エンジニア派遣大手の「株式会社フォーラムエンジニアリング」は東証1部上場の実績がある、ものづくり業界に特化した有名企業です。
業績も好調で問題なく思えますが、実際にはフォーラムエンジニアリングを辞めたいという人はそれなりにいるようです。
このページをご覧になっているのは「フォーラムエンジニアリングに勤めている方」や、「これからフォーラムエンジニアリングへ入社しようか迷っている」という方が多いかと思います。
結論から言いますと、「早々に転職をしたほうが良い」と言わざるを得ません。
実際、ご覧になっている皆さん自身が一番、気がついているのではないでしょうか?
「半年以上会社から放置されている。この先のキャリアってどうなるの?」
「給料が安過ぎて結婚どころか、生活することすら厳しい。」
「もっとステップアップしたいのに、なんで会社は教育やスキルアップに関心がないんだ。」
エンジニア派遣型の企業を避けるべき理由は、景況感の他にもいくつかあります。後の本文にて詳しくお話しします。
これは、職場でのリモートワークが中心となったことで、導入した派遣エンジニアにOJT指導を行うための負担が激増してしまっていることが原因です。
これにより若年層の配属は明らかにペースダウンし、経験者にも「自力で確実に遂行できる業務」だけが与えられ、成長につながりにくい状況が生まれています。
(派遣会社各社の決算説明会資料にも、業績悪化の理由として口を揃えて書かれています。)
派遣エンジニアにはこの問題がある一方、中途採用の方は求人倍率が高く、『どうせ苦労して教育するなら、派遣じゃなく社員に優先して教育したい』という派遣先の意向が透けて見えます。
- 感染症予防のためリモートワークが当たり前になった
- リモートワークのため、OJT教育をするのに手間がかかる
- 派遣エンジニアには教育不要で遂行できる業務だけを任せる方針に変化
- 貴重な教育工数は中途採用したプロパー社員に優先して使われる
- 新卒・若手の配属遅延や、スキルアップしづらい業務を担当せざるを得ない
もし、心の奥底で「ゆくゆくは派遣から脱したい」と考えているのであれば、今がまさにその時です。
既にエンジニアとして転職を検討中であれば、先に注意してほしいことがあります。
それは、「CMやWeb広告でよく知られた大手転職エージェントに登録してはいけない」ということです。
某R社やD社など本当に知名度が高く信用できそうに思いますよね。しかし大手エージェントにサポート登録しても、エンジニアであるあなたの転職相談を担当してくれるのは、なぜか文系出身・エンジニア未経験のアドバイザーが大半なのです。
今あなたが担当している職務や悩みは、文系出身でエンジニアの仕事に詳しくない人に伝わるでしょうか?答えはNOです。
話し上手なアドバイザーにマッチしてるか分からない転職案件を紹介され、「こんなものか」と感じながら後に引けずに転職活動を進めてしまう、、、のがオチです。
ですので、今すぐ転職活動を始めるつもりなのであれば、エンジニアやメーカー転職を専門とするエージェントを選んでください。あるいは、大手エージェントの中でも”職種ごとにアドバイザーが分担されているエージェント”でも良いでしょう。
▼機電系エンジニア&製造業の転職に詳しいエージェント例
・メイテックネクスト
・タイズ
・JACリクルートメント
◆『メイテックネクスト』製造業・メーカーへの転職を専門

- 製造業・メーカー企業への転職サポートが専門
- 機械電気・組み込み分野の求人案件は特に強い。総合型エージェントが注力できていない中小規模のベンダーもカバーしている。
- 大手エージェントと比較して、親身で丁寧なアドバイザーが多い。求職者の転職活動ペースを尊重してくれる傾向。
フォーラムエンジニアリングの会社概要|どんな会社?

株式会社フォーラムエンジニアリングは、「エンジニア派遣」という事業を柱とする大手人材サービス企業の1社です。
派遣業界にも様々な業態、そして企業があり、その規模もピンキリです。
そのような中、フォーラムエンジニアリングは「エンジニアをメーカーやIT企業に派遣する」というビジネスにおいて、売上・社員数の規模・シェアと言った面では業界4〜5番手くらいの立ち位置にいます。
フォーラムエンジニアリングの会社概要

特に、フォーラムエンジニアリングは「社員の地域希望を十分に考慮する」という点に重きをおいている点で、派遣エンジニアにとって不満になりやすい大きなポイントをクリアしています。
が、実際にはフォーラムエンジニアリングを辞めたいと考える方はそれなりにいるようです。
フォーラムエンジニアリングを辞めたい理由は?
地域希望が考慮される大手企業なのに、なぜフォーラムエンジニアリングを辞めたいと考える人が多くいるのか?
それだけ社員数がいるのは選ばれてる証拠なのではないのか?
実際、フォーラムエンジニアリングの採用ページでは、エリアごとにフォーラムエンジニアリングがどのような募集案件を保有しているか、すべて閲覧することができます。

