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    SIer/SES企業の評判

    富士フイルムシステムズの技術職からの評判は?口コミから転職すべきか調査

    田牧
    田牧
    技術職専門のキャリアアドバイザーを勤めている、運営の田牧です。

    富士フイルムシステムズ株式会社は、富士通を源流に持つメーカー系SIer企業です。

    このページでは、富士フイルムシステムズの選考への応募を検討している技術職の方に向けて、技術社員(SE)からの評判・口コミをまとめました。

    この記事を読めば、富士フイルムシステムズが行っている事業内容や、年収、平均残業時間、有給の取りやすさといった実際の働きやすさまで理解できます。

    併せて、すでに退職された方の退職理由についても深堀りし、富士フイルムシステムズへの入社前に持っておくべき心構えもお伝えしていきます。

    皆さんの就職・転職活動の参考にしてもらえたら幸いです。

    SI企業は大手からベンチャーまで多数存在しますが、SI業界のピラミッド構造(下請け構造)のせいもあり「どこも似たような企業に思えてしまう」というのが本音だと思います。

    しかしながらコロナ禍以降のデジタルシフトの潮流によって、SI企業は新しい技術を取り込み、ユーザー企業が求めるトレンドの波に乗れているか?が問われるタイミングに立たされています。

    企業研究を行う上で、実際に働いている技術職の社員や退職者の口コミは有意義な情報ですから、一通りチェックしておきましょう。

    富士フイルムシステムズの会社概要|どんな会社?

    まずはじめに、富士フイルムシステムズ株式会社がどのような事業を行なっている会社かを振り返ります。

    社名富士フイルムシステムズ株式会社
    設立2020年4月1日
    資本金50百万円
    富士フイルムホールディングス(株)100%出資
    代表取締役社長豊福 貴司
    従業員数543名
    本社神奈川県横浜市西区みなとみらい3丁目6番1号
    みなとみらいセンタービル

    SIerという業種内で見ると、富士フイルムホールディングスの傘下企業であるため「ユーザー系」に該当します。

    富士フイルムICTソリューションズと富士ゼロックス情報システムの2社が合併統合

    富士フイルムシステムズは、富士フイルムグループにおけるIT活用を担うシェアードサービス会社として設立されています。

    元々は「富士フイルムICTソリューションズ」と「富士ゼロックス情報システム」という別々の企業でしたが、2020年4月に統合されて富士フイルムシステムズとなりました。

    設立から歴が浅いため、社員の人事制度は出身母体によって多少差があるものと考えられます。

    富士フイルムシステムズの『年収』に対する評判・口コミ

    続いて、富士フイルムシステムズの年収について見ていきます。

    年収よりも働きがいや残業時間の面を優先する方も多くなってきた昨今ですが、エンジニアという引く手数多な職業である以上、待遇がいいのか悪いのかは気になるところです。

    企業サイトの中途採用募集を見ると、富士フイルムシステムズの想定年収は「400万円~900万円」と記載されていました。

    富士フイルムシステムズが公表しているモデル年収・賞与

    富士フイルムシステムズのモデル年収を探してみたところ、各転職サイトの求人募集に以下の記載がありました。

    年齢・経験年数年収備考
    26歳・経験4年420万円単身、手当含む
    30歳・経験8年600万円家族あり、手当含む
    36歳・経験12年820万円家族あり、手当含む

    手当には、通勤手当、家族手当(25,000〜35,000)、住宅手当等が含まれます。

    また、賞与・ボーナスに関しては明記されていませんでした。

    基本給が251,600〜571,600円とありますので、賞与は基本給4ヶ月分/年ほどではないかと推測されます。

    実際の評判・口コミで確認していきましょう。

    『年収・賞与』に対する技術職社員による口コミ評判

    ここからは、富士フイルムシステムズで実際に働いていた技術職社員による口コミ評判を見ていきましょう。

    口コミは直近3年以内のもののみを掲載しています。

    『年収600万円(30代)』

    30代│NW│新卒入社
    30代│NW│新卒入社
    年収600万円
    内訳:基本給40万円/月、賞与100万円/年

    『年収650万円(30代)』

    30代│SE│中途入社
    30代│SE│中途入社
    年収650万円
    内訳:基本給30万円/月、残業代5万円/月、賞与230万円/年

    昇格すれば年収は一気に上がるが、昇格しなければ数年間ほぼ同じ給料にもなる。
    ボーナスは景気や業績による影響をあまり受けない。

    『年収1150万円(40代)』

    40代│SE│中途入社
    40代│SE│中途入社
    年収1150万円
    内訳:基本給65万円/月、賞与370万円/年

    課長・部長層では年収1000万円以上になる。情報システム子会社の待遇としては良いと思う。
    賞与は会社業績や評価に応じてプラスされるので比較的良い。

    『年収430万円(20代)』

    20代後半│運用│新卒入社
    20代後半│運用│新卒入社
    年収430万円
    内訳:基本給25万円/月、賞与100万円/年

    給与は業績評価で昇給する仕組みなので、全く上がらない年もあります。
    企業年金や確定拠出年金など、福利厚生はしっかりしています。
    ただ、手当は削減されつつあります。

