転職というのは「自分の意志さえあればOK」というものではありません。
希望する企業から選ばれるよう、心構えに加えて入念な準備の末に良い転職が待っています。
このページでは、転職活動の一連のプロセス、
つまり「応募企業選び→応募書類の準備→面接→入社」において注意すべきポイントを解説します。
その中で特に皆さんが悩まれるであろうポイントが「転職エージェントってどうなん?」というところ。
メリットだけでなく、デメリットを理解せずに転職活動を進めた場合、
最悪エージェント側の利益主義に巻き込まれて、望まないキャリアを歩まざるを得なくなる可能性があります。
そこまで行かずとも、転職活動で嫌な気持ちになることや、自信をなくしたり面倒さを感じてしまうということはありそうです。
ですが、そのようなデメリットに直面しないよう注意して、二人三脚で転職活動を進められる良い関係を築ければ、確実に自分一人で転職活動するのとは着眼点が変わってきます。
やはりプロの意見ほど参考になるものはありませんからね。
当ページではメリットとデメリット、エージェントを利用しての転職において注意すべきポイントをまとめるとともに、エージェントがどんな気持ちで仕事をしているか?についても触れてみました。
ぜひ参考にしていただき、いい転職活動を行なってください!
転職活動の始め方と、エンジニアの転職方法3つのルート
。皆さんは、「転職しよう」と心に決めた時、または「転職しようかな」とぼんやり考えた時、まずどんな行動に出ますか?
ほとんどの人は、ネット上の求人サイトに行き、求人情報を探すようです。
求人サイトの求人情報を見て、今世の中にどんな求人があるのか確認したり、転職先として希望する企業や職種が、自分の経歴でマッチするのかを自分なりに評価してみたりすることでしょう。
人によっては、「いまいちピンとくる求人がないな」とがっかりする人もいるかもしれません。
転職活動で企業にアプローチする3つの方法
まず、転職活動において企業にアプローチする代表的な方法は以下の通り3つ存在します。
- 「公募」・・・企業が募集している求人に直接応募する方法
- 「紹介」・・・人材紹介会社(エージェント)、ハローワークなどを利用する方法
- 「縁故」・・・知人経由で応募する方法
ある大手人材サービス企業の調査によると、上記の「公募:紹介:縁故」の比率はおよそ4:1:3の割合なのだそうです。
特に②「紹介」の中の「転職エージェント」の利用に限って言うと、全体の1.5%だそうです。
CMや電車の中釣り広告等で目にする機会が随分増えましたが、実際には想像以上に転職エージェントの利用が進んでいないことが分かります。
ですが、この仕事をしている実感からすると、
中堅以上の企業で言えば、SEなどIT関連の人材採用においては、少なくとも全体の3割以上がエージェント経由での採用ではないかとみています。
実態は統計データよりもやや多いようですね。
「転職エージェント」を使って転職するメリットとデメリット
公募、紹介がどういうものか、またメリットやデメリット、注意すべきポイントは別ページに掲載していますので、気になる方はページ下部のリンクからどうぞ。
まずは、エージェント経由での応募から検証してみます。
エージェントの仕事を簡単に言ってしまうと、求人企業からの求人情報をもとに、求職者である皆さんに仕事紹介をすることです。
とは言え、ただ単に「こんな仕事がありますよ」と紹介するだけではありません。
転職エージェントは次のような付加価値をつけたサービスを提供しており、これがメリット・デメリットになっています。
転職エージェントを利用した転職の6つのメリット
- 求人情報を詳しく知ることができる。
- キャリアカウンセリングを行ってくれる。
- 応募前に志望先に打診してくれる。
- 職種を限定せずに応募してもらえる。
- 紹介の最初と最後に一押ししてくれる。
- 年収交渉をしてくれる。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
エージェントのメリット① 求人情報を詳しく知ることができる
1つは、皆さんに案内する求人情報について、そうした求人が発生した背景や具体的な業務内容、そして企業に関する全般的な情報などをくわしく説明することです。
WEBなどで公開されている求人情報や会社情報では、求人企業のリアルな姿がなかなかつたわってきませんよね。
言い換えると無難な話、もっというと、どの会社も似たり寄ったりな情報が出ていることが殆どです。
