「パーソルテクノロジースタッフ株式会社」は元々、テンプスタッフテクノロジーという会社名でした。
名前からも分かります通り、人材サービス業では有名な「テンプスタッフ」が運営するエンジニア派遣会社です。派遣法の改正を背景に、最近になって急成長してきています。
転職活動中の現職エンジニアの方だけでなく、就活中の学生さんからしても、
「パーソルテクノロジースタッフは転職すべき会社か?」
「内定もらったけど正直何やってるかよくわかってない、、入社すべき?」
と気になるところが大いにあるかと思います。
前述の通り、パーソルという会社は元々テンプスタッフという会社名で有名だった企業です。
更に、昨年の派遣法改正まではいわゆる「有期雇用(登録型)」と呼ばれるタイプの雇用形態でしたが、現在は「正社員型の派遣」にチェンジしていることから、真剣に転職を検討する人たちが増加したという背景があります。
元派遣エンジニアとして長年働いていた私の目線で、評判・年収・離職率から、パーソルテクノロジースタッフに転職すべきかどうか?を、
様々なファクターからみっちり検証していきたいと思います。
エンジニアの転職活動では「エンジニアの転職を専門とする転職エージェント」を活用することが重要です。
転職活動の初期段階では、ついついテレビCMや駅広告でよく耳にする転職サイトを選びがちです。
ですが、次もエンジニアとして転職するのであれば、エンジニアの働く業界や技術に対する知識、キャリアプランニングといった専門知識を持つ転職エージェントに相談しましょう。
知名度は大手のリクルートやパソナほど高くないため知らない方もいることでしょう。
大手の転職サイトはエンジニアという専門的な職種に対する理解が浅く、採用人数が多く簡単に内定が出る企業、つまり離職率が高い企業を紹介されてしまうケースが多いのです。
一方、エンジニア専門の転職エージェントであれば、エンジニア特有の働き方や技術に関する話題も理解してくれます。
- メーカーやIT企業の「エンジニア職の転職のみ」に特化している。
- サポートしてくれるアドバイザーが、技術分野ごとの職務内容、工程・スキルや、業界の内情に詳しい。
- 客先常駐や派遣をメインビジネスとする企業が、比較的紹介されにくい。
エンジニア職を熟知したアドバイザーがサポートしてくれる「エンジニア向けに特化した転職エージェント」あれば、皆さんの経験や希望を踏まえ、現実的で将来性のあるアドバイスをしてもらえます。
転職活動のスタートからつまづかないよう、前提としてぜひ覚えておいてください。
【転職活動を始めるタイミング】
1〜3月は、転職活動のスタートにとても適した時期です。
求人が増え出す年度始めの4月転職に向けて、転職活動と退職引き継ぎを焦らずに行えるタイミングだからです。
コロナ禍による求人数の減少は2020年7月で底を打っています。求人数はピーク時の90%以上まで回復しているので転職に踏み切っても問題ありません。
転職活動期間と求人募集数が余裕がある今この段階で、転職エージェントに登録して相談や情報収集をしておくことが重要です。
◆「メイテックネクスト」製造業・メーカーへの転職を専門
- 製造業・メーカー企業におけるモノづくり系エンジニアの中途採用が専門
- モノづくり分野だけでなく、メーカー企業であればIT分野にも強い
- 大手エージェントと比較して、親身で丁寧なアドバイザーが多い。求職者の転職活動ペースを尊重してくれる傾向。
◆「レバテックキャリア」IT分野での業務系・ITインフラ・Web系に強い
- ITエンジニア経験者の転職支援に特化した専門エージェント
- 保有求人7000件以上のうち、8割以上が年収600万円以上の求人(登録者の77%が年収アップを達成した高実績がある)
- 大手IT・WEB系企業からスタートアップまで幅広い転職支援実績が多数
※サービス対象エリアは、関東(東京・千葉・埼玉・神奈川)/関西(大阪・京都・兵庫・滋賀・奈良・和歌山)/九州(福岡)
※レバテックキャリアではエンジニア未経験者の求人は取り扱っていないのでご注意ください。
パーソルテクノロジースタッフ株式会社とはどのような会社?
まず第一に、パーソルテクノロジースタッフ株式会社の基本情報をおさらいしていきます。
- 設立:1997年8月
- 代表者:代表取締役社長 西田 穣
- 本社所在地: 東京都港区東新橋2-14-1 NBFコモディオ汐留3階
- 資本金:41億9,943万円(2018年6月30日現在)
- 社員数:連結:17,552名[単体:4,313名](2018年6月30日現在)
- 事業内容:技術者派遣、受託、委託、請負、有料職業紹介事業
- 上場証券取引所:東京証券取引所 市場第一部
パーソルテクノロジースタッフは、旧テンプスタッフグループの技術者派遣事業を行うグループ会社として、「登録型スタッフ」を派遣する事業を行ってきました。
登録型スタッフ、つまり自社で正社員雇用しているエンジニアではない、ということですね。
しかし派遣に関する法改正が進む中、簡単に言うと「正社員雇用(無期雇用)」している人を派遣する方がビジネスがやりやすい環境になってきました。
法改正の目的は「派遣される人の立場の保護」であり、正社員化を促すためのものです。これが一昨年2017年の話です。
以降、このパーソルテクノロジースタッフを始めとして、登録型スタッフの派遣をやっていた会社が正社員型スタッフの派遣事業へ切り替えを進めている最中というところです。
元々、正社員型エンジニアの派遣をやっている会社は多くあり、歴史が長く社員数も多いメイテック、テクノプロ、アルプス技研などと言った会社と張り合うわけですから一大事です。
正社員型は教育キッチリやってから派遣し、派遣していない期間も給料を支払うので「技術レベル高く、料金高い」。
登録型はその逆で、どちらも低め。
だから、そもそもお客さんや、中途エンジニア社員の取り合いになることはなかったんですよね。
また、パーソルテクノロジースタッフの大きな特徴として、
2017年に「テンプスタッフテクノロジー」と「インテリジェンス」という二つの企業が合併して誕生したという経緯があります。
これについてはすぐ下の記事で社風や方針がどのようになったのか、元社員に行ったアンケートでの評判・クチコミを元に説明していきます。
と、ここまで書いて結論先に言ってしまいますと、
会社方針がガラッと変わっていく瞬間の会社を避けたいような人は、元々から正社員型エンジニア派遣をやっている企業を選んだ方が良いと思います。
パーソルテクノロジースタッフの社風や会社方針に対する元社員の評判は?