    『年収630万円(40代)』

    40代│SE・リーダー│中途入社
    40代│SE・リーダー│中途入社
    年収630万円
    内訳:基本給25万円/月、残業代9万円/月、賞与60万円/年

    賞与は年2回で基本給2ヶ月分。これに個人業績分がプラスされる。
    また、夏賞与のみ会社業績による増額がある。

    優秀でも一足飛びに高給取りになれないのはSIer企業の特徴でもあります。

    同じ企業の中にいる限りは、決められた昇給ペースでしか上がりません。

    エンジニアの給料というのは「同じ仕事内容・レベルでも、会社が違えば給与レンジごと変わる」ということが簡単に起こります。

    富士フイルムシステムズの年収・ボーナスに関する細かい情報は富士フイルムシステムズの技術職の年収は?給料・ボーナスを競合他社と比較のページに掲載しています。

    富士フイルムシステムズの技術職の年収は?給料・ボーナスを競合他社と比較中堅SIer「富士フイルムシステムズ」のエンジニア社員の年収について、クチコミ情報とモデル年収を元に調査。給料・年収の内訳や、昇給ペースについて、競合他社と比較します。...
    田牧
    田牧
    年収アップを考えるなら少しずつ昇給するのを待つよりも、給与レンジ自体が今より高い企業に転職することを考えた方が良いでしょう。

    富士フイルムシステムズの「離職率と平均勤続年数」は?

    長く勤めたい方にとっては、離職率と平均勤続年数が気になるところでしょう。

    企業サイトの採用ページや転職サイトを確認してみましたが、残念ながら富士フイルムシステムズの離職率は公表されていませんでした。

    ちなみに厚生労働省が2019年に公表した雇用動向調査結果によると、SIerが属する「情報通信業」の離職率は9.6%とのこと。

    離職率が平均より低いと安心できることは間違いありませんが、実際に自分に合っているかどうか?を保証することにはなりません。

    後悔のない仕事選びをする上では、離職率より退職理由に着目すべきです。

    例えば、仕事では上流工程よりもプログラミングを重視したいとして、退職理由に開発は下請け任せなので技術力が身に付かなかったという内容があれば、その企業は避けるべきですよね。

    富士フイルムシステムズを退職した理由は?

    富士フイルムシステムズを退職したエンジニア社員の口コミによると、退職した理由は大きく分けて以下の3点が多く挙げられています。

    主な退職理由
    1. 統合前の富士ゼロックスの赤字転落や人員整理をきっかけに退職した
    2. 事業に将来性を感じられなくなり退職した
    3. 会社の雰囲気が変わったことで居心地が悪くなり退職した

    富士フイルムシステムズの『社風・会社方針』に対する評判・口コミ

    富士フイルムシステムズに勤めた経験のある方に、会社の社風や会社方針に対してどう感じていたか?についてアンケートをお願いしました。

    社風というと漠然とした内容に感じますが、企業マインドは細かな事業方針や職場の雰囲気であったり、上司からの指示・指導にも影響を与える大事なポイントです。

    細かくチェックしていきましょう。

    『合併をきっかけに組織体制が変化した』

    20代│SE│新卒入社
    20代│SE│新卒入社
    合併をきっかけに大きく組織体制が変化した。
    組織風土も変わっていく最中のように思う。

    『両社の企業文化の違いがある』

    30代│NW│新卒入社
    30代│NW│新卒入社
    富士フイルムグループと富士ゼロックスグループが一緒になったばかりのため、まだ組織体制や企業文化の違いがある。
    現場では統合された変化が実感しにくい。

    『親会社の文化の影響を受けている』

    30代│SE│新卒入社
    30代│SE│新卒入社
    親会社の富士ゼロックスがお堅い文化であるため、その影響を受けている。
    現在の業績からビジネス革新を目指しているが、経営層との意識の差は大きいように思う。

