エンジニア派遣で最も有名と言える企業が「株式会社メイテック」です。
「プロ技術者集団」という触れ込みで、高い技術力にこだわって顧客メーカーからの好評を得ています。
しかし実際には、メイテックを辞めたいというエンジニア社員の方はそれなりにいるようです。
例年4〜5月というのは、転職活動を開始する絶好のタイミングです。
なぜなら、3月末で退職した人員の穴埋め案件が存在するとともに、新年度の4月から開始する新規プロジェクトに必要となる人員と予算の計画が固まり、中途採用募集が増加していくタイミングだからです。
また、4月には組織変更が行われ、メンバーが離脱・減員してしまう部署では、ほぼ確実に中途採用や派遣増員などの対策がなされます。
また、本年2020年に関して申し上げると、感染症の蔓延による株価下落、メーカーでは生産停止の悪影響が出ていることは事実です。実際にこの3月は、昨年より採用ペースが落ちてしまいました。
しかしながら、これは「求職者・応募者側の減少」と「直接面接からWEB面接への切り替え対応」のための一時的なストップ傾向であり、依然としてエンジニア職の採用意欲は衰えていません。
自動車業界でのモビリティ改革とその周辺事業、5Gインフラ整備&サービス開発、さらに各業界でのデジタルトランスフォーメーション対応に伴いエンジニア職の不足は深刻であり、競争力を維持するためにエンジニア職については採用の手を休めることが不可能な次元なのです。
2020年2月中旬ごろから、ウイルス感染に対する対策懸念から世界的な景況感の減退が表面化しています。
直近で製造業のメーカー企業やIT企業において業績悪化が懸念されるものの、まだ採用活動そのものをストップするようなリーマン・ショックレベルでの大きな影響は出ていません。
しかしながら、4月以降の派遣技術者の人数枠については様子見、もしくは純減方針をとると明言している企業が数多く出てきています。
つまり、このままエンジニア派遣・客先常駐型の企業に勤め続けることは大変リスキーな選択であるということです。
派遣エンジニアとして働く皆さんであればご存知かと思いますが、2008年のリーマンショックの際には多くの派遣会社で解約・長期待機の嵐が吹き荒れました。
「営業マンと一緒にあらゆる業者にアポ電をした」
「この派遣先へ行けと言われれば、転居は一切拒めなかった」
「設計者なのに製造ラインに派遣されたり、カーディーラーのメカニックに派遣された」
とてつもなく不遇な思いをされた方々が数多くいらっしゃいます。
今回のコロナショックによって、いつ中途採用募集が止まってしまうかはまだ見通せません。
しかし、おそらくはリーマンショック時と同様、「いきなり崖に直面する」かのように、右にならえの派遣・中途採用ストップが訪れるのではないかと予想しています。
派遣エンジニア・常駐エンジニアにとっての長期待機は、経験した人にしか分からない辛さがあります。
派遣・常駐型から企業のプロパーにキャリアチェンジするのは、分野・経験・年齢を問わず今がまさにその時なのです。
「感染症対策の自粛ムードの影響で、求人への応募者数が激減している。採用人数が充足せず、業界全体でひどい人手不足だからなんとかして欲しい。」
とのことでした。
繰り返しになりますが、感染症対策のため採用はPC・スマホによるWEB面接がトレンドです。
このため中途採用の面接は継続されており、エンジニア職の採用ペースも高い状態が維持されています。
転職エージェントによる求職者のサポート相談についても同様に、電話やWebミーティング形式で行われています。
リモート勤務・テレワークになっている【今、このタイミング】であればこそ、じっくりと転職活動に時間が使えるはずです。
応募者が日和って様子見している今こそ、次の転職先をじっくり検討できる貴重なタイミングなのです。
◆メーカー企業での社内SE・上流工程案件に強い「メイテックネクスト」




※「レバテックキャリア」はIT系の業務経験が数年程度ある方が対象のエージェントです。未経験からキャリアチェンジしたいと言う方は、未経験者向けの転職エージェントや”プログラミングスクール”での学習をまず行いましょう。
※ソフト・インフラ問わずIT分野の方であれば、レバテックキャリアとメイテックネクストの両方を利用することが最善です。メイテックネクストは一見するとR&D業務のみかと思えますが、実際にはユーザーであるメーカー企業の社内SE案件やIoT、MaaS関連部門での上流工程の採用募集が豊富に存在します。
メイテックとはどんな会社?

