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あなたは大企業に向いている?ベンチャーに向いている?

ここ数年、IT業界には元気なベンチャー企業が目に見えて増加しています。

クラウドファウンディングの増加や、震災以降に根付いた会社に依存しない働き方の価値観が主な要因でしょう。

しかし、過去にもベンチャーブームというのはあり、そして衰退していきました。

そのころはベンチャー企業を取り巻くいくつかの事件の影響や、景気の悪化による影響から、揺り戻しのようにして安定した大企業志向が強まっていったという流れです。

確かに一般的に言えば、大企業の方が事業基盤、給与、福利厚生などの面において、中堅・中小企業より安定しています。

人間常に全力で走っていたら疲れてしまうので、安定した組織でホッと一息つきたくなりますよね。わかります。

ただ、大企業に行けば誰もが幸せになれるかという、残念ながら決してそうではありません。

私が転職支援をした人たちの中にも、望んで大企業のエンジニアに転職したものの、肌に合わずに結局ベンチャーに舞い戻った人も何人かいます。

今回はその中の1人の例を紹介します。

 

<2019年6月:最新情報>

上期における転職活動で、まさにベストな時期と言えるのが6月です。

企業における退職者は、ボーナス月である7月・12月に集中する傾向があります。賞与が支給されるには、有休消化しながらでも会社に在籍している必要があるからです。

この7月退職者の穴埋め募集が激増するのが「6月」ということになります。

地域・職種・レベル感等、幅広い条件から求人を探すことができる転職にうってつけのタイミングです。

6月中であれば他の月と比較して転職に有利ですが、早いほどエージェント担当者の手が空いており綿密なカウンセリング対応が期待できます。

  1. このページを見ながら、自分の技術分野に適した転職サイトに登録する(モノづくり系なら『メイテックネクスト』、IT系なら『レバテックキャリア』を推奨)
  2. エージェントから連絡が来たら、面談または電話で簡単に状況を伝えアドバイスをもらう
  3. 一番相性の良さそうな担当者だったところで、本格的にサポートを受ける

※6月は技術職でも求職者数が増え続けるため、転職エージェントの担当者は、より多くの人のサポートを行います。登録後、転職エージェントからの連絡に応じ、出れなければこちらから折り返すことが重要です。そうすることで、優先的に良い求人を紹介してもらえる可能性が劇的に上がり、転職活動を円滑に進められるでしょう。

事例:エンジニアとして大企業に向いていないと考え、ベンチャーに出戻り転職したTさん。

Tさんは当時31歳。

新卒の時に急成長中のSIerに就職してSE職についたものの、どうしてもコンサルティングができるエンジニアになりたいという夢を持ち、ITコンサルティングファームに転職しました。

もともとその企業には3年で区切りをつけると決めていたので、29歳の時にサイド転職しました。

今度は国内でも5本の指に数えられる超大手の情報通信会社に入社しました。

「あなたの力でこの会社にあたらしい風を吹かせてください」、内定通知の時にその会社の人事部長からそんな風に言われたそうです。

Tさんは、超覆って企業に入れた喜びとともに、それだけの期待を背負って入社できることが誇らしかったそうです。

誰だってそこまで言われれば気持ちが傾きますよね。

人事部長の言葉に後押しされ、入社後次々に新たな施策を提案しました。

ところが、それらはことごとく部長や課長に退けられてしまったそうです。

「そんなに焦るなよ」「まあまずはこの会社に馴染んでさ、ボチボチやっていこうよ。」

やんわりとですが、「明らかにTさんの動きが気に入らない」ような空気を彼自身は感じたそうです。

とはいえ、彼もコンサルティング経験を積んでIT企業に戻ってきたわけですから、彼なりに実現したいこともあったわけです。

簡単に引き下がるわけにはいきません。

そこである日、「どうすれば僕の提案を聞き入れてもらえるのか」と、Tさんは意を決して事業部長に質問したそうです。

「そうだな、先ずは10年我慢してこの会社で顔を売りなさい。

10年も経てば、みんなが君の意見に耳を傾けるようになるよ。」

その言葉を聞いて、Tさんは悟りました。

「僕に10年我慢しろって、一体僕はその時幾つだと思っているんですか?40歳ですよ。

仮にその時になって自分のしたいことに手をつけられればまだ良いです。

今の部門の上司たちを見ていると、10年もこの会社にいたら、ただ保身に走るような人間になるだけのような気がするんです。

僕はやっぱりだ企業には向いていないみたいです、すみませんがベンチャー企業を紹介してもらえませんか?」

一般的に、大企業というのは高度に組織化された集団な訳であり、そこにはある一定のルールというものがあります。

しかも、これは組織がもつある種の限界だと思うのですが、どんな組織でも自然と排他性や保守性、そして内向きの論理を身につけてしまいます。不思議なことです。

大企業に向いている人とは?