また、会社サイトでの説明を見ますと、研修体制やフォロー体制は比較的しっかりしている印象を受けるPR内容です。
今回、なぜフォーラムエンジニアリングを辞めたいと考えてしまうのか、直近3年以内に転職した31人の元フォーラム社員にWEBアンケートを行い、データを読み解いていきました。
ですが、人によっては、気楽と言えば気楽かも知れません。
フォーラムエンジニアリングを退職したい3つの理由
実際にフォーラムエンジニアリングを退職・転職した元社員61名を対象にWEBアンケートを実施したところ、フォーラムエンジニアリングを退職したいと思った理由は以下の3つに集約されました。
- エンジニアとしてのキャリアアップを始めとしたサポートが一切ない。
- 給料がほとんど上がらず、一定のところで止まる。
- 景気が良くなってきて、メーカー企業の正社員採用で内定が貰えたから。
それぞれ細かく見ていきましょう。
なお、派遣エンジニアを辞め転職すべきか迷っているという方には「派遣エンジニアの辞め時は?タイミングと考え方、キャリアプランを解説。」のページで、現在のエンジニアの転職市場、派遣エンジニアをやみくもに続けてしまうことのデメリット、そしてやめ時について解説しています。

退職したい理由① エンジニアとしてのキャリアアップを始めとしたサポートがほぼない。

フォーラムエンジニアリングを辞めたいと思う筆頭の理由として目立ったのが、
「自社(=フォーラム社)からのサポートや連絡がない。」
というものでした。
具体的に挙げていきますと、以下のような内容です。
- 配属先の地域希望は叶えてくれる。(現在取引がある派遣先の範囲内で)
- 派遣開始後は一切営業から連絡がなく、面談もない。
- キャリアアップやステップアップのことで話を持ちかけられることはない。
- 自社の他のエンジニア社員との関わりが一切ない。
- 自分の会社であるフォーラムエンジニアリングのことをよく知らない。
あまり干渉があっても「派遣先と自社の業務の両立が辛い。」「自分のやりたいことと違うのに無理強いしてくる。」と言った不満が出ますが、
それにしてもこれほど干渉しない姿勢はポリシーのようなものを感じます。
この中で「辞めたい」と思われる部分としては「自分のキャリアアップができず不安」という点から来るようです。
エンジニアとして必要とされ続けるためには、当然のことながら技術面でレベルアップしていく必要があります。
年齢を重ねて40代になっているのに、ルーチンワークしかできないというようでは、派遣先の指揮命令者にも「指示が出しにくいおじさん」と思われ需要がなくなる日がきます。
それでも、派遣先の業務内容などはあまり選べず、営業マンを始め会社の人間が真剣にキャリアプランを考えてくれることがないということが原因のようです。
どのようなエンジニア派遣会社へ行っても、実際に営業と面談する機会というのは多くても月1回あるかないかと言ったところです。
しかし、自社内でのミーティングや連絡事項の共有会、勉強会といった自社との繋がりがあることが多いのですが、フォーラムエンジニアリングの場合は極端に少ない方針のようです。
辞めたい理由② 年収が上がらない、給料・ボーナスが低い
続いて、二つ目の理由として「給料がなかなか上がらない」というものが挙がりました。
中には「派遣中に時給が上がったはずなのに、営業からそのことを知らされなかった」というコメントもありました。
実際に私はあるエンジニア派遣会社で、エンジニア・営業・キャリアアドバイザーという3つの職種を経験しています。
双方の立場が分かるのでコメントしますと「どうしてもビジネスとして仕方ない時はある。」というのが本音です。
というのも辛辣なのですが、「派遣元」と「エンジニア社員(正社員)」の関係は、雇用者とサラリーマンに過ぎません。
勿論、考慮はされるべきであり、会社は社員に対し、ちゃんとスキル・経験を身につけて活躍できるような配慮はすべきと思います。
一方で「自社に対し、自分が客かのように振舞っている」ようなコメントも少なからず見受けられまして、ちょっとそれは違うぞと思った次第です。
エンジニア派遣というのは、景気によっては「仕事がないから他地域行ってください」となる可能性が大いにあります。
辞めたい理由③ 景気が良くなってきて、メーカーへの転職が決まったから。
ここ2年ほど、フォーラムエンジニアリング以外の会社でもよく聞くのが「メーカー企業への転職が決まった」というものです。
辞めたい理由自体は給料が低い、希望が聞いてもらえない、派遣という立場に不満、などなどあるわけですが、
思い切って転職活動をしてみたら、想像以上にメーカー企業から声を掛けてもらえたというケースが増加してきています。
実際、ここ5年ほどは景気が良くなる一方であり、メーカー企業の業績は非常にいい状態です。
景気がいい時というのは開発プロジェクト数が増加したり、新規事業への投資のために社員数増強を図ることが多いので、求人数は明らかに増加します。
このようなタイミングは、募集する企業側としても選考ハードルを下げる傾向にあるため、転職が比較的容易になります。
フォーラムエンジニアリングを始めとするエンジニア派遣会社から転職する場合、転職支援アドバイザーの在籍する転職サイト(エージェント)を利用することをお勧めします。
フォーラムエンジニアリングの派遣先からの引き抜き話は本当にある?
フォーラムエンジニアリングへの入社面接時、採用担当者や面接官から、
「派遣先の企業側から”〇〇さんを中途採用で迎え入れたい”と言う声がかかることもある」
と説明されている方が多いようです。引き抜きのようなものです。
実際そのような引き抜き話はあるのかと言いますと、業界全体ではよくある話です。
派遣エンジニアとして派遣先で働くうちに高評価が得られ、あまり外注業者には任せたくないようなコア業務を任せたいとなると、このような声かけを頂けることが多いです。
引き抜き、と言うとちょっと人聞きが悪い感じがしますが、派遣会社側としてそれをOKとしているケースと、そうでないケースがあります。
- 派遣会社として引き抜き(転籍)をOKとしている場合、想定される年収のいくらかを料金としてもらうことでWin-Winにしているケース。
- 派遣会社としては引き抜き(転籍)をOKしておらず、無理に引き抜くと会社間の関係決裂に発展しかねないケース。
フォーラムエンジニアリングが面接の場で「派遣先のメーカーから声が掛かるよ」と言っているのだとすれば、公にOKしているためパターン1とみて良いでしょう。
ただし、どうも派遣先に転職したと言うアンケート回答が相当に少ないのが気になります。
1年間にどの程度の人数が派遣先から声がかかり、転職が実現しているのかちょっと疑問です。
なお、フォーラムエンジニアリングの他にも、アウトソーシングテクノロジーやアルトナー、VSNといったエンジニア派遣会社も、
紹介料としてサービス料金を頂くことで引き抜きしても良いと言うサービスをやっています。
フォーラムエンジニアリングを退職したい人へのアドバイス
あなたがフォーラムエンジニアリングを退職したい理由に近い方のコメントはありましたでしょうか。
冒頭の「フォーラムエンジニアリングを退職したいと思う3つの理由」でもお伝えした通り、フォーラムエンジニアリングの元社員の方が退職を考えた理由としては「給料が低い」と言うことが挙げられます。
また、実際に景気がいいことから転職活動が上手くいきそうだと言うことを察知して、見事成功したと言うケースも多々あります。
もし転職してもいいなと思われるのであれば、実のところ今は転職には悪くないタイミングです。