株式会社メイテックは、「エンジニア派遣」という事業を柱とする大手人材サービス企業の1社です。
派遣業界にも様々な業態、そして企業があり、その規模もピンキリです。
中でもメイテックは、この「エンジニア派遣」という事業を開拓した最古参企業として有名です。
特に「ものづくり分野」における機電系(メカ設計、回路設計等)、組み込み系においては高い技術力とシェア、
そして業界内でも圧倒的に高い時給単価(=サービス料金)で高収益をあげています。
その分、メイテックのエンジニア社員の給料・年収は、他社と比較して高水準であると言います。
派遣と言っても、エンジニア派遣の多くは「エンジニア社員が派遣元に正社員として雇用されている」形態となっています。
一般的に派遣というと「派遣会社に登録して一時的に派遣される」というイメージが強いと思います。エンジニア派遣にも登録型のパターンは存在します。
が、メイテックは全員正社員として雇用され、その上でメーカー等の派遣先へ派遣されているという図式です。
メイテックを辞めたい理由は?
業界では大手と言われる有名企業なのに、なぜメイテックを辞めたいと考える人が多くいるのか?
プロパー社員にも負けない「技術力」にこだわりを持っているなら、将来安泰なのでは?
そう思われる方もいるかと思いますが、
実際に、メイテックを辞めたいと考える人はそれなりにいらっしゃるようです。
今回、「直近〜5年以内でメイテックを辞めた」という元社員の方を対象に、なぜメイテックを辞めたのかWEBアンケートを実施しました。
そこには派遣としてのジレンマや、旧態然として社風に対する不満による「辞めたい」という気持ちが表れていました。
メイテックを辞めたい理由。3つのポイント。
実際メイテックを退職・転職した元社員47名を対象にWEBアンケートを実施したところ、VSNを辞めたいと思った理由は以下の3つに集約されました。
- 所詮は「派遣」でしかないと感じる瞬間が多々ある。
- 「技術力」に重きを置いていると言いつつ、最近はそうでもない。
- 景気が良くなってきて、メーカー企業の正社員採用で内定が貰えたから。
それぞれ細かく見ていきましょう。
なお、派遣エンジニアを辞め転職すべきか迷っているという方には「派遣エンジニアの辞め時は?タイミングと考え方、キャリアプランを解説。」のページで、現在のエンジニアの転職市場、派遣エンジニアをやみくもに続けてしまうことのデメリット、そしてやめ時について解説しています。

辞めた理由① メイテックとは言え、所詮は「派遣」でしかないと感じる瞬間が多々ある。
メイテックは技術力を押し出しており、「生涯プロエンジニア」という触れ込みに魅力を感じる方は多いことと思います。
派遣先に依存するものの、社内の雰囲気としては「技術力の向上」に重きを置いている部分があり、プライドを持って働いているエンジニア社員が多く在籍しています。
しかし、メイテックのエンジニア社員が退職理由としてあげるのは「技術のメイテックとは言え、所詮は派遣社員である」という点です。
特にメーカー企業での正社員経験がありプライドを持った人がメイテックに転職すると、屈辱的な思いをすることもあるでしょう。
予算やスケジュール管理といった、一社会人として必要な能力を身につけられる仕事は「派遣だから」という理由で当然任されません。30代の転職ではマネジメント経験は必ず求められるのに、それがないというのは厳しいと考え転職しました。
辞めた理由② メイテックは技術力に重きを置いていると言いつつ、最近はそうでもない。

