「パーソルテクノロジースタッフ株式会社」は、人材サービス業界では有名なパーソルグループ(旧:テンプスタッフ)のエンジニア派遣会社です。
正直なところ、エンジニア派遣業界では少々の出遅れ感があったのですが、ここ5年ほどの「クリーンな急成長っぷり」には驚かされるばかりです。
先に結論を言ってしまうと、もし迷われているのであればパーソルテクノロジースタッフは選んで問題のない、個人的にはとてもおすすめできる企業です。
元派遣エンジニアとして長年働いていた私の目線で、評判・年収・離職率から、パーソルテクノロジースタッフを利用すべきかどうか?を、様々なファクターからみっちり検証していきたいと思います!
もう一つ先に言ってしまうと、エンジニア派遣で働こうと考えたときに迷うのは、「パーソルテクノロジースタッフ」と「リクルートITスタッフィング」の2社どちらかになるかと思います。
これは好き好きなのでなんとも言えないのですが、プリセールスを兼務していての体感としては「リクルートスタッフィングはメーカー企業とよく取引していて、パーソルテクノロジーはIT企業によくいる」という印象です。
どちらも雇用形態は同じ登録型なので、深く考えずに「好条件で面白そうな案件を持ってきた方で契約する」というのがベストでしょう。
「リクルートも登録してるからいい方を選びます」と言いきってしまったほうが、大抵は親切かつ積極的な姿勢で対応してくれます。
パーソルテクノロジースタッフ株式会社とはどのような会社?

まず第一に、パーソルテクノロジースタッフ株式会社の基本情報をおさらいしていきます。
- 設立:1997年8月
- 代表者:代表取締役社長 西田 穣
- 本社所在地: 東京都港区東新橋2-14-1 NBFコモディオ汐留3階
- 資本金:41億9,943万円(2018年6月30日現在)
- 社員数:連結:17,552名[単体:4,313名](2018年6月30日現在)
- 事業内容:技術者派遣、受託、委託、請負、有料職業紹介事業
- 上場証券取引所:東京証券取引所 市場第一部
パーソルテクノロジースタッフは元来、「登録型エンジニア」を派遣する事業を行ってきました。
技術分野としてはIT系(インフラ・ソフト)と機電系(ものづくり)の両方ともに対応しており、エンジニア職ならなんでもござれという具合ですね。
登録型というのはご存知の通り正社員として雇用されるのではなく、派遣に出ている期間中だけ期間限定で雇用されるという形態ですね。
しかし派遣に関する法改正が進む中、簡単に言うと「正社員雇用(無期雇用)」している人を派遣する方がビジネスがやりやすい環境になってきました。
法改正の目的は「派遣される人の立場の保護」であり、正社員化を促すためのものです。これが一昨年2017年の話です。
以降、パーソルテクノロジースタッフだけでなく競合のリクルートスタッフィングやアデコにおいても、「安定就業しているスタッフは正社員雇用に切り替える」という方針になってきています。
まずは登録型エンジニアとして派遣スタートして、営業マンがいい案件を持ってきてくれるようなら正社員として働くことを考えるくらいの考えで十分です。
パーソルテクノロジースタッフの社風や会社方針に対する元社員の評判は?

パーソルテクノロジースタッフの会社方針については、企業サイト内に「大切にしていること」と題した項目があります。
1「世の中のために」エンジニアと共に成長し、日本のものづくりに貢献する。
2「エンジニアのために」エンジニアに支持される会社No1を目指す
3「お客様のために」必要なフィールドへ、必要な技術力・人間力を提供する。
さすが上場企業と言うべきか、満遍なく社会に貢献する姿勢を打ち出しているなあと感じます。
この方針に対して、元社員の評判はどうか?
