今回はユニークな転職を達成してエンジニアとして活躍中の田口さんのエピソードを聞かせてもらいます。
田口さんがユニークなのは、既にある程度のキャリアを重ねた20代後半、しかも29歳というギリギリの年齢で、未経験からのエンジニア転職を成功させたという点です。
田口さん、よろしくお願いします!
今日はよろしくお願いします!
管理人の私自身はキャリアアドバイザーをしていると言っても、相談を受けているのは既にエンジニアとして働いている方が多いです。
しかし確かに、
20代後半になってからエンジニア職への転身を考えられる方
というのは実際にいらっしゃるとよく聞きます。
それが27歳〜29歳くらいの本当にギリギリのところにきて思い立つというのは、今までの自分の働き方を振り返った瞬間、
「何か成し遂げたと言えるか?」「これをあと30年もやっていける?」
という疑問に駆られてしまう30歳を目前とした焦りの心境からなのでしょう。
先に言っておくと、かなり背中を押し気味なインタビューになりました!そのつもりでお読み下さいね。
<2020年9-10月:最新情報>
9-10月にかけては、転職活動を開始する穴場かつ絶好のタイミングです。
なぜなら、7月の賞与(ボーナス)支給後に退職しようとした人の多くは、業務の引き継ぎの都合で「半期の区切れである9月末」で退職することになるからです。
この9月末退職者の穴埋め求人が出ているのが、まさに9〜10月という時期です。
また、昨今ではコロナ禍による業績不振から全国的に求人倍率が下がっていると報じられています。
しかし、実のところエンジニアと言う職種だけはほとんど影響を受けておらず、転職しやすい状況が続いています。(各企業がリモートワークのシステム導入を大急ぎで行っているため、猛烈なエンジニア不足なのです。)
*専門職であるエンジニアの求人は「エンジニア専門の転職サイト」に多く集まりますので、まずは無料登録の上、専任のアドバイザーから「転職すべきかどうか?」のカウンセリングを受けてみると良いでしょう。
エンジニア専門の転職エージェント一例:メイテックネクスト(公式サイトへ)
20代後半、しかも29歳の未経験でプログラマというエンジニア職を目指すまでの経歴とその理由とは?
新卒入社でフリーペーパーの広告営業を4年半、転職してオフィスビルや商業施設のセキュリティ機器の保守メンテナンスを2年半やりました。その後にまた転職してエンジニア職に就きました。
新卒の就職活動では、元々人と関わることが好きだったことや、
「成果主義」という言葉に惹かれて、就活では営業職としての道しか考えていなかったんです。
あまりチームプレーというものに魅力を感じなくて、当時は自分の力で、努力で栄光を勝ち取るんだ!くらいのつもりでいました。
最初の2年くらいは覚えることも多いし色んな人と関わること自体楽しかったんですけど、結局ずっと同じことの繰り返しで、、
先輩も上司もそんな感じだったし、仕事終わってからも特に自己研鑽とかなくダラダラ過ごして、
「俺の人生こんなんで良いのかな」って思い始めちゃったんです。
(以下、田口さん)でも、やっぱ大学は理系出身なので、大学時代の同期の話を聞いていると成長していってる感が凄いんですよね。
仕事内容もどんどん変わりますし、当時一番の転機になったのは、
友人から「後輩の指導担当をしている」っていう話を聞かされたときでしたね。
僕自身は営業として個人プレーで売り上げどんどん上げてこいの世界だったので、後輩のマネジメントや指導をするっていう概念がなかったんですよ。
当時、フリーペーパーに広告出してくれてた自分のお客さんが、ビルセキュリティの機器保守メンテナンスやってる会社にいて、身の上話を話す中でトントンと進んで行きました。
ただ、ちょっと想像してたのと違ったなっていうのは、どこまでいっても保守なんですよね。自分の手で何か生み出してるわけじゃない。
機械触るのは楽しいんですけど、ルーチンワークすぎて工夫の余地がないと言うか。。
それで今度こそ「自分のやりたいことが明確にわかった!」と思って、2年半務めた29歳で本格的にエンジニアとしての転職を始めたんです。
20代後半、しかも29歳の未経験でプログラマを始めとするエンジニア職になれる企業はあるのか?
