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自動車業界で「研究開発職」にピンポイントで転職することは可能?

田牧
田牧
こんにちは、エンジニア向けのキャリアアドバイザーを務めている管理人の田牧です。

日本の自動車業界は多くの方がご存知の通り、ピラミッド構造をしていると言われます。

このため、下請けとなる部品メーカーの技術者の中には、顧客からのプレッシャーに堪えかねて「研究開発部門に異動したい」と考える方が時々おられます。

実際に自動車業界で研究開発職にピンポイントで転職できるかどうかを考えます。

転職活動をするのであれば、CMで有名な大手エージェントは使ってはいけません。

ものづくり業界のメーカー企業に多くのパイプがあり、担当アドバイザーが技術知識豊富な点から「メイテックネクスト」にはぜひ相談するようにしてください。

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自動車業界で研究開発職へピンポイントで転職は可能か?

結論としては、研究開発職へのピンポイントでの転職はある程度は可能と言えます。

方法としては以下の2パターンです。

  1. 完成車メーカーor部品サプライヤのキャリア社員採用に応募する。中途入社後、研究開発部門を希望し配属される。
  2. エンジニア派遣会社に入社し、派遣エンジニアとして研究開発部門に就業する。

パターン1:メーカーのキャリア社員採用に応募し中途入社する。

現状、日本国内の完成車メーカー、部品サプライヤのキャリア社員採用サイト上では、

募集職種を「研究開発」「設計」「生産技術」等と細かく絞り込んで検索・応募することが可能です。

実際に調べてみると、単に「研究開発職」というだけでなくどんなテーマで募集をしているのか?必要条件は?と言ったところまで記載がなされています。

メーカーの正社員となると、即戦力もしくはベースとなる知識・経験を持っており、長期的には管理職としての働きも期待しての選考となります。

パターン2:エンジニア派遣会社に入社し、派遣社員として研究開発部門に就業する。

研究開発領域についてはコア技術なので一見社外には出さないように思えますが、

実のところエンジニア派遣に募集をかける研究開発部門は多数存在します。

特徴として、正社員での中途採用と比較するとハードルが低めになるケースが多いです。

研究開発職における正社員と派遣の違いとして、

任される業務・役割については、経験・スキルに応じて補助レベルのところからであったり、基本はPMではなくメンバーの一員としてというケースが多いです。

このため中途社員で入り込むよりも、派遣エンジニアの方が条件ハードルが下がるケースが圧倒的に多いです。

正社員で入社する場合は、学歴や前職での勤務先・立場なども条件フィルターにかけられることが多いため、

そこまでの自信が持てない、もしくは応募・面接を受けてみたけど不採用だったという場合には、エンジニア派遣からスタートする選択肢を加えてもいいでしょう。

 

メーカーへ入社したからと言って研究開発部門に配属されるかは未知数。

晴れてメーカー正社員として中途入社が成功したとしても、実際に研究開発部門に配属されるかは分かりません。

一応、メーカーのキャリア採用ページ上にはあたかも職種・テーマを選べるような書き方がされていますが、

実際に経歴書を送ってみると「研究開発ではなく製品設計でどう?」と言った返事がくることは頻繁にあります。

つまり、即戦力になりうる・ベースとなる知識や経験がある人ならば希望が通る、ということです。

応募者にとってあまり良くないケースとしては「配属部署は希望を考慮して入社後に決定。」というパターン。肩透かしもいいところです。

エンジニア派遣の方が研究開発職希望が通りやすい。(と、思われる。)

メイテック中途採用サイトよりメイテック中途採用サイトより

エンジニアの中途採用においては、メーカー企業よりエンジニア派遣会社の方が転職者が集まりにくいという背景から、

エンジニア派遣は転職希望者の「地域希望」「職種希望」「業界希望」と言った様々な条件を飲んでくれる可能性が非常に高いです。

研究開発職を希望する場合も同様で、数多ある派遣案件の中から研究開発部門のものをピックアップして通してくれる可能性はメーカー企業以上に高いです。

おそらく、複数のエンジニア派遣会社を同時に中途面接を受けて希望を話せば、その場である程度硬い約束をしてくれる派遣会社も出てくるでしょう。

なぜそんなに必死かと言えば、直近約3年ほどはどのメーカー企業も採用者数を増加させていることから転職市場ではエンジニア人材の取り合いが起きている現状であり、

更に多くの転職者は、同じ正社員だと知っていても希望は「メーカー正社員>派遣」だから、ということです。(隠すまでもない話で、当たり前のことです。)