実際、この点については多くのコメントがあり、賛成派はどう言う気持ちで働いているのか非常に気になる結果でした。
この技術研鑽に対しては社員それぞれ思うところが多いらしく、熱心な取り組みをしているであろう方も多く見受けられました。
実際、エンジニア派遣業界というのはどこも似たり寄ったりになりがちなので、その中で差別化として技術力を押し出しているビジネスとして大事なポイントだと思います。
ただ、合う・合わないの差が大きく、万人が業務内でしっかり活躍できるというわけではないということなのでしょう。
エンジニア派遣というのは、景気によって方針が大きく変わる可能性が高い業種です。
辞めた理由③ 景気が良くなってきて、メーカー企業の正社員採用で内定が貰えたから。
ここ2年ほど、メイテック以外の会社でもよく聞くのが「メーカー企業への転職が決まった」というものです。
辞めたい理由自体は希望が聞いてもらえない、自社業務がしんどい、派遣という立場に不満、などなどあるわけですが、
思い切って転職活動をしてみたら、想像以上にメーカー企業から声を掛けてもらえたというケースが増加してきています。
実際、ここ5年ほどは景気が良くなる一方であり、メーカー企業の業績は非常にいい状態です。
景気がいい時というのは開発プロジェクト数が増加したり、新規事業への投資のために社員数増強を図ることが多いので、求人数は明らかに増加します。
このようなタイミングは、募集する企業側としても選考ハードルを下げる傾向にあるため、転職が比較的容易になります。
求人数の増加に伴い、中途募集の選考ハードルも下がる傾向にある。
このようなタイミングは、募集する企業側としても選考ハードルを下げる傾向にあるため、転職が比較的容易になります。
技術職・エンジニアの転職を専門に仲介する転職エージェントとしては、「リクルートエージェント」が特に有力なエージェントです。
doda等、他の転職エージェントと比較して最大のポイントは、リクルートエージェントの担当アドバイザーは技術知識豊富なエンジニア出身者が多く在籍している点です。
このため、転職者にとっては自分の経験・レベルにマッチした募集を紹介してもらうことができ、転職して入社した後に軌道に乗りやすいという強みがあります。
「メイテックに入社して失敗した」と考えている方は多いと思いますが、そもそも会社選びの段階でちゃんと比較検討しましたか?
自分に合った会社かどうかというのは、自分自身よりも知識豊富なベテランに教えてもらう方が的確です。
メイテックの派遣先からの引き抜き話は本当にある?
メイテックへの入社面接時、採用担当者や面接官から、
「派遣先の企業側から”〇〇さんを中途採用で迎え入れたい”と言う声がかかることもある」
と説明されている方もいるようです。引き抜きのようなものです。
実際そのような引き抜き話はあるのかと言いますと、業界全体ではよくある話です。
また、どうやらアンケートを見ると、メイテックで派遣先からの引き抜き話で社員になった方はごく少数のようです。
メイテックのサイト上にも「人材紹介事業(つまり派遣先への転籍)」は明確に書いていませんし、引き抜き話を貰ったとしても水面下で転職活動を行う必要があります。
なお、一般的にエンジニア派遣会社において「派遣先からの引き抜き話に対する対応」には以下の2パターンがあります。
- 派遣会社として引き抜き(転籍)をOKとしている場合、想定される年収のいくらかを料金としてもらうことでWin-Winにしているケース。
- 派遣会社としては引き抜き(転籍)をOKしておらず、無理に引き抜くと会社間の関係決裂に発展しかねないケース。
つまり、メイテックは2のパターンに該当する可能性が高いです。
なお、パターン1のように「引き抜きOK」としているエンジニア派遣会社では、アウトソーシングテクノロジーやアルトナー、テクノプロといった会社があります。
これらは紹介料としてサービス料金を頂くことで、派遣先の社員として紹介しても良いと言うサービスをやっています。
メイテックを辞めたい人へのアドバイス
あなたがメイテックを辞めたいと思う理由に近いものはありましたでしょうか。
冒頭の「メイテックを辞めたいと思う3つの理由」でもお伝えした通り、メイテックの元社員の方が退職を考えた理由としては「業界・地域希望があまり聞いてもらえない」「独自の自社業務に対する辛さ」と言うことが挙げられます。
実際、もっと技術的な業務にのみ集中できたり、派遣元からの干渉が少ない同業他社というのは多数あります。
また、実際に景気がいいことから転職活動が上手くいきそうだと言うことを察知して、見事成功したと言うケースも多々あります。
もし転職してもいいなと思われるのであれば、この2年ほどは転職にはとてもいいタイミングです。
- 募集数が多い割に、転職希望者が不足している。
- 過去に採用できていたレベル・経験のあるエンジニアが採用できないため、選考ハードルを大きく下げている。
- 採用人数を増加させるために、前職より良い給与を提示するような方針をとっている。
上記のようにレベルを下げている企業は多く、大手〜中小まで様々です。
とは言え、リストから自分で選んで応募!なんてやっていると途方も無い作業です。
この場合、転職エージェントに登録して、アドバイザーに転職先の相談をしてみるのがお勧めです。
自分のスキル・経験・年齢などの条件から、実際に応募したら採用される可能性がある企業を複数掲示してもらえます。
登録は無料ですので、2つくらい登録してそれぞれのアドバイスを聞いてみるといいでしょう。
なお、今まさに「本音は即刻辞めたいが、踏ん切りがつかない。でも転職活動してる場合じゃない。」と考えている方には、私の考える「辞め方の最終手段」を載せた以下の記事も参考になるかと思います。

