「東京コンピュータサービス株式会社」は、NTTグループやNECグループ、東芝グループ、日立グループ、日鉄グループ等のシステム受託事業を行っているSIer企業です。
このページでは、東京コンピュータサービス株式会社の選考への応募を検討している技術職の方に向けて、技術社員(SE)からの評判・口コミをまとめました。
この記事を読めば、東京コンピュータサービスが行っている事業内容や、年収、平均残業時間、有給の取りやすさといった実際の働きやすさまで理解できます。
併せて、すでに退職された方の退職理由についても深堀りし、東京コンピュータサービスへの入社前に持っておくべき心構えもお伝えしていきます。
皆さんの就職・転職活動の参考にしてもらえたら幸いです。
SI企業は大手からベンチャーまで多数存在しますが、SI業界のピラミッド構造(下請け構造)のせいもあり「どこも似たような企業に思えてしまう」というのが本音だと思います。
しかしながらコロナ禍以降のデジタルシフトの潮流によって、SI企業は「新しい技術を取り込み、ユーザー企業が求めるトレンドの波に乗れているか?」が問われるタイミングに立たされています。
企業研究を行う上で、実際に働いている技術職の社員や退職者の口コミは有意義な情報ですから、一通りチェックしておきましょう。
東京コンピュータサービス株式会社の会社概要|どんな会社?
まずはじめに、『東京コンピュータサービス株式会社』がどのような事業を行なっている会社かを振り返ります。
社名 | 東京コンピュータサービス株式会社 |
---|---|
設立 | 1974年9月9日 |
資本金 | 1億円 |
代表取締役社長 | 髙山 芳之 |
従業員数 | 2,700名 |
本社 | 東京都中央区日本橋本町4-8-14 東京建物第3室町ビル |
SIerという業種内で見ると、「独立系」に該当します。
東京コンピュータサービスの『年収』に対する評判・口コミ
続いて、東京コンピュータサービスの「年収」について見ていきます。
年収よりも働きがいや残業時間の面を優先する方も多くなってきた昨今ですが、エンジニアという引く手数多な職業である以上、待遇がいいのか悪いのかは気になるところです。
「doda」に掲載されている中途採用募集を見ると、東京コンピュータサービスの想定年収は「370〜500万円」と記載されていました。
東京コンピュータサービスが公表しているモデル年収・賞与
もう少し詳しく記載された年齢職種別のモデル年収を探してみましたが、あいにくどこにも記載がありませんでした。
また、賞与が年間何ヶ月分なのかも判明せず、情報が一向に集まりません。
実際の評判・口コミで確認していきましょう。
『年収・賞与』に対する技術職社員による口コミ評判
ここからは、東京コンピュータサービスで実際に働いていた技術職社員による口コミ評判を見ていきましょう。
口コミは直近3年以内のもののみを掲載しています。
『年収400万円(20代後半)』
毎年千円単位ぐらいの昇給はする。雀の涙。
『年収530万円(40代後半)』
基本給はほとんど上がらない。
技術手当はなぜか減額されることもある。
身につけた技術が失われたと解釈されるのか不明だが、納得感は全くない。
『年収250万円(20代後半)』
給料は良く無いですし、評価制度としても正しい評価がされているとは思えません。
『年収270万円(20代・一般)』
ボーナスは出ますが寸志です。同業他社と比べてもとても低いので、期待しないほうがいいと思います。
『年収370万円(30代)』
内訳:基本給20万円/月、残業代6万円/月、賞与50万円/年
基本給が16万円くらいしかなく、技術手当や地域手当のおかげで普通の会社くらいになっている。
『年収400万円(40代)』
内訳:基本給19万円/月、残業代9万円/月、賞与38万円/年
基本給は勤続15年以上でも20万円を超えなかった。
この基本給に、住宅手当や技術手当が加算される。
いかに残業して残業代を稼ぐかが、年収アップの要因となっている。
残業代は100%支給されるので素晴らしいと思うが、当たり前とも言える。
しかし、残業抑制のせいでここ数年は400万円を下回っている。
SI業界の競合企業と給与水準を比較すると、口コミにある通り低めの給与体系です。
エンジニアは転職が多い職種なのに、「新卒入社から勤続15年以上」経過している社員が多く、非常に驚きました。
3年くらいの経験だとしても、300万円台後半くらいの年収の転職先は普通に見つかるはずです。
「優秀でも一足飛びに高給取りになれない」のはSIer企業の特徴でもあります。
同じ企業の中にいる限りは、決められた昇給ペースでしか上がりません。
エンジニアの給料というのは「同じ仕事内容・レベルでも、会社が違えば給与レンジごと変わる」ということが簡単に起こります。
東京コンピュータサービスの「離職率と平均勤続年数」は?
