「株式会社フジワーク」は主にITエンジニアの客先常駐や受託業務を専門とした、創業40年と言う長い歴史を持つ有名企業です。
業績も好調で問題なく思えますが、実際にはフジワークを辞めたいという人はそれなりにいるようです。
このページをご覧になっているのは「フジワークに勤めている方」や、「これからフジワークに入社しようか迷っている」という方が多いかと思います。
結論から言いますと、「早々に転職をしたほうが良い」と言わざるを得ません。
実際、ご覧になっている皆さん自身が一番、気がついているのではないでしょうか?
「給料が安過ぎて生活することすら厳しい。どうしたら給料が上がるんだ。」
「いまいち、どう評価されているのか分からない。常駐先の働きぶりは会社に伝わっているのか?」
「もっとステップアップしたいのに、なんで会社は教育やスキルアップに関心がないんだ。」
エンジニア派遣型の企業を避けるべき理由は、景況感の他にもいくつかあります。後の本文にて詳しくお話しします。
まず、2020年中旬から世界的な景況感の減退が深刻化しています。
日本においては、高倍率だったエンジニア職の中途求人倍率は回復した一方、”派遣エンジニアの導入人数”は明らかに減少してきています。
例えば最古参の某派遣会社でも、2019年度から2020年度にかけて派遣稼働率が約10%も下落しており、依然回復の兆しがありません。
つまり、「エンジニア派遣型の企業で働き続けることは、非常にリスキーな選択である」ということです。
長くエンジニアとして働いている方ならご存知かと思いますが、2008年のリーマンショック時は派遣エンジニアの雇い止め問題が新聞やニュースでも取り上げられました。
「リーマンで解約になってからは、営業マンと一緒にあらゆる業者にアポ電をした」
「派遣先が決まったと言われれば一切拒めず、県外への転居を余儀なくされた」
「設計なのにテストや生産技術に派遣され、若手は工場の製造ラインにまで派遣された」
このように不景気を理由として、不遇な扱いをされた派遣エンジニアが数多くいます。
派遣・常駐エンジニアにとっての長期待機は、経験した人にしか分からない辛さがあります。
もし、心の奥底で「ゆくゆくは派遣ではなく、企業の正社員エンジニア(プロパー)になりたい」と考えているのであれば、今がまさにその時です。
エンジニアの転職活動では「エンジニアの転職を専門とする転職エージェント」を活用することが重要です。
転職活動の初期段階では、ついついテレビCMや駅広告でよく耳にする転職サイトを選びがちです。
ですが、次もエンジニアとして転職するのであれば、エンジニアの働く業界や技術に対する知識、キャリアプランニングといった専門知識を持つ転職エージェントに相談しましょう。
特に、製造業・メーカーへの転職を専門とする「メイテックネクスト」や、IT分野での転職に特化した「レバテックキャリア」は、エンジニア職の転職活動では評判がよく良心的なエージェントです。

知名度は大手のリクルートやパソナほど高くないため知らない方もいることでしょう。
大手の転職サイトはエンジニアという専門的な職種に対する理解が浅く、採用人数が多く簡単に内定が出る企業、つまり離職率が高い企業を紹介されてしまうケースが多いのです。
一方、エンジニア専門の転職エージェントであれば、エンジニア特有の働き方や技術に関する話題も理解してくれます。
- メーカーやIT企業の「エンジニア職の転職のみ」に特化している。
- サポートしてくれるアドバイザーが、技術分野ごとの職務内容、工程・スキルや、業界の内情に詳しい。
- 客先常駐や派遣をメインビジネスとする企業が、比較的紹介されにくい。
エンジニア職を熟知したアドバイザーがサポートしてくれる「エンジニア向けに特化した転職エージェント」あれば、皆さんの経験や希望を踏まえ、現実的で将来性のあるアドバイスをしてもらえます。
転職活動のスタートからつまづかないよう、前提としてぜひ覚えておいてください。
◆「メイテックネクスト」メーカー専門の転職エージェント

- 製造業・メーカー企業におけるモノづくり系エンジニアの中途採用が専門
- モノづくり分野だけでなく、メーカー企業であればIT分野にも強い
- 大手エージェントと比較して、親身で丁寧なアドバイザーが多い。求職者の転職活動ペースを尊重してくれる傾向。
◆「レバテックキャリア」IT専門の転職エージェント

- IT・Web分野のエンジニアを専門とするエージェント
- 若手〜ベテランまで、年齢層を問わず幅広く対応しているオールラウンド型
- 経験・スキルを転職先でどう活かせるかをよく理解しており、自分で闇雲に応募するよりも高確率での年収アップが望める。年収アップ率77%という高実績。
フジワークとはどんな会社?