リスクヘッジしながら研究開発職希望を叶えるなら、どちらも応募しておけば良い。

「研究開発職に転職する」という同じ希望を叶えるにせよ、より条件の良い方を選びたいと思うのは当たり前です。

なので、どちらもメーカーと派遣どちらも応募して面接を受けてみれば良いと思います。そう、内定をとってから考えれば良いです。

その場合、複数の企業に対してそれぞれに合わせた履歴書やPRシートを書いたり、面接日程を調整するのはかなり大変です。転職求人サイトの転職アドバイザーに相談して転職活動を進めると、面接日程決めや条件交渉を代行してくれるので本業に支障が出にくく、後悔や内定辞退時の後味の悪さを減らせるかと思います。

私のお勧めとしてはリクルートエージェントメイテックネクストの二つを登録しておくことです。

リクルートエージェント総合転職エージェントでメーカー企業&エンジニア派遣会社の取引社数が単純に多く、中途採用案件を膨大に持っています。

一方のメイテックネクストメーカー企業のエンジニア中途転職のみに特化したエージェントであり、中途エンジニアを転職成功させるためのプッシュ力に優れます。技術職の業務内容やスキルに詳しい分だけ違いが出てきます。

そもそも、自動車業界での「研究開発職」とは?

自動車業界に限らずではありますが、「研究開発職」というのは一般的に以下のような意味で言われることが多いです。

  • 次々世代製品のプロトタイプ(試作品)を作る仕事
  • 将来の製品に搭載される新しい技術、いわゆる要素技術を開発する仕事
  • 会社の新事業に関わる新しい技術開発や製品開発を行う仕事

つまり多くの場合、将来のことを研究したりプロトタイプを開発したりする仕事です。

自動車業界でも同様で、将来の新技術と呼ばれるような技術の研究開発を行う役割となります。

自動車業界の研究開発職(工程)のその先の仕事としては、

実際に車に搭載されること、市販されることを見越した正式な製品(量産品)を作り出す量産設計という担当(役割・工程)が存在します。

家電をはじめとする民生品では1年サイクルくらいで新しい製品が出てくるので、研究開発職と言ってもそこまで先の仕事ではない場合がありますが、

自動車は正式な製品づくりである量産設計工程でもおよそ3年スパン、つまり3年先に市販されることを見越してスケジュールを引いて仕事をしています。長いですよね。

となると自動車業界における研究開発職というのは、

更に先の5年〜10年くらい先を目指した仕事をやることになります。

それだけ先の時代に向けた仕事をするというのはまさに最先端の仕事をしているという感覚になります。

研究開発職では「研究テーマの基盤技術・知識を有する」ことがほぼ必須。

現在の自動車業界全体で注力テーマとなっているのは「自動運転」「電動化」「コネクティッド(IoT)」の3つの領域です。

募集要項まで見ていくと、多くの場合は「研究テーマの基盤技術・知識を有する」ことが条件となっており、一方で「自動車業界での経験の有無」についてはさほど言及されていません。

ですので例えば、

AI・機械学習・強化学習や、パワーエレクトロニクス、高周波回路、通信、データマイニング等のキーワードで大学時代に研究を行ってきていると、

それだけでもプラス要素として評価される可能性は十分にあります。

また、「テーマ」と一口に言っても課題ごとにPJTが複数並行して走るような形になっていることが殆どですので、将来的にはプロジェクトリーダーとして主体的に回していく素養が求められます。

なぜ研究開発職に転職したいと思うのか?