たとえば、同じ「アプリケーションエンジニア」の募集であっても、企業によってその内容は異なりますし、働く環境も違います。
企業別の詳しい業務内容や労働環境の情報については、確かに私たちエージェントは多く持っているものです。
エージェントのメリット② キャリアカウンセリングを行ってくれる
もう一つは、求職者の皆さんのキャリアカウンセリングを行うことです。
みなさんは、自分が何をしたいのかをよく分かっていると思っているようですが、これが意外と分かっていなかったりするのです。
あるいは、自分が何に向いているのか、ということについても同様です。
他人から見ればすぐに分かることでも、自分の事となるとさっぱりわからなくなるものです。
みなさんの「これがしたい」「こんな会社に行きたい」という話をじっくり聞きながら、私たちから見た皆さんの適正野球人マーケットの状況などを総合し、皆さんに対してこの先のキャリアを案内することも私たちエージェントの大きな仕事なのです。
エージェントのメリット③ 応募前に志望先に打診してくれる
「求人の詳細を教えてもらえる」「キャリアカウンセリングを受けられる」というのも立派なメリットですが、他にもエージェントに頼る大きなメリットはあります。
私がエージェントの仕事を始めてみて「なるほど、こんな使い方もあるのか」と逆に感心したことなのですが、「エージェント経由で希望する企業に打診してみたい」という皆さんのニーズに応えることがまず挙げられます。
「打診?なんだそれ?」と思われることでしょうが、ある企業に一度応募して残念ながら不採用になった場合、その後2年程度は再応募ができないというルールを各企業で設定しているのをご存知でしょうか?
たとえば、WEB系システムのプログラミングをしてきた27歳のJさんが、SEへのステップアップを目指して某ネット起業のSE職に応募したとします。
結果は不採用。ただ、不採用通知と併せて「あと1年ぐらいプログラミングの経験を積んでいたら採用対象になったのですが、今回は経験不足と言うことで残念ながら・・・」といったコメントが寄せられました。
惜しかったですね。あと1年頑張っておけば、ひょっとしたらこの企業に内定したかも知れなかったのに。
でも、先ほどのルールから言うと、1年後の再応募はできません。
そして、満を持して2年後に同じ企業の同じ職種に再応募してみたら、なんとまたも不採用でした。
「話が違うよ・・・」とJさんは落胆しました。
ところが、企業の採用担当から聞いたところによると、「未経験者へのSEへの登用は社内規定で28歳までと決めているのです」とのコメントでした。
悔やんでも悔やみきれません。
そこで、「打診」の登場です。
打診というのは、求職者の皆さんが希望する企業に、個人情報を開示して正式に応募するのではなく、エージェントがその会社の人事部門に対して「27歳でWEB系プログラミングの経験が3年ある人が、貴社へのSEへの転職を希望しているのですが、可能性はありそうですか?」と言った形で、個人情報を明かさずに「問い合わせてみる」ことなのです。
仮にこの打診の結果、「採用の可能性が高いので応募してみてはいかがですか?」と言うコメントを貰えば、正式応募をすればよいですし、逆に「やや経験が不足しているようなので、あと1年ぐらい今の会社で経験を積んだ後であれば、可能性が高まります。」と言われたら、今回は応募せずに1年後にチャレンジすることもできます。
要は、企業への応募履歴を残すことなく、採用の可能性を探ることができるのです。
勿論、どこの企業に対しても通用する方法ではないのですが、あなたが転職マーケットでどのぐらいの評価を受けるのかをシミュレーションすることは出来そうです。
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エージェントのメリット④ 職種を限定せずに応募してもらえる
企業が公式ホームページ上などで行っている公募の場合は、企業が公開している求人に対して応募するのが一般的です。
したがって、例えばあるSIerのPMに応募したいと思っても、その企業でPMを募集していない限り応募することが出来ません。
「当たり前だろう」と言われそうですが、実はエージェントを使うと、職種を限定せずに企業に向けた応募をすることもできるのです。
まずは、人物評価をしてもらうために企業に求職者の履歴書や職務経歴書を提出します。
その際、「いま公開されている御社の求人にはPMの募集は見当たりませんが、御社のPMとしても十分活躍頂ける方だと思いますので、是非ご評価をお願いします」などと付け加えます。