世間では2020年に入り景況感の悪化が叫ばれていますが、直近数ヶ月での職種別の求人倍率を見てみると「技術系・エンジニア」の求人倍率は高倍率のままなのです。
上記の表を見ると右表最上段の「全体」は1.65倍に留まりますが、技術系は電気・機械系は2.65倍、IT系は6.64倍と圧倒的な差があることが分かります。
- 募集数が多い割に、転職希望者が不足している。
- 過去に採用できていたレベル・経験のあるエンジニアが採用できないため、選考ハードルを大きく下げている。
- 採用人数を増加させるために、前職より良い給与を提示するような方針をとっている。
既に転職・退職を考えている機電系エンジニアの方へ
既にエンジニアとして転職を検討中であれば、先に注意してほしいことがあります。
それは、「CMやWeb広告でよく知られた大手転職エージェントに登録してはいけない」ということです。
某R社やD社など本当に知名度が高く信用できそうに思いますよね。しかし大手エージェントにサポート登録しても、エンジニアであるあなたの転職相談を担当してくれるのは、なぜか文系出身・エンジニア未経験のアドバイザーが大半なのです。
今あなたが担当している職務や悩みは、文系出身でエンジニアの仕事に詳しくない人に伝わるでしょうか?答えはNOです。
話し上手なアドバイザーにマッチしてるか分からない転職案件を紹介され、「こんなものか」と感じながら後に引けずに転職活動を進めてしまう、、、のがオチです。
ですので、今すぐ転職活動を始めるつもりなのであれば、エンジニアやメーカー転職を専門とするエージェントを選んでください。あるいは、大手エージェントの中でも”職種ごとにアドバイザーが分担されているエージェント”でも良いでしょう。
▼機電系エンジニア&製造業の転職に詳しいエージェント例
・メイテックネクスト
・タイズ
・JACリクルートメント
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『メイテックネクスト』製造業・メーカーへの転職を専門

- 製造業・メーカー企業への転職サポートが専門
- 機械電気・組み込み分野の求人案件は特に強い。総合型エージェントが注力できていない中小規模のベンダーもカバーしている。
- 大手エージェントと比較して、親身で丁寧なアドバイザーが多い。求職者の転職活動ペースを尊重してくれる傾向。