長く勤めたい方にとっては、離職率と平均勤続年数が気になるところでしょう。
企業サイトの新卒採用ページに、東京コンピュータサービスの離職率は「9.7%」であると記載がありました。
ちなみに厚生労働省が2019年に公表した雇用動向調査結果によると、SIerが属する「情報通信業」の離職率は9.6%とのこと。
「東京コンピュータサービスは離職率が高い」と前評判で聞いていましたが、業界平均並の離職率ということで改革が進んでいるのかもしれません。
後悔のない仕事選びをする上では、離職率より退職理由に着目すべきです。
例えば、仕事では上流工程よりもプログラミングを重視したいとして、退職理由に「開発は下請け任せなので技術力が身に付かなかった」という内容があれば、その企業は避けるべきですよね。
東京コンピュータサービスを退職した理由は?
東京コンピュータサービスを退職したエンジニア社員の口コミによると、退職した理由は大きく分けて以下の3点が多く挙げられています。
- 成長ができていないという不安・不満があった
- 同業他社と比較して給料が低いと感じていた
- 担当する業務の工程・内容に不満があった
東京コンピュータサービスの『社風・会社方針』に対する評判・口コミ
東京コンピュータサービスに勤めた経験のある方に、「会社の社風や会社方針に対してどう感じていたか?」についてアンケートをお願いしました。
社風というと漠然とした内容に感じますが、企業マインドは細かな事業方針や職場の雰囲気であったり、上司からの指示・指導にも影響を与える大事なポイントです。
細かくチェックしていきましょう。
『少し前までは古い体質の会社だった』
その他にも刷新が進んでいる部分がある。
『社長が変わったことによって横のつながりを深めつつある』
『客先常駐なので企業の文化はあまり感じません。』
客先のルールや文化に合わせて動く必要がありますし、プロジェクトの節目で場所も変わり、臨機応変に対応することが求められます。
『社長が交代になって変革をもたらそうとしている』
最近社長が交代になり、色々と時代に合わせた変革をもたらそうとしているのは好感が持てる。
『昔ながらの考えを持った人が多い』
実態としては人材派遣会社のようであり、毎年大人数の新入社員を採用しています。
『優しい人が多く、社内の人間関係は良好』
ただ、学習意欲はあまり高くない人が多いと思う。長年やってきた経験で仕事をとっていると感じます。
組織変更が多いけど、客先に常駐している末端の社員には何ら関係ない。
東京コンピュータサービスの「事業内容」に対する評判
次に、「事業内容について技術社員の目線でどう感じているか?」についてです。
まずは独立系のSIerということで、グループ内のシステム更改だけにとらわれない「事業の幅広さ、独自さ」に注目する方が多いのではないでしょうか。
実際に働く社員目線ではどう感じているのでしょうか?
評判・口コミを見ていきましょう。
『技術的には安定志向。保守的。』
ただ、エンジニアとして最新技術を求めたい人には不満がある点だと思う。
『自社での開発はなく、SES企業といった方が正しい』
IT企業やSIerを名乗ってはいるが、自社での開発はなく、客先へ技術者を常駐させるSES企業といった方が正しい。
同期や同僚は別々の企業に常駐しているので、社員間のつながりや帰属意識は低いです。
『大手通信企業や大手SI企業とのつながり』
ですが、自社開発パッケージを持っておらず、技術力のあるエンジニアは少ないです。
『多くの社員が毎月のように退職している』
そのため、優劣問わず多くの社員が毎月のように退職していき、ますます中途採用にやっきになる始末。
東京コンピュータサービスの「仕事内容と成長」に対する評判
続いて、東京コンピュータサービスの「技術社員の仕事内容や、成長できる環境かどうか?」の評判について見ていきます。
技術者として実際に働く上で、
- どの工程を担当するのか?
- キャリアアップできるのかどうか?
この仕事内容に関しては最も着目するポイントでしょう。
『業務の希望を聞いてもらえる場はある』
請け負っているプロジェクトの範囲とタイミングにもよるが、業務の希望を聞いてもらえる場はある。
『開発に関しては様々な言語を経験できた』
また、他の協力会社をまとめる経験を積むことができた。
『古い技術を使う会社に長期間派遣されると危険』
様々な客先に常駐すれば自ずと色々なスキルを身につけることになる。古い技術を使用している会社に長期にわたって派遣されると、その後のキャリア形成に影を落とすことになるのは覚悟した方がいい。
『役職が上がりにくい』
PLとなるのも案件のタイミングによるところが多く、20年勤務していてもチームメンバーとなっている人が多数いる。
『会社全体でキャリア開発に取り組み、研修環境も整ってきている』
しかし大事なのは自分の向上心だと思う。会社に頼らず成長しようとする姿勢が必要。
『自分の年度にあった仕事をさせてもらえた』
東京コンピュータサービスの『残業・有給・働きやすさ』に対する評判・口コミ
東京コンピュータサービスの平均残業時間に「平均21時間/月」と記載がありました。
平均残業時間 | 平均21時間/月(出典) |
平均有給休暇取得日数 | 14.5日 |
働き方改革に取り組んでいるということもアピールされており、平均残業時間が20時間以内というとSIerとしては残業削減が進んでいる印象を受けます。
一方で有給休暇取得率については公表されておらず、気になるところです。
実際に勤務している方から見るとどのように感じているのでしょうか?