採用選考の担当者が、「たしかに、なかなか力のありそうな人ですね」と思ってくれれば、かなり高い確率で面接をしてもらえます。
面接の時までに職種が大体決まっている場合もありますが、一方でまずは面接してみて、その感触でポジションを考えるというケースも少なくありません。
起業は、原則として「常にできる人を探している」と思って間違いないです。
ただ、「いつでも誰でも応募してください」なんてWEBサイトに書いたら、ものすごい勢いで応募書類が送られてきてしまいます。
しかも、そうやって募集してしまったら、その後の選考に相当な手間がかかることは間違いありません。
一人ひとりの強みを見極めて合否を決めるだけでなく、どの職種で選考を進めるかまで決めなくてはならないのですから。
したがって、職種を決めずに応募するという方法は、エージェントを通じて行われることが殆どなのです。
とはいえ、公募でも「今は募集していませんが、ご興味のある方は履歴書をお送りください」というケースが稀にあります。
エージェントのメリット⑤ 最初と最後に一押ししてくれる。
エージェントが求職者を企業に紹介する際には、必ず推薦コメントをつけています。
職務経歴書だけでは伝わりにくい求職者の人物像や、求職者の強みなどを書き添えるわけです。
このコメントは、企業側がギリギリの判断をするときに意外と参考にしているようです。
要は、AさんとBさん、どちらかは書類選考通過させようといったときに、エージェントからの強力な推薦コメントがあったAさんをパスさせるということが起こりえるのです。
また最後の最後、つまり企業側が求職者に内定を出すか出さないかギリギリ迷っている段階で、エージェントの一押しが決定打になることもあります。
公募の場合は、面接が終わってしまえば、あとは寝て待つしか方法がありませんよね。
一方で、エージェントを通して応募した場合には、求職者の皆さんが寝て待っている間に、エージェントがせっせとプッシュしているというわけです。
エージェントのメリット⑥ 年収交渉をしてくれる
ここは意外と一番のポイントかもしれません。
皆さん、ほぼ間違いなく転職するからには年収アップしたいですよね?
今の年収より、そうですね、最低50万円ぐらい、できれば100万円ぐらいはアップさせたいと思うのが人情です。
ほとんどのみなさんが、私たちの前では威勢よく「100万円アップしたいです」などとおっしゃるのですが、いざ面接官に面と向かって「年収はいくらほしいですか?」と聞かれたとします。
さて、みなさんんは私たちの前でおっしゃったのと同じように、「今の100万円アップで、600万円ください」と言えますでしょうか?
あるいは、内定後の人事面接で「おめでとうございます、内定です。でも年収は現状維持でいいですよね?」と聞かれたら、「あ、はい・・・。(は?現状維持?)じゃ、それで結構です」などと思わず答えてしまう方も多いようです。
これから採用してもらおうというきぎょに対して、面と向かって「年収は大幅アップでお願いします」といかに欧米化が進んだ日本人といえども、なかなか言えないのが現実です。
でも、公募の場合にはそれを自分で言うしかありませんよね。
そうでなければ、企業側の提示を渋々受け入れることになるわけですから。
ところが、エージェントを通して応募した場合には、求職者に代わってエージェントが企業側と年収交渉をします。
正確に言うと、年収交渉をしてくれるエージェントもいます。
エージェントを通している場合には、面接の席で年収を聞かれたら
「自分なりの心づもりはありますが、何分自分の事ですので申し上げづらいというのが本当のところです。
恐れ入りますが、エージェントさんには私の意向を伝えてありますので、この場ではご勘弁いただけませんか。
といてっも、原則として御社のご提示をお受けするつもりでいます」とかなんとか言っておけば済むわけです。
「原則として」と言ってるわけですから、例外もあると含みを持たせているわけですからね。
後になって、企業からの年収提示に難色を示しても大丈夫です。
エージェントがみなさんに代わって企業側と年収交渉をしてくれますから。
とはいえ、あまりに法外な要求をした場合にはエージェントからも断られてしまいますので、常識の範囲内でお願いします。
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転職エージェントがよくいう「非公開求人」とは?
