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SEが目指すべきキャリア「PMかスペシャリストか問題」を考える。

SEを本業としている人ならば、誰でも一度は

「PM(プロジェクトマネジャー)」に代表されるマネジメント職を目指すべきか」、

あるいは「特定の領域のスペシャリストを目指すべきか」というテーマについて考えることになることでしょう。

あるいは、すでに考えてみたことがあるかもしれません。

これは、なかなか深いテーマなので、簡単に片付けるわけにはいかないのですが、ここではあえてシンプルに説明してしまいます。

結論としては、「あなたの価値観や特性により近い道を選べばいいんですよ」ということが私の答えです。

確かに、組織のピラミッドを登っていくためには、管理職を目指さざるを得ないという強迫観念を持ってしまうこともよくわかりますし、それこそが組織の期待するキャリアパスなので、「乗っかってしまえば楽チン」かもしれません。(乗ったら乗ったで楽チンでもありませんが)

一方で少々前の話ではありますが、経済産業省の推進するITSSが思いの外IT業界に浸透している事実を見て感じていたのは、

「ひょっとするとこの先のSEのキャリアパスは、必ずしもPG→SE→PMという単線ではなくなるのではないか?」ということです。

実際に、あれから10年ほど経過した現在、スペシャリストとしてフリーランスという生き方を選べる時代がやってきたわけです。

そして、分かれ道の話についてもう少し突っ込んでみます。

「マネジメント、スペシャリストのいずれの道を選ぶかは、実はそんなに大きな問題ではないのかな」と考えることがあります。

それよりも、実際にはもっと心配なことがあるのです。

 

9-10月にかけては、転職活動を開始する穴場かつ絶好のタイミングです。

なぜなら、7月の賞与(ボーナス)支給後に退職しようとした人の多くは、業務の引き継ぎの都合で「半期の区切れである9月末」で退職することになるからです。

この9月末退職者の穴埋め求人が出ているのが、まさに9〜10月という時期です。

各社とも穴埋めということもあり定数が決まっているので、転職活動スタートが早いほど地域や業種といった選択肢の幅を広く取ることができます。

*専門職であるエンジニアの求人は「エンジニア専門の転職サイト」に多く集まりますので、まずは無料登録の上、専任のアドバイザーから「転職すべきかどうか?」のカウンセリングを受けてみると良いでしょう。

事例:33歳、経験10年SEの転職。

33歳のKsannha,SEとして10年近い経験があります。

一般的なSEと同じように、プログラマーとして開発フェーズでの仕事を3年ほど経験したのち、SEとして設計に関わっています。

ただし、それはあくまでもチームメンバーとしての経験で、Kさんにはリーダー経験がないそうです。

「うちの会社の場合、部長の好みでリーダーが決まるため、部長からあまり好かれていない僕はリーダーを任せてもらうチャンスがないんです。」

と、Kさんはグチっていました。

でも、彼はマネジメント職を目指しているため、できればマネジメントサイドの仕事ができる会社に転職し、もっと可能性を広げたいのだそうです。

とりわけ、「年収を大幅に上げたい」というのが彼の一番の希望のようです。

Kさんは、こんなことも言っていました。

「今の僕のチームのリーダーは、特に部長のお気に入りで、それほど仕事ができるわけじゃないのに偉そうにしているんです。」

なるほど、そういうヤカからがいるとモチベーションも下がるし、しかも上司となると仕事にも支障をきたす恐れもありますよね。

Kさんの気持ちをまとめるとこういうことです。

  • 僕はマネジメント職に進みたい。
  • でも今の会社では昇進できない。
  • だからチームリーダーを任せてもらえる会社に転職したい。
  • そして年収も上げたい。

私はKさんに質問しました。

管理人
管理人
じゃあ、ちょっと想像してみてください。

明日から今のチームリーダーをKさんに任せると部長から大抜擢の知らせがありました。

Kさんは、明日からチームリーダーをやれますか?

Kさんは、ちょっと困ってしまったようで、1分ほど黙っていましたが、やがて口を開いてくれました。

「すみません。多分ムリです。いずれチームリーダーになりたいと思っているのですが、今はまだその準備ができていなくて。」

管理人
管理人
そうですか。

では、あと何ができるになるとKさんはチームリーダーを受けられるのですか?

Kさんは、「マネジメント能力がつけば・・・です。たぶん。」と答えました。

でも、そのあとこう付け加えました。

「僕の言ってることは、矛盾してますね。」

Kさんは頭の良い人なので、ご自分の矛盾に気がついたようです。

彼は、転職してチームリーダーになりたいと言いながら、実際にはリーダーになる準備ができていないというのです。

私からみて何の準備ができていないかというと、単に心の準備ができていないだけなんです。

「いずれはマネジメント職に就きたい。」

「僕はスペシャリストを目指したい。」

こういうお話はよく耳にします。

そういう目線を持つことはとても大事なことなので、私も尊敬します。

でも、あえて厳しいことを言うと、目指したその日からその立場でものを考えたり、勉強したりしてほしいと思うのです。

特に転職の場合には、実績で評価されるわけです。

リーダーとして十分な経験があるからこそ、リーダーとして採用するのです。

中には「未経験でも受け入れます」と言う企業もありますが、数としては少ないでしょうし、第一ちょっと危険な感じがします。

だって、プロ野球で「打者未経験でも受け入れます。」と言った採用は絶対しませんよね。

もしかすると「資質」等要素は関係あるかもしれません。

リーダー経験やその道のスペシャリストとしての経験はなくても、その人の持っている価値観や特性がその職種に適していれば、採用されることは大いにあるでしょう。

とはいえ、その時だってあくまでもリーダー候補であって、リーダーではないはずです。

目指したらその瞬間からその立場でものを考える。

これだけでも大きな差を生むと思います。