管理人・たいらの1度目の転職は「リクルートエージェント」を利用。
私が25歳の夏、初めての転職ではリクルートエージェントに登録しました。(当時は単なる求人サイトであるリクルートNEXTと勘違いしていた。)

身寄りのない土地で誰にも相談できず、藁をも掴むつもりでリクルートエージェントに登録・相談しましたが、結果としてこれは正解でした。
担当してくれたのは40歳くらいの女性アドバイザー。
姐さんって感じの頼れる系で、25歳くらいまでの第二新卒を担当しているとのことで、ピッタリだな〜と思った記憶があります。
「それ、世間ではパワハラだからね。当たり前だと思ったらダメだよ。」
と、グジグジ言ってた僕にビシッと言ってくれた救世主です。笑
リクルートエージェントは若手エンジニアだった自分にはとてもマッチしていました、が、2度目の転職で経験を積んだ自分は別エージェントである「メイテックネクスト」に相談して転職しました。
経験を積んだ30歳、2度目の転職は「メイテックネクスト」へ。
無事に転職先のエンジニア派遣会社で経験を積んだ僕は、
「ある特定分野の技術を活かした仕事に就き、さらに給料もアップさせたい」
と言う欲求を持っていました。
この時もリクルートエージェントには相談しに行ったのですが、理系出身ではないアドバイザーには話がイマイチ通じていなかったのか「募集がない」と。
そんなわけないだろ!と言う確信があって不満げにしていたところ、そのアドバイザーから紹介されたのが「エンジニア専門の転職エージェント」でした。
そこで調べたところ、専門エージェントの中でダントツ人気と言うのが「メイテックネクスト」でした。

メイテックネクストは電話面談で「どうかな?」と思ったのですが、自分と同じ、元・組み込み系エンジニアのアドバイザーが担当してくれたので話はスイスイ進みました。
結果、やっぱりあったんですよね。希望の職種の募集が!
「たいらさんの●●の経験は、こう押すと相手に刺さるからね。」と納得のアドバイス。
専門エージェントと言うだけあって、このメイテックネクストの配慮は非常にありがたかったですね。
更に、今の好景気による中途募集の増加はオリンピック前までだと思われるので、情報収拾目的であっても今すぐ転職の行動を起こす決断を勧めます!