エージェントを使うメリットの番外編を紹介しましょう。
最近、エージェントがよく口にするのが「非公開求人」という名の求人です。
簡単にいうと、WEBやその他の媒体では一切公表されていない「秘密の求人」です。
なぜ非公開求人としているのか。その理由は?
なぜ非公開として求人募集をかけているのか、公に公開されていない理由はいくつかあります。
- 競合他社や、自社内でもそのポジションを募集していることを明かしたくないという場合
- 公募しても該当者を見つけることが困難と判断されている場合
- 急募案件で公募している時間的余裕がないため、懇意のエージェントにだけ急ぎで依頼している場合
「非公開求人」と公開求人の違い・メリットは?
では、この非公開求人というのは、本当に公開求人より価値が高いのでしょうか?
つまり、求人案件の内容として、求職者から見てあえて選ぶメリットや違いはあるのでしょうか?
私の答えは「イエスでもあり、ノーでもある」です。(ずるいですね)
企業の採用担当と転職エージェントの両方を経験してきた私から見ると、非公開求人のメリット・利点は以下の2点だと考えています。
- 競争率の低さ
- エージェントからの後押しが期待できる
それぞれ説明していきましょう。
非公開求人のメリット① 競争率の低さ
非公開求人のメリット・利点として、一つは競争率の低さが挙げられます。
単純な倍率でいうと、公募よりは非公開求人の方が競争率が低いと考えられます。
非公開となっていることから応募者が限られるため、競争相手の総数自体は少なくなるためです。
ただ、エージェントから紹介されてくる候補者はどの人も採用の可能性が高いことが考えられるので、実質的な倍率で言えば公募とあまり変わらないかも知れません。
非公開求人のメリット② 転職エージェントからの後押しが期待できる
ひょっとすると、①よりこちらの方がメリットが大きいのではないかと思います。
エージェントが求人企業から非公開求人を託されるということは、少なくともある一定以上の信頼関係が両者に存在すると考えて間違いありません。
そうなると、「●●エージェントのHさんが紹介してくれる人なら、きっと良い人材に違いない」と考えてくれることもあるのです。
世の中、黙っていても内定する人も大勢いますが、企業側が内定を出す段階になって採用するかどうかを迷ってしまう、というケースの方が多いと実感しています。
そんな時に、信頼あるエージェント担当者が側面からみなさんを強く推薦することで、求人企業が内定に傾くということが実際によくあります。
エージェントとしても内定が出て入社しないことには企業からの報酬(料金)が頂けないので、それはもうキチンとプッシュするものです。
転職エージェントを利用するデメリットは「ビジネスモデルに起因する」もの。
元エージェント担当者としてあまり気は進みませんが、転職エージェントを使う際のデメリットを見ていくことにしましょう。
みなさんはエージェントがどうやって売り上げ・利益を得ているかご存知かと思います。
原則として、求職者であるみなさんからお金をもらうことはできないので、
「求職者を企業に紹介し、その結果として求職者が企業に入社した際に、企業側から一定の手数料を料金としてもらう」
という仕組みになっています。
つまり、求職者である皆さんが転職しなければ1円も稼げない、という仕組みになっているのです。
このようなビジネスモデルに起因して、転職エージェント利用者である求職者にとっては以下の2点のデメリットが存在します。
- 内定が出た場合に辞退しにくい(断りにくい)
- 求職者自身の希望を聞き入れてくれないことがある
それぞれ見ていきましょう。
転職エージェントのデメリット① 内定が出た場合に辞退しにくい(断りにくい)
エージェントは内定が出た求職者に対しては、企業のためにも、そしてそれと同等かそれ以上に、自分のためにもその企業に入社してほしいと願うわけです。
まあ、「願う」ぐらいならかわいいですが、実際には直接的にプレッシャーをかける場合があります。
「あの会社はこの業界でも相当な力を持っているので、せっかく内定を出してくれたのに辞退してしまったら、この業界では仕事しづらくなりますよ」とか、
「あなたが内定しているあの会社のことは私もよく知っていますが、ほとんど良いウワサを聞かないですね。そんな会社に入ったら後でひどい目にあいますよ。」とか。
まあ、あの手この手でプレッシャーをかけてきます。
誤解のないように申し上げますが、全てのエージェントがもれなくプレッシャーをかけるわけではありませんし、そんな悪意に満ちたエージェントばかりではありません。
でも、最終的にはエージェントのビジネスモデルが企業から手数料を得るという形態になっている以上、
こちらがプレッシャーをかけなくても、みなさんが恐縮してしまうこともあるのです。
つまり、「内定を辞退しにくい、断りにくい。」。
これがエージェントを利用する中での一番のデメリットです。
転職エージェントのデメリット② 求職者自身の希望を聞き入れてくれないことがある
転職エージェントは企業からお金を頂いているわけですから、お客さんである企業に対してもあるコミットをしています。
すなわち、「御社に良い人材を紹介します」というコミットをしているということです。
ですから、例えばクラウドの開発経験が豊富にあるYさんが、転職エージェントに「次はデータアナリストの仕事がやりたい」と言っても、
「YさんだったらS社さんなんていかがですか?