先の事例も踏まえ、大企業に向いている人というのは次の問い3つに全て「イエス」と答えられる人です。

倫理観や「あるべきだ」ではなく、自分のこれまでの行動を振り返って、当てはまるかどうか考えてみてください。

大企業に向いている人の条件

  1. 「10年一区切り」で、会社の中での自分のキャリアを考えられる
  2. スピード感よりも、取り組む対象の大きさを重視している
  3. 社内政治的な動きができる(発言力を増すために人脈を増やそう等)

逆にこの3つの問い全てに「ノー」だった人は、事項を読むことなく、迷わずベンチャーに行くか独立しましょう。

あなたにとって、大企業は「監獄」です。

ベンチャー企業に向いている人、向いていない人とは?

上述した通り、数年前とは異なり、現状ITベンチャーというのは再び息を吹き返して花盛りの時代を迎えています。

あたらしい働き方を模索し、昔のような「仕事に人生の全てを捧げる!」というような会社も少なくなりました。(会社の立ち上げ直後なんかは別としてです。)

魅力的なベンチャー企業はたくさんありますので、SEの皆さんもぜひベンチャー企業にも目を向けてもらえたらと願っています。

そもそもベンチャー企業とはどんな会社?中小企業との違いや規模感は?

ベンチャー企業といっても、始めたばかりの数人の会社から、急成長中の100人規模の会社までタイプは様々です。

ただ、そこにいる社員が放っている強力なエネルギーがあることは、規模に関係なく共通しています。

逆に、そうした強力なエネルギーのない数人〜数百人の会社は、ベンチャーではなく「中堅・中小企業」と呼ばれるのかも知れません。

少なくとも、私はそんな違いを感じています。

比較的規模の大きい会社に違和感を持っているSEの皆さん、ひょっとしたらあなたはベンチャー企業の方が向いているかも知れません。

続いて、ベンチャーに向くSE・エンジニアとはどんなタイプなのかを少し解説してみます。

ベンチャー企業に向いている人の3つの条件。

まず、働く環境への割り切りができる人が向いています。

ベンチャー企業というのは、組織運営の前に事業運営が優先されます。

つまり、社内のいろいろなルール作り、例えば人事制度や福利厚生などを整備するよりも、まずは自社のビジネスを成長させることにフォーカスしています。

ですから、「この会社の評価制度について教えてください」なんて聞かれても、

「そうだねー、できる人は昇進しますよ。」くらいの回答しか返ってこない会社がザラにあるわけです。

ここでガッカリした人は、ベンチャー企業に向きません。まあ当たり前ですよね。

こういうことにこだわりのない人は第一関門突破です。

これに関連しますが、ベンチャー企業は職務の切り分けが厳密に行われているわけではないので、結果的になんでも自分でやらなくてはなりません。

言い方を変えれば、自分次第でなんでもできるのがベンチャー企業のいいところです。

システム開発方法論が整備され、役割分担がきっちりしているSIerでは自分の仕事の領域が明確に決まっていますよね。

そうした領域わけなんてお構いなしに、自分でなんでもやってみたい、見てみたいという人には、ベンチャー企業はオススメです。

また、いわゆる上昇志向のある人は、ベンチャー企業に向いています。

「僕は日本一の検索エンジンを作りたい」でもいいですし、「成功して金持ちになってやる」でも構いません。

とにかく、ビジネスを通じて何かを短期的に成し遂げたい人には、ベンチャー企業は非常にいい環境を提供してくれます。

正確にいうと、別に何も提供してくれはしないのですが、要は「会社の成長、そして個人の成長のためならなんでもしてくれていいですよ」というのがベンチャー企業の一貫した風土です。

先ほど、ベンチャー企業は強力なエネルギーを放っていると言いましたが、こうした上昇志向のある人たちが集まることによって、驚異的な爆発力が生まれるのがベンチャーkL異形のすごいところです。

ですから、すでに上昇志向のあるあなたも、1人で頑張る以上の成果を挙げることができるかもしれません。

そして意外に思われるかもしれませんが、チームワークを大事にする人にとっても、ベンチャー企業はとてもいい経験のできる場です。

小人数で大企業や既存のマーケットに挑戦していくわけですから、それこそ一人一人の力を結集して、人数以上のパワーを出さなくてはなりませんよね。

そんな時に、周りと連携できる人、そしてともに成功したいと願う人こそが大きな成果を上げられるわけです。

歴史を見ても明らかな通り、グーグル、フェイスブック、Amazonなど、テクノロジーの核心は常にベンチャー企業がその起爆剤として作用しています。

もしも何か大きなことを成し遂げたいと思っているのならば、ベンチャー企業を検討してみてはいかがでしょうか?