株式会社フジワークは、自社エンジニアの客先常駐・人材派遣やソフト開発の業務請負を柱とする独立系エンジニアリング企業の1社です。
創業40年、社員数3500名と歴史と規模を両立した企業であり、主に東京・大阪エリアでの業務が中心となります。

フジワークは”エンジニア未経験者”の採用はしていないものの、第二新卒ならOKとしていることをはじめ、同社の元社員の評判の中には「社員を守ろうとしてくれる風土がある」と言う声もあります。
長い歴史を持ちつつ徐々に社員数を延ばしていけている理由は、勤めやすさそのものにあるように思えます。
ですが、実際にはフジワークを辞めたいと考える方もそれなりにいるようです。
今回はフジワークのエンジニア職について検証していきます。
派遣と言っても、エンジニア派遣の多くは「エンジニア社員が派遣元に正社員として雇用されている」形態となっています。
一般的に派遣というと「派遣会社に登録して一時的に派遣される」というイメージが強いと思います。エンジニア派遣にも登録型のパターンは存在します。
フジワークは全員正社員として雇用され、その上でメーカー等の派遣先へ派遣されているという図式です。
フジワークの退職を検討しだした理由は?
社員を大事にしてくれる大手企業なのに、なぜフジワークを辞めたいと考える人が多くいるのか?
3500名もの社員がいるのは選ばれてる証拠なのではないのか?
今回、なぜフジワークを辞めたいと考えてしまうのか、直近3年以内に転職した31人の元フォーラム社員にWEBアンケートを行い、データを読み解いていきました。
確かにちょっとかわいそうな感じはあります。
フジワークを辞めたい・退職したい理由。3つのポイント。
実際にフジワークを退職・転職した元社員61名を対象にWEBアンケートを実施したところ、フジワークを退職したいと思った理由は以下の3つに集約されました。
- とにかく給料が安い。ほとんど昇給もなく、生活がきついレベル。
- 景気が良くなってきて、メーカー企業の正社員採用で内定が貰えたから。
それぞれ細かく見ていきましょう。
なお、派遣エンジニアを辞め転職すべきか迷っているという方には「派遣エンジニアの辞め時は?タイミングと考え方、キャリアプランを解説。」のページで、現在のエンジニアの転職市場、派遣エンジニアをやみくもに続けてしまうことのデメリット、そしてやめ時について解説しています。