    『トップダウンの強い会社だと思う』

    30代│SE│新卒入社
    30代│SE│新卒入社
    年功序列で、トップダウンの強い会社だと思います。
    基本的に仕事は上から降りてくるので、自ら作るものではありません。
    良くも悪くもいい人が多いので非常に居心地はいいですが、今後どうなっていくかは見えません。

    富士フイルムシステムズの「事業内容」に対する評判

    次に、事業内容について技術社員の目線でどう感じているか?についてです。

    まずはユーザー系のSIerということで、グループ内のシステム更改が安定的に発生することや、その中でも「新しい技術をどの程度習得できるか?」「枯れた技術ばかりをやることにならないか?」ということに注目する方が多いのではないでしょうか。

    富士フイルムシステムズの『事業内容』に対する評判口コミ

    実際に働く社員目線では、事業内容や方針に対しどう感じているのでしょうか?

    評判・口コミを見ていきましょう。

    『グループのITインフラを理解している』

    30代│SE│中途入社
    30代│SE│中途入社
    富士フイルム、ゼロックスグループという大きなITインフラの実態を理解していることが強み。
    一方で複合機ビジネスは先細っている上に、親会社のいうことに逆らえない弱みがある。
    今後、ゼロックス側ではなく富士フイルムグループ全体のITに関わるようシフトできれば未来があると思う。

    『DXに対する関心が強い』

    30代│SE│中途入社
    30代│SE│中途入社
    本社を中心にグループ全体でのDXに対する関心が高い。
    グループ内のソフト開発会社や技術研究部門と比べると、当社は最新技術の理解に出遅れ気味な気もする。

    富士フイルムシステムズの「仕事内容と成長」に対する評判

    続いて、富士フイルムシステムズの技術社員の仕事内容や、成長できる環境かどうか?の評判について見ていきます。

    技術者として実際に働く上で、

    • どの工程を担当するのか?
    • キャリアアップできるのかどうか?

    この仕事内容に関しては最も着目するポイントでしょう。

    富士フイルムシステムズの『残業・有給・働きやすさ』に対する評判・口コミ

    富士フイルムシステムズの平均残業時間は、残念ながら企業サイト、転職サイトとも記載がありませんでした。

    富士通グループ全体で残業抑制が強力に行われていることから、おそらく共通で20時間前後に抑えられているのではないかと推測されます。

    実際に勤務している方から見るとどのように感じているのでしょうか?

    口コミを見ていきましょう。

    『残業・有給』に対する技術職社員からの口コミ評判

    『家事と仕事の両立は可能。』

    30代│SE│新卒入社
    30代│SE│新卒入社
    コアタイムなしのフレックス制度がある。テレワークも普及しているので、家事と仕事の両立も可能。

    SI業界で後悔せずに転職するために覚えておきたいこと

    SI業界での転職を後悔しないために、いくつか覚えておいて欲しいことがあります。

    それは以下の3つのポイントです。

    • SI業界(Sier企業)は企業淘汰が始まっており2極化しつつある
    • SI業界は年功序列が根強く、評価が良くても大きく年収が上がることはない
    • 転職エージェントを使うなら、エンジニアのスキルやキャリアに詳しいエージェントを利用する

    ポイント1.SI業界は企業淘汰が始まっており2極化しつつある

    SI業界はDXの追い風を受けて業績好調と思いきや、実際のところは企業淘汰が始まっています。

    足元の状況を見ても官公庁にまでクラウドが普及しているのが現実で、オンプレのシステムはどんどん減らされています。

    例えば富士通を始めとして早くからクラウドに取り組んでいた企業は生き残れそうですが、従来の技術しか持たない会社は利益の出る仕事を既に取れなくなってきています。

    まさに2極化といって差し支えない状況が生まれています。

    大手だから安心ということは全くなく、クラウド、更にその先のITの進歩や、移り変わりが激しいトレンドにフィットしていける企業を選べているかがミソということです。

    ポイント2.SI業界は年功序列が根強い。評価が良くても大きく年収が上がることはない

    SI業界の給与体系が「年功序列」であることは、多くのエンジニア社員にとってモチベーションが下がる事実です。

    基本的にはクライアントありきの仕事内容ですから、競合他社と変わらない仕事をしているのに全然給料が違うということはザラにあります。

    安易な転職はおすすめできませんが、結局のところ給料を上げるには「今より給料テーブルが高い企業に転職する」というのが最も近道です。

    高評価で頑張ってるのに年10万すら上がらないというのはよくあることですが、転職したら同じような仕事なのに年70万も給料が上がったというのもよくあることです。

    ポイント3.転職エージェントを使うなら、エンジニアのスキルやキャリアに詳しいエージェントを選ぶ

    エンジニアの仕事を詳しく知らないエージェントは選んではいけません。

    • もっと経験が活かせる企業があったはずの人が、「とりあえず経験者がほしい」という程度の企業ばかり紹介された
    • もっと高待遇で転職できたはずの人が、PRの仕方を知らないがためにそこまで給料を上げられなかった

    ITエンジニアは引っ張りだこですので、転職するだけなら簡単に転職できます。

    せっかく転職するなら、自分の経験を必要として高待遇で迎え入れたいという企業に選んで欲しいと思いませんか?