田口さんは20代後半のラストである29歳で、実質上、未経験という立場からエンジニア職になるための転職活動をスタートさせました。
情報系出身でC、Javaらへんには少し理解があったことからプログラマー志望で転職活動をしたそうです。
前回はツテで転職して想像と違ったわけですし、何より29歳と言う年齢的な不安から絶対失敗できないと思ってそうしました。
29歳の未経験でもチャンス自体はあった。
(以下、田口さん)エージェントのアドバイザーには、最初から目一杯の熱意を伝えました。
先ほども言いましたが、年齢的に最後のチャレンジと思って、
骨を埋めるつもりでやります!くらいは言いましたね。
とにかく本気度を伝えなきゃと思ったんです。
アドバイザーが言うには、
- メーカー企業や、その下請けであるエンジニアリング企業への転職はほぼ不可能。
- エンジニア派遣会社の正社員プログラマーとしてならば、「新しいことを吸収する伸び代」と「派遣エンジニアとして客先に行って気に入られそうか」の2点が評価されれば中途入社できる可能性がある。
- それでも、未経験からエンジニア職に転職するのに、29歳という年齢が高いのは事実。
とのことで、とにかくチャンスがあるならとエンジニア派遣会社を合計5社応募しました。
働きながらの転職活動だったので、履歴書1枚提出するだけで、アドバイザーがPRシートを作成して全て代理で応募してくれたのは本当に助かりました。
面接では「なんでエンジニアになりたいのか?どの程度の熱量なのか?」と言う点と、
「これまでにチームで何かを努力した経験はあるか?」と言う点を主に聞かれ、
要所要所でPRをするよう心がけて話しました。
20代後半、しかも29歳の未経験でエンジニア職として転職できたポイントとは?
転職から3年経過した今、29歳の未経験から転職に成功したポイントはなんだったと思いますか?
もう少し突っ込んで言うならば、やはり遠回りして今更未経験のくせにエンジニアになりたいとか言い出してるので、
採用する相手側からしたら、
「ちゃんと続くのか?興味本位じゃないか?」と言う疑問を持たれていたと思うんです。
なので、
- エンジニア職になれれば、これまでの仕事のどんな不満点が解消されるのか?
- なぜエンジニア職になれれば「やりがい」を感じられるのか?
- つまり、自分をどう言う性格だと考えているのか?
こう言うことをあらかじめ自分と向き合って整理して、話せるように練習をしておいたのが良かったと思います。
熱意があってもしどろもどろでは「やっぱ興味本位でしょ」って思われても仕方ないですよね。
話すことは原稿に書き起こして、風呂入りながらソラで言えるように暗記しましたよ。笑
20代後半の未経験であっても大学でプログラミングを学んでいて良かった。
あともう一つ、大事だったかもと思う点として、
大学時代にプログラミングを最後にしたのが卒業研究の時ですけど、未経験からエンジニア職に採用されるにあたって、
「基礎は一度学んだことがあるから、技術トレーニングで思い出すのは多少早いだろう。」
と思われた節があります。
実際入社後の3ヶ月間は若い子たちに混ざって技術トレーニングを受講したんですけど、意外とスッと思い出すことができました。
トレーニング内容自体が体系的なカリキュラムになっていましたし、
給料もらいながら毎日みっちり8時間勉強してると大学時代より理解も早かったくらいですね。
30代に入った今、成長できた?後悔してない?
前職のメンテナンス業務と、今やっている製品の開発・設計業務とは、やっぱり全く違う仕事でした。日々勉強と試行錯誤があって、新しい発見があるたびに喜びを感じます。
派遣先についても、どうもちょっとだけ地域面を考慮して貰えたみたいです。付き合っていた彼女と遠距離にならずに済んだのは、思いがけない優しさでした。
29歳・未経験でエンジニア職に転職するまとめ
正直言うと、管理人のたいらが派遣エンジニアとして働いていた派遣会社では、
29歳のエンジニア未経験から中途入社してくる人がいると言う話は聞いたことがありませんでした。
ですので私としては、
- エンジニア需要の高まりとともに経験者が本当に採用しにくい
からこその体験談だなと言う感想を持ちました。
この背景・理由には「デジタルトランスフォーメーション(DX)」と呼ばれる「働き方改革・業務の効率化をIT技術で解決する」と言う社会的な変化があります。
普通に生活しているだけでは気がつきにくいですが、DXは「第4次産業革命」とすら呼ばれるとてつもなく大きな社会的構造の変化です。
コロナの影響によってリモートワークや業務効率化を否応なしに迫られた各企業が、IT企業各社に殺到しており、結果として「エンジニア不足」がさらに加速してしまっているのです。
未経験からエンジニアに転職する場合には、いきなり転職サイト・エージェントで転職活動をスタートしてしまうと損になることもしばしばあります。
未経験からのエンジニアに転職には「プログラミングスクール」に通い、そのプログラミングスクールの転職サポートチームに相談・紹介してもらうのが最も近道で損がないです。
ほとんどのプログラミングスクールが無料相談会を実施していますので、ぜひ以下の記事も参考にして新しい一歩を踏み出してみてくださいね!
