「アイエックス・ナレッジ株式会社」は、JASDAQに上場している中堅SIer企業です。
このページでは、アイエックス・ナレッジ株式会社の選考への応募を検討している技術職の方に向けて、技術社員(SE)からの評判・口コミをまとめました。
この記事を読めば、アイエックス・ナレッジ株式会社が行っている事業内容や、年収、平均残業時間、有給の取りやすさといった実際の働きやすさまで理解できます。
併せて、すでに退職された方の退職理由についても深堀りし、アイエックス・ナレッジへの入社前に持っておくべき心構えもお伝えしていきます。
皆さんの就職・転職活動の参考にしてもらえたら幸いです。
SI企業は大手からベンチャーまで多数存在しますが、SI業界のピラミッド構造(下請け構造)のせいもあり「どこも似たような企業に思えてしまう」というのが本音だと思います。
しかしながらコロナ禍以降のデジタルシフトの潮流によって、SI企業は「新しい技術を取り込み、ユーザー企業が求めるトレンドの波に乗れているか?」が問われるタイミングに立たされています。
企業研究を行う上で、実際に働いている技術職の社員や退職者の口コミは有意義な情報ですから、一通りチェックしておきましょう。
アイエックス・ナレッジ株式会社の会社概要|どんな会社?
まずはじめに、『株式会社アイエックス・ナレッジ』がどのような事業を行なっている会社かを振り返ります。
社名 | アイエックス・ナレッジ株式会社 |
---|---|
設立 | 1999年10月(2社合併により設立) |
資本金 | 11億8,089万7千円 |
代表取締役社長 | 安藤 文男 |
従業員数 | 1,231名 |
本社 | 東京都港区海岸3-22-23 MSCセンタービル |
SIerという業種内で見ると、「独立系」に該当します。
アイエックス・ナレッジの『年収』に対する評判・口コミ
続いて、アイエックス・ナレッジの「年収」について見ていきます。
年収よりも働きがいや残業時間の面を優先する方も多くなってきた昨今ですが、エンジニアという引く手数多な職業である以上、待遇がいいのか悪いのかは気になるところです。
まず公開されている有価証券報告書によると、アイエックス・ナレッジの平均年収は「535万円」であることが分かります。
さらにアイエックス・ナレッジの中途採用ページを見ると、職種による年収レンジが公開されています。
職種 | 年収 | 月給 | 基本給 |
---|---|---|---|
SE | 450〜650万円 | 28万円〜 | 25万円〜 |
PM | 500〜650万円 | 30万7,000円〜 | 28万7,000円〜 |
ちょっとざっくりしていて分かりにくいですが、平均年収535万円がレンジの中央あたりに位置することは分かります。
どこかにモデル年収の記載がないか探してみました。
アイエックス・ナレッジが公表しているモデル年収
アイエックス・ナレッジのモデル年収を探したところ、転職サイトに掲載がありました。
職種 | 勤続年数 | 年収 | 月給 | 備考 |
---|---|---|---|---|
SE/PG | 入社8年 | 508万円 | 32万円 | 残業代:4万8,750円 +賞与 |
PM | 入社17年目 | 646万円 | 41万3,000円 | 残業代:6万円 +賞与 |
モデル年収に賞与・ボーナスの記載がない
このモデル年収には賞与の記載がありません。
逆算してみると、どちらも賞与は基本給1.8〜2ヶ月分ということになります。
SI業界の他企業と比較すると、賞与が低いように感じます。
基本給がよく、その分賞与は控えめということなのでしょうか。
実際の評判・口コミで確認していきましょう。
『年収・賞与』に対する技術職社員による口コミ評判
ここからは、アイエックス・ナレッジで実際に働いていた技術職社員による口コミ評判を見ていきましょう。
口コミは直近3年以内のもののみを掲載しています。
『年収380万円、賞与55万円(20代・一般)』