退職したい理由① とにかく給料が安い。
フジワークを辞めたいと思う筆頭の理由としてほとんど全員が語ってくれたのが、
「とにかく給料が安い」
「賞与もほとんどない」
フジワークの中途採用ページを見ると、目安となるモデル年収が明記されています。
その中には、
「●●案件では年収250万円〜700万円」
という記載で派遣先プロジェクトの契約条件に関する紹介がありました。
恐らくですが、
- 新卒・未経験クラスで年収250万円ほど
- 経験15年程度の中堅〜ベテランクラスで年収700万円ほどが上限値
と解釈して良いかと思います。
しかし、実際にフジワーク元社員の方のコメントを見てみますと、辞めたい理由の上位に「給料が非常に低い」というコメントが多く並んでいました。
10年在籍したものの、この10年で月収15,000円程しか昇給していない。派遣先に対して恩を感じていたので10年間、我慢してきた。
自分から派遣先にPRして2度も時給アップしてもらえたのに、自分の給料には反映してもらえなかった。このことがきっかけで退職を決意した。
新卒から8年になるがほとんど昇給がなく基本給が変わらない。また、もらえないと言うことはないものの賞与も非常に少ない。
さらには責任のある立場になっても、自分から言わないと昇給しませんし、微妙な額の昇給です。
各種手当てはそれなりに充実しており退職金も貰えるが、やはり基本給の少なさが痛い。
給料と昇給が少なすぎることが一番の不満です。
同僚でも給料が不満で派遣先には文句がないと言う社員だと、派遣先にPRして引き抜いてもらうような人もいます。
年収に関する評判とデータを見ていきますと、フジワークの年収は同業他社と比較して確かに低いです。
特に若手層の「250〜300万円程度」と言う評判・クチコミの多さには驚きました。
同じエンジニア派遣会社で年収を比較しますと、業界最古参であるメイテックが最も高水準の給与のようですが、メイテックとは明確な差があります。
さらに、その他の大手・中堅クラスを見ても、もう少し高水準の給与が支払われていることが多いです。
辞めたい理由② 景気が良くなってきて、メーカーへの転職が決まったから。
ここ2年ほど、フジワーク以外の会社でもよく聞くのが「客先常駐ではないプロパー採用で転職が決まった」というものです。
辞めたい理由自体は給料が低い、希望が聞いてもらえない、派遣という立場に不満、などなどあるわけですが、
思い切って転職活動をしてみたら、想像以上に企業から声を掛けてもらえたというケースが増加してきています。
自分が思っている市場価値と世間の市場価値は乖離があることが多いです。
自分はホワイトSES時代、特に仕事ができるキャラじゃなかったけど、GMOに転職できています。
キャリアアップしたい方は転職エージェント等を活用して客観的な市場価値を知ってみると、選択肢が広がることもありオススメです。
— くろかわこうへい@渋谷で働いてたクラウドエンジニア (@AwsskillC) February 1, 2021
実際、ここ5年ほどは景気が良くなる一方であり、IT企業、メーカー企業とも業績は非常にいい状態です。
景気がいい時というのは開発プロジェクト数が増加したり、新規事業への投資のために社員数増強を図ることが多いので、求人数は明らかに増加します。
このようなタイミングは、募集する企業側としても選考ハードルを下げる傾向にあるため、転職が比較的容易になります。
フジワークを始めとする客先常駐型のエンジニア派遣会社から転職する場合、転職支援アドバイザーの在籍する転職サイト(エージェント)を利用することをお勧めします。
例年2〜3月というのは、転職活動を開始する絶好のタイミングです。
なぜなら、どの企業も年度末の3月に退職が増える傾向にあり、穴埋めのための中途採用募集が増加するからです。
各社とも穴埋めということもあり定数が決まっているので、転職活動スタートが早いほど地域や業種といった選択肢の幅を広く取ることができます。
フジワークの派遣先からの引き抜き話はある?
フジワークへの入社面接時、採用担当者や面接官から、
「派遣先の企業側から”〇〇さんを中途採用で迎え入れたい”と言う声がかかることもある」
と説明されている方が多いようです。引き抜きのようなものです。
実際そのような引き抜き話はあるのかと言いますと、業界全体ではよくある話です。
派遣エンジニアとして派遣先で働くうちに高評価が得られ、あまり外注業者には任せたくないようなコア業務を任せたいとなると、このような声かけを頂けることが多いです。
引き抜き、と言うとちょっと人聞きが悪い感じがしますが、派遣会社側としてそれをOKとしているケースと、そうでないケースがあります。
- 派遣会社として引き抜き(転籍)をOKとしている場合、想定される年収のいくらかを料金としてもらうことでWin-Winにしているケース。
- 派遣会社としては引き抜き(転籍)をOKしておらず、無理に引き抜くと会社間の関係決裂に発展しかねないケース。
フジワークが面接の場で「派遣先のメーカーから声が掛かるよ」と言っているのだとすれば、公にOKしているためパターン1とみて良いでしょう。
ただし、どうも派遣先に転職したと言うアンケート回答が相当に少ないのが気になります。
1年間にどの程度の人数が派遣先から声がかかり、転職が実現しているのかちょっと疑問です。
なお、フジワークの他にも、アウトソーシングテクノロジーやアルトナー、VSNといったエンジニア派遣会社も、紹介料としてサービス料金を頂くことで引き抜きしても良いと言うサービスをやっています。
フジワークを退職したい人へのアドバイス
あなたがフジワークを退職したい理由に近い方のコメントはありましたでしょうか。
冒頭の「フジワークを退職したいと思う3つの理由」でもお伝えした通り、フジワークの元社員の方が退職を考えた理由としては「給料が低い」と言うことが挙げられます。
また、実際に景気がいいことから転職活動が上手くいきそうだと言うことを察知して、見事成功したと言うケースも多々あります。
もし転職してもいいなと思われるのであれば、現状は転職には悪くないタイミングです。
- 募集数が多い割に、転職希望者が不足している。
- 過去に採用できていたレベル・経験のあるエンジニアが採用できないため、選考ハードルを大きく下げている。
- 採用人数を増加させるために、前職より良い給与を提示するような方針をとっている。

