MENU
    電気電子系

    電気・電子系エンジニアからの転職先にはどんなところがある?(回路設計・検証評価)

    管理人
    管理人
    元・派遣エンジニアで、現在はエンジニア向けのキャリアアドバイザーをしています。運営の田牧です。[/chat

    ソフトやIT分野に押されがちな電気・電子分野ですが、ベテランさんの回路設計は職人芸とも言えるほどの奥深さが渋カッコイイですよね。

    電気・電子系のエンジニアといえば昔はアナログが主流でしたが、半導体の発展によってデジタルへとトレンドが移っていきました。

    ここ10年くらいを振り返ると、家電を始めとした省エネ製品の需要の高まりや、ハイブリッド車・新エネルギー活用といったブームが到来しています。

    これにより、「アナログ・デジタル」といった分け方をせず、シームレスな知識があるエンジニアが求められてきています。

    更に話題になりがちなAIやIoTといった分野が延びるにつれ、これまで以上に電気電子系エンジニアの活躍できるフィールドは広がってきています。

    電気電子系は学生の不人気学科となったことからエンジニア不足気味

    のっけから残念な話ではありますが、電気電子系は需要が高い割に不人気な分野です。

    電気電子系が不人気な理由
    • 大学生が電気電子系の学科を選ばず、ソフト系に流れてしまう。
    • ハード・ソフト両面学ぶような学科に通っていても、就職時にはソフト分野を志望してしまう。
    • 電気電子系の就職先である、国内の自動車業界や家電業界に魅力を感じられない。

    日本は製造業が強いと長く言われてきましたが、時代の移り変わりとともに「単にモノを作る」というだけでは競合他社に勝てない時代となりました。

    今やメーカーも、ソフトウェア・ITサービスを基準として製品づくりを行うことが主流なのです。

    デジタルネイティブ世代である学生〜20代の若手エンジニアにとっては、電気電子系よりIT分野に将来性を感じるのは無理もない話です。

    また、大学の電気系学科はカリキュラムの多くで「プログラミング基礎」を履修しており、機械系や化学系と比べてIT系の職種に流れやすいという背景もありますよね。

    電子回路の挙動は目に見えず、製品内部に組み込まれるためイメージしにくい

    電気電子系の仕事では、最終的には回路基板(ボード)が出来上がり、モノとして目にみえるカタチにはなります。

    ですが、作ってる最中は挙動のイメージが湧きにくい部分があります。

    特に就職した手の若手の間は、イメージのしづらさが顕著でしょう。

    そして、一人前の回路設計者としてスキルを習得するにしても、他分野と比べて時間がかかる分野です。

    恐らくソフト系に転向する人の一部は、単に電気電子の知識の習得に挫折したという理由もあるでしょう。

    それに大きなシステムになればなるほど、自分の関わる範囲がごく一部となって更にやりがいを感じにくくなります。

    管理人
    管理人

    何年か前にエンジニア職の新卒採用のお手伝いをさせて頂いた経験がありますが、電気電子系は本当に集まりません。

    そもそも、「情報系だけ」をやってきている学生が無茶苦茶多いんですよね。

    電気電子系エンジニアの転職先はIoT活用を背景に広がりつつある。

    エンジニアとして活躍されている方ならIoTという言葉は分かると思いますが、IoTの広がりとともに電気電子系エンジニアの活躍するフィールドが広がりつつあります。

    これまで外部との通信が必要なかった製品に通信機能が搭載されるようになったことで、人手不足感が出つつあるのです。

    また、Liイオンバッテリーを始めとした小型電池の進歩によって、いわゆる「ガジェット」的な製品もどんどんモデルが増えてきています。AppleのAirPodsだって、あんな小さい製品に電源が搭載されているわけで、少し前なら考えられないような製品です。

    また、電気電子系の中でも半導体の領域では、少し前であればムーアの法則の終焉が叫ばれていたり、そもそも日本国内企業は海外から押され気味な状況でした。

    が、昨今のAIブームや画像認識の実用化によってより高性能なCPU、GPUの需要が高まりつつあります。同時にFPGA設計者の転職先も広がってきています。

    特に電気電子系の転職先として需要が大きい業界は?

    全国的に需要が大きいものの、特にという業界がいくつかあります。

    自動車業界は「電動化」に向けて特に採用拡大中。

    自動車業界は今や100年に一度の転換期を迎えています。

    「電動化」「自動運転」「コネクテッド」の3つが同時並行で進んでいるからと言われていますが、電気電子系エンジニアに特に関わりがあるのは「電動化」によるところです。

    そもそも、電動化自体は法規制の影響で移行がもはや避けられない流れです。

    しばらくエンジン車は残るとはいえ、例えばフランスは2040年までにガソリン車とディーゼル車の国内での販売を禁止する方針を打ち出していますし、中国も同様です。こういった規制を受けて、ボルボなんかは2019年からは電動車しか販売しないと明言しています。

    これに伴って困っているのが、自動車業界でもエンジンやトランスミッションと言った機械チックな製品ばかりを作っていた大手メーカー企業です。

    電動化に対応して生き残るために、新規事業の立ち上げであったり、モーターを始めとする新しいパワトレイン製品の開発に注力するため、各社躍起になって電気電子系エンジニアの採用を進めており転職先を選びやすい状況となってきています。

    また、ハイブリッドやEVといった電動車に元々関わっていた部品メーカーにおいても、車種数が凄まじい勢いで増えているので完全に人手不足状態です。

    ここで必要となるのは、当然電気の制御に長けている電気系エンジニアであり、特にパワエレ系を得意とするエンジニアです。

    管理人
    管理人
    一方で実のところ、「電気電子系の製品を昔からやってきたから、逆にソフトが手薄なんだよね。」という企業もあったりします。

    業務未経験から電気電子系エンジニアに転職することはできる?

    正直、電気電子系に関しては業務未経験からチャレンジするのは結構厳しいと思います。

    仮に大学で電気電子系のカリキュラムを卒業していれば可能性はあるかもしれませんが、そもそも習得するのに時間がかかるし覚えることが多い分野です。

    回路設計までやろうと考えず、回路のテスト評価を専門にやるとか、EMC試験を始めとしたノイズ試験・対策専門のエンジニアを目指すのであれば、つまり業務工程を絞るなら可能性はあるかもしれません。

    管理人
    管理人
    私の勤めていたようなエンジニア派遣会社はメーカー以上の技術教育体制が整っていることが多いです。

    それでも電気電子系は教育に使うボードや電子部品代といったコストがそれなりにかかるという問題があり、ソフト分野を教えるほうが楽と講師をしていた同僚が嘆いていました。