口コミを見ていきましょう。
『残業・有給』に対する技術職社員からの口コミ評判
一部では有給をあまり使わないで溜まっていく社員もいましたが、どちらかというと使い切ってしまいそうと心配するほど使っている社員の方が多い印象です。
現場によりけりなところもあるため、配属されたプロジェクトによっては全然使えない場合もあります。
しかしシステムに不具合があれば遅くまで残る必要があり、予定を立てづらい環境だと思います。
SI業界で後悔せずに転職するために覚えておきたいこと
SI業界での転職を後悔しないために、いくつか覚えておいて欲しいことがあります。
それは以下の3つのポイントです。
- SI業界(Sier企業)は企業淘汰が始まっており2極化しつつある
- SI業界は年功序列が根強く、評価が良くても大きく年収が上がることはない
- 転職エージェントを使うなら、エンジニアのスキルやキャリアに詳しいエージェントを利用する
ポイント1.SI業界は企業淘汰が始まっており2極化しつつある
SI業界はDXの追い風を受けて業績好調と思いきや、実際のところは企業淘汰が始まっています。
足元の状況を見ても官公庁にまでクラウドが普及しているのが現実で、オンプレのシステムはどんどん減らされています。
例えば富士通を始めとして早くからクラウドに取り組んでいた企業は生き残れそうですが、従来の技術しか持たない会社は利益の出る仕事を既に取れなくなってきています。
まさに2極化といって差し支えない状況が生まれています。
大手だから安心ということは全くなく、クラウド、更にその先のITの進歩や、移り変わりが激しいトレンドにフィットしていける企業を選べているかがミソということです。
ポイント2.SI業界は年功序列が根強い。評価が良くても大きく年収が上がることはない
SI業界の給与体系が「年功序列」であることは、多くのエンジニア社員にとってモチベーションが下がる事実です。
基本的にはクライアントありきの仕事内容ですから、競合他社と変わらない仕事をしているのに全然給料が違うということはザラにあります。
安易な転職はおすすめできませんが、結局のところ給料を上げるには「今より給料テーブルが高い企業に転職する」というのが最も近道です。
高評価で頑張ってるのに年10万すら上がらないというのはよくあることですが、転職したら同じような仕事なのに年70万も給料が上がったというのもよくあることです。
ポイント3.転職エージェントを使うなら、エンジニアのスキルやキャリアに詳しいエージェントを選ぶ
エンジニアの仕事を詳しく知らないエージェントは選んではいけません。
- もっと経験が活かせる企業があったはずの人が、「とりあえず経験者がほしい」という程度の企業ばかり紹介された
- もっと高待遇で転職できたはずの人が、PRの仕方を知らないがためにそこまで給料を上げられなかった
ITエンジニアは引っ張りだこですので、転職するだけなら簡単に転職できます。
せっかく転職するなら、自分の経験を必要として高待遇で迎え入れたいという企業に選んで欲しいと思いませんか?
安易に「どこかで聞いたことがある転職エージェント」を使ってしまうと安売りされてしまう原因になります。
人材業界にはエンジニアの仕事のことをよく理解していて、顧客・求職者双方を上手くマッチさせてくれるエージェントも存在します。
エンジニアの仕事に詳しい転職エージェントを選ぶことは、転職での失敗を避ける基本だと覚えておきましょう。
エンジニアの仕事に詳しい転職エージェント
エンジニアの仕事に詳しい転職エージェントを使うことは、2つのメリットがあります。
- これまでの経験を活かすことができ、転職後に必要とされる企業を見つけられる
- 年収を始め、自分を採用するために好条件を出してくれる企業を見つけられる
必要とされることは単純に居心地がよく働きやすい環境と言えますし、どうせなら好条件を出すと言ってくれる企業に転職したいですよね。
そのためにはエンジニアの仕事に詳しく、企業が求める人物像や背景を理解でき、求職者の能力を正確に把握してくれるエージェントが必要です。
技術面に詳しく、求職者へも親身に対応してくれる転職エージェントとしては以下の2社が挙げられます。
1.レバテックキャリア
IT分野の皆さんは、まず第一選択として「レバテックキャリア」は登録するということで問題ないでしょう。
特に、年収アップとスキルアップを目的とした転職においては、豊富な知見をもとに強力な力になってくれるはずです。
年収アップした求職者が7割を超えているということで、30〜40歳ごろの「転職で失敗できない重要タイミング」の方にも多く選ばれています。
もちろん、エンジニア経験者であれば20代も歓迎されます。
- ITエンジニア経験者の転職支援に特化した専門エージェント
- 保有求人7000件以上のうち、8割以上が年収600万円以上の求人(登録者の77%が年収アップを達成した高実績がある)
- 大手IT・WEB系企業からスタートアップまで幅広い転職支援実績がある
※サービス対象エリアは、関東(東京・千葉・埼玉・神奈川)/関西(大阪・京都・兵庫・滋賀・奈良・和歌山)/九州(福岡)
※レバテックキャリアではエンジニア未経験者の求人は取り扱っていないのでご注意ください。
レバテックキャリア 公式サイト:
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