世間では2020年に入り景況感の悪化が叫ばれていますが、直近数ヶ月での職種別の求人倍率を見てみると「技術系・エンジニア」の求人倍率は高倍率のままなのです。
上記の表を見ると右表最上段の「全体」は1.65倍に留まりますが、技術系は電気・機械系は2.65倍、IT系は6.64倍と圧倒的な差があることが分かります。
管理人・田牧の考える「エンジニア向け」オススメの転職方法
転職活動を始めるにあたり、新卒の頃と同じようにリストから自分で選んで応募!なんてやっていると途方も無い作業ですし、結局今と同じような後悔に苛まれかねません。
転職における企業選びでは、「転職エージェント」に登録して、エージェントのキャリアアドバイザーの方に転職先の相談をしてみるのがお勧めです。
(要は大学の就職課にいる相談員の、ガチなプロだと思えばOK。)
自分のスキル・経験・年齢などの条件から、どんなキャリアを歩むべきか、どうすれば実現できるかをアドバイスしてもらうことができ、
実際に応募したら採用される可能性がある求人募集中の企業を複数紹介してもらえます。
管理人・田牧の1度目の転職は「リクルートエージェント」を利用。
私が25歳の夏、初めての転職ではリクルートエージェントに登録しました。(当時は単なる求人サイトであるリクルートNEXTと勘違いしていた。)

身寄りのない土地で誰にも相談できず、藁をも掴むつもりでリクルートエージェントに登録・相談しましたが、結果としてこれは正解でした。
担当してくれたのは40歳くらいの女性アドバイザー。
姐さんって感じの頼れる系で、25歳くらいまでの第二新卒を担当しているとのことで、ピッタリだな〜と思った記憶があります。
「それ、世間ではパワハラだからね。当たり前だと思ったらダメだよ。」
と、グジグジ言ってた僕にビシッと言ってくれた救世主です。
リクルートエージェントは若手エンジニアだった自分にはとてもマッチしていました、が、2度目の転職で経験を積んだ自分は別エージェントである「メイテックネクスト」に相談して転職しました。
経験を積んだ30歳、2度目の転職は「メイテックネクスト」へ。
無事に転職先のエンジニア派遣会社で経験を積んだ僕は、
「ある特定分野の技術を活かした仕事に就き、さらに給料もアップさせたい」
と言う欲求を持っていました。
この時もリクルートエージェントには相談しに行ったのですが、理系出身ではないアドバイザーには話がイマイチ通じていなかったのか「募集がない」と。
そんなわけないだろ!と言う確信があって不満げにしていたところ、そのアドバイザーから紹介されたのが「エンジニア専門の転職エージェント」でした。
そこで調べたところ、専門エージェントの中でダントツ人気と言うのが「メイテックネクスト」でした。

メイテックネクストは電話面談で「どうかな?」と思ったのですが、自分と同じ、元・組み込み系エンジニアのアドバイザーが担当してくれたので話はスイスイ進みました。
結果、やっぱりあったんですよね。希望の職種の募集が!
「田牧さんの●●の経験は、こう押すと相手に刺さるからね。」と納得のアドバイス。
専門エージェントと言うだけあって、このメイテックネクストの配慮は非常にありがたかったですね。