昇給はわずか。社内の給与テーブルが見れるため、何をすれば昇給するかはある程度分かるが、ほんの少しずつしか昇給しかない。
勤続年数による昇給も数年で切れるので、長年勤めても旨みがないと感じた。
『年収750万円(40代・部長格)』
中堅までは横並びで昇給し、中堅以降は能力に応じて昇給する。
『年収420万円(20代後半・一般)』
基本給のベースが低く、実績にもよるが昇給額も同じく低いです。
管理職級の役職になって、初めてまともな金額をもらえるという印象でした。
『年収380万円(20代後半・一般)』
給与は業界平均より低いと聞いている。
年収の割に高いレベルの仕事を求められるようには思う。
何年か前にベース給は上がったが、元々が低いためやっと上がったという気持ち。
残業がないと、生活は結構厳しいです。
SI業界の競合企業と給与水準を比較すると、口コミにある通り少々低めの給与体系なのは事実です。
「優秀でも一足飛びに高給取りになれない」のはSIer企業の特徴でもあります。
同じ企業の中にいる限りは、決められた昇給ペースでしか上がりません。
エンジニアの給料というのは「同じ仕事内容・レベルでも、会社が違えば給与レンジごと変わる」ということが簡単に起こります。
アイエックス・ナレッジの『社風・会社方針』に対する評判・口コミ
アイエックス・ナレッジに勤めた経験のある方に、「会社の社風や会社方針に対してどう感じていたか?」についてアンケートをお願いしました。
社風というと漠然とした内容に感じますが、企業マインドは細かな事業方針や職場の雰囲気であったり、上司からの指示・指導にも影響を与える大事なポイントです。
細かくチェックしていきましょう。
『保守的な考え方の人が多い印象』
『落ち着いているがコミュニケーションが足りていない』
よく言えば落ち着いているがコミュニケーションが足りていないと感じた。
本社に人は少なく、外に出ている人が大半なので企業文化と言えそうなものも少ない。
『アイエックスの色が濃い』
昨今は働き方改革により働き方においては時代の流れを取り込みつつある。
『モチベーションを上げる取り組みも行われている』
全社イベントや部活、プロジェクト表彰や新規事業アイデア募集など、モチベーションを上げる取り組みも行われている。
『昔ながらの考えを持った人が多い』
実態としては人材派遣会社のようであり、毎年大人数の新入社員を採用しています。
『優しい人が多く、社内の人間関係は良好』
ただ、学習意欲はあまり高くない人が多いと思う。長年やってきた経験で仕事をとっていると感じます。
組織変更が多いけど、客先に常駐している末端の社員には何ら関係ない。
アイエックス・ナレッジの「事業内容」に対する評判
次に、「事業内容について技術社員の目線でどう感じているか?」についてです。
まずは独立系のSIerということで、グループ内のシステム更改だけにとらわれない「事業の幅広さ、独自さ」に注目する方が多いのではないでしょうか。
実際に働く社員目線ではどう感じているのでしょうか?
評判・口コミを見ていきましょう。
『ごく普通の二次請けベンダー』
プライムに対するこだわりはあまりなく、現状維持をよしとしているように思う。
現場も保守的な感じ。
『主にエンジニアを客先常駐させて売上を得るビジネス』
そのため、常駐先の文化や仕事のやり方は覚えられるが、この会社独自のやり方はない。
社内で一括請負案件に従事したとしても、どこかのベンダーの真似事になってしまう。
『大手通信企業や大手SI企業とのつながり』
ですが、自社開発パッケージを持っておらず、技術力のあるエンジニアは少ないです。
『新しいことへのチャレンジにほとんど投資をしない』
資金はあるが、新しいことへのチャレンジについては、ほとんど投資をしないと感じる。
アイエックス・ナレッジの「仕事内容と成長」に対する評判
続いて、アイエックス・ナレッジの「技術社員の仕事内容や、成長できる環境かどうか?」の評判について見ていきます。
技術者として実際に働く上で、
- どの工程を担当するのか?
