今回は、今まさに自動運転車両開発のエンジニアとして働いている市村さんにお話を伺いました!市村さん、お願いします。
平さんお久しぶりです。今日はよろしくお願いします。
自動運転・ADAS分野では通算10年の組み込みエンジニアとしての経験を積んできました。前半5年はカメラの認識ソフト開発、転職して後半5年は車両側の自動制御を担当しています。
それと、技術職の中途採用における一次面接担当を務めています。
今まさに旬の技術である自動運転・ADAS分野。
「100年に一度の大変革期」と言われている自動車業界、ニュースでも自動運動かEVの話題を聞かない日はありません。
何を隠そう、私も今はあるメーカーの運転支援機能を搭載した車に乗っています。高速をよく使う身としてはACC機能(アダプティブクルーズコントロール)に助けられております。。
<2019年2月:最新情報>
2月は、転職活動を開始するには最高のタイミングです。多くの企業が4月に向けた募集を開始し、この時期にしか出てこない貴重な求人もあります。
一方で2月からは転職市場の繁忙期に入り、多くの求職者が動き始め、人気の求人には応募が殺到します。良い求人を確実に手に入れるには、可能な限り早いタイミングで転職活動を開始すべきです。
そのため、以下の簡単なステップで早めに転職を開始しましょう。
- このページを見ながら、複数の転職サイト(『リクルートエージェント』『メイテックネクスト』『doda』など)に登録する
- それぞれのエージェントから連絡が来たら、面談または電話で簡単に状況を伝えアドバイスをもらう
- 一番相性の良さそうな担当者だったところで、本格的にサポートを受ける
※2月は全体的に求職者数が増えるため、転職エージェントの担当者は、より多くの人のサポートを行います。登録後、転職エージェントからの連絡に応じることが重要です。そうすることで、優先的に良い求人を紹介してもらえる可能性が劇的に上がり、転職活動を円滑に進められるでしょう。
そもそも自動運転・ADASとは何か?
ADASというのは簡単に言えば「運転手の運転を支援する機能」ですね。今売られている車に積まれている自動ブレーキやクルーズコントロールといった機能は、ADAS=運転支援機能に当てはまります。
世の中では自動運転という言葉がひっきりなしに飛び交っていますが、「自動運転機能」と「ADAS(運転支援機能)」をひっくるめて自動運転と呼ばれている節があります。
延長線上のようで結構違うんですが、単に転職の検討材料として情報を得るだけなら一緒くたでOKです。
今現在最も進んでいる機能を積んでいるのは、昨年アウディから発売されたA8という最新モデル。自動運転・ADASのレベルでいうと「レベル3・条件付き自動運転」に該当し、多くの市販車が支援機能である「レベル1〜2」の中、一歩先を行っています。

アウディの場合は、ドイツという国自身が法規制面の認可をダッシュで出した節ありましたからね。一番乗りが欲しかったんでしょう。
自動運転・ADAS分野はどこのメーカーが開発している?

自動運転・ADAS分野の技術開発は、自動車メーカー、及びそれを支える自動車部品メーカーの両方で行われています。
さらに、日本国内・海外問わず、これまで自動車業界の製品自体作ってこなかった全然違う業界のメーカーまでもが参入して来ています。
自動運転・ADAS分野の技術というのは大きく分けると
自動車の周りで人・車をはじめとする障害物がないか?を認識するためのセンサー技術と、
その認識した情報をもとにして車をどう自動制御するかを判断・制御するための走行制御技術に分かれます。
異分野のメーカーが参入して来ているのは「センサー」側の方でして、
例えばデジタルカメラメーカーが自動車用に技術を転用するとか、
複合機(プリンター)メーカーがスキャナー技術を自動車用として長距離スキャンできるよう転用して参入すると言ったことが起きています。
ですが、プレゼンしてる間に何だか面白くなって来ちゃって、裏側でこっそり「引き抜き転職」させてもらったんです。
それで少しの間は画像認識をやっていましたが、1年ほどで自動ブレーキシステムの車両制御ソフト開発に移動して今に至ります。
自動運転・ADAS分野の研究開発をしている完成車メーカー
トヨタ自動車、日産自動車、本田技研工業、SUBARU、マツダ、スズキ、ダイハツ、その他海外メーカー多数。
自動運転・ADAS分野の研究開発をしている自動車部品メーカー
デンソー、アイシン精機、日立オートモーティブシステムズ、ソニー、パナソニック、パイオニア、三菱電機、ボッシュ、コンチネンタル、ヴァレオ、オートリブ、TIなどなど。。
自動運転・ADASはどの分野の仕事がある?
自動運転・ADAS技術で特に多いのは組み込みソフト分野の仕事です。その次に電気電子分野ですが、こちらもかなりの規模です。
機械系についても仕事自体はありますが、例えばセンサーの筐体部品やカメラのレンズ構成といったところが業務の中心ですので、かなり少ない割合です。
自動運転・ADASメーカーでの組み込みエンジニアの仕事内容

