ITエンジニア専門の転職エージェントとして有名な「レバテックキャリア」ですが、せっかく登録したのにサポート対応を断られたり、そもそも何も連絡がこないということが、実は時々あります。
実際に登録した側からしたら「期待させるようなPR広告だったから登録したのに」と、正直言って肩透かしを食らってしまいますよね。
- レバテックキャリアにサポートを断られる理由とは?
- レバテックキャリア以外なら、どの転職エージェントに頼るべきか?
この記事では上記2点について解説していきます。
レバテックキャリア 公式サイト:
なお、レバテックキャリアに関するサービスの特徴と総評、競合サービスとの比較については『レバテックキャリアの評判|口コミからメリット・デメリットを検証』のページにて詳しく解説しています。


簡単に結論を言ってしまうと、レバテックキャリアに断られる理由としては「スキルや経験が不足している」というパターンが最も多いです。
レバテックキャリアは実務経験を積んだエンジニア職の方をサポート対象としており、転職によってステップアップや年収アップを達成したい方のための求人案件が多いエージェントなのです。
サポートデスクや保守監視と言った補助レベルの業務しか経験がない方や、まだ1〜2年程度の実務経験しかないという方であれば、『レバテックルーキー』や『マイナビITエージェント』に頼った方が良いでしょう。
どちらも若手エンジニアや未経験者に親切なエージェントですので、一度検討してみてくださいね。
レバテックキャリアに断られるってどういう状況?
レバテックキャリアに登録したのにサポートを断られたと仰る方には、下記のお断りメールが届いているです。
—
お世話になっております。
レバレジーズ株式会社エントリーチームでございます。
この度は、弊社サービスにご登録いただき誠にありがとうございました。
ご希望のご契約形態に関しまして、誠に恐れながら現在弊社でお取り扱いのある正社員求人からではご希望にマッチするお仕事のご提案が難しい状況でございます。
弊社力不足により、ご迷惑をおかけいたしまして誠に申し訳ございません。〇〇様が至らなかったことではなく、
弊社の求人の保有が少なくご提案出来なかったことが、要因でございます。
誠に申し訳ございません。
—
「ご希望のご契約形態」と書かれているあたり、登録時の希望絞り込みが強すぎたのもあるのかも知れません。
また、文末にはこの一文があります。
”〇〇様が至らなかったことではなく、弊社の求人の保有が少なくご提案出来なかったことが、要因でございます。”
気遣いとしてはありがたいですが、求人案件が出てくるまで気長に付き合ってくれるほど猶予はくれないのが悲しいところですね…。
お断りメールが来ていない人もいる
そもそもこのようなメールが届いていないという方もおり、「今は求人案件がないだけで、登録したのだからきっとそのうち連絡くるだろう」と気長に考えている方もいました。
しかし、コロナ禍を経て更にエンジニアの求人倍率は高まっているので、基本的にはすぐ連絡してくるだろうと考えられます。
それではサポートを断られる本当の理由はなんなのでしょうか?
人材業界に長くいた経験から、考えられる理由と対処法を説明します。
レバテックキャリアに断られた際に考えられる理由
レバテックキャリアに転職サポートを断られてしまう理由は、主に下記の6点のうちのどれかであると考えられます。
- エンジニア経験がない(未経験・第二新卒)
- 希望エリアが狭い
- 希望職種と経験がマッチしていない
- 数ヶ月単位で転職を繰り返している
- 離職期間やブランクが長すぎる
- IT以外の職種を希望している
それぞれ見ていきましょう。
「大体理由は分かったので、今後どうすべきか知りたい」という方は、ページ下部の【レバテックキャリアに断られた際の対処法】まで飛ばしてOKです。
理由① エンジニア経験がない(未経験・第二新卒)
レバテックキャリアは主に、エンジニア職の方がステップアップのための転職をするためのエージェントです。
なので、下の属性に当てはまる方は全員対象外で断られると思ったほうが良いです。
- 社会人としての経験はあり、キャリアチェンジしてエンジニアを目指したい人
- 第二新卒でエンジニアとして就職したい人(文系・理系問わず)
- フリーター・ニートからエンジニアとして就職したい人
これはもう、大前提ですから仕方ないです。
諦めて別の手段を探しましょう。
「エンジニア経験がない人」がエンジニアになるには?
では別の手段として何をすればいいの?と言えば、これからエンジニアになりたいという方には以下の3つのプランがあります。
- キャリアチェンジ希望者を対応してくれる転職エージェントに登録し直す
- 第二新卒・フリーターの就職サポートをしているエージェントに登録し直す
- 「エンジニアスクール」に通ってスキルを習得し、さらにスクール経由での就職・転職サポートをしてもらう
例えば、既に社会人経験がある方であれば「リクルートエージェント」が未経験OK案件を多く保有しています。
3年以内の転職、かつ首都圏・大阪エリアでエンジニアに転職したいという方には、第二新卒を始めとする若手専門のエージェントである「就職Shop」がお勧めです。
さらに第3の手段としては、そもそも未経験なので「プログラミングスクールに通う」というのもオススメのプランです。