    安易に「どこかで聞いたことがある転職エージェント」を使ってしまうと安売りされてしまう原因になります。

    人材業界にはエンジニアの仕事のことをよく理解していて、顧客・求職者双方を上手くマッチさせてくれるエージェントも存在します。

    エンジニアの仕事に詳しい転職エージェントを選ぶことは、転職での失敗を避ける基本だと覚えておきましょう。

    エンジニアの仕事に詳しい転職エージェント

    エンジニアの仕事に詳しい転職エージェントを使うことは、2つのメリットがあります。

    1. これまでの経験を活かすことができ、転職後に必要とされる企業を見つけられる
    2. 年収を始め、自分を採用するために好条件を出してくれる企業を見つけられる

    必要とされることは単純に居心地がよく働きやすい環境と言えますし、どうせなら好条件を出すと言ってくれる企業に転職したいですよね。

    そのためにはエンジニアの仕事に詳しく、企業が求める人物像や背景を理解でき、求職者の能力を正確に把握してくれるエージェントが必要です。

    技術面に詳しく、求職者へも親身に対応してくれる転職エージェントとしては以下の2社が挙げられます。

    1.レバテックキャリア

    IT分野の皆さんは、まず第一選択としてレバテックキャリアは登録するということで問題ないでしょう。

    特に、年収アップとスキルアップを目的とした転職においては、豊富な知見をもとに強力な力になってくれるはずです。

    年収アップした求職者が7割を超えているということで、30〜40歳ごろの「転職で失敗できない重要タイミング」の方にも多く選ばれています。

    もちろん、エンジニア経験者であれば20代も歓迎されます。

    特徴とメリット
    1. ITエンジニア経験者の転職支援に特化した専門エージェント
    2. 保有求人7000件以上のうち、8割以上が年収600万円以上の求人(登録者の77%が年収アップを達成した高実績がある)
    3. 大手IT・WEB系企業からスタートアップまで幅広い転職支援実績がある

    ※サービス対象エリアは、関東(東京・千葉・埼玉・神奈川)/関西(大阪・京都・兵庫・滋賀・奈良・和歌山)/九州(福岡)

    ※レバテックキャリアではエンジニア未経験者の求人は取り扱っていないのでご注意ください。

    ”レバテックキャリア”
    公式サイトで詳細を見る

    レバテックキャリア 公式サイト:

    https://career.levtech.jp/

    レバテックキャリアのITエンジニアからの評判は?|口コミからメリット・デメリットを検証SIerのSE出身の運営者が、「レバテックキャリアの特徴」や、利用者からの「評判と口コミ」を紐解きます。良い評判・ひどいと言う口コミ両方をフラットに解説。...

    2.マイナビITエージェント

    新卒採用で有名な「マイナビ」ですが、実はITエンジニアの転職に特化したサービスを展開しています。

    全国区のエージェントだからこその案件数・カバー率に加え、エンジニアの仕事やトレンドに詳しいというバランスの良さがポイントです。

    転職サポートに登録して最初の面談では、「あれもこれも紹介されても納得感がないと思うので、本当にマッチしている企業を10社だけ紹介させてください」という分かりやすいスタンスで接してくれるのも魅力です。

    特徴とメリット
    1. IT・Web業界のエンジニアを専門とする転職エージェント
    2. 技術トレンドの変化を早期にキャッチしており、的確なキャリアアドバイスが得られる
    3. 「大手からスタートアップ」「SierからWeb」「派遣・SESから正社員」と言った、キャリアチェンジでのサポート実績が豊富

    マイナビIT AGENTは求人企業の性質上、関東・関西・名古屋といった都市部での転職サポートを専門としています。

    ”マイナビIT AGENT”
    公式サイトで詳細を見る

    マイナビITエージェント公式サイト:

    https://mynavi-agent.jp/it/

    マイナビITエージェントの評判|エンジニア目線でメリット・デメリットを検証SIerのエンジニア出身の運営者・田牧が、マイナビITエージェントの特徴や、利用者からの評判と口コミを紐解きます。良い評判・ひどいと言う口コミ両方をフラットに解説。...