ITエンジニア、デザイナーに特化した転職エージェント「レバテックキャリア」。
ネットや電車内で『レバテックキャリアはエンジニア人気No. 1』というPRを見て、自分もエンジニアを目指そうかなと考える方は結構います。
そこで、異業種からエンジニアを目指すとなると、
「ガチな未経験者向けの求人はあるのか?」
「大学(プログラミングスクール)で勉強したんだけど転職できる?」
このように、レバテックキャリアに実務未経験者のための求人があるかどうかを気にする方がほとんどです。
この記事では「実務未経験からエンジニアを目指される方」に向けて、レバテックキャリアの未経験者求人を取り巻く事情を解説します。
1.『レバテックキャリア』にエンジニア未経験者OKの求人はどれくらいある?
実際、レバテックキャリアには「エンジニア未経験者OK」という条件の求人募集はどれくらいあるかご存知ですか?
公式サイトで未経験者OKの求人を調べてみると、上の画像のように「未経験OKのITエンジニア求人」というカテゴリが見つけられました。
このカテゴリを先に進むと、「未経験」というワードが含まれる求人件数は全国で859件あることが分かります。
正直な感想として、859件もあれば「20社も応募すれば1社くらいは内定が出るじゃないか」と考えるのが普通だと思います。
「未経験カテゴリの求人」を詳しく見てみると…?
続いて、これら859件もの未経験カテゴリの求人はどんな募集内容なのかをチェックしていきます。
すると、募集条件の記載内容にはいくつか傾向があることが分かりました。
- 「〜に関する自己研鑽をしている方」
- 「〜に関する開発経験がある方(実務経験は不問)」
つまり、完全に未経験のド素人が飛び込める募集ではないということです。
自分なりになんらかの勉強や努力をしてきた上で、初めて実務にチャレンジしたいという方が対象なのです。
これらの求人を200件ほど開いてチェックしてみたのですが、本当に全くの未経験から応募できる求人は両手で数えられる程の数でした。(私個人としては入社すべきでないと考えている派遣会社でした…。)
2.『レバテックキャリア』に未経験者向けの求人募集が少ない理由
レバテックキャリアにはITエンジニア未経験者向けの求人があるものの、自分なりに学習してきていたり、業務外での開発経験が必要条件になっているとお伝えしてきました。
とはいえ少し前までは、完全にIT未経験の初学者でも採用される求人はそこそこあったと記憶しています。
ではレバテックキャリアに未経験者向けの求人募集が少ないのは何故なのか?
理由は二つあります。
- リモートワークによって教育ができなくなった
- レバテックキャリアのターゲットは「経験者のステップアップ&給料アップ」
それぞれ解説していきます。
理由① リモートワークによって技術の指導ができなくなった
みなさんご存知の通り、2020年以降は感染症の拡大防止のためにリモートワークが世界中で推し進められました。
ITエンジニアの仕事は技術に関することですから、リモートワークに必要な社内インフラやワークフロー整備はどの企業もスムーズに進みました。
そもそもエンジニア職ではずいぶん前からリモートワークが普及しています。
5年も前の時点で、情報通信業で働く人口の「約30〜40%」がテレワークをしているという調査結果も出ているんですね。(国土交通省「平成29年度 テレワーク人口実態調査」)
しかしリモートワークが急速に進んだ結果、エンジニアを目指す未経験者にとっては不利な状況になってしまいました。
というのも、「オフィスで顔を突き合わせて働いていないと、初級者への指導ができない」という別の問題が生じているのです。
嘘みたいな話ですが、これが理由で未経験者の採用枠はパタリとなくなってしまったのです。
理由② レバテックキャリアのターゲットは「経験者のステップアップ&給料アップ」
元来レバテックキャリアが注力しているのは「エンジニア実務経験者」のための転職支援です。
2019年時点でのITエンジニアの求人倍率は10倍を超えており、もはや「意欲さえあればOK」という企業が珍しくない状況でした。
それだけ需給バランスが崩れており、採用競争になっていたのです。
この頃はレバテックキャリアとしても未経験者への求人紹介やサポートを行ってきましたが、理由①でも解説した通り、現状としては未経験者向けの求人が全国的に減ってしまっています。
ですから、今となってはわざわざ未経験者向けの求人を獲得しに営業をかけたり、転職サポートをすることはしていないのです。
未経験の方でもレバテックキャリアに登録して求人を閲覧すること自体は可能ですが、自主制作物の提出(ポートフォリオ)をしなければサポートを断るメールが届きます。
細かくいうと、レバテックキャリアは給料アップが期待できる求人や、人気の最先端技術を使うキャリアアップ求人を獲得することに注力している転職エージェントです。
事実として、登録者の70%以上が給料アップを実現しているという実績もありますし、アドバイザーも知識が豊富で求職者の満足度が高いです。
実際にレバテックキャリアを利用した求職者からの評判や口コミは、「レバテックキャリアの評判の真実|口コミからメリット・デメリットを検証」のページにまとめています。
3.全くの未経験者がエンジニアに転職するには?
全くのエンジニア未経験者が「レバテックキャリア」を利用しても、基本的には転職サポートを断られてしまうということを説明してきました。
全くの未経験者がエンジニアに転職するためには、現実的なところで二つのプランが考えられます。
- 基礎教育付きの若手向け転職エージェントを利用する
- プログラミングスクールでしっかり学んでから転職する
それぞれ解説していきます。
プラン① 基礎教育付きの若手向け転職エージェントを利用する
経験者向けのレバテックキャリアとは反対に、未経験者や第二新卒者のサポートを専門とする『若手向けの転職エージェント』も存在します。
これら『若手向けの転職エージェント』でも未経験者から応募できる求人はずいぶん減ってしまいましたが、それでも若手専門なだけあってレバテックキャリアよりは得意としています。
最近ではいきなり求人募集に応募させるのではなく、「まずは自社が開講した短期集中型のスクールで基礎を学んでもらい、その上で転職活動を支援する」という、新しい取り組みを行うエージェントが増えています。
- UZUZ
- レバテックルーキー
教育付きの転職エージェントの場合、エージェント側としても企業に対して「うちで責任を持ってこのレベルまで教育しているので問題ないですよ!」と積極的にプッシュしてくれます。
自社の教育だからこそ、身に付くスキルレベルを漏れなく理解しているのでおすすめしやすいということですね。
プラン② プログラミングスクールでしっかり学んでから転職する
プログラミングスクールの存在はみなさんもご存知かと思います。
先に紹介した「転職エージェントが運営するスクール」よりも長期間の学習をするだけあって目指せるレベルは高く、企業から直接声かけされることもあります。
「働きながら学ぶより、先にしっかり勉強しておきたい」方にはハマりやすい選択肢です。
現在プログラミングスクールに通うのであれば、「勉強時間」「費用」「就職先」はしっかり見るようにしましょう。
スクールへ通うのであれば中途半端に勉強するのではなく、長期間だとしても高いレベルが目指せるカリキュラムのスクールを選ぶべきです。
中途半端なスクールだと、卒業しても転職活動がうまくいかない可能性が非常に高いのです。
私のおすすめは『ランテック』、1000時間相当の学習カリキュラムが用意されていますし、元がWebアプリの受託企業ですから間違いなく実践に使える知識が身に付きます。
終わりに
コロナ禍によって、未経験からの転職難易度は飛躍的に高まっています。
人気のあるレバテックキャリアではありますが、現状は経験者のサポートに注力している状況ですので注意しましょう。