位に申請や伺いを立てる必要がある』
組織は職種制の縦割りであり、現場寄りの体質ではありません。
『前向きに問題を解決していく社風』
原因とこれからについて、前向きに解決していく社風。
『日本的な会社である』
人柄がいい人が多いので、仕事はやりやすい。
『親会社からの出向者が多い』
良くも悪くも保守的な企業文化である。
『顧客ファースト文化』
富士通エフサスシステムズの「事業内容」に対する評判
次に、「事業内容について技術社員の目線でどう感じているか?」についてです。
まずはメーカー系のSIerということで、グループ内のシステム更改が安定的に発生することや、その中でも「新しい技術をどの程度習得できるか?」「枯れた技術ばかりをやることにならないか?」ということに注目する方が多いのではないでしょうか。
富士通エフサスシステムズの『事業内容』に対する評判口コミ
実際に働く社員目線では、事業内容や方針に対しどう感じているのでしょうか?
評判・口コミを見ていきましょう。
『定期的な案件受注が期待できる』
公共、病院、文教案件なども多く、システムリプレイスで定期的に案件受注が期待できる。
『親会社の影響を受けやすい』
『富士通グループの仕事がなくならないのが強み』
『高品質のインフラ環境提供を行なっている』
その実績からグループ内での知名度も徐々に上昇している。
『富士通が傾いたら皺寄せが一気に来る』
良くも悪くも一蓮托生と言える。しかし営業部隊がいない。
富士通エフサスシステムズの「仕事内容と成長」に対する評判
続いて、富士通エフサスシステムズの「技術社員の仕事内容や、成長できる環境かどうか?」の評判について見ていきます。
技術者として実際に働く上で、
- どの工程を担当するのか?
- キャリアアップできるのかどうか?
この仕事内容に関しては最も着目するポイントでしょう。
『強みは分野に特化した技術やスキルを持つ人が多い点』
分野に特化した技術やスキルを持つ人が多く、システム開発やインフラ構築の実働部隊になれる点が強みです。
『大規模プロジェクトに携われる』
『現場に裁量がある』
予算、プロジェクト計画、リスク管理など。
『官公庁向けのネットワーク関連業務を経験できる』
『教育が充実している』
ステップアップするための段階が明確に提示されていて分かりやすいです。
新人は先輩と一緒に配属してもらえるので、現場で色々学ぶことができます。
『高額な資格も取得させてくれた』
必要性を論理的に説明して納得してもらえれば、問題なく承認される。
『キャリアフレームワークという教育が受講できる』
予算は半期で10万円程度。部署によっては資格取得の教育受講に費用を出してもらえる場合もある。
最近ではVCPの集合研修も行っている。
富士通エフサスシステムズの『残業・有給・働きやすさ』に対する評判・口コミ
富士通エフサスシステムズの平均残業時間は、残念ながら企業サイト、転職サイトとも記載がありませんでした。
富士通グループ全体で残業抑制が強力に行われていることから、おそらく共通で20時間前後に抑えられているのではないかと推測されます。
実際に勤務している方から見るとどのように感じているのでしょうか?
口コミを見ていきましょう。
『残業・有給』に対する技術職社員からの口コミ評判
『家事と仕事の両立は可能。』
『コアなしフレックス制度が全社員に適用。』
プロジェクトにもよりますが、残業は少なく休日出勤もほぼありません。
『ホワイト企業だと思う。』
36協定違反も監視されておりホワイト企業だと思う。
SI業界で後悔せずに転職するために覚えておきたいこと
SI業界での転職を後悔しないために、いくつか覚えておいて欲しいことがあります。
それは以下の3つのポイントです。
- SI業界(Sier企業)は企業淘汰が始まっており2極化しつつある
- SI業界は年功序列が根強く、評価が良くても大きく年収が上がることはない
- 転職エージェントを使うなら、エンジニアのスキルやキャリアに詳しいエージェントを利用する
ポイント1.SI業界は企業淘汰が始まっており2極化しつつある
SI業界はDXの追い風を受けて業績好調と思いきや、実際のところは企業淘汰が始まっています。
足元の状況を見ても官公庁にまでクラウドが普及しているのが現実で、オンプレのシステムはどんどん減らされています。
例えば富士通を始めとして早くからクラウドに取り組んでいた企業は生き残れそうですが、従来の技術しか持たない会社は利益の出る仕事を既に取れなくなってきています。
まさに2極化といって差し支えない状況が生まれています。
大手だから安心ということは全くなく、クラウド、更にその先のITの進歩や、移り変わりが激しいトレンドにフィットしていける企業を選べているかがミソということです。
ポイント2.SI業界は年功序列が根強い。評価が良くても大きく年収が上がることはない
SI業界の給与体系が「年功序列」であることは、多くのエンジニア社員にとってモチベーションが下がる事実です。
基本的にはクライアントありきの仕事内容ですから、競合他社と変わらない仕事をしているのに全然給料が違うということはザラにあります。
安易な転職はおすすめできませんが、結局のところ給料を上げるには「今より給料テーブルが高い企業に転職する」というのが最も近道です。
高評価で頑張ってるのに年10万すら上がらないというのはよくあることですが、転職したら同じような仕事なのに年70万も給料が上がったというのもよくあることです。
ポイント3.転職エージェントを使うなら、エンジニアのスキルやキャリアに詳しいエージェントを選ぶ
エンジニアの仕事を詳しく知らないエージェントは選んではいけません。
- もっと経験が活かせる企業があったはずの人が、「とりあえず経験者がほしい」という程度の企業ばかり紹介された
- もっと高待遇で転職できたはずの人が、PRの仕方を知らないがためにそこまで給料を上げられなかった
ITエンジニアは引っ張りだこですので、転職するだけなら簡単に転職できます。
せっかく転職するなら、自分の経験を必要として高待遇で迎え入れたいという企業に選んで欲しいと思いませんか?
安易に「どこかで聞いたことがある転職エージェント」を使ってしまうと安売りされてしまう原因になります。
人材業界にはエンジニアの仕事のことをよく理解していて、顧客・求職者双方を上手くマッチさせてくれるエージェントも存在します。
エンジニアの仕事に詳しい転職エージェントを選ぶことは、転職での失敗を避ける基本だと覚えておきましょう。
エンジニアの仕事に詳しい転職エージェント
エンジニアの仕事に詳しい転職エージェントを使うことは、2つのメリットがあります。
- これまでの経験を活かすことができ、転職後に必要とされる企業を見つけられる
- 年収を始め、自分を採用するために好条件を出してくれる企業を見つけられる
必要とされることは単純に居心地がよく働きやすい環境と言えますし、どうせなら好条件を出すと言ってくれる企業に転職したいですよね。
そのためにはエンジニアの仕事に詳しく、企業が求める人物像や背景を理解でき、求職者の能力を正確に把握してくれるエージェントが必要です。
技術面に詳しく、求職者へも親身に対応してくれる転職エージェントとしては以下の2社が挙げられます。
1.レバテックキャリア