パーソルテクノロジースタッフの会社方針については、企業サイト内に「大切にしていること」と題した項目があります。
1「世の中のために」エンジニアと共に成長し、日本のものづくりに貢献する。
2「エンジニアのために」エンジニアに支持される会社No1を目指す
3「お客様のために」必要なフィールドへ、必要な技術力・人間力を提供する。
さすが上場企業と言うべきか、満遍なく社会に貢献する姿勢を打ち出しているなあと感じます。
ですが、これだけだと一般的な内容すぎて実情がよく分かりません。
この方針に対して、元社員の評判はどうか?
元パーソルテクノロジースタッフ社員の方に対し行った「パーソルテクノロジースタッフの社風・方針に対する満足感」についてのWEBアンケートでは、以下のような評判の声を頂いています。
簡単に言えば、テンプ側は緩めの風土で昔ながらの日本企業らしい組織、インテリジェンス側は数値管理を始めとして仕事が厳しく成果主義、というもの。異動によって出自の違う部署・上司となると戸惑いがある。
ただし、それは営業を始めとした内勤社員の話であり、派遣エンジニアとして働く社員は基本外にいるので派遣先に左右されます。自社の社員という意識は薄いです。
様々な評判を読み解いていくと分かってきたパーソルテクノロジースタッフの特徴というのは、以下の2点です。
- 営業を始めとする内勤社員同士の空気感は良いものの、派遣に出ているエンジニア社員がそれを実感することは少ない。
- そもそも、正社員として働くエンジニア社員がまだそれほど多くない。
もし転職エージェントでパーソルテクノロジースタッフを紹介され転職に迷っているのであれば、入社後に自分がどんな待遇になるのかはよく確認した方が良いでしょう。
例えば、派遣先はある程度希望を考慮してもらえるのか?地域は?と言ったところです。
パーソルテクノロジースタッフの年収面に対する元社員の評判は?
パーソルテクノロジースタッフのモデル年収データは中途採用ページに記載がありました。
このモデル年収を同業で比べてみると、26歳での年収は程々に良いと思います。
39歳で600万というのは、役職に就いているかどうかによっても見え方が異なります。
また、このような年収例ではトップクラスの年収を載せることが多いので、40代半ばで800万円というのは相当にデキる人の場合だ、と捉えることが無難です。
パーソルテクノロジースタッフの年収に対して、元社員の評判はどうか?
元社員に対し行った「パーソルテクノロジースタッフの年収に対する満足度」についてのWEBアンケートでは、以下のような評判の声を頂いています。
上場企業になったのが最近なので、これから福利厚生面で変化が起きることを期待しています。
パーソルテクノロジースタッフの離職率はどのくらい?元社員の退職理由は?
パーソルテクノロジースタッフの離職率については、同社の募集要項を始め、公表されている決算報告書や中期計画にも記載がありません。
採用自体は相当なペースで採用しているようで、例えば2018年4月入社の新入社員は900人と、同業他社と比較してもかなりのボリュームです。
離職率をあてにしてもよく分からないところですので、実際にパーソルテクノロジースタッフを退職した理由に関する評判を読み解いていきましょう。
パーソルテクノロジースタッフを退職した理由は?アンケートでの評判を調査。
かと言ってキャリアプランを重視した派遣先を考えてもらえるかというと、自分から働きかけなければ考慮がないため、いっそメーカーに転職しようと思い退職した。
パーソルテクノロジースタッフには転職すべきか?評判は?
ブラックと言うほど悪い条件ではなく、地道にコツコツという観点なら転職するのはアリだなというのが、元派遣エンジニアである私の結論です。
特に、ここ数年で上場したという点で、おそらくドンドン待遇面が向上し、より社員満足度の高い会社になっていくだろうという見方が出来ます。
何故なら、株主に業績向上を期待してもらうためには、エンジニア社員が退職しないようキチンと満足度を上げる施策を打っていかなければならないからです。
メーカー始め、エンジニアの中途募集は今の時代、ワンサカあります。簡単に退職されてしまいます。
評判から読み解く、パーソルテクノロジースタッフに向いている人・向いていない人
パーソルテクノロジースタッフに向いている人というのは、以下の3点に共感できる人です。
- 上場企業と言う立場に、安心感や安定感、将来性を見出すことができる人。
- それほど高い給与でないにせよ、誠実な待遇を期待する人。
- モノづくり業界で技術者として働きたい人。
一方で向いていないと感じるのは以下のような方です。
- 程々の給与では我慢できない人。
- 自社(派遣元)の一員として顧客に貢献している実感を持ちたい人。
- 単なる一技術者というポジションに甘んじたくない人。
「この会社紹介されたけど、どんな会社か不安だ」という気持ちで当サイトを見たのであれば、ちょっと落ち着いて考えた方がいいかもしれません。