- キャリアアップできるのかどうか?
この仕事内容に関しては最も着目するポイントでしょう。
『スペシャリストのキャリアもある』
マネージャーだけでなくスペシャリストのキャリアもある。
『関係各所と調整して仕事を進めていくのは勉強になった』
客先のプロパーや他の協力会社が混ざった案件に配属されることが多かったため、自社の先輩だけでなく関係各所と調整して仕事を進めていくのは勉強になった。
『会社の意向がある中で自分のキャリアプランを実現させるのは難しい』
『新入社員研修はとても手厚い』
そのあとはコミュニケーションスキルを自主的に強化していかなければ、言われたことだけをこなす作業員になってしまう。
『自身が受けたい研修を毎年1-2つ受講できる』
社内での若手フォローアップ研修なども実施しており、教育に関しては力を注いでいる。
『ITと関係のない仕事に回されることもある』
ITとほとんど関係のない仕事に回されることもあるそうです。(パソコンの手配など)
私はヘルプデスクに従事していましたが、マニュアル通りに話すだけで、ITの知識は全く必要ありませんでした。
アイエックス・ナレッジの『残業・有給・働きやすさ』に対する評判・口コミ
アイエックス・ナレッジの平均残業時間については、企業サイトや各種転職サイトにも掲載がありませんでした。
平均残業時間 | 平均15時間/月(出典) |
有給休暇取得率 | 記載なし |
働き方改革に取り組んでいるということもアピールされており、平均残業時間が20時間以内というとSIerとしては残業削減が進んでいる印象を受けます。
一方で有給休暇取得率については公表されておらず、気になるところです。
実際に勤務している方から見るとどのように感じているのでしょうか?
口コミを見ていきましょう。
『残業・有給』に対する技術職社員からの口コミ評判
一部では有給をあまり使わないで溜まっていく社員もいましたが、どちらかというと使い切ってしまいそうと心配するほど使っている社員の方が多い印象です。
現場によりけりなところもあるため、配属されたプロジェクトによっては全然使えない場合もあります。
しかしシステムに不具合があれば遅くまで残る必要があり、予定を立てづらい環境だと思います。
アイエックス・ナレッジの「離職率と平均勤続年数」は?
長く勤めたい方にとっては、離職率と平均勤続年数が気になるところでしょう。
アイエックス・ナレッジの離職率と平均勤続年数は、企業サイトの採用ページにて公表されています。
- 離職率:記載なし
- 平均勤続年数:全社平均13年
ちなみに厚生労働省が2019年に公表した雇用動向調査結果によると、SIerが属する「情報通信業」の離職率は9.6%とのこと。
後悔のない仕事選びをする上では、離職率より退職理由に着目すべきです。
例えば、仕事では上流工程よりもプログラミングを重視したいとして、退職理由に「開発は下請け任せなので技術力が身に付かなかった」という内容があれば、その企業は避けるべきですよね。
アイエックス・ナレッジを退職した理由は?