IT分野の皆さんは、まず第一選択として「レバテックキャリア」は登録するということで問題ないでしょう。
特に、年収アップとスキルアップを目的とした転職においては、豊富な知見をもとに強力な力になってくれるはずです。
年収アップした求職者が7割を超えているということで、30〜40歳ごろの「転職で失敗できない重要タイミング」の方にも多く選ばれています。
もちろん、エンジニア経験者であれば20代も歓迎されます。
- ITエンジニア経験者の転職支援に特化した専門エージェント
- 保有求人7000件以上のうち、8割以上が年収600万円以上の求人(登録者の77%が年収アップを達成した高実績がある)
- 大手IT・WEB系企業からスタートアップまで幅広い転職支援実績がある
※サービス対象エリアは、関東(東京・千葉・埼玉・神奈川)/関西(大阪・京都・兵庫・滋賀・奈良・和歌山)/九州(福岡)
※レバテックキャリアではエンジニア未経験者の求人は取り扱っていないのでご注意ください。
レバテックキャリア 公式サイト:

2.マイナビITエージェント

新卒採用で有名な「マイナビ」ですが、実はITエンジニアの転職に特化したサービスを展開しています。
全国区のエージェントだからこその案件数・カバー率に加え、エンジニアの仕事やトレンドに詳しいというバランスの良さがポイントです。
転職サポートに登録して最初の面談では、「あれもこれも紹介されても納得感がないと思うので、本当にマッチしている企業を10社だけ紹介させてください」という分かりやすいスタンスで接してくれるのも魅力です。
- IT・Web業界のエンジニアを専門とする転職エージェント
- 技術トレンドの変化を早期にキャッチしており、的確なキャリアアドバイスが得られる
- 「大手からスタートアップ」「SierからWeb」「派遣・SESから正社員」と言った、キャリアチェンジでのサポート実績が豊富
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マイナビITエージェント公式サイト:
