皆さんの中で社内結婚した人は何人いますか?
統計学的には全く分かりませんが、けいけんちからすると、傷害の伴侶となる人を社内や学生時代の仲間内から見つけている人は多いと思います。
私の友人たちも、90%以上はそれに分類されます。
70%ぐらいのみなさんは、「この人と結婚してよかった。この人こそ、僕を理解してくれる唯一の人だ」と思っているはずです。
いま世界には65億の人がいます。
日本だけでも、1億2000万の人がいます。
20歳から35歳まででも2600万弱の人がいます。
そのなかで異性は1300万人弱いるわけです。
では質問です。「あなたは何人のなかから、今の結婚相手を見つけたのですか?」
ひょっとすると、100人ぐらいから「この人だ!」と、人生の伴侶を決めた人はいるかも知れません。
1000人ぐらい比較した人も、わずかながらいるかも知れません。
とはいえ、1000人と言ったって結婚相手の理論上の候補「1300万人」のわずか0.076%にすぎないのです。
もっというと、たいていの人たちは、そもそも「比べる」という行為さえしていないのではないでしょうか。
これは凄い話です。
人生を共に歩む相手を、大した「比較検討」もせずに決めているわけです。
洋服買う時でさえ比べているというのに。。
比較していないにもかかわらず、「この人が世界一」だと思っているわけです。
あるいは、比較していないからこそ「世界一」だと誤解していられるのかも知れません。
翻って、転職をする人たちに目を向けてみます。
大抵の皆さんは、候補として10~15社程度、応募に至るのが5~7社程度というのが、私の経験から見た平均です。
つわものになると、30社ぐらいおうぼしたり、場合によっては2--社近い企業を比較検討しているひともいます。
そして、数多く受ければ受けるほど、
「A社は年収がいいけどやりたいこととちょっと違う」とか、
「B社はやりたいことにピッタリだけど、規模が小さい」とか、
悩みは深くなるばかり。
逆に、1社しか受けていない人がすんなり内定を決めてさっさと転職してしまったりするのです。
俗に「見合いをすればするほど結婚できなくなる」と言う事実を聞いたことがありませんか?
ある有名女性歌手は、結果として離婚に至ったものの「ビビビッ」ときて、すぐに結婚しましたよね。
転職活動も同じで、理屈抜きにここだなと思うようです。
複数企業に応募するときの順番
さて、応募する企業を5~6社に絞ったあなたが次に悩むのは、おそらく「応募の順番」ではないかと思います。
もちろん、直観に従って次々に応募する人もいますが、応募の順序を考えることをお勧めするのには、次のような理由があります。
まずは、多くのみなさんが、面接と言うものに慣れていません。
初めて転職する人は、就活以来そんな経験をしていないわけです。
ふだん話慣れている人であっても、面接の場は緊張して言いたいことが言えずに終わってしまうこともあります。
そうなると、まずは面接の場に慣れておく必要があるわけです。
慣れるためには、練習をしなくてはなりません。
いきなり第1志望の企業を受けて、面接に慣れていないことが原因で言いたいことが言えなかったとしたら、悔やんでも悔やみきれませんよね。
ですから、実践で鍛えておくことをおすすめするわけです。
では、「企業の応募順をどうするか」という点について考えていきましょう。
ここで改めて、応募順を考える理由についてみておきます。
1つには企業ごとに面接にかかる日数が異なること、2つめに志望の度合いと採用の難易度にあまり相関性がないこと、そして3つめには、内定後の意思表示をするまでに期限があること、と言う問題があるためです。
例を挙げて考えてみます。
あなたの志望する企業が、その志望度が高い順にA社→B社→C社の3社があるとします。
あまり自身のないあなたは、C→B→Aの順に応募することに決めました。
C社からは書類選考通過の知らせが数日で届き、いよいよ面接が始まりました。。
次に、C社の書類選考通過と同時に、B社に応募しました。
C社の書類選考は順調に進み、面接開始から3週間で内定の連絡が入ります。
一方、B社からは応募から2週間後に書類選考通過の連絡が入りました。
その後B社の面接日程を調整するものの、先方とのスケジュール調整がつかず、なんとC社の内定連絡の日から1週間後に、やっと1時面接が行われることになりました。
さらに、C社の人事からは「できれば2週間をめどに入社するかどうかの返事を下さい」と言われてしまいました。
これまでのB社のペースを考えると、B社の最終面接前にC社に意思表示をしなくてはなりません。
B社の1時面接通過後、いよいよC社への回答期限の日がやってきました。
あなたは、これまで順調に面接をパスしていることから、思い切って「大変残念なのですが、貴社への入社は辞退したいと思います。」とC社に連絡します。
ところが、なんとB社は2時面接で不採用に。あとがないあなたは、A社の面接で極度に緊張してしまい、あえなく1時面接で不採用になってしまいました。
これは本当にあった話です。
実際には、もっと受けた会社が多かったので事情はさらにふくざつでしたが、転職活動で難しいのは、大学受験などと異なり応募してから内定までのリードタイムが事前に分からない、難易度が分からないと言ったことです。
応募する企業が3社ぐらいであれば、すべて同時に応募しても問題ないのですが、5社、6社と増えていくと、その後の日程調整に苦労します。
調整に苦労するだけではなく、ある期間ほぼ毎日面接が入ることも考えられるのです。
一般的に、内定までの面接は、オファー面談(内定後の条件提示と入社に向けた動機付けのための人事面談を含めると3回~4回です。
仮に3社受けたとすると、最大で12回面接に臨まなくてはなりません。
離職中の人ならともかく、仕事をしながら12回の面接を受けることは大変なことですよね。
ですから、ある程度時間差で応募していかざるを得なくなります。
よほど自信のある人であれば、第1志望から順に受けていけばよいわけです。
これは非常にシンプルな方法で、最小の労力で内定まで辿り着くことができます。
とはいえ、やはり「慣れ」の生き物ですから、最初の面接から最高のパフォーマンスを出すことは結構難しいものです。
とは言え、志望の低い企業から受けると、先ほどの例のような事態に陥る可能性もあります。
そこで、私がお勧めするのは、第2志望か第3志望、つまり志望順位が中間程度にある企業から応募を始める方法です。
次に第1志望に応募し、それまでの推移をみて市傍受二階の企業に応募するかどうか決めればよいと思います。
もちろん、この方法でも問題は残ります。
第1志望の企業の結果が出る前に、中程度の志望企業の入社意思の回答期限が来ることもあります。
こういった場合、内定を出してくれている企業に率直に相談することをお勧めします。
すなわち、このように言えばよいのです。
「貴社にも大変強く惹かれていますが、こうして始めた転職活動dすので、最後までやり遂げたいと思っています。
悔いのない結論を出すためにも、あと2週間だけ回答を待って頂けませんか。」
と伝えてみるのです。
度量の大きな企業であれば、あなたが誠実に話をすれば待ってくれるはずです。
逆に、あまりにも急かす企業は入社しても折に触れて企業の論理を振りかざす可能性も否定できません。
人間でも企業でも、ギリギリのところで本性が現れてくるものです。
企業の論理を押し付けるようなところには、むしろ入社しない方が無難かもしれませんね。
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