アイエックス・ナレッジを退職したエンジニア社員の口コミによると、退職した理由は大きく分けて以下の3点が多く挙げられています。
- 成長ができていないという不安・不満があった
- 同業他社と比較して給料が低いと感じていた
- 担当する業務の工程・内容に不満があった
SI業界で後悔せずに転職するために覚えておきたいこと
SI業界での転職を後悔しないために、いくつか覚えておいて欲しいことがあります。
それは以下の3つのポイントです。
- SI業界(Sier企業)は企業淘汰が始まっており2極化しつつある
- SI業界は年功序列が根強く、評価が良くても大きく年収が上がることはない
- 転職エージェントを使うなら、エンジニアのスキルやキャリアに詳しいエージェントを利用する
ポイント1.SI業界は企業淘汰が始まっており2極化しつつある
SI業界はDXの追い風を受けて業績好調と思いきや、実際のところは企業淘汰が始まっています。
足元の状況を見ても官公庁にまでクラウドが普及しているのが現実で、オンプレのシステムはどんどん減らされています。
例えば富士通を始めとして早くからクラウドに取り組んでいた企業は生き残れそうですが、従来の技術しか持たない会社は利益の出る仕事を既に取れなくなってきています。
まさに2極化といって差し支えない状況が生まれています。
大手だから安心ということは全くなく、クラウド、更にその先のITの進歩や、移り変わりが激しいトレンドにフィットしていける企業を選べているかがミソということです。
ポイント2.SI業界は年功序列が根強い。評価が良くても大きく年収が上がることはない
SI業界の給与体系が「年功序列」であることは、多くのエンジニア社員にとってモチベーションが下がる事実です。
基本的にはクライアントありきの仕事内容ですから、競合他社と変わらない仕事をしているのに全然給料が違うということはザラにあります。
安易な転職はおすすめできませんが、結局のところ給料を上げるには「今より給料テーブルが高い企業に転職する」というのが最も近道です。
高評価で頑張ってるのに年10万すら上がらないというのはよくあることですが、転職したら同じような仕事なのに年70万も給料が上がったというのもよくあることです。
ポイント3.転職エージェントを使うなら、エンジニアのスキルやキャリアに詳しいエージェントを選ぶ
エンジニアの仕事を詳しく知らないエージェントは選んではいけません。
- もっと経験が活かせる企業があったはずの人が、「とりあえず経験者がほしい」という程度の企業ばかり紹介された
- もっと高待遇で転職できたはずの人が、PRの仕方を知らないがためにそこまで給料を上げられなかった
ITエンジニアは引っ張りだこですので、転職するだけなら簡単に転職できます。
せっかく転職するなら、自分の経験を必要として高待遇で迎え入れたいという企業に選んで欲しいと思いませんか?
安易に「どこかで聞いたことがある転職エージェント」を使ってしまうと安売りされてしまう原因になります。
人材業界にはエンジニアの仕事のことをよく理解していて、顧客・求職者双方を上手くマッチさせてくれるエージェントも存在します。
エンジニアの仕事に詳しい転職エージェントを選ぶことは、転職での失敗を避ける基本だと覚えておきましょう。
エンジニアの仕事に詳しい転職エージェント
エンジニアの仕事に詳しい転職エージェントを使うことは、2つのメリットがあります。
- これまでの経験を活かすことができ、転職後に必要とされる企業を見つけられる
- 年収を始め、自分を採用するために好条件を出してくれる企業を見つけられる
必要とされることは単純に居心地がよく働きやすい環境と言えますし、どうせなら好条件を出すと言ってくれる企業に転職したいですよね。
そのためにはエンジニアの仕事に詳しく、企業が求める人物像や背景を理解でき、求職者の能力を正確に把握してくれるエージェントが必要です。
技術面に詳しく、求職者へも親身に対応してくれる転職エージェントとしては以下の2社が挙げられます。
1.レバテックキャリア
IT分野の皆さんは、まず第一選択として「レバテックキャリア」は登録するということで問題ないでしょう。
特に、年収アップとスキルアップを目的とした転職においては、豊富な知見をもとに強力な力になってくれるはずです。
年収アップした求職者が7割を超えているということで、30〜40歳ごろの「転職で失敗できない重要タイミング」の方にも多く選ばれています。
もちろん、エンジニア経験者であれば20代も歓迎されます。
- ITエンジニア経験者の転職支援に特化した専門エージェント
- 保有求人7000件以上のうち、8割以上が年収600万円以上の求人(登録者の77%が年収アップを達成した高実績がある)
- 大手IT・WEB系企業からスタートアップまで幅広い転職支援実績がある
※サービス対象エリアは、関東(東京・千葉・埼玉・神奈川)/関西(大阪・京都・兵庫・滋賀・奈良・和歌山)/九州(福岡)
※レバテックキャリアではエンジニア未経験者の求人は取り扱っていないのでご注意ください。
レバテックキャリア 公式サイト:
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