元パーソルテクノロジースタッフ社員の方に対し行った「パーソルテクノロジースタッフの社風・方針に対する満足感」についてのWEBアンケートでは、以下のような評判の声を頂いています。
時折垣間見える自社の雰囲気として風通しは良いように感じます。
結局は派遣先依存にはなってしまうのですが、登録型がメインなだけあって就業エリアや時給単価など、案件に対する希望は言いやすくて助かるなあと感じています。
古くから正社員型のエンジニア派遣を行っている、メイテックやテクノプロといった派遣会社と比べると、「自社都合で振り回される」ということが少ない様子が伺えます。
もともと私自身、正社員型の派遣会社に長くいたので、
例えば「もっと契約単価の高い近隣企業へ移ってもらいます」とか、「後輩の面倒を見るリーダー職をしてください(ただし手当なし)」とか、
会社のために自分が折れざるをえないという同僚は数多くいました。
それと比べると、基本は「自分自身がどんな案件に派遣されるのか?」だけがポイントなので気楽です。
良し悪しありますが、ワークライフバランスをきちんとしたい、こだわりポイントは曲げたくないと考える人にはお勧めできる風土だと言えるでしょう。
こんな人にお勧めです
- 就業する希望の地域がある
- 希望の職種・案件があり、会社都合で曲げられたくない
- 懇親会、チーム行事と言った会社イベントにはあまり関わりたくない
パーソルテクノロジースタッフの年収面に対する元社員の評判は?
パーソルテクノロジースタッフのモデル年収データは中途採用ページに記載がありました。
このモデル年収を同業で比べてみると、26歳での年収は程々に良いと思います。
39歳で600万というのは、役職に就いているかどうかによっても見え方が異なります。
また、このような年収例ではトップクラスの年収を載せることが多いので、40代半ばで800万円というのは相当にデキる人の場合だ、と捉えることが無難です。
でもやっぱり、悪くはない給料だなと感じます。
契約時給単価と明確に紐づいているのがシンプルでいいですよね。
パーソルテクノロジースタッフの離職率はどのくらい?元社員の退職理由は?
パーソルテクノロジースタッフの離職率については、同社の募集要項を始め、公表されている決算報告書や中期計画にも記載がありません。
採用自体は相当なペースで採用しているようで、例えば2018年4月入社の新入社員は900人と、同業他社と比較してもかなりのボリュームです。
離職率をあてにしてもよく分からないところですので、実際にパーソルテクノロジースタッフを退職した理由に関する評判を読み解いていきましょう。
パーソルテクノロジースタッフを退職した理由は?アンケートでの評判を調査。
こちらは正社員型のクチコミではありますが、まだまだ道半ばといった様子が伺えます。
登録型の方は離職率も何も、派遣されている案件が3年迎えるか解約になればパーソルテクノロジーとの契約も終了になるので、離職率はあまりアテになりません。
パーソルテクノロジースタッフには登録すべきか?評判は?
流石に登録型のエンジニア派遣においては最大手ということもあり、とにかく案件量が多く希望が通りやすい!というのがポイントです。
パーソルテクノロジーの正社員として働くのであれば様々考えることが出てきますが、現状は高単価案件が地域希望も通りやすい形でたくさんありますので、リクルートスタッフィングと両方とも登録して職探しをしていけば大丈夫かと思います。
特に、ここ数年で上場したという点で、おそらくドンドン待遇面が向上し、より社員満足度の高い会社になっていくだろうという期待感がありました。
直近でもRPA研修を行うなど、トレンドに積極的に対応していこうとする姿勢があり好印象です。
評判から読み解く、パーソルテクノロジースタッフに向いている人・向いていない人
パーソルテクノロジースタッフに向いている人というのは、以下の3点に共感できる人です。
- 就業する希望の地域がある
- 希望の職種・案件があり、会社都合で曲げられたくない
- 懇親会、チーム行事と言った会社イベントにはあまり関わりたくない
一方で向いていないと感じるのは以下のような方です。
- 程々の給与では我慢できない人。
- 自社(派遣元)の一員として顧客に貢献している実感を持ちたい人。
- 単なる一技術者というポジションに甘んじたくない人。
あなたがエンジニアとして更にいいキャリアを積んでステップアップしていかれることを願っています!