あそこはクラウド系の開発エンジニアを大量募集しているんです。間違いなく受かりますし、重宝されますよ。」
などと案内されることがあります。
エージェントにしてみればS社にもコミットしているわけですから、S社が求めているクラウドが得意な人がいれば、当然S社に紹介したくなるわけです。
一方のYさんからしてみれば、
「いやいや、ですから、私はデータアナリストの仕事がしたいんですよ。
クラウドの開発はもういいんですってば。」
と言いたくなりますよね。
それでも、しつこい担当者であるとさらに食い下がってくることがあります。
「わかりました。ではいずれデータアナリスト求人のある会社も紹介しますよ。
でも、まずは安全を見てS社さん受けてみませんか?」
こんな具合です。
結局Yさんはこのエージェントでは転職活動をせず、私のところに相談に来たという流れです。
冷静に考えると、自分の経験上にキャリアの可能性が広がるのですから、クラウドが得意ならばクラウドの仕事を探すのが、総合的に言えば良い結果をもたらすことになるでしょう。
とは言え、人間には夢も希望も良くもありますから、チャレンジしてみたくなるものです。
求職者ご自身がチャレンジしたいい一方、エージェントは確実性を大事にしており、言い換えるなら「確実に内定、入社させて利益が得られる」ことを大事にしたいと思っています。
その結果、自分が望む仕事を紹介してもらえないという事態が考えられるのです。
まとめ:転職エージェント利用では「相互の信頼関係」を大事にしてくれる担当者を選ぶべき。
元、とは言え、自分のいた業界の否定的な部分を書くのは気が引けますね。
この仕事をしてきて、更に今も近い立場にはある私から見ても、エージェントの業界はまだまだ発展途上であるように感じます。
ここで紹介したデメリットが全てのエージェントに共通するものではありませんが、求職者の中にはエージェントから強引に求人を案内されたり、自分の考えを頭から否定されたいという経験をしたおかげで、
「もうエージェントはこりごり」と思ってしまう人がいるのも事実です。
この業界を代表して一言だけ付け加えるとすると、「エージェント担当者も人間だ」ということです。
「人間だからなんだ?仕事だろ?」と言いたくなりますよね。
要は、皆さんにも気持ちや感情があるのと同じで、エージェントの中の人にも感情があるわけです。
だから、心から応援したいと思う相手には、多少の無理をしてでも必死に応援します。(上司からは「A社よりB社の方がフィーが取れるだろ」とビジネス目線で言われたりもするので。)
逆に、都合よく扱われたと思えば、エージェントの担当者も求職者さんに対して「それなりの態度」を取ってしまうこともあるのです。
非常に当たり前で、かつ、つまらない結論かもしれませんが、エージェントとの付き合いも相互の信頼関係を構築できるかどうかがポイントになると思います。
全てのエージェントとそうした関係を築くのはむずかしいかもしれませんが、中にはあなたの言葉に耳を傾けてくれるエージェントが必ずいるはずです。
そうしたエージェントに出会えるよう、私も祈っています。
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