センサーと車両制御に分けて説明します。
センサーの組み込みソフト開発業務の一例
- カメラの露光制御ソフト、AF制御ソフト開発
- カメラの画像認識ソフト開発(標識認識、人の認識など)、AIディープラーニング技術開発
- ミリ波レーダーのドライバー周りのファームウェア開発
- ソナー(超音波センサー)の物体認識ソフト開発
- 各種センサーで取得した認識データの評価解析、評価ツール開発
車両制御における組み込みソフト開発業務の一例
- 自動ブレーキシステムの作動判定ソフト開発
- レーンキープアシストシステムのステアリング自動制御ソフト開発、車両ごとのパラメータ調整
- 自動駐車システムのアクセル・ブレーキ制御ソフト開発
自動運転・ADASメーカーでの電気電子エンジニアの仕事内容
- カメラ、ミリ波レーダー、LIDAR、ソナーの基板回路設計、評価検証
- 車両の走行制御用ECUの基板回路設計、評価検証
自動運転・ADASメーカーへの転職について
物凄い勢いで技術進歩しているイメージを持たれるかもしれませんが、投入している人員・コストリソースの割には日進月歩な状態なんですよ。
自動運動・ADAS分野の転職事情としては、応募者<募集数というのが実情です。
特に自動運転・ADAS事業をやっていうる自動車部品メーカー(サプライヤ)においては、
「(お客さんである)完成車メーカーがうち以上に強力な採用をしていて、どうしても応募者がそちらに流れてしまう。」という嘆きの声が聞かれます。
ニュースでは2020年に高速道路での自動運転がスタート、2023年からは一般道でも、とトヨタ自動車が公表した技術ロードマップがよく取り上げられていますが、本当に始まりにすぎないです。
一般社会に浸透して「自動運転が当たり前」となるには、普及モデルであるプリウスやフィット、はたまた軽自動車までが、ごくごく安い値段で購入できるようにならないといけません。
そこに至るまでは、この開発競争や採用強化は続いていくものと想定されます。
自動運転・ADASメーカーへの転職は未経験者でも可能?
こういう仕事は派遣エンジニア始めとした外注さんや若手の方にも任せやすい、まあ言ってしまえば人海戦術の仕事です。
実際、派遣エンジニアの方や請負業者さんが僕の勤め先にも沢山いますよ。エンジニア派遣会社の新入社員の方も結構受け入れてますね。
メーカー企業の中途採用というのは基本的に即戦力の採用で、異業界からの転職者でも数ヶ月で強い戦力になるのが見込んでの採用が殆どです。また、この先の将来も長く活躍してくれることを見越しての採用です。
それでも業務量は増えるばかりなので、派遣エンジニアも多く関わっています。
エンジニア派遣会社各社の採用ページを見ると「若手社員へのインタビュー」がよく掲載されていますが、やはり自動運転分野で働いていると書いている記事が目立ちます。
もし技術職が未経験だけど将来性ある技術を身に付けたいということであれば、
技術研修がちゃんと整備されているエンジニア派遣会社からスタートするのが近道でしょう。
ぜひ、一緒に「未来の新しい社会づくり」をやって行きましょう!
エンジニア個人個人にあった転職先の探し方

特に転職が初めて〜2回目までの場合、なるべく効率よく、失敗のない転職活動を進めるためにも「転職エージェント」の活用をお薦めします。
あなたのエンジニアとしての経験年数、携わっていた製品、どんなチーム体制の中でどんなポジションで仕事をしていたのか?などなど、
募集をかけている企業側としても
「これはマスト条件として経験していて欲しい」
「これは出来ればレベルでOK、もしくは不要」
と言う採用フィルターがいくつも設けられています。
この条件は求職者が見れる「求人票」にはほぼ掲載されていません。
面接になっても、面接官の口からはいちいち明らかにされないでしょう。
もう少し言うと、正直、
せっかく時間をかけて書いた履歴書を、見込みのない企業に送って落とされることほど、面倒で悔しいことはないです。
(新卒の就活を思い出してください。履歴書何枚書きましたか?)
「転職エージェント」はこう言う各企業の細かい求人情報を把握しており、
「見込みのある企業=自分とマッチしている企業」を候補として挙げてくれると言う役割をしています。
<2019年2月:最新情報>
2月は、転職活動を開始するには最高のタイミングです。多くの企業が4月に向けた募集を開始し、この時期にしか出てこない貴重な求人もあります。
一方で2月からは転職市場の繁忙期に入り、多くの求職者が動き始め、人気の求人には応募が殺到します。良い求人を確実に手に入れるには、可能な限り早いタイミングで転職活動を開始すべきです。
そのため、以下の簡単なステップで早めに転職を開始しましょう。
- このページを見ながら、複数の転職サイト(『リクルートエージェント』『メイテックネクスト』『doda』など)に登録する
- それぞれのエージェントから連絡が来たら、面談または電話で簡単に状況を伝えアドバイスをもらう
- 一番相性の良さそうな担当者だったところで、本格的にサポートを受ける
※2月は全体的に求職者数が増えるため、転職エージェントの担当者は、より多くの人のサポートを行います。登録後、転職エージェントからの連絡に応じることが重要です。そうすることで、優先的に良い求人を紹介してもらえる可能性が劇的に上がり、転職活動を円滑に進められるでしょう。