日本は他国と比べてもものづくりが盛んな国であり、非常に多くのメーカーが存在するのはご存じの通り。
自動車、家電、電子機器、半導体などなど。。
名の知れたメーカーから小規模メーカー、
そこに搭載される部品を作っている部品メーカー、
はたまた業務の一部を請け負っている下請け企業まで本当に様々です。
一口に技術系とかエンジニアとか言っても、その中で、
メーカーではなく派遣会社を選ぶメリット・デメリット
とはなんでしょうか。
社会ステータスや給与はメーカーの方が高い。
他人に話したときの知名度や、一般的な社会的ステータスと言ったものは
恐らくほとんどの場合メーカーの方が高いでしょう。
「○○っていうスマホ知ってる?アレ作ってる会社なんだよ。」
なんて、合コンでも親戚の会合でも言ってみたいものですね。笑
もしくは家や車のローンを通すときだって、大企業の名前が書いてあれば文句なしの信用になるでしょう。
大きく名前が知られている会社ほど、融資額だって大きくなります。
(いくら借りても支払うのは自分なんですけどね。)
信用という意味では、いざ結婚!というときに相手方のご家族に対する信用にもなり得ます。
気難しいお義父さんも、それがキッカケで任せて安心と納得してくれるかもしれません。
給料の差はあるかどうか
一方で給与についてお話ししますと、
実のところ、エンジニア派遣は一般的な想像よりいい収入だという感想をよく聞きます。
まずメーカー企業の場合から見ますと、
国内上場企業の場合で、35歳前後での平均年収は600~800万くらいが相場でしょう。
これが、グループ会社とかみたいな中堅企業だともっと下がります。
それでも日本の平均年収よりは高くて、中堅規模の場合で例えば30歳で500万とかそんなもんです。
肝心のエンジニア派遣会社はどうか?
エンジニア派遣会社の平均年収としては、
上記の中堅企業クラスと同等くらいの待遇であるケースが多いです。
エンジニア派遣業界では年功序列型の会社が少なく、
「個人個人の技術スキル・経験値」
によって、若い方でも管理職クラスの給料を貰っていることが頻繁にあります。
大手優良エンジニア派遣会社のある一例になりますが、
40歳前後でも、トップクラスのエンジニアとなると年収1000万円を超えるケースや
それに近い800万円以上の年収を稼いでいる方がざらにいらっしゃいます。
そんな自信ないよ!という方もご安心ください。
新卒・未経験者の場合、年収300万〜350万円くらいの会社が多い業界ですので、
同年代の友人と比較して極端に低いということは少ないんじゃないかと思いますよ。
そもそもなんでそんなに高い給料を支払っているのかというと、
「それだけ高い賃金でないとすぐ転職されてしまうから。」ということです。
技術者のニーズって本当に高いんですよ!
”入社のしやすさ”はエンジニア派遣会社が断然有利。
最近はメーカー企業も好景気に乗じて正社員募集を盛んに行っており、
新卒も中途も取り合いが凄いです。
ただ、実のところ取り合いになっているのは一部の優秀な大学の卒業生。
人数が足りないからハードル下げて募集しちゃえという風にならないのは、
今後景気の波がある中でも定年まで一生雇用する、という覚悟が必要だからです。
一時的に人手不足なだけなら、多少レベル低いとか人間性が劣るとかでもいいでしょう。
しかし、万が一にも売上や商品開発面で厳しい状態に置かれたとき、
その人に仕事があるのか?給与を払う価値があるのか?
ということを考えなければなりません。
このため、メーカー企業としては厳選採用傾向が強いのが実情です。
それでも人手は不足気味なのが実情ですので、
臨時の増員対応としての派遣エンジニアは大勢利用されているということです。
一方、エンジニア派遣会社の入社ハードルは?
エンジニア派遣会社ももちろんハードル自体はあります。しかし、その採用基準はメーカーほど高くありません。
特に20代半ばくらいの第二新卒でも採用が多いのは派遣会社の特徴でしょう。
もしそれくらいの年齢で留年、留学、退職等が理由でメーカーへの転職が上手くいかない人は、エンジニア派遣会社を選んだほうがスピーディに内定が出ると思われます。
更に上記のような方の場合、エンジニア派遣はスキル向上の機会が多いのもメリットになるでしょう。
というのもエンジニア派遣の場合、メーカーと比較しても手厚く教育をほどこす場合が多いのです。
エンジニア派遣会社のお客さんであるメーカー側としては「最低この程度はやれてほしい」というラインがありますので、その基準に達するまでは教育を受けさせてくれるのです。
商品価値を高めるための投資、というふうに捉えていただければ分かりやすいかと思います。
これは技術面だけでなく、仕事の遂行能力(コミュニケーション含む)も同様に教育を行うことが多いです。
そういう意味で、大学時代さぼってたなあ~ととか、メーカーに入社したもののコミュニケーションで挫折したとか、そんな方に向いているのはエンジニア派遣会社です。
お客さん先に派遣されたものの「やっぱりスキル不足でした」となれば、解約になったあとも自社の研修を受けて別のところで再チャレンジできる。
こういう逃げ道があるのは、まだ自信が持てないけれどエンジニアになりたいと志す人にはぴったりです。