およそ2〜3ヶ月程度、集中的にITエンジニアとしてのスキルを座学と実践形式で学び、初級者としての経験を得てから就職するというものです。
スクール側のビジネスとしても「初級レベルまで育成した人を企業に紹介する」ことにより、企業からサービス料金をもらって運営しています。
なので、育成だけでなく「就職サポート」も熱が入っていることが殆どです。
当然、求人案件も多く保有しています。
理由② 転職できる希望エリアが狭い
レバテックはIT専門のエージェントなのだから、地元の山形県のIT案件もあるかなと思って登録したのですが断られてしまいました。
残念ですが、レバテックキャリアがITエンジニア専門のエージェントだといっても、エリアの希望に答えられないことがあります。
そもそもITエンジニアの需要のほぼ大多数が、東京・大阪・名古屋、それに福岡に集中しています。
もちろん、全国どこでもユーザー企業の社内SEの需要はありますから募集がゼロということはないです。
ですが、果たしてそのごく少数の求人案件を獲得するために、レバテックキャリアが拠点を立て営業マンを配置するかというと別問題です。
大手エージェントとまでは言えないレバテックキャリアには、費用対効果の面で採算が悪く難しいということなのでしょう。
「地元に帰りたいエンジニア」がUターン転職するには?
ITエンジニアの求人募集が少ないエリアへUターン転職したいのであれば、以下の2つの方法が考えられます。
- 全国各地に拠点・サービス体制を持つ大手転職エージェントで転職活動を行う
- ハローワークや地域の求人媒体(フリーペーパー)等も調べてみる
特に大手エージェントということであれば、「リクルートエージェント」か「doda」の二択ではないでしょうか。
この2つであれば全国に10箇所前後の拠点を持っているので、ほぼ満遍なく全国の案件を網羅しています。
また、本来一度はキャリアと希望を明確に知ってもらうためのカウンセリングを受けに行くべきですが、電話面談も可能です。
理由③ 希望職種と経験がマッチしていない
たとえITエンジニアの経験があったとしても、希望職種と経験が明らかにマッチしていないと判断された場合、レバテックキャリアに断られる可能性は高まるでしょう。
このパターンに当てはまる登録者の方は、「求人倍率が高くて売り手市場だから、自分の経験とマッチしていなくてもワンチャン拾ってもらえるんじゃないか!?」という考え方の傾向があります。
確かにそのような考え方もアリではあるのですが、レバテックキャリアのアドバイザーとしてもわざわざサポートする時間がもったいないと考えそうです。
転職は基本的に自分の経験を活かすものですので、親和性のある職種を選択して登録するようにしましょう。
理由④ 数ヶ月単位で転職を繰り返している
IT/Web業界では、他の業界に比べれば転職回数が多くなる傾向があります。
企業としてもスキルや経験がマッチしていて筋が通った転職理由なのであれば、転職回数がネガティブに受け止められることはそれほどありません。
とはいえ、数ヶ月スパンで転職を繰り返しているような人だと、「職場に不満を持ちやすいタイプなんじゃないか?」「教育工数がムダになるんじゃないか?」と思われやすいです。
レバテックキャリアとしても短期離職の懸念がある登録者を大事なクライアントには紹介しづらく、結果としてサポートを断られてしまう可能性はあると思われます。
まずは現在の勤め先で最低1~2年程度は就業して、社員として戦力になることを示す必要があるでしょう。
理由⑤ 離職期間やブランクが長すぎる
ITエンジニアは離職期間やブランクがあっても、人で不足な企業が多いので比較的すぐに採用されやすい職種です。
しかし、ITエンジニアで離職期間があっても再就職が決まりやすいのは、業務を通してスキル・実績を積んでいる人であり、要は数ヶ月のキャッチアップで済むような方です。
レバテックキャリアはエンジニア経験者の紹介を専門とする転職エージェントですので、「スキル・実績がない上にブランクが長い」という場合は断られてしまう可能性が高くなるでしょう。
理由⑥ IT以外の職種を希望している
次はITエンジニアをやりたくないけど、元がITエンジニアだからレバテックキャリアに登録したという方がときどきいます。
そういう考え方もあるでしょうけど、レバテックキャリアは「ITエンジニアとして転職する方」のための転職エージェントですので断られる可能性は高いです。
営業やサービス業などを目指したい場合には、別の転職エージェントを利用するようにしましょう。
エンジニア専門の転職エージェントを分野別で紹介
エージェントによって、サポートしてくれる「技術分野」や「レベル」が異なります。
例えば、IT系と製造系のエンジニアでは、使うべき転職エージェントが異なるということです。
また、経験者向けなのか、それとも第二新卒やエンジニア未経験者を対象としているかもエージェントによって異なります。
レバテックキャリアを断られる要因は、「レバテックキャリアが求めるレベルでの経験が少ないから」「対応エリア外だから」の二つの理由が考えられるので、これを加味して二つのエージェントを紹介します。
ITエンジニア専門の転職エージェント(業務系・Web系・ITインフラ等)
ITエンジニアの皆さんは、
「マイナビITエージェント」
「メイテックネクストIT」
上記の2サービスに登録すると良いでしょう。
まず第一に登録すべきエージェントは「マイナビITエージェント」です。