あくまで想像の域を出ませんが、

特に自動車業界での研究開発職と量産設計職において、もう少し仕事を担当する人側に着目すると以下の違いがあります。

自動車業界の研究開発職エンジニアとは、、、

  • 企業や部署にとって今後の飯のタネになる技術開発を行うため、今の市場より更に先を見越した独創性あるアイディア出しが必要。
  • 自分たちがビジネスで競合他社に置いて行かれないための理解・勉強の期間とも言える。
  • 役割上、顧客が「お、やるね!」と思うような技術を作り出す必要がある。(そういう技術じゃないと、安値で買い叩かれてしまって利益が出ない。)
  • 顧客から期待はされているものの、明確にデッドラインが引かれているというわけでもない。プレッシャーはあるが、量産設計ほどではない場合が多い。
  • 頑張ってきた仕事が製品化されるかどうかは分からない。何年も取り組んできた仕事が、数時間のプレゼンテーションで打ち砕かれ日の目を出ない場合も多々。(最近だと、マツダのスカイアクティブエンジンの開発エピソードなんかがそうかと。)

自動車業界の量産設計職エンジニアとは、、、

  • 顧客から提示される納期・コスト・要求性能全てを見ながら仕事をする。顧客というのは完成車メーカーだったり、上流工程の部品サプライヤだったり。
  • 顧客との打ち合わせが多い。ポジティブなミーティングもあれば、「なんで?」連発で解答に窮することもある。
  • 不具合・トラブルが発生すれば早急に解明する必要があり、突発で残業が深夜にまで及ぶケースもある。
  • それでも、確かに製品に繋がっている、消費者の手に渡って喜びを生み出しているという充実感。街で担当した車両が走っている日には見つめちゃう。
  • 更に、自分たちの仕事が売り上げを作り出しているのだという自負。

同じ製品・技術の延長線上であっても、人によって向き不向きがある。それが転職理由だったりする。

私の主観が大いに入ってきます。

自動車業界の研究開発職に転職したいと思う人は

  • ポジティブに言えば、将来の最先端技術に携わりたい、小人数でじっくり考えていくのが好き、人がまだやったことがないことをやりたい。
  • ネガティブに言えば、顧客からのプレッシャーから解放されたい、コスト・要求性能といったがんじがらめの中での仕事から逃れたい。

と言ったところでしょうか。

何にやりがいを感じるかという人それぞれの趣向性によって異なります。

製品が出来上がることに生きがいを感じる人や、社内外問わず沢山の人と作り上げることに喜びを感じられるタイプの人にとっては、製品設計はうってつけでしょう。

しかし、やはり苦手を感じる人もいるわけです。仕事の進め方の面でもマルチタスク思考や効率性がより求められますし。

自分の長所を活かせるところで働くことが、幸せへの近道であると私自身は思っています。

エンジニア個人個人にあった転職先の探し方

管理人
管理人
いざ転職活動を始めようと思っても、自分一人でハローワークや求人票を調べて、一人で比較して探すと言うことは無謀な作業です。

特に転職が初めて〜2回目までの場合、なるべく効率よく、失敗のない転職活動を進めるためにも「転職エージェント」の活用をお薦めします。

あなたのエンジニアとしての経験年数、携わっていた製品、どんなチーム体制の中でどんなポジションで仕事をしていたのか?などなど、

募集をかけている企業側としても

「これはマスト条件として経験していて欲しい」

「これは出来ればレベルでOK、もしくは不要」

と言う採用フィルターがいくつも設けられています。

この条件は求職者が見れる「求人票」にはほぼ掲載されていません。

面接になっても、面接官の口からはいちいち明らかにされないでしょう。

もう少し言うと、正直、

せっかく時間をかけて書いた履歴書を、見込みのない企業に送って落とされることほど、面倒で悔しいことはないです。

(新卒の就活を思い出してください。履歴書何枚書きましたか?)

「転職エージェント」はこう言う各企業の細かい求人情報を把握しており、

見込みのある企業=自分とマッチしている企業」を候補として挙げてくれると言う役割をしています。

管理人
管理人
転職を考えるエンジニアの方に向けて、私がおすすめする転職エージェントの情報や評判をまとめています。

ぜひ合わせてご覧ください。きっと転職活動の役に立つと思います。

是非皆さんが後悔の無いエンジニアライフを送れるよう、そして転職を達成することを願っています!