マイナビITエージェントは、ITエンジニア実務経験者であれば、業務系・Web系・ITインフラと言った分野や工程を問わず、幅広く対応できる優秀なエージェントです。
IT分野の皆さんは、まず第一選択としてマイナビITエージェントは登録するということで問題ないでしょう。
次に、「メイテックネクスト」を紹介します。

メイテックネクストは「メーカー企業ならば、ピカイチの情報量とサポート実績がある」という特徴的な強みがあります。
メーカーと聞くと、情シスや社内SEを思い浮かべがちですが、ちょっと違います。
ソフトウェアファーストのモノづくりへと時代が変わってきたことで、メーカー企業はSIerへの外注依存から脱却し、ソフト開発やインフラ整備を内製に切り替えようと本腰を入れているのです。
そのため、製品開発プロセスにAIやRPAを導入して効率化するとか、製品のネットワーク機能の開発や、製品と連携するスマホアプリやプラットフォームの開発をすると言った求人募集が激増しているのです。
メーカーはIT企業と異なり、地方に開発拠点がある企業も存在します。つまり、地元に近い地域へのUターン転職が叶う可能性もあるということですね。
一手間を惜しまず登録して、電話・オンラインでの面談を一度は行っておきましょう。
エージェントによって、取引している企業や太いパイプがある企業が異なるため、お互い違った求人やキャリアの考え方を出してきて面白いと思います。
仮に転職しないとしても、皆さんがこれから働いていく上で有益な情報が得られることでしょう。
IT系専門エージェント①「マイナビIT AGENT」

- IT・Web業界のエンジニアを専門とする転職エージェント
- 技術トレンドの変化を早期にキャッチしており、的確なキャリアアドバイスが得られる
- 「大手からスタートアップ」「SierからWeb」「派遣・SESから正社員」と言った、キャリアチェンジでのサポート実績が豊富
※マイナビIT AGENTは求人企業の性質上、関東・関西・名古屋といった都市部での転職サポートを専門としています。
IT系専門エージェント②「メイテックネクスト」

- 古くから全国のメーカー企業との付き合いが強固(親会社が製造系エンジニア派遣の最大手企業のため)
- 近年、製品のIoT化やDX推進によってIT業務を内製化するメーカーが増え、中途求人も増加
- 親身で丁寧な対応のアドバイザーが多く、